目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

榛名湖畔散策

2023-01-22 | 山行~上州

掃部ヶ岳のつづき。

2022年5月6日(金)掃部ヶ岳から下山し14:00過ぎに駐車場に戻ったのだが、宿に移動するにはちょっと早すぎるなと山の神と相談し、榛名湖畔を散策しようとなった。

決め手は、すでに掃部ヶ岳へ登る前に見つけていたスイセンの花壇。あれを見ずに通過する手はない。車にザックを置いて身軽になると、山の神と湖畔に向けて歩き始めた。まず湖畔への道の入口辺りにあったスイセンの花の放列。スイセンの花はさらに道の奥へとつづき、これが壮観だった。

スイセンの花壇を越えて車道を歩いていくと、榛名湖の向こうに榛名富士がでーんとお出ましとなる。存在感は十分だ。

湖畔の道路の街灯はおしゃれで、装飾のモチーフはマダムを運ぶ人力車夫なのか、なんともメルヘンチックだ。巨大スワンボートも接岸されているのを発見。ちょっとした榛名湖畔探検に満足しつつ、山の神と14:30頃駐車場に戻り、本日の宿、伊香保温泉和心の宿大森へと向かった。

カーナビに宿の名前を入力し、ナビの指示どおりに伊香保総合支所前の交差点で右折すると、八千代坂というすごい急斜度の坂道を上がる羽目になった。雪でも降ろうものなら、たちまちスリップして立ち往生しそうなほどの急坂だ。さらに驚いたことには、泊まる宿は平らな場所ではなく、斜度のある中途半端な場所にあって、しかも駐車場は狭いらしく、係の方にキーを渡すことになる。なんとも不安になるロケーションだった。

伊香保観光につづく

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榛名湖外縁の山、掃部ヶ岳へ

2022-12-30 | 山行~上州

掃部ヶ岳 標高 1449m 群馬県

2022年5月6日(金) うす曇り

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:05高崎市林間学校榛名湖荘(旧国民宿舎榛名荘)前の無料駐車場9:25--9:55硯岩--10:00硯岩分岐10:15--10:57掃部ヶ岳山頂11:08--地蔵岩--11:38西峰(昼食)12:26--12:52掃部ヶ岳13:01--13:35硯岩分岐13:45--14:03駐車場

今回は3月につづく腰痛リハビリトレッキング第2回目。だいぶコースタイム短めで計画を立てたのだが、、、

前泊はコンフォートホテル前橋。前もって買っておいたコンビニパンで山の神と朝食をとり、7:30頃ホテルをチェックアウトした。前橋の市街地を抜けていくが、GWとはいえ、はざまの平日であって通勤の車が結構走っている。目指すは旧国民宿舎榛名荘、いまは高崎市林間学校榛名荘前の無料駐車場だ。


左:高崎市林間学校榛名湖荘前駐車場(奥にトイレ) 右:榛名湖荘看板の奥に登り口

九十九折の道を上がり榛名湖へ。9:05停められないかもしれないなと思っていた目指す駐車場に、まったく問題なく車を置けた。久々の山行かつコースタイムが短いことも影響してか、準備にもたつき、山の神と駐車場を後にしたのは9:25になっていた。

榛名湖ビューの国民宿舎「榛名荘」は一度泊まってみたかったのだが、泊まらないうちに看板が変わってしまったのは残念だ。それはさておき、榛名湖荘看板の奥に掃部ヶ岳の登山口がある。さっそく後からきた若者2人組に道を譲る。


左:笹原の道を行く 右:掃部ヶ岳・硯岩分岐

登山道に入り笹原の新緑の道を上がっていく。あっという間に硯岩の分岐に出て高度を稼ぐと、硯岩そして榛名湖が眼下に水をたたえていた。せっかくの絶景なのに、山の神は岩場はパスといって、手前で足を止めてしまった。


高度感抜群の硯岩


硯岩から榛名湖を望む。真正面に榛名富士


左:山の神は硯岩手前で登高終了 右:硯岩分岐から再び笹原の道になる

もったいない。でも硯岩手前でも十分に景色は楽しめるか。

私は山の神のところまで引き返し、先ほどの分岐まで戻って休憩することにした。分岐で長めの休憩をとり、10:15歩き始めると、再び笹原の道になった。


左:オオカメノキ 右:階段の道になる

オオカメノキの白い花を愛でつつ進むと、やがて延々と上へとのびる階段が現れる。山の神と黙々と登って10:57やっと掃部ヶ岳山頂に着いた(冒頭写真)。意外にも登山者は1人しかおらず、静かな山頂だった。


掃部ヶ岳山頂からの眺望。榛名神社らしき建物が見えている

肝心の山頂からの展望は、榛名湖の反対側が少し開けているのみで地味だった。あのすり鉢状の山は何だろうと私がつぶいやいていると、横から山の神が遠くに見える建物を指さして榛名神社じゃないかしらと、ずっと右奥(上の写真)のほうを見ていた。


左:西峰へ向けて下り始める 右:道標にうっすらと「地蔵岩」の文字

11:08西峰へ向かうために山の神と腰を上げた。笹原を下っていく。どんどん下っていく。突然山の神が、ずっと下りでおかしいとのたまい立ち止まって地図を広げた。間違いないよと私。試しにその場所からさらに下っていくと、地蔵岩と書かれた道標が出てきた。振り返ると藪の向こうに地蔵岩が見えた。ほらね、と私。しかしここまで歩いてまだ地蔵岩ということは、西峰はまだまだ遠いということに気づいてガックリくる。

 地蔵岩

えいやと最後にひと登りして西峰。結局30分もかけての西峰行きとなった。


左:西峰到着 右:西峰から榛名湖

西峰には登山者は皆無で、山の神と山頂を独占してお昼にした。山頂は気持ちのいい風が吹き抜けていく。

12:26西峰を後にし山の神と笹原を戻り始めるが、誰とも出会わない。12:52掃部ヶ岳に戻り小休止。座っていると温かい風と冷たい風が交互に吹いて季節の変わり目を感じる。


左:掃部ヶ岳を振り返る 右:稜線の向こうに杏(すもん)ヶ岳

掃部ヶ岳を下り始めると、登ってくる単独者や夫婦とすれ違った。この時間ということは、縦走してきたのか。

硯岩分岐あたりで私の右足のかかとが悲鳴を上げ、最後の休憩とした。右足の腱がいかれているのか、かかとに来るという新たな事態。まだまだ腰痛リハビリ山行の道のりは遠そうだ。山の神と駐車場に戻ったのはすでに14時を回っていた。

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ハイキングコースではなかった岩峰の山、嵩山(たけやま)Part2

2020-11-02 | 山行~上州

Part1のつづき

不動岩から下り、来た道ではなく石門横を通り、左を巻いて天狗の広場に戻った。


左:石門(狭い) 右:ヤマガラ発見

まだたいして歩いていない割には、疲労がたまった感じで、山の神と天狗の広場の東屋でどっかと腰を下ろしてお茶を飲み始めた。そこへカラ類の野鳥が飛んできた。おお、ネクタイ状の黒い線が胸に入っていないから、コガラか、ヒガラじゃないのか。よく見ると、オレンジっぽい体色。ヤマガラだ。お目にかかったのは高尾山以来かもしれない。しばらく東屋近辺の梢に止まっていて、目を楽しませてくれた。

さあ、お次は胎内くぐりに行こうかと、天狗の広場から8・9番の石仏へいったん下り、そこから横移動で行こうとしたのだが、道が不明瞭で引き返すことにした。天狗の広場に戻り、稜線を上がると東屋があり、そこに「胎内くぐり」の道標があった。

胎内くぐりの入口に来てみると、聞きしに勝る狭さで本当にこんなところを進めるのかと疑問符が浮かぶ。とりあえず、ザックを下ろし、持ち上げてその狭い空間に突入する。ギリギリ通れる! 山の神も真似して後ろをついてくる。その先には鎖と足をかける鉄棒が設置されていた。そこから急な斜面を鎖を頼りに下っていく。

胎内くぐりの後に中天狗に登り返す予定だったのだが、道がよくわからず、14・15番の石仏が出てきてしまった。このまま進むと東登山道に合流するけど、まっいいかとそのまま直進することにした。

左手に仰ぎ岩のごつごつ、でこぼこしたすごい岩肌を見つつ進んでいくと、東登山道に出た。まもなく右手の岩壁にぽっかり空いた弥勒穴が見えた。後から、撮った写真を拡大して見たら、穴の中に鎖が写っていた。ということはあそこまで登れるのか。ただ周辺は岩登り禁止と表示されていたから、相当危険なんだろう。


左:弥勒穴(中央の穴) 右:経塚

10:30九十九折の道の終点、経塚に到着した。再び東屋で休憩し、コンビニで調達したチョコシューを食べて元気を蓄える。


大天狗までは鎖場の連続

大天狗へはあっという間に着くけれども、道中は鎖を使わなければ登れない。不動岩同様こっちも鎖だったかと山の神は落胆。でも不動岩のような怖さはこちらにはない。慎重を期せば、普通の体力があれば登れる。


左:嵩山山頂。後ろに女岩 右:女岩上の祠

10:47山頂に到着すると、最後に女岩という小さな岩が鎮座していた。申し訳程度に鎖が垂れていて、えいやで登れる。岩の上は周囲360度を見渡せるビューポイントで景色を堪能できる。


小野子三山方面

予定とは異なるコースをたどり、時間も余計にかかって腹が減ってきたし、鎖場の多さに腕が筋肉痛になるのではと危惧する山の神は、早々に下りようと主張。道の駅のそば処けやきへ直行することになった。

あとから気づいたが、経塚からすぐのところに、嵩山城本丸跡と西国秩父観音群、そして落城後に、もはやこれまでと飛び降りたという無常の平があった。これを見ずに下山してしまったのは心残りだ。山の神は二度と来たくないといっていたが、私はまた来てもいいかなと。そのときには足をのばして、大天狗の先にある烏帽子岩と五郎岩に行かなければ。


道の駅おのこのざるそばセット

話は戻って、経塚で休憩している年配のパーティや、下山途中でポレポレと歩いている年配夫婦などを追い越して、11:20に道の駅に下りた。ザックを車に放り込んで蕎麦屋に行ったのであるが、すでに名前をウェイティングリストに記入して待つ、10組以上の人たちが外にいた。いったんはわれわれも名前を書いたものの、一向に進まぬ順番に業を煮やし、道の駅を後にすることにした。

帰途お店を探しながらの移動となったが、結局道の駅おのこで昼食となった。あまり期待していなかったのだが、結果はグッド。ざるそばセット(上の写真:なんと750円と格安)はボリュームも味も大満足だった。

そこからまっすぐ帰ったものの、ちょっとした渋滞もあって自宅には15:30頃の到着だった。Go Toキャンペーン渋滞はしばらく続きそうだ。

Part1に戻る

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ハイキングコースではなかった岩峰の山、嵩山(たけやま)Part1

2020-11-01 | 山行~上州

標高 789m 群馬県

2020年10月25日(日) 晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:07道の駅霊山たけやま8:23--8:53休石--9:07小天狗--9:20不動岩--9:35天狗の広場9:45--9:56胎内くぐり--10:30経塚10:40--10:47大天狗--11:20道の駅

ひと月ぶりの山行は上州のハイキングコースと思い、道の駅から登れる嵩山(たけやま)を選んだ。事前に道の駅霊山たけやまのサイトで概念図をダウンロードし、行程の時間も調べていたのだが、、、てえへんな山行になった。

山の神とともに4:30に起床し、自宅を5:08に出発。関越に入ると、そこそこの交通量でGo To トラベルキャンペーンの影響なんだろうと道を急いだ。混雑する上里SAで朝食をとり、その後まずまず順調に進み、渋川伊香保ICで高速を下りた。途中コンビニで行動食を買って、予定よりも早く8:07道の駅霊山たけやまに到着した。


左:道の駅霊山たけやま駐車場 右:親都(ちかと)神社の大ケヤキ

車がすでに何台も停まっていて、行程が2,3時間というのにもう登っているのかといぶかしく思いながら、山支度を整えトイレに寄って出発する。道の駅なのにトイレは飲食店なみに小さいので要注意。

ひんやりとする日陰の車道に出て、あれっ、上がないじゃないかという大ケヤキを眺めて、まずは表登山道の大鳥居をくぐる。


左:嵩山表登山口 右:一の木戸

すぐに一の木戸が出てくる。戦国時代ここに山城が築かれていた名残だ。ここから登山道らしくなり登高を続けると、早くも下山してくるジモティっぽい年配者2人とすれ違った。サクサクと歩いていて、しょっちゅう登っているように見受けられた。小天狗まで行って展望を楽しんでからの下山なのだろう。


左:五合目の標示 右:蝙蝠穴の石仏

東屋のある展望台分岐の標示を無視してまっすぐ進むと休石に出る。ここから足場の悪い道を少し下ると蝙蝠穴に到着する。穴というよりは岩の隙間で、そこに石仏が安置されていた。再び登り返し休石で山の神と最初の休憩をとった。あっけなく休石まで来てしまい、今日は楽ちんかもなとこのときは山の神も私も微笑んでいた。


左:8・9番の石仏 右:天狗の広場

8・9番の石仏をスルーし、天狗の広場に上がる。不動岩まで行って、ピストンしたらここで休憩にしようと山の神に声をかけ通過した。


2点とも:小天狗

9:07天狗の広場から尾根をまっすぐ進むと小天狗に到着する。狭い山頂ながら360度の大展望が待っていた(次の写真2点)。青空も広がって久々に気持ちのいい山頂だった。これから向かう不動岩も下のほうにその姿を見せていた。


榛名山方面


草津白根山方面。もう雪がついている


左:不動岩 右:不動岩の最後のひと登り

小天狗から岩場を巻いて不動岩に向かう。最後は鎖場を直登だ。足がかり、手がかりが少なく決して登りやすくはない。そのせいもあって山の神は最後のひと登りの地点でギブアップしてしまった。仮に登れても下りるのが怖いからやめておくといって、早々に撤退を決め込んでしまった。

え~と思ったが仕方ない。一人不動岩のてっぺんに行くと、冒頭に掲げた不動明王がいかにもといった風情で鎮座していた。岩峰とお不動様はなんとも相性がいい。


不動岩を見捨てて、スルスルと下っていく山の神

Part2大天狗へつづく

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紅葉の赤城山系出張(でばり)山・薬師岳

2019-12-01 | 山行~上州

出張(でばり)山 標高 1475m 薬師岳 1528m 群馬県 

2019年10月20日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:38大洞駐車場8:52--黒檜山登山口--県立赤城公園キャンプ場--東毛林間学校(旧さいたま市立少年自然の家)--10:00関東ふれあいの道入口10:10--出張峠--10:34出張山10:37--11:00薬師岳11:08--11:24出張山(昼食)12:00--12:20大沼湖畔--12:50大洞(お店めぐり)--13:08駐車場

紅葉を求めて久々に赤城山系を訪れることにした。前々から気になっていた大沼の外輪山の北側部分、陣笠山、薬師岳、出張山の縦走だ。

5:00に起床し、車にザックを放り込んで5:35山の神とともに自宅を出発した。関越に入って、いつもの上里SAで朝食にしようかと思ったが、今日は気分を変えて手前のPAに入ってみることにした。するとなんとお店は7:00からで閉まっていた。PAは大方のところが7:00からなんだろうね。閉まっていても、コンビニであらかじめ買っておいたパンを食べるだけだから何の支障もない。

 
左:広い大洞駐車場(トイレ完備) 右:紅葉の山肌を愛でる

赤城ICで降りて渋川市赤城総合運動自然公園を越えた交差点でGoogleマップにはなかったローソンを発見。そこで昼食や行動食の買出しをし、一路大沼を目指した。いつのまにか大沼への道は車列ができていて、紅葉シーズンを実感する。

8:38地蔵岳直下の大洞駐車場を見つけ車を入れた。トイレ完備の大きな駐車場で、すぐ下が大沼なので使い勝手はいい。8:52支度を整え、山の神とともに駐車場を後にする。ハイカーや登山者がすでにそこそこいて、にぎわっている。

 
左:大沼湖畔の遊歩道を進む 右:予定のルートは全面通行止め。この右側に黒檜山登山口がある

大沼の湖畔に出ると、湖面をなめてくる風がやけに冷たい。どうせ汗をかくだろうからと、スタートからTシャツで歩いていたので鳥肌が出そうだった。山の神に寒いんじゃないのといわれつつも、ここで着るとすぐにまた脱ぐことになるだろうと思い、やせがまんをしていた。

そのうち黒檜山登山口が出てきた。そこには2組ほど登山者がいて、まさにこれから出発というところだった。やはりそちらは人が多そうだと山の神と話しながら先に進もうとすると、目の前の道は「全面通行止」とでかでかと書かれたバーで塞がれていた。われわれはこの先の五輪峠から入山予定だったのだが、万事休す。冬季閉鎖まではまだしばらく間があるので、先日の台風の影響なのだろう。

 
左:県立赤城公園キャンプ場 右:沼尻の分岐

しかたなくルートを変更し、 県立赤城公園キャンプ場の横をすり抜けて、沼尻から上がっていくことにした。キャンプ場はすごい人で、立錐の余地もないほどテントとターフが張られ、駐車している車の数もものすごい。調べてみたら、このキャンプ場は県立で無料で利用できるのだった。どうりで大人気。

キャンプ場を越えて道標が出ている分岐を山側に上がっていく。昭文社の山地図によれば、そこからすぐに右に折れていけば、陣笠山へ向かうはずなのだが、そちらへの道は通せんぼのロープが張られていて明らかに通行不可としているようだった。さらに1本上の道も同様で、これはもう行っては行けないということなのだろうと、五輪峠方面に出ることはあきらめた。

 
左:関東ふれあいの道へ入る 右:快適な森の道が続く

すぐに東毛林間学校(旧さいたま市立少年自然の家)の建物が出てくるが、あまり歩かれていないのか稜線に上がっていく道がよくわからない。

山の神と喧々諤々やって結局関東ふれあいの道を歩いて出張峠に出、そこからピストンにすることにした。そうと決まれば、ここまで1時間以上歩きっぱなしだったので休憩だ。腰を下ろしていると、足元でこおろぎがちょこまかと逃げ惑っていた。

 
左:出張峠 右:出張山山頂

入口の印象から薄暗くじめじめした道に思えた関東ふれあいの道は、意外にも快適な道でよく整備されていた。すぐに鈴ヶ岳と出張山との分岐、出張(でばり)峠に出る。峠からちょっとした急登を上がると、こぢんまりとした出張山の山頂に到着した。先着1名。年配の方が狭い山頂の傍らでくつろいでいた。山頂からの眺めは絶景で、右手に地蔵岳、左手には黒檜山、駒ヶ岳、眼下にはボートが疾走する大沼が見える。


出張山から黒檜山(左)と駒ヶ岳を望む


出張山から地蔵岳を望む

今日は軽く歩くはずだったのに、すでに予定を超えてだいぶ歩いたなあと山の神に声をかけ、陣笠に行くのはやめて、薬師岳までのピストンとし、ここに戻ってお昼にしようということになった。

10:37出張山から東へ稜線を移動していくと、全面通行止めだったはずなのに反対側から登山者がやってきた。われわれ同様ピストンなのか?


野坂峠近辺から大沼を見下ろす

そのうち山地図に出ている東毛林間学校への分岐が出てくるが、あまり明瞭な道ではない。これではさすがに下ることはできても、登ってくるのは難しそうだ。やがて野坂峠に出て、そこから指呼の間で11:00薬師岳山頂に到着する。

山頂は周囲の葉が落ちていて、この時期だけの日差しのプレゼント。山の神とお茶を飲んで休憩し、来た道を戻る。

 
左:葉が落ちて明るい薬師岳山頂 右:薬師岳~出張山の気持ちのいい稜線

戻り始めると3,4組のパーティとすれ違って、思ったより歩かれているコースなのだと再認識する。手軽に歩けて、景観もいいのだからうなずける。 

 
左:出張山山頂で昼食 右:大沼湖畔の遊歩道から黒檜山を仰ぐ

11:24出張山に戻ると、先ほどの年配者ではない方がコーヒー片手にくつろいでいた。山の神と私は遠慮がちに山頂の端っこに腰を下ろし昼食にした。

出張山山頂からの下山はあっという間だった。12:00に出て20分ほどで大沼湖畔。そこから湖畔沿いの遊歩道に入り、湖上からそそり立つ黒檜山・薬師岳を横目に見ながら、水辺の道を散策する。

 
左:秋の実りは目を楽しませてくれる 右:湖畔散策で気分は上々

12:50大洞にたどりつき、山の神とお茶休憩をしようとあちこち店を覗いたが、食事をする店ばかりで適当なところがなく、駐車場に戻ることにした。 13:08駐車場に戻り、十分休憩をとって家路についた。たいした渋滞に巻き込まれることもなく16:25わが町に無事到着した。

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