風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

これがプレッシャーというものか?

2005-09-30 09:42:16 | トリビアな日々
flyer_maru
ボクが主催する吉本有里のライブ・コンサートが本日となった。で、これは前座をつとめるボクの地元でのデビューでもあるのだ。
本番に強いと思っていたボクも(自己暗示でもある)、なんだかさすがに緊張気味である。
地元でおこなうライブを主催するだけならともかく、自分も出演する??なんだか、公衆の面前で裸になるような面持ちではないか。いや、裸になる方がまだましか?
日常的におつきあいがある、そのような方に、オレはこのようなものだと告白するような気恥ずかしさが先にたってしまう。
このような感覚は不思議だ。定例主催しているE.G.P.P.100では、感じたことがない感覚である。

それに、動員数が心配だ。自分が、裸になって自分を晒そうと言うのに誰も振り返ってくれなかったらストリーキングをする人間はがっかりするだろう、それと同じだ。
露出症のオヤジが、だれも自分の晒した○○○を、鼻もかけてくれなかったら寂しいだろうと、やっぱりそこにはサプライズがなくちゃぁとはじめて露出症のオヤジの気持ちが分かった。

それにしても、たとえが悪い。別段、ボクは露出趣味はないし、そんな自信(?)もない。自信があったら晒すのか? と、突っ込まれても困るのだが……。

ああ、それにしても、こんなクダラないことをグダグダ考えたり、ブログに書いたりしている自分が情けない、というか可愛い。
もしかしたら、これがプレッシャーというヤツなのかしらん?

みんな、遠くとも来てね!
(パチッ! あ、これ、ウィンクです! 絵文字ではこう書いてみた→(-0^); 。よろしく!)

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9/30 吉本有里コンサート@MARU

♪♪歌は、まぎれもなく わたしの心 そのものである。

♪♪歌は、どこからやってきたのか?
♪♪わたしたちは、どこからやってきたのか?

そよ風の囁きのような「よしもとゆり」のうたごえは 時にはやさしい母の揺りかご そして 時には妖精のような あどけない少女のうたごえとして響きわたり ひとを癒すだろう……


『MARU』(西武新宿線東村山駅西口徒歩2分)042-395-4430
2005年9月30日(金)pm6:00開場 pm7:00開演
料金:1,500円(ドリンク別)小学生以下無料/開演中禁煙!お子さま連れを歓迎します!

出演:吉本有里(バイオリン、歌)・下村誠(ギター、コーラス)/フーゲツのJUN(ポエット、MC)
問い合わせ/オルガナイズ:フーゲツのJUN fuugetsudo@yahoo.co.jp



♪骨まで~~骨まで愛して……

2005-09-29 01:46:09 | コラムなこむら返し
sanma_boneサンマの骨まで食べてしまうと言うつわものがいた。でも、飼い猫がいたら可哀想だ。骨も残さないなんて!

でも、そこでおいしい魚の骨の食べ方を伝授しよう!
それも、とびっきり身体にも良く、そしてリーズナブルな方法である。キミは読むしかない!
とりわけ女子にすすめる!

調理法は簡単だ。あの残った魚の骨をテンプラ油でサッと素揚げにするか、網で焼き直すといういたって簡単な料理法。それでいて、おいしく食べられます!

極貧の超貧乏人におすすめというより、それこそカルシウム摂取だと思ってとりわけ女性にはおすすめします。ボクの母もそうでしたが、老年期の障害である骨粗相症の予防になりますよ!
その上、金だしてカルシウム錠剤を買って飲むより効果的。なんてったって、ナチュラル!

マクロビオテック(桜沢式玄米正食法)の中に「食物全体」という考え方があるのだが、まさしく頭からしっぽまで美味しく食べてさらに、健康法になると言う夢のような食べ方です(笑)。

嗚呼! 自分の記事から始まったとは言え、なんて親切なレスなのでしょう! こんなことをロハで教えるこの自分の聖者のような、もしくは乞食僧のような人間愛に自分で感動してしまう!
勝手に、やってろ!(笑)

でも、少しはバクシーシが欲しい! アハ!

(写真はボクが食べたあとの1匹88円の今年のサンマ。北海道では1匹50円と知って歯ぎしりしているボクなのです。)
<このコラムも03年9月に「奇天烈」に投稿したコラムが基になっています>


「ニフナミ」のこと

2005-09-28 00:40:35 | コラムなこむら返し
26日午後、天皇陛下が皇居内で恒例の稲刈りをなさった。これを、ご苦労様と受け取るキミは少し愚かだ。きっと、その後に「皇居の中に水田があったんですかぁ?」と、聞くに違いない!

しかし、愚かなキミの反応は新聞報道とたいして変わらないのだ。
「天皇陛下は26日午後、皇居内の水田で恒例の稲刈りをした。(略)秋風の吹く中、陛下は素手でかまを握り、「ニホンマサリ」(うるち米)と「マンゲツモチ」(もち米)計100株を1株ずつ丁寧に刈り取った。」(朝日新聞9月27日朝刊)
この記事で、なぜ毎年「恒例」なのか分かる人がいるだろうか?
こういうのは、事実報道ではあっても空虚な中味のない報道ではないだろうか?

天皇家は国民の税金から歳費が提供されているにもかかわらず、平成不況で生活に困窮しついに自給自足を始めたのだろうか?
たしかに、東京のど真ん中とは言え貴重な国内種の動植物の宝庫である皇居内は、その広さからいっても耕作に適しているに違いない。しかし、残念ながら自給のためではない。ただし、農法は無農薬有機農法で化学肥料は、一切お使いになっていないと信ずる。なんとなれば、その収穫された新米は「祖霊」や「神」に捧げられるものであるからである。

これは、田植えからはじまる天皇家の年中行事、「神事」なのである。
11月23日、毎年天皇家ではこの日に自ら田植え、収穫なされた新米を神に捧げ、宮中の奥深くで訪れる神(まれびと)と共食なされ、饗応なされしかるのちに神と同衾なされる。これを「新嘗祭」と言うのである。
天皇はこうして訪れる神と入れ代わり、新しい存在となる、いわば新年の「若水」と同じだ(この説明の半分は私の仮設的考えが含まれていることを申し添える)。

「新嘗(にいなめ)」は「ニフナミ」つまり「にへ」の「ものいみ」であると解いてくれたのは、歌人であり国文学の博士でもあった折口信夫である。「にへ」とは「食物」、その「物忌み」の日だというのだ。
つまり、29日の天皇の稲刈りもこういう神事の一環としてあったのだが、そのような意味と読み解けるひとは、ますます少なくなっている。
おそらく、天皇を崇拝なさる方々の中にも天皇家の神事を理解している人は少ない。事実報道としてのこの日の、朝日の記事はむしろ私たちの精神世界を貧しくしている。
こういう事実のみの報道は、中味と意味を取り落としたおそらく「天皇家」をますます謎めいたものへすることにしか加担しないだろう。

ついでにいえば、11月23日が現在「勤労感謝の日」という国民の祝日になっているこの日は、戦前から国家神道の下で重要な日付けであったことを思い起こそう。
そして、共同購入会でよくやる「収穫祭」も、つまりはこのようにカミとの共食、饗応であることを頭において、この秋はイモもゴハンもたっぷり食べよう!

(この記事は03年10月1日に「奇天烈」サイトに書いたもののリライトで、今年の記事に日付けを合わせたものです。しかし、これを書くことによって新聞の報道が日にちを代えただけの持ち回り記事であることを発見してしまった。文章はほとんど変わらなかった。ちなみに、03年の記事全文はこうである。
「天皇陛下は29日午後、皇居内にある水田で恒例の稲刈りをした。陛下はかまを使って、5月に植えたニホンマサリ(ウルチ米)とマンゲツモチ(モチ米)計100株を丁寧に刈った」(朝日新聞03年9月30日朝刊)。
そして唯一、今年の記事には「収穫した稲は新嘗祭などに使われる」と最後に付け加えられたことも申し添えておこう。)



ハリケーンがアメリカにもたらしたもの

2005-09-27 02:52:00 | コラムなこむら返し
1891-1900_hurricanesカトリーナ、リタと続いたアメリカのハリケーン被害は戦争外交にのみまい進するブッシュ政権に対する反戦・抗議デモとしてアメリカ市民(白人も含めた)による波となってホワイトハウスを襲っている。もっと国内問題に目を向けよ、被災地対策を至急強化せよといった要求を掲げたデモ隊10万人がホワイトハウスを包囲した!
アメリカの威信ばかりを気にかける戦争賛成・ブッシュ支持の人々との衝突も憂慮されたそうだが、今回は圧倒的に反戦・抗議デモの隊列の方が数の上でも勝っていたと言う。

これは、アメリカ国民というハリケーンよりも手強い風がブッシュに対して吹き連ねたのと同じ衝撃を大統領に与えたかも知れない。今後のアメリカ国内の動向が注目される。

さすがに、カトリーナが与えたニューオリンズの被災への災害救済処置や支援活動の立ち遅れは、アメリカ国民を目覚めさせたのかも知れないと思う。

このハリケーン報道で、その付けられた名前からも判断できると思うのだが、ハリケーンが「カリブの風」であることが、あまりにも報道されていないのではないだろうか?(ハリケーンの名前の由来は※1を参照)
アメリカ上陸直前のメキシコ湾での映像や、ニュースによってハリケーンはメキシコ湾で発生するものと思い込んでいる人も多いかも知れない。

先日、ガーナから来日して日本にすんでいるあるジャンベ・ミュージシャンと話す機会があったが、彼でさえその国々、つまり西インド諸島という名前でしか、この国には知られていないアンティル諸島の意味を知っていた。
カリブ海に弓なりに連なる別の「弓の諸島」がある(「弓の島」は、この日本ヤポネシアを呼ぶ別の呼称である)。日本とは弓のつるのしなりを逆にするこの「弓」は、南アメリカのベネズエラの西海岸から小アンティル諸島を経て、プエルトリコへ至り、さらに、ドミニカ、ハイチ、ジャマイカそしてキューバへと至る大アンティル諸島へと連なる。その連なりはまさしくキューバにおいてアメリカ合衆国の喉元に突き刺さろうとする刃のようにも見える。
ハイチとキューバの間の海峡から別の島のつらなりが北へ伸び、フロリダ半島とくっつこうとしているように見える。この島がバハマ諸島である。

さて、この島々はかってアフリカから強制的に売り飛ばされた奴隷貿易の中継基地であった。奴隷貿易500年の暗黒の歴史が刻印された地帯であるのだ。つまり、アフリカ系アメリカ人(黒人)のルーツをたどれば、まずこれらの国を通過したのちアフリカへ帰っていくことになる(※2)。

ハリケーンはこのカリブ海や、西大西洋で発生し大アンティル諸島をかすめて(時には上陸し、それらの島々にも大被害をもたらしてきた)北アメリカに猛威をふるう「カリブの風」なのだ(図参照 )。

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※1 かって島の上陸日にまつわる聖人の名前がつけられていたハリケーンは、現在、男性名(かっては女性名のみ)も含む6種類の命名リストが用意され、発生ごとにアルファベット順にナショナル・ハリケーン・センターによって命名される。ゆえに、6年ごとに一巡する。つまり、今年のハリケーンの名前は1999年と同じである。
この命名リストの中にもかってのコロニアリズムが潜んでいると指摘するひともいる。

※2 この西洋列強の奴隷貿易中継地点であった大アンティル諸島は、英語、フランス語が現地語とまじりあい、溶け合って生まれたクレオール語の地帯であり、黒人たちの文化、音楽、宗教、風習のカオスが生み出す大いなる坩堝でもある。近年、クレオール文学の興隆で注目を浴びている。いま、もっとも熱いカリブの文化そして音楽に注目しよう!(一般に中南米音楽のジャンルにくくられることが多いが、独自である)

(図版はナショナル・ハリケーン・センターのアーカイブより。1890~1900年のカテゴリー3、4、5のハリケーン・データ)


10/7 E.G.P.P.100/STEP51/アジアンな猫街で開催!

2005-09-26 20:08:31 | イベント告知/予告/INFO
EGPP50_yama10月7日(金)※毎月第1金曜日に定例開催
E.G.P.P.100(One Hundred)/STEP51
「猫街/徘徊(ねこまち/はいかい)」
●オープンマイク・イベント/TOKYO POETRY RENAISSANCE
(ゲスト)「KARAMI」(カラミ)
(出演)フーゲツのJUN、エントリーしてくれたあなた!

※ポエトリー、うた、バンド問わずフリー・エントリーが可能です!
事前エントリー専用BBS(TOKYO POETRY RENAISSANCE/EGPP 100 BBS)→http://8512.teacup.com/5lines/bbs

●オルガナイズ/MC:フーゲツのJUN
●開場18:30/開始19:30
●参加費:1500円(1Drinkつき)
●会場:ライブ・バー水族館(新宿区百人町1-10-7 11番街ビルB1)
●問:03-3362-3777(水族館)地図はここ→http://bsn.bbzone.net/suizokukan/
●主催:電脳・風月堂http://www1.ocn.ne.jp/~ungura/
開催場所が、新宿区百人町です。江戸の昔に百人同心の鉄砲隊が住んだところ。現在はコリアン、チャイニーズ、マレーシア、タイなどの在住外国人がたくさん住むところです。みんな世界のともだち百人作ろうか! そして百人の詩人となろう!

(写真はE.G.P.P.100/STEP50にエントリーしてくれたヤマさん)


森の精の和名/推測キノコ図鑑

2005-09-26 00:21:38 | 東京暮色/秋~初冬
ネットの中にも「きのこ図鑑」はあり、ボクが写真で採集したきのこ類を調べてみた。
しかし、これがなかなか難しい。きのこの類いはあとで、色も姿も変える種類もあり、南方熊楠先生が夢中になった由が推測できるが、ボクには到底無理である。

で、これは推測の類いを離れないが、
photo-1 シロハツ
photo-2 センボンイチメガサ
photo-3 シロマツタケモドキ
photo-4 ナラタケモドキ
photo-5 ヤブレベニタケ
photo-6 不明
photo-7 不明
photo-7 スミゾメシメジ
と、推測してみた。

間違いは多々あると思われます。どうか、詳しい方に教えていただきたいと思います。


トトロの森のキノコたち

2005-09-24 01:16:04 | アングラな場所/アングラなひと
kinoko_1
先日の「敬老の日」に近くの「トトロの森」(正確にはナショナルトラストをしている地区とは違うが、あの名作アニメの主人公さつきとメイのお母さんが入院していた「七国山病院」のモデルになった元結核病院がある場所の上にある小高い丘陵である)の稜線を縦断した時に、わずか数キロの間に見つけた「森の精たち」を写真で紹介することにする。
この中には食せる物もあったが、一切手を出さなかった。
「とっていいのは写真だけ」を実践した訳である(笑)。

ただ、手元に「キノコ図鑑」がないため正確な和名は調べていない。むしろ、詳しい方に教示を受けたい。
ほとんど、尾根の稜線の左右にあったもので、別段道なき道をかきわけて探し出した訳ではありません。この丘陵の自然の豊かさを表わしているものではないかと思っているだけです。
近くに、そうほんの数キロばかり行った近所にこのような自然があることに安堵します。
(photo_1)


アジとサンマどっちが好きですか?

2005-09-23 00:01:27 | コラムなこむら返し
「アジとサンマどっちが好きですか?」と、問われたとしよう。
ボクは圧倒的にサンマが好きである。ボクの食べたあとのサンマはまるで、骨の標本のよう。それこそ子どもマンガで描かれるサカナのホネのようにきれいに骨とあたまが残る。これはほとんど趣味の領域に達していると自負している。ウチのネコも見向きもしないのではないかと思うほどである(そのくせネコはちゃんとアタマからホネまで平らげるからウチではサンマは跡形も無くなる!)。
最近は安い新鮮なサンマが出回っていて(先日1匹88円で旬のサンマを買った)、それこそサンマの好きなボクにとっては、ウハウハものだが、刺身でたべるのも好きだ。しかし、これが素人がおろすのが大変で、刺身包丁もないときている。最後には、まな板の上には見るも無惨なサンマのミンチが残っている。

アジはあの小骨が苦手だ。サンマの内臓にはほのかな甘味があり、きれいに平らげるのにアジの内臓は食べることが、できない。で、聞かれる。
「なんで、アジの内臓は食べられないの?」
そう聞く人間は、たいてい自分ではサンマの内臓も食べられない人だ。で、きまってこう答えることにしている。

「うん、アジが違うもの!」

(この記事は03年9月22日に「奇天烈」に投稿したコラムのリメイクです)