目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

花粉の時期は巣ごもりか

2019-03-23 | 山雑記

花粉マップが真っ赤なこの時期、山の神は巣ごもりを決め込んでいる。山に行くのなら、どうぞお一人で。

山に入れば、街中より明らかに花粉の量は多いだろう。Tenki.jpの花粉量予測を見ると、明らかに都心部より山に近い青梅や八王子のほうが多い予想になっている。杉の分布を考えれば、至極当たり前だ。

花粉症重症患者の登山愛好家も数多いと思われるが、最近私は症状が改善し、だいぶ軽くなったような気がしている。ただ一度でもスイッチが入ってしまうと、くしゃみ連発で止まらなくなる可能性はあって油断は禁物だ。でもじっとはしていられない。どこにも行かないという選択肢はない。

はて去年はどこに行ったのだろうと山行記録をチェックしてみたら、どこにも行っていなかった。なあんだ、山の神に流されたのか。でもよく考えてみれば、この時期転職してから土曜出社になったことで余裕がなくなっていたことはある。さてと、どこに行こうか。杉が少なそうなところ、あるいはそれは無視して、発症してもすぐに帰ってこられる近場か。

飲み薬と塗り薬、そしてマスクで完全防備のうえ、花粉を大量に付着させるフリース着用を避ければ、とりあえずは洟ずるずるにはならないだろう、、、ということにしておこう。マスクして登るとつらいなあ。

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フリーソロで絶壁900メートルを登った男「ナショジオ」2019年3月号

2019-03-17 | マガジン


『ナショナルジオグラフィック』2019年3月号誌面(下)と同誌のWebサイト

いま発売中の『ナショナルジオグラフィック日本版』2019年3月号にすごい記事が出ている。アレックス・ホノルドというクライマーがヨセミテの絶壁エル・キャピタンをクライミングロープ(ザイル)なし、登攀用具なしで登ったというのだ(登頂2017年6月3日)。

こうした登り方はフリーソロと呼ばれ、一部のクライマーたちに崇められている。いっぽうで失敗したら、たちまち命を失う危険を伴うことから、フリーソロ否定派もいることを記事では紹介している。

こんな実例を出している。オーストリアの登山家パウル・プロイスは、27歳までに150ほどの山をフリーソロで登って賞賛を浴びていたけれども、1913年10月3日オーストリア・アルプスのマンドルコーゲル山北稜で滑落死した。フリーソロは、本来の登山の姿であることはたしかであるけれども、常に死と隣あわせなのだ。

話を戻すが、アレックス・ホノルド氏がすごいのは、失敗の可能性を限りなくゼロに近づけるために周到な準備をしていたことだ。いきなりフリーソロに挑むという無謀なことはしていない。標高1283メートルの取り付きポイントから頂上の2307メートルまで約900メートルの高度差があるルート内には、いくつもの難関があり、その対策にかなりの時間を費やしている。入念なクライミング・プランを練り、クライミングロープ、登攀用具を使っての試登を繰り返したのだ。

最初の関門、フリーブラスト・スラブではなんと90回以上も練習したというから、その執念には驚かされる。そんな執念と日頃の鍛錬が生みだした快挙なのだ。

蛇足ながら、記事の写真スタッフクレジットにジミー・チンの名前があった。あのドキュメンタリー映画『MERU(メルー)』の監督かつ主役を務めた人物だ。相変わらずの活躍ぶりに脱帽する。

参考:ナショジオサイト「命綱なしのクライマーはかくして巨岩を制覇した」
当ブログヒマラヤの未踏峰に挑むドキュメンタリー映画『MERU(メルー)』

 

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山登りとコラーゲンで骨を強くする!

2019-03-10 | 山雑記

先日山の神が婦人科検診の結果がよかったと誇らしげに話し出した。とくに骨粗しょう症の原因ともなる骨密度は、平均を大幅に上回っているという。山の神がいうには、山に登っているからかしら。

骨の強さというのは、「いいほねドットJP」(http://iihone.jp)によれば、骨密度と骨質の2つの要素が関わる。骨の密度ばかりに注目が集まりがちで、すぐにカルシウムを摂っているのかとなるけれども、じつはカルシウムばかりが骨を強くしているのではない。お肌のハリをつくり、つやつやつるつるにする、そう、コラーゲンも骨を強くする。なんと骨の体積の50%はコラーゲンというから驚きだ。

骨を鉄筋コンクリートの建物にたとえると、カルシウムはコンクリートで、コラーゲンが鉄筋にあたるのだとか。鉄筋がもろければ、建物の強度は当然ながら弱くなる。欠陥マンションで一時期騒がれたとおりだ。

そういえば、山の神は毎朝コラーゲンを飲んでいる。これが骨の強度におそらくいい影響を与えているはずだ。でも、コラーゲンとは、そもそもなんなのだろう。Wikipediaによれば、こうだ。

コラーゲン(英語: collagen、ドイツ語: Kollagen)は、主に脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつ。(中略)体内に存在しているコラーゲンの総量は、ヒトでは、全タンパク質のほぼ30%を占める程多い。 

まだまだコラーゲンのはたらきは解明されていないようだが、コラーゲンは人間が健康に生きることにおいて重要な位置にあることはたしかだ。 過剰でなければ、補給するに越したことはない。たぶん。 

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にぎやかなイラストが楽しい『それいけ避難小屋』

2019-03-03 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

 『それいけ避難小屋』橋尾歌子(山と渓谷社)

昨年末某新聞の今年のお奨め3冊で誰かがとり上げていてチェックしていた本。とにかくイラストいっぱいで楽しい。北海道・九州を除く全国のあちらこちらの避難小屋を訪れて、にぎにぎしたイラストとへえというエピソードで紹介していくスタイル。著者の橋尾さんの個人的な体験が結構面白いし、まして自分がそこに行っていたりすると、さらに興味が膨らむ。

たとえば一杯水避難小屋は、私は八丁橋からそこへ行ったけれども、橋尾さんはタワ尾根からぐるりと周遊して訪れている。とっても楽しそうなコースだ。私は橋尾さん同様にタワ尾根を歩いているけれども、そのときはウトウの頭の陶板を見たいがためだった。そんなことを思い返しながら読むと、個人的にはめっちゃ盛り上がれる。著者は、この避難小屋へはあの山野井夫妻と行ったというから、さぞかし盛り上がったことだろう。

怖ろしいことを思い出してしまったのは、破風山避難小屋。小屋の場所を見て、あの笹平じゃないかと気づいた。90年代のたしかまだ残雪がたっぷりある時期に甲武信岳に行ったのだが、途中ここで1泊した。同宿したのは単独行の年配のおじさん。かなりこぢんまりした小屋で、2人でちょうどいい按配だった。この日は、かなり冷え込み、寒いなあと2人でこぼしまくり、翌朝は、私は間抜けなことに寒冷地用のガスではなく、夏用のそれを持っていってしまい、火がちょろちょろでなかなかお湯が沸かなかったのを思い出した。あの事件がなければ、たんなる山行の思い出だが、あの信じがたい新聞記事を読んで強烈に記憶に刻み付けられてしまった。

アラフィフ以上の年齢の方はいまでも覚えていると思うが、この地で一家心中事件が起きた。この家族は、この避難小屋に泊まった翌日、小屋前に広がる草原で全員死んでいたのだ。最後の晩餐はどうだったのだろうかと想像すると怖すぎる。気持ち悪くて、私はもう行けない。避難小屋の名前が変わったのは、このせいだろうか。当時は笹平避難小屋といっていたはずだ。

それはそれ。この避難小屋ガイドは、楽しさ満載。と書いても、もうホラー気分になってしまったか。とにかく行ってみたくなる避難小屋が続々と登場するので、超お奨めです。破風には行きたくないが、、、

それいけ避難小屋
橋尾 歌子
山と渓谷社
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