気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

 新春・東京散策

2012-01-15 00:21:23 | 散策

 皆様こんにちは。

もう15日、昔なら成人式の日ですね。

ブログ、すっかりご無沙汰してしまいました。

お出かけもしていたのですが、着物を着る事、着物を虫干しする事、着物の整理、和裁、に夢中。

なかなかできない着物漬けの日々を楽しんでいました。時々家事も着物でやりましたよ

年が明けて7日間は着ています。 もっと着たかったわ

なぜか写真を撮り忘れていたので少しだけ紹介。

  

ピンク小紋は娘とお出かけの時に。

紫は新春浅草歌舞伎に。着物も帯も祖母のもの。

久しぶりに粋な着物です。帯揚げの色、薄紫にすればよかった!!

こうやって写真に撮ると、いろいろ反省点が出てきます。

ブルーは少し前、去年の写真です。花模様の帯はブログの友人から頂いた振袖生地をはぎ合わせて作りました。

とても美しい帯になりました。帯留めはスワロフスキーのてんとう虫のブローチ。

着物は色合わせを考えるだけで、頭の体操になりそう。

着る時は手もいろいろ動かして運動になるので、着物を着ている限りボケない・・・・と信じてます。

 

1月4日は、友人と新春浅草歌舞伎昼の部へ。

彼女とは毎年お正月に浅草歌舞伎に行くことにしています。

新春の華やぐ浅草の雰囲気の中で見る歌舞伎は格別です。

写真のみ・・・内容はまた次回。

浅草寺本堂前、外人は少ないけれど、お正月らしい雰囲気

 

1月8日、娘と六本木ヒルズで待ち合わせ、なかなか行けなかった展覧会に行きました。

この蜘蛛の彫刻前で待ち合わせ。ビル風がひどく寒い事!!

 

「メタボリズムの未来都市展」・・・・・戦後日本、今蘇る復興の夢とビジョン 森美術館

   1960年代に未来の都市像を夢見て新しい思想を生み出した建築家たちがいました。

   丹下健三に強い影響を受けた黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に

   展開されたその建築運動の名称は「メタボリズム」 (生物学用語で新陳代謝の意)・・・・

   環境に素早く適応する生き物のように次々増殖していく建築や都市のイメージ(パンフレットより)

 

こう書くと硬いイメージですが、実に内容の濃い展覧会で、映像や模型、写真を多用、

力強い建築運動にぐいぐい引き込まれました。会場に一日いても飽きないぐらいです

日本の建築、都市デザインの基礎となった丹下健三の戦災復興計画「広島ピースセンター」から多くの影響を受け、

これからの時代の都市モデルとして、空中都市、海上都市を計画して行きます。

それが計画だけにとどまらなかったのがメタボリズムのすごい所!!

丹下健三や、槇文彦は都市スケールでの計画を海外で実行していきます。

そして日本各地に、この思想をもとに、いろいろな建築が建てられました。

東京カテドラル聖マリア大聖堂、代々木体育館などなど。一つ一つが挑戦です。

機械化が進んでいない時代のため、カテドラル教会などは垂直の壁に何人もの人が命綱をつけて張り付き、

壁を作っていきます。

まるで、ミッションインポッシブルのトム・クルーズが沢山壁に張り付いているような当時の映像

つくづく、この時代の建築家達の不可能に挑戦する意欲、

そして、建築家の計画を実行するため体を張って作っている人たちの意識の高さに感動しました。

約50年も前に、日本が世界に発信する建築運動があった事が誇らしくなり、

建築に多くの夢を託した人たちがいた事にワクワクした展覧会でした。

 

そうそう、南極大陸第一次観測隊が建てた昭和基地の建物はプレハブ建築の元祖だそうです。

戦後、日本の建築学会が総力を結集して計画した建物でした。

建築は素人の8人の隊員たちが10時間で一棟組み立てることが出来、

風雪に耐えるようにジョイントや、取手など、様々な工夫が詰まっています。

この建物は南極で20年以上使用されたそうです。

そういえば南極大陸のドラマでも本でも、建物に対する不満は出てこなかったわ。

戦後すぐなのに、すごい技術力!!

今に続く日本の底力を感じました

   

 

すっかり夢中になり、おなかがすいて、

六本木ヒルズのお魚の店で、鮭のせいろう蒸しを食べました。

ご飯がフカフカで、いくらと鮭がたっぷり!美味しかった~~~

 

下は黒川紀章の銀座の中銀カプセルタワービルのカプセルの実物 (1972年竣工、タワーは建て替え決定済)

と内部写真です。(娘と二人、窓に張り付いて何度も見てしまいました。

こんな実物、もう見る機会はないでしょうね。

 

 テレビ、オーディオなども組み込まれ、当時としては先進的な内部です。

 

☆ 追加画像(wikipediaより)

 

 

これが中銀カプセルタワービル。

上の写真の箱が幾層も積み重なり、集合住宅として使われています。

竣工から40年、今の日本では耐震性に問題ありという事で、

古いビルは壊されてしまう運命ですが、壊すには惜しいビルです。

 

 

その後は東京タワーへ・・・・・私は30数年ぶり。

娘は連れてきてもらったことがないというけれど、

3歳ぐらいの時に確かに連れてきたわよ・・・・でも覚えているはずないよね~

だんだん夕やみ迫り・・・・

月が・・・・

2012年のイルミネーション。

 

タワーの下には、南極大陸の犬たちの記念碑がありました。

タロ、ジロと倒れた犬たち。昨年のドラマの再現のような記念碑です。

夜の東京タワーはステキ!!

 

コメント (16)
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