目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

山岳会発足?! 大野山へ

2022-08-17 | 山行~丹沢・道志

大野山 標高723.1m 神奈川県

2021年11月28日(日)晴れ 

メンバー Y山岳会メンバー(私含め4名)山の神は留守番

コースタイム 9:27谷峨駅9:30--10:00嵐登山口--10:30紅葉ビューポイント--10:45頃 東屋--11:30大野山山頂(昼食)13:00頃--13:40地蔵岩--古宿--15:10山北駅前ポッポ駅前屋

フェイスブックでつながっているかつて所属していた会社の元同僚4人がひょんなことから、一緒に山に行くことになった。Yさんの、木曽駒のロープウエイに乗って山頂駅でかつ丼を食べたというレポートを見て、私がコメントをつけたのが発端だった。同様に反応していたDさんが「山に行きたい、連れてってよ」と盛り上がり、Mくんを巻き込んでどこか行こうとなった。

メッセンジャーでY山岳会の名のもとにやりとりし、日程や場所を決めると、さっそく決行となった。


左:谷峨駅で全員集合 右:いきなり遠回りの道に

新松田駅前で9:20頃の待ち合わせ。私は早く着きすぎてコンビニのコーヒーを飲んで待っていた。いつものように朝に弱い私はちゃんと覚醒していない。そこへMくんが登場し、久しぶりとなり、やがてYさんも来て改札へ。

谷峨駅でDさんも合流し、以前大野山を訪れたことのある私が先頭を切って歩き出す。といきなり道を間違った。ショートカット道を歩いてくる集団に気づき、そうとわかった。そういえば山の神と来たときも同じ道を進み、遠まわりしたっけ。


左:吊り橋を渡って右折ではなく左折 右:嵐の集落から登山道へ

吊り橋を渡って、自信たっぷりに右に曲がると、そっちじゃないとメンバーたち。そういえば、山の神にもそういわれたなと思い出したw。

車道をしばらく歩くと、民家の路地に道標がたっており、そこから登山道へと入っていく。


左:登山口からすぐのところで、みかん発見 右:車道に出ると指導標

元はみかん畑だったのか、たわわにみかんがなっている木を横目に里山然としたほのぼのとした道を進む。少し行くと舗装道に出て、指導標がある。


紅葉のビューポイント

谷峨駅から1時間ほどで紅葉のビューポイントに出た。思わず足を止めて、見上げてしまう。
メンバー皆がスマホを片手に撮影に専念だ。


しばし足を止める

後から追いついてきたパーティも見事な紅葉に目を瞠っていた。


左:林道を横切ると東屋 右:ゆるやかなスロープを上がると俄然開けてくる

林道が出てくると、目の前に東屋がある。休憩するパーティがいる傍らで、ジモティ自家製のジャムや梅干し、生姜煮、柚子ジュースなどが無人販売されていた。

ここからはちょっとした急登となり、灌木ばかりで日差しを遮るものがない。秋とはいえ照り付ける日差しの直撃は暑い。


大野山はなんといっても富士山ビューがすばらしい

しばし耐えて高度をかせぐと、富士山が目の前に現れる。今回の山行のハイライトだ。皆足を止めての撮影タイムとなる。


左:左手にはオールウエイズ富士山 右:大野山山頂

11:30ハイカーでにぎわう大野山山頂に到着した。広い山頂でトイレまであるので、宴会におあつらえむきだ。それもあって次々に登山者が到着する。メンバーで昼食にしようと腰を落ち着けると、空いたスペースが徐々に埋まっていく。


左:昼食後のデザートはDさん持参のおしるこ 右:イヌクビリから急斜面を下りはじめる

途中で照り付けていた日差しが嘘のように、じっとしていると冷えてくる。紅茶にどぼどぼとウィスキーを注ぎ飲み始める。あったまる~といいつつ、Yさんのカップにもどぼどぼ、Mくんのカップにもどぼどぼ、Dさんにもどぼどぼとやって酒豪たちをもてなした。

皆が食事を終えた頃、Dさんがおもむろにしるこの存在をほのめかした。せっかくだから食べようかと。冷える山頂でさらにあったまる甘味を胃の腑に流し込んだ。


左:女性陣がダブルストックで軽快に下山していく 右:地蔵岩のお地蔵さんたち

13:00頃山頂を後にし、イヌクビリから急斜面の下山路に入る。ダブルストックを駆使し、軽快な足取りで下る女性陣。そのあとにM君。私は最後尾からよろよろとついていった。


左:さらに3体のお地蔵さんたち 右:お堂から下ると、ここにもかわいいお地蔵さんのイラストがあった

お地蔵さんのイラストにつられて、地蔵岩へと寄り道する。掘っ建て小屋のようなお堂にお地蔵さんが全部で5体。願をかけるでもなく、美術品のように眺めて、元の登山道に戻った。


左:山北町立共和小学校跡を越えると茶畑 右:茶畑から下るY山岳会メンバー

あっという間に林道に出て、見覚えのある二宮金次郎がいる小学校跡に出る。現在は廃校となりNPO法人共和のもりが運営するカフェ、イベントスペース、木彫り(大野山に設置されている動物たちはここの作品)の製作所になっている。

学校の校門を通過すると茶畑。民家を抜けてさらに下る。


左:丹沢クリステル(姉:右の青い服)とキャサリン(妹) 右:オリジナル缶バッジのガチャガチャも

やがて丹沢ではちょっとした有名キャラ、丹沢クリステルとキャサリンの姉妹とご対面だ。オリジナルの缶バッジやフィギュアのガチャガチャが置かれていた。Yさん缶バッチ(だったか?)をゲット。

車道歩きに退屈気味だったM君。スマホで山北駅界隈の居酒屋を検索して調べていた。やってるよとあたりをつけていたポッポ駅前屋を発見。思わずのれんをくぐった4人であった(上の写真)。

その後ほろよいで店を出て、電車で登戸に移動。二軒目はバーになり、M君はバーで沈没、遭難とあいなった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道志の湯から加入道山・大室山

2019-04-02 | 山行~丹沢・道志

加入道山 標高 1418.1m 大室山 1587.4m※ 山梨県

2019年3月24日(日) 晴れ

メンバー 私単独

コースタイム 6:56道志の湯上部、加入道山登山口駐車場7:05--7:40頃 東屋--8:20休憩8:30--9:06加入道山9:16--前大室--破風口--10:36大室山10:41--11:44加入道山(昼食)12:10--12:54東屋12:58--13:22駐車場

山の神は花粉の季節は巣ごもりのため単独行となった。

薄暗い中、4:50自宅を後にした。中央道にあがって石川PAでいつものように前日に調達しておいた菓子パンで朝食をとり、相模湖ICで下りる。最寄りのセブンイレブンで昼食の買出しをし、一路道志の湯を目指した。

久々に道志へ車を走らせたが、こんなに走りにくい道だったのか。狭くて、クネクネと曲がっていて、スピードは出せない。予定より早く家を出て、朝食もいくぶん早く済ませたというのに、到着時間はさほど早くはならなかった。

 
左:加入道山登山口駐車場。トイレはなし。最終トイレは道志の湯の公衆トイレ 右:駐車場のすぐ上にある登山口

6:56キンキンに冷えた加入道山登山口駐車場に着いた。車の温度計を見ると、-3℃と表示されていた。そそくさと準備をし、駐車場の写真を撮っていると、雪をルーフに載せた車が1台滑り込んできた。あとから大室山の山頂にいた単独行の人に聞いてわかったのだが、昨晩この界隈は降雪があったのだとか。

7:05駐車場を出発し、すぐ上にある登山口から山に分け入っていく。

 
左:冷え込み厳しく霜柱を踏んで進むことに 右:東屋。この下方に水場

まるで真冬のように霜柱の道を踏みしめていく。鹿柵を2つ越えて、時折太陽を拝みながら進んでいくと、7:40頃に東屋に到着する。1枚レイヤー調整をして、お茶でのどをうるおす。

東屋を出て上りに入ると、先ほど駐車場で見かけた車の持ち主なのか、足取り軽やかにすごい勢いで迫ってくる若者が目に入った。おっともう背後にいる。思わず速いですねと声をかけると、荷物が軽いですから。そういい残して颯爽と追い越していった。

 
左:雪で覆われた杉林の中の登山道 右:尾根に出て加入道山はすぐそこ

そのうち陽だまりの杉林に出て休憩にした(写真左上)。どっかと切り株に腰かけて小休止する。

ここから少し歩くと、かなりの急登が始まった。しかしそんな急登など意に介さぬ単独行の方に追いつかれ、いとも簡単に抜かれた。この時期は健脚者が多いのかとおそれおののく。

やがてロープが張られたアクロバティックな歩きを余儀なくされる場所に出る。ロープにつかまりバランスをとりながら進む。上りはまだいいが、帰りはこの足元の雪が解けて、ぬかるんで滑るんだろうなと嫌な予感を抱えつつ尾根に出た。 

 
左:無人の加入道山山頂 右:加入道避難小屋の中はまだ新しくきれいだった(復路撮影)

尾根に出れば、もう加入道山の山頂はすぐそこだ。

山頂には9:06に到着。あの二人はとうの昔に通過したようで、山頂は無人だった。展望があまりよくない山頂で休憩して予定どおり大室山に向かった。 予定どおりというのは、ここのところの腰痛で足腰がおかしくなっていたら、加入道山で引き返すつもりだったから。


大室山へ向かう尾根は富士山のビューポイントが多い

ここから残念なことにいったん下りに入る。破風口のあたりでシジュウカラかコガラを発見して写真を撮ろうとしたが、身のこなしがはやく、あっという間に視界から消えてしまった。野鳥を撮るのは難しい。

登り返し始めると、富士山ビューで思わず足を止めてしまう。この時期は樹木に葉がついていないから、連続富士山ビューで壮観だ。


雪景色はいいのだが、雪目が心配

やがて地面は白一色の白銀の世界になってきた。こうなると、雪目が心配になる。なるべく白くない地面を見て、遠くの青空を見て、あるいは黒々とした木の幹を見て、挙句は目をつぶってと悪あがきする。

こんなに雪があるとはまったく予想外で、サングラスは車に積んだままだった。


枝にも雪片がついていて、季節はずれの冬景色

犬越路への分岐を通過し、あと一息だとエンジンがかかる。10:36大室山山頂に到着。一人年配の登山者がタイマーで記念撮影をしていた。聞けば、用木沢から来たという。用木沢?聞いたことがあるがどこだっけ、自分が上がってきた道志の湯側だったかと地図が浮かんだり、消えたりしていたが、話しているうちに白石峠から西丹沢へ下ったほうだと気づいた。

この単独行の方が用木沢方面へ下り始め、5分後には私も山頂を後にし戻り始めたのだが、この後この方を見かけることはなかった。なんともはや今日は健脚者ばかりに出会う。往路で私を追い抜いていった2人とは、はるか前にすれ違ってあきれてしまった。田中陽希なみのスピード違反ぶりだ。 

  
2点とも:大室山山頂。山梨百名山の標柱は新旧2本あった。展望はよろしからず

犬越路分岐で昼食にしようと下っていくと、登り時の印象とは違って、それほど見晴らしがよくない。もっと先にいくかとどんどん下っていったが、適当な場所がなく、結局加入道山で昼食となった。サクッとカップラーメンを食べて、下山に入る。

朝雪が着いていたところは、だいぶ解けていて、尾根から道志の湯側へ下る急斜面はぬかるんで最悪の状態になっていた。上り時に危惧したとおり足を泥にとられて、さんざんな目に遭う。ここを脱したあとはサクサクと下れた。東屋で水分補給して、13:22駐車場に戻った。自分の車を除けば、バイク1台と車2台が駐車していた。

山の神にカエルメールを送り、混みあう道志の湯を横目にまっすぐ自宅へ向かう。渋滞にはまったものの、たいした距離ではなく、15:30頃には我が家に到着した。

参考:当ブログ加入道山・大室山2005年
※2005年のときの標高と異なっているのは、国土地理院が標高を計測しなおして改定したため。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札掛から塔ノ岳

2016-06-12 | 山行~丹沢・道志

塔ノ岳 標高 1490.9m 新大日 1340m 神奈川県

2016年5月22日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:12札掛駐車場7:27--8:35新大日3Kmの道標地点8:45--10:05新大日10:17--10:52塔ノ岳山頂(昼食)11:36--13:22キュウハ沢(本谷コース)分岐上部13:30--14:02札掛駐車場

5:00自宅を出発し、コンビニで買出しをして中央道に上がった。皆ゴールデンウィークでレジャーにお金と気力を使い果たしたのか、天気がいいのに道は空いている。石川PAで朝食をとり、圏央道に入って相模原ICで下りた。整備されたばかりの新しくてきれいな道から、集落を抜け、宮ヶ瀬湖に向かう。湖畔の鳥居原ふれあいの館が最終トイレだ。方向が違うが、ここで少々休憩。

再び走り出して、県道70号に入ると、どんどん道幅は狭くなり、くねくね道になる。先日の徳島の国道439号(通称ヨサク)を思わせる道だ。しばらく走ると、2014年に丹沢山に登って以来の塩水橋にさしかかった。橋周辺にはかなりの台数が停められていて、この時期のこのコースの人気ぶりを表している。

 
左:札掛の駐車場 右:札掛の登山口

ほとんど車とすれ違うことなく、札掛の駐車場に到着した。塩水橋一帯の車の量を見ていたので、こちらも相当な台数と思っていたら、拍子抜けするほど少ない。身支度を整え、7:27山の神とともに出発した。札掛森の家を見下ろしながら通過していくと、登山口が現れた。国民宿舎丹沢ホームの建屋沿いにつけられた登山道を上がっていく。

 
左:道標はきちんと整備されている 右:キュウハ沢(本谷コース)分岐。復路では、ここよりわずかに上部で休憩

旧分校への分岐を越え、しばらく気持ちのいい樹林帯が続く。丹沢ホームの宿泊客なのか、皆双眼鏡ないしは本格的なフィールドスコープを携えたバードウオッチャーたちが集団で下ってきた。たしかにこの辺りは野鳥の宝庫だろう。

シカの食害のせいか、下草がない、まるで庭園のようなきれいな森が続く。やがてキュウハ沢(本谷)への分岐を越え、歩き始めてから1時間。そろそろ休憩にしようと山の神に告げ、風が強くなってきたことにも後押しされて、杉林の中で腰を下ろした(8:35)。札掛から登る人はまれなのか、人気がないのかわからないが、ここまで登山者にはまったく出会わない。

 
左:静かな新緑の道 右:シロヤシオが満開

杉林を抜けると、新緑の道になり、すこぶる快適な山歩きになる。そのうち単独登山者2人とすれ違う。表尾根までまったく登山者と会わないんじゃないかと山の神と話していたこともあり、ちょっと意外だった。やがてシロヤシオやミツバツツジが咲き誇っている場所に出て、気持ちも華やぐ。 

 
左:新大日茶屋 右:ミツバツツジも満開

10:05新大日に到着する。ザックを置いて新大日茶屋横の登山道に出ると、目の前がど~んと開け、相模湾が広がっていた。思わず「おお」と声が出る。大展望の人気コースだけあって、ここで山の神とお茶を飲んでいると、続々と登山者がやってきた。


相模湾を望む。遠くにうっすらと大島のシルエット

ツツジの咲き誇る回廊を抜け、尊仏山荘の黒い建物を仰ぎながら、登高していく。木の又小屋のコーヒーの幟にちょっと引かれながらも、最後のひと踏ん張り。

 
左:塔ノ岳山頂 右:同山頂。この後も続々と登山者が到着

10:52塔ノ岳山頂に到着した。山頂はすでにかなりの登山者がいて、富士山ビュー側に大挙して腰を下ろしていた。すごい人だなと言っている端から、また続々と登山者が到着してくる。

山の神と私も、富士山ビュー側に陣取り、お弁当を広げた。だが、富士山はだいぶかすんでいて、うっすらとシルエットが見えるだけだった。こんなに天気がいいというのに、残念。


塔ノ岳山頂からかすみ富士を遠望する

人が多いと、騒音、異臭(筋肉痛用のスプレーや、怪しげな食い物の臭い)、人との距離が気になるもの。気になりだしたら、止まらないのが人の性(さが)というものだ。食べ終わったら、すぐさま片付けに入り、山頂を後にした。

塔ノ岳から新大日までは、すごい登山者の数だった。われわれ同様に下山する人たち、そしてこれから山頂を目指す人の群れ、予想以上の多さに面食らいまくりだ。ところが新大日から札掛側に下り始めると、先ほどのごった返しぶりは幻だったのかというくらい誰もいない。すれ違ったのは2、3組だけだった。

 
左:再びすがすがしい新緑の道を下山 右:山の神、杉林を下山中

さてその札掛への下山は、当初は境沢林道へ下る予定だった。しかし分岐の道標に崩落箇所があって通行止めと出ていて(登山口にも出ていた)、しかたなくピストンで元来た道をたどることになった。最初からピストンの計画であれば、なんてことはないが、急遽ピストンに変更となることほど、鼻白むものはない。

新大日からサクサク下り、新緑の森を移動中に下山開始から小一時間になろうとしていた。休憩?と、山の神に声をかけると、休憩はベンチがあるところがいいといって、なぜか渋る。それならベンチがあるところまでだと一気に下ることになった。かなり下ってからお目当てのベンチが出てきたのだが、なんと先着様がくつろいでいるではないか。さらに下ることを強いられ、1時間45分もぶっ通しで歩く羽目になった。キュウハ沢分岐の手前でようやくベンチを見つけ、どっかりと腰を下ろした。やはり1時間おきくらいに休まないと、疲れが倍増する。

そこから30分ほどで林道に出、14:02無事札掛の駐車場に戻った。

帰りは、道路で難儀した。県道70号では反対側から何台も車がやってきては、そのたびに際々ですれ違い。宮ヶ瀬湖では道を間違え、曲がるに曲がれず、しかもUターン禁止と出ていて往生した。なぜ道を間違えたかって?それは私のカーナビが古く、「相模原IC」は存在しないことになっているからだ。不便とは思いながらも、先立つものがない。そんなこんなでわが街にたどりついたのは16:00をとうに回っていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嵐から大野山

2016-05-15 | 山行~丹沢・道志

大野山 標高 723.1m 神奈川県

2016年5月1日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:42 JR御殿場線谷峨駅9:54--嵐--10:48東屋11:00--11:35大野山山頂(昼食)12:10--地蔵岩コース--13:45カフェ・リーフス(ティータイム)14:10頃--14:40山北駅

花粉最盛期に山登りを避けていた山の神も、少し足慣らしをして、ゴールデンウィーク後半の四国・剣山行きに備えることになった。山の神は、最初奥多摩の丘陵歩きといっていたのだが、コースタイムをみると、やけに短い。これでは足慣らしにならない。私はここのところ連続して丹沢を訪れていたこともあり、丹沢に行こうと提案した。地図を眺めていると、ちょうど10年前に訪れていた大野山が目に付いた。長くもなく、極端に短くもない。ただ前回と同じコースをトレースするのはつまらない。今回は逆回りで登ることにし、急遽計画書をつくった。

さて、当日は自宅で朝食をとり、珍しく計画どおりの7:25に出発した。電車山行だから、遅れてはいけないと気合が入っている。駅に向かう途中のコンビニで買出しをし、電車に乗り込んだ。小田急の新松田駅で下りて、JRに乗り換えようと、松田駅に向かうと、なつかしのマニラ食堂があった。山の神も激しく反応する。山のぼらーは何度も来る場所だからねえ。

 
左:谷峨駅にあった藤棚。座っているのは、地図チェック中の山の神 右:田んぼの中へ移動中

JR松田駅から御殿場線で谷峨駅へ。電車は定刻通りに到着し、乗客がぞろぞろと降りる。皆大野山ハイキングのようで、その多さに驚かされる。トイレに寄る人、すぐに出発する人、バスを待つ人、とにかくすごい人だ。天気は快晴で、まさにハイキング日和!

いろいろなグループが続々と出発していく中、山の神と私も駅を後にした。前方には年配の夫婦と、20代の男ばかりのグループが歩いている。しばらくは舗装された車道歩きだ。田んぼ奥の橋を渡って、山の斜面につけられた道をえっちらおっちらと。やがて民家が出てきて、登山道に分け入る。

 
左:東屋でひと休み。手前の箱には、手作りジャムが 右:草地を登高中

新緑がまぶしい森の中を進んでいく。再び車道に出て少し歩くと、立派な公衆トイレが出てきた。この辺りまで来ると、ハイカーの姿が多く目につくようになる。

そろそろ休憩したいなと思った頃、10:48東屋が現れた。渡りに舟とはまさにこのこと。傍らにあった白い発泡スチロールの箱には自家製ジャムが入っていて、無人販売していた。山の神がほしいといいながら、いくつか手にとっていた。そういや今朝の朝食のジャムは、これだったのかもしれない。 


うっすらと富士山

東屋からは一気に急登になり、樹木のない草地になる。照りつける日差しもなんのその、ジグザグにつけられた登山道を上がっていく。見晴らしは、高度を稼ぐほどにどんどんよくなり、時折振り返っては、山の神といいねえとほくそえむ。かなたに富士山がうすぼんやりと浮かんでいた。


最後のひと登り

登り切ると、見覚えのある場所に出た。ただ前回訪れた10年前とは異なり、フェンスで囲われていてまっすぐは進めず、迂回路がつけられていた(写真左下)。

 
左:山頂へは横移動の迂回路 右:大野山山頂

大野山山頂には、11:35到着した。そこにも、ここにも、向こうにも、人、人、人……。ゴールデンウィークだけのことはある。山の神と唯一空いていた、少し傷んだベンチに座り、昼食にした。

 
左:ワンタンはるさめスープに煮卵を投入 右:ハイカーで賑わう大野山山頂

コンビニで見つけて買った煮卵を山の神と分け、私はワンタンはるさめスープに入れてみた。ちょっといつもと違う味わいで気分も変わる。

 
左:下山路は延々階段 右:至るところにシャガの群落

山頂は相変わらず賑わっていたが、早くも帰りの電車が気になりだし、12:10山の神と早々に腰を上げた。下山路にとった地蔵岩コースは、10年前とは登山道の様相が一変していて、階段が延々と設置されていた。

そのうち野鳥がさえずる山中に入り、しばらくして車道に出る。

 
左:民家に見事なツツジが 右:白い藤の花を発見

上り時にも見たシャガの群落がこちらの道にもあった。民家が出てくると、今度はつつじが咲き誇っていて、目を楽しませてくれる。珍しい白い藤の花も登場して、圧巻だ。思わず写真を撮ってしまった(写真右上)。

その後大きな車道に出て、東名高速をくぐったものの、いつまでもあの喫茶店が出てこない。あれ、おかしい、この道でいいのかと、地図を出して確認する始末だ。後ろを振り返ると、ハイカーがどんどん来ているから、間違いではなさそうだと安心する。

 カフェ・リーフスでシフォンケーキを食べる

車がびゅんびゅん行き交う車道をしばらく歩いて、10年前に入り損ねた、あの喫茶店「カフェ・リーフス」をようやく見つけた。これは入らねばと、階段を上がって、ログハウスふうの店内へ。なかなかおしゃれなお店だ。シフォンケーキとアイスコーヒーを頼んで¥800。おいしいけれど、もう少しボリュームがあってもいいなと思いつつ、時計を気にする。いつまでもくつろいでいたい山の神を急かして、お店を出る。所要30分くらいで山北駅に着いた。

電車は、ラッキーなことにほとんど座って帰ることができた。当然ながら、まぶたがくっつくのだが、自宅最寄駅では目がぱっちり。飲むには、まだ時間がちょっと早いがいいかと、山の神と餃子をつまみにビールで乾杯した。 

参考:当ブログ絵に描いたような牧場と大野山(2006/3/21)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西丹沢県民の森から檜洞丸

2016-04-17 | 山行~丹沢・道志

標高 1601m 神奈川県

2016年4月6日(水) 晴れ 

メンバー 私単独

コースタイム 8:01西丹沢県民の森8:10--9:12尾根の踊り場9:21--石棚山--10:14テシロノ頭先のシカ柵地帯10:22--11:08檜洞丸山頂(昼食)11:38--12:45尾根の踊り場13:00--13:40西丹沢県民の森

晴れの日を狙って代休をとった。山の神はお仕事なので、連続して単独山行となる。山の神を起こさないように静かに準備し、5:25家を出発した。近所のコンビニで買出しをし、ガソリンを満タンにし高速に上がる。前回の丹沢山行(3月の連休時)と同じように圏央道、厚木PAで朝食をとり、東名の大井松田ICで下りた。ここまではすこぶる順調だったのだが、必ず通らなければならない国道246号は通勤道路だった。そうとは知らず、予定よりかなり早く登山口に着きそうだとほくそえんでいた。

 
左:西丹沢県民の森 右:県民の森の駐車スペース。この直下にもある

通勤の車の量はすごかった。246号への合流地点から西丹沢へ曲がる手前まで、延々と渋滞。のろのろ運転が続いた。ようやく246号を離れ、道の駅山北で最終休憩。登山口となる西丹沢県民の森へと向かった。前回誤って県民の森への林道をあがってしまったときに目星をつけていた駐車スペースに車を置く。平日だから、予想どおり誰一人いない。

 
左:石棚山登山口。向かい側には公衆トイレもある 右:濡れてつるつるだった石畳

8:10車道を歩き始める。橋を渡ると、すぐに登山口が現れた。昨日の雨で石畳と階段はしっとりと濡れていて、足を踏み出すとつるりと滑った。油でも流したように摩擦係数0みたいな状態だ。そろりそろりと注意深く階段を上がった。

その先にも石畳が続き、難儀した。ただ登山口ほどには滑らない。東屋の横を抜けて上がっていくと、ミツマタの群落があって、3/21に見たあの花を咲かせていた。

 切り株が並ぶ尾根

県民の森を越え、尾根に出ると、歩きやすくしたのか切り株地帯が出てくる。ここからいよいよ急登地帯に突入する。

 
左:尾根上の唯一の平坦地で、唯一の休憩ポイント 右:激しい上りが延々続く

アキレス腱が伸びきるすごい急登が続く。歩き始めて1時間余りで、ようやく休憩できそうな平坦地に出た。尾根上で平坦なのは、ここしかない。ザックを下ろして、ひと休みした。樹間から富士山、遠くに冠雪した南アルプスが小さく見えた。

腰を上げて歩き出すと、続くわ、続くわ、これでもかという急な上り。まるでトレーニングコースだ。 

 
左:石棚山の稜線 右:シカさん親子。先に3頭くらいが走り去った

やがて箒沢からの道と合わさり、ホッとする。ここからしばらくはなだらかだ。冬枯れた道を進んでいくと、右手のほうからガサガサと音がした。何だろうと視線を送るとシカが3頭くらい勢いよく逃げていく。しかし、親子連れのシカは、どうってことないと思ったのかまだ立ち去らずにその場に留まっていた。カメラを出して撮影を始めると、子ジカ2頭が危険と思ったのかダッシュして去って行く。親ジカだけその場に留まって、こちらをじっと見ていた。そのうち私が何もしないと判断すると、悠然とまたエサを探し始めた。

この後にシカ柵だらけの道に突入するが、この一帯はシカの駆除地域に指定されている。それだけ大繁殖してしまっているようで、私が見かけたシカさんたちもいずれは駆除されてしまうのだろう。

 
左:ブナ林の道 右:ウソが何羽も枝に止まっていた

テシロノ頭を越えて、シカ柵だらけの道をしばらく進むと、テーブルとベンチが置かれていた。そこで2回目の休憩をとる(10:14)。汗をかいたこともあり、もってきたペットボトルのお茶もあっという間に飲んでしまいそうだ。

そこからさらに進むと、野鳥の楽園が突如として現れた。登山者がいないことが幸いしたのか、カラフルな鳥たちを多く見かけた。最初はデカめの鳥、アカハラ。それから早く立ち去れとばかりに私の近くに来て、鳴きわめいていたシジュウカラ、そしてのど元が鮮やかなオレンジ色をしたウソがたくさんいた。木には葉が一切ないから、目立つこと目立つこと。意外にも逃げるそぶりさえ見せないので、ウソを撮影できた(バカちょんだからピンをうまく合わせられなかったのだが)。


檜洞丸山頂から蛭ヶ岳方面を望む

檜洞丸の山頂には、11:08に到着した。山頂手前で2人、山頂には数人の登山者がいた。平日なのに、さすがは丹沢のメジャーな山だけのことはある。その後も昼食をとっていると何人か登ってきた。

11:38昼食を終えて下山開始。上り時よりも、雲がとれてすっきりと富士山が見え、思わずカメラを取り出した。


檜洞丸山頂直下から富士山を望む

往路でカラフルな野鳥を見てしまったので、復路でも、またいないか、もっといないかときょろきょろしてしまった。まずヤマガラを発見、続いてコガラ。コガラは幹の下部に留まって下からくるくるまわりながら、虫を探して登っていく姿が愛らしかった。野鳥がいなければ、来た道なので、サクサクと進んでしまう。野鳥の楽園を抜けると、あっという間に西丹沢県民の森への分岐に来てしまった。ここからは激しい下りが始まる。ガレ場や足場の悪いところがしばらく連続するので、慎重に足を下ろしながら進んだ。下山は13:40。朝到着したときと何一つ変わらぬ状況で、ポツンと愛車エスクードが1台だけ停まっていた。

帰りは、朝ほどではないものの、246号が詰まっていた。東名に上がると、すんなりと流れ、家に16:00前に到着。のんびりと午後のコーヒータイムとなった。 

参考:
玄倉登山口から大撫ノ丸(2016年3月21日)
西丹沢自然教室から檜洞丸(2007年5月)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする