大晦日である。2005年も暮れようとしている。
大晦日に決着をつけたい記事がもうひとつある。昨年つまり2004年の9月に京都、大阪に関西ツアーを敢行したのだが、その大阪COCOROOMでの報告をしていなかった(シリーズ名は「てなもんや/また旅日誌」。COCOROOMでの公演は9月26日の「ブッキング・ナイト」にて)。つまりシリーズ記事としては完結していなかったのである。いまさら、それを楽しみにしているひとはいないだろうが、どうにもボク自身が気持ち悪い。ましてや三年越しにはしたくない。
どう、完結させればいいだろうかと考えあぐねていたら、最近、なんとその時のボクのパフォーマンスを御覧になった方とMIXIで再会したのである。パフォーマンスの後、その方に挨拶され本人も素敵だったが、「須磨の風」という神戸での野外コンサートを実行するグループのスタッフの方だと聞いてとても印象に残っていたのである。で。その方がHPに発表された文章を最近送ってもらった。
とっても素敵な見聞録だった。むしろ華麗すぎてテレくさいくらい。
ご本人の承諾を得て、この文章をCOCOROOM での報告にかえさせてもらいシリーズを締めくくりたい。
その方はMIXIネームn'Ahさんです。
***************
そうそう、以前に作っていたHPの日記にあの時のライウ゛の感想を書いていたのですが、それをつけて送ります。
どれだけの 衝撃と心地よい揺らぎに いざなって貰えたかが 少しでも伝わると嬉しいので。
◆◆電脳・風月堂からやってきた吟遊詩人 ◆◆
電脳・風月堂のJUNさんを観に大阪まで。
まだ膨らみきれない月をのせた電車に揺られ、赤い歯車をやり過ごして、向こうに夕暮れが居る空間に辿り着いたら、立ち昇ってくるような暗い霧と底深いあやかしの世界を吐き出す詩人が詩っていた。
決して解合うことがないようにみえて、お互いが綯え続ける旋律と詩の反発とβ検
吐き出される言葉は、理解されることを超えて
堰をきったように詩人の奥から湧き出すものを
伝える術だけになっていた。
自分と詩人の世界だけが真空パックになって
ステージとの距離も、その間に存在する何もかも
無になっている、妙な心地よさ。
紛れも無く大好きな世界。
日常では決して満たされないかけらが
息を吹き返すように脈うちだすことの充足感で
翳の微笑が込み上げてくる。
セピアとモノクロームと、目をそむけたくなる色づかいで
風景は絵葉書が舞うように、現われては死んでいく。
詩人の一点に吸込まれそうになりながら
その危うさに凭れ掛かりることの不安を
どこかで楽しみながら時間が流れたり、
押し戻されたりする空間で漂う。
まどろみながらも、しっかり重さのある疲れ、
出口のない迷路と知りながら、迷い込むような
こんな気分は随分久しぶり。
JUNさん、また観たい!
***************
この時やった詩は「哭きおんな」です。サポートミュージシャンはTOMO、岡ちゃん、大阪のフュージョンバンド「グループセラピーからの助っ人ソプラノ・サックスの井上英俊さん。スペシャルサンクス「グループ・セラピー」のHIRO北田さん(お世話になりました!)。
感想文あらためてお礼申し上げます。n'Ahさん! ありがとう!
では、みなさん! 今年一年ありがとう!
良いお年をお迎え下さい!
(イラスト)アントン・パパ(MIXIネーム/アントニオ・ダス・モルテス)によるスケッチ。これもありがとう! アントン・パパ!
大晦日に決着をつけたい記事がもうひとつある。昨年つまり2004年の9月に京都、大阪に関西ツアーを敢行したのだが、その大阪COCOROOMでの報告をしていなかった(シリーズ名は「てなもんや/また旅日誌」。COCOROOMでの公演は9月26日の「ブッキング・ナイト」にて)。つまりシリーズ記事としては完結していなかったのである。いまさら、それを楽しみにしているひとはいないだろうが、どうにもボク自身が気持ち悪い。ましてや三年越しにはしたくない。
どう、完結させればいいだろうかと考えあぐねていたら、最近、なんとその時のボクのパフォーマンスを御覧になった方とMIXIで再会したのである。パフォーマンスの後、その方に挨拶され本人も素敵だったが、「須磨の風」という神戸での野外コンサートを実行するグループのスタッフの方だと聞いてとても印象に残っていたのである。で。その方がHPに発表された文章を最近送ってもらった。
とっても素敵な見聞録だった。むしろ華麗すぎてテレくさいくらい。
ご本人の承諾を得て、この文章をCOCOROOM での報告にかえさせてもらいシリーズを締めくくりたい。
その方はMIXIネームn'Ahさんです。
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そうそう、以前に作っていたHPの日記にあの時のライウ゛の感想を書いていたのですが、それをつけて送ります。
どれだけの 衝撃と心地よい揺らぎに いざなって貰えたかが 少しでも伝わると嬉しいので。
◆◆電脳・風月堂からやってきた吟遊詩人 ◆◆
電脳・風月堂のJUNさんを観に大阪まで。
まだ膨らみきれない月をのせた電車に揺られ、赤い歯車をやり過ごして、向こうに夕暮れが居る空間に辿り着いたら、立ち昇ってくるような暗い霧と底深いあやかしの世界を吐き出す詩人が詩っていた。
決して解合うことがないようにみえて、お互いが綯え続ける旋律と詩の反発とβ検
吐き出される言葉は、理解されることを超えて
堰をきったように詩人の奥から湧き出すものを
伝える術だけになっていた。
自分と詩人の世界だけが真空パックになって
ステージとの距離も、その間に存在する何もかも
無になっている、妙な心地よさ。
紛れも無く大好きな世界。
日常では決して満たされないかけらが
息を吹き返すように脈うちだすことの充足感で
翳の微笑が込み上げてくる。
セピアとモノクロームと、目をそむけたくなる色づかいで
風景は絵葉書が舞うように、現われては死んでいく。
詩人の一点に吸込まれそうになりながら
その危うさに凭れ掛かりることの不安を
どこかで楽しみながら時間が流れたり、
押し戻されたりする空間で漂う。
まどろみながらも、しっかり重さのある疲れ、
出口のない迷路と知りながら、迷い込むような
こんな気分は随分久しぶり。
JUNさん、また観たい!
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この時やった詩は「哭きおんな」です。サポートミュージシャンはTOMO、岡ちゃん、大阪のフュージョンバンド「グループセラピーからの助っ人ソプラノ・サックスの井上英俊さん。スペシャルサンクス「グループ・セラピー」のHIRO北田さん(お世話になりました!)。
感想文あらためてお礼申し上げます。n'Ahさん! ありがとう!
では、みなさん! 今年一年ありがとう!
良いお年をお迎え下さい!
(イラスト)アントン・パパ(MIXIネーム/アントニオ・ダス・モルテス)によるスケッチ。これもありがとう! アントン・パパ!