風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

『ドクトル・ダクタリとサバンナの音』

2016-03-31 01:50:04 | イベント告知/予告/INFO
4/21アースデイ・プレイベント
『ドクトル・ダクタリとサバンナの音』
〜獣医神戸俊平のサバンナのお話と演奏〜

<日時>2016年4月21日(木)18:30オープン 19:00スタート
<会場>ライブ・カフェgiee 国分寺市本町2-3-9 三幸ビルB1F 042-326-0770
<入場料>1,500円+オーダー(収益は「アフリカと神戸俊平友の会」へ寄付させていただきます)
<出演>神戸俊平(トークとカリンバなど)、ARI(vo,g)+TOMO(g,B)、松谷みよ子(vo,key)、柳原たつお(wB)、フーゲツのJUN(poet)

●アースディに団体参加なさるために、ダクタリ先生こと神戸俊平さんが帰朝されます。
 それに合わせて神戸先生がアフリカ・ケニア等のサバンナで、野生動物保護やツェツェバエなどの風土病を相手にどのような活動をなさっているかの活動紹介と報告をお聞きしたいと思います。
●同時に神戸先生は、ジャズの遍歴から始まる音楽の愛好者でもあります。
●先生のカリンバや笛の演奏と、それを盛り上げるミュージシャンで楽しい音楽とお話の夕べを開きます。先生にも楽しんでもらいたいと思います!
(※会場のライブハウスは小さな場所です。20名さま限定になります。どうか問い合わせ先に事前予約をお入れ下さい!)
問い合わせ・予約  090-7824-5382 風月純史
協賛 :アフリカと神戸俊平友の会、ライブ・カフェ「giee」

『ひこうき雲』〜女が立ち向かった80年代

2016-03-25 01:00:13 | コラムなこむら返し
家人が見ていて何気に見てしまった『ひこうき雲』(NHKBS2016年3月24日22:00~)。
80年代を大学生そして就職活動を生きた、いや生きるために戦かわざるを得なかった一女性を主人公にしたものだった。主人公は部屋にユーミン(荒井由美時代)のポスターをベタベタ貼り、ユーミンの楽曲に励まされながら恋を、就活を前向きに乗り越え生きようとする。

80年代の描き方がバブルにせよ、「ジュリアナ東京」などなどステレオタイプだと思いながらも、どこか少女漫画の乗りというか、岡崎京子的不条理感も漂っていた…。
「男女雇用機会均等法」がこころある女性たち・男たちの危惧を無視して採決・施行された時代の、そんな女性活躍旗ふり時代の始まりにふりまわされる女性が良く描けているかも知れないと言う感想を持った。
それで注視してエンドロールの脚本を見ていたら本を書いたのは男性だった。いや、どうやらエンドロールをすばやくスクロールしてみれば、酒井順子の著作が下敷きになっていたようだ(『負け犬の遠吠え』『ユーミンの罪』あたりか?ところで、録画はしてません)。

なるほど、そうでなければ男の想像力の及ばない世界がこれほど上手く提示できる訳がない。
劇の中では30年の時が流れ(つまり時制はほぼ現在になる)、では主人公は、いや全女性はどうなったのか?
すべての働く女性たちは、そんな時代にどう立ち向かい生きたのか?

男の論理が支配する企業社会に風穴をあけるべく、ドンキホーテのようにひとり立ちはだかる世界へ立ち向かった主人公は、結局は企業社会に打ち負かされ、手に入れた出版社勤めも三年で辞め、細々としたエッセイ・コラムを書きながら暮らしてきたのだった(これは酒井順子そのものの姿か?そう言えば、主人公を演じた広瀬アリスは酒井順子に眼鏡といい、どこか似ていた)。

ところで、ボクはと言えば80年代はもっとも嫌いな時代です。
(写真は酒井順子さん。エッセイスト。とっても素敵な方ですね。)