目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

考える人~ひとは山に向かう

2012-02-15 | マガジン

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季刊『考える人』2012年冬号で、山特集をやっている。巻頭を飾るのは、ドイツ文学者で『ヤマケイJOY』で長らく連載をもっていたドイツ文学者の池内紀氏と、文春の元編集者で渓流釣りが趣味の湯川豊氏の「山の本」談義。東京で対談してもつまらないので、内容にふさわしい舞台として、山梨を訪れる。『楢山節考』の碑を眺め、飯田蛇笏、龍太の旧宅、山廬(さんろ)に立ち寄る。そして「山の本」談義の開幕となる。ああ、それは知っていると口を挟みたくなる本の話。そして、これでもかこれでもかと、読んでみたくなる本を採り上げまくり愉しくなる。いくつか挙げてみよう。(私がこれから読もうかなと思う本なのだが…)

飯田蛇笏『山岳礼賛 自句自解』
泉鏡花『高野聖』 
辻まこと『山からの絵本』 
太宰治『富嶽百景』
北杜夫『白きたおやかな峰』
トーマス・マン『魔の山』
ドーデ『アルプスのタルタラン』
アルセーニエフ『デルスウ・ウザーラ』

山の本の対談のあとには、服部文祥氏の滑落事故の自己検証記事。服部氏は、TBSの「情熱大陸」出演で舞い上がって、普段ならまず行かないであろう難所に踏み込んでしまったという検証をしている。

「今西錦司の地図」では、歩いた登山道に赤線を引いて、おれの精神がこもっていると悦に入った今西の登山スタイルについて書いている。

いま、とても旬な人である、角幡唯介氏(チベットのツアンポー渓谷の探検ルポ『空白の五マイル』の著者)へのインタビューも見逃せない。探検への思いや、昨年の冒険、カナダ北極圏1600キロ徒歩踏破についても語っている。遠からず、この北極圏徒歩踏破については、本になるだろうから、今から楽しみだ。

参考:山特集で登場した本、ないしは関連する本の記事(すべて本ブログより)
サバイバル~服部文祥の世界http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20101226
空白の五マイルhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110521
梅棹先生の遺作『山をたのしむ』http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20111025

永遠なれ、マロリー。『遥かなる未踏峰』http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110321
田部重治の元祖『山と渓谷』http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110312
風雪のビヴァークhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110108
“Born to climb” 山野井泰史http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20101221

植村直己さんの本http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20101122 
裸の山ナンガ・パルバートhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110827

考える人 2012年 02月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
新潮社

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