目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

旧箱根街道を下る

2016-12-31 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

標高 約730m 神奈川県

2007年11月24日(土) 晴れのち曇り 

メンバー 山の神と私

コースタイム 元箱根13:00頃--甘酒茶屋--15:20あんの茶屋15:50頃--17:00頃 箱根湯本

箱根の山は天下の険とはよくいったものだ。この箱根旧街道を歩くまでは、まったく実感がなかったのだが、歩いてみて初めて箱根の険しさがわかった。とはいえ、上ったのではなく、下っただけなのだが(笑)。

 
左:青空に映える芦ノ湖 右:芦ノ湖を進む海賊船

前泊の宿を8:40にチェックアウト。バスで移動し、桃源台に9:25頃到着した。9:30発の海賊船に乗り、山の神とともにまるで童心に返ったようにはしゃいでいた。

 
2点とも:芦ノ湖畔

芦ノ湖の水面を滑っていく海賊船から駒ヶ岳を見上げると、頂にどす黒い厚い雲がかかっている。これから天気は崩れるのだろうかと思いながらも、気分は爽快。芦ノ湖を横断し、箱根港で下船した。散策している観光客につられて湖畔の庭園へ向かうと、なかなかすばらしい景観で癒された。

その後山の神がぜひ見たいといっていた箱根寄木細工のお店を2軒ほどめぐり、そのあと成川(なるかわ)美術館ですばらしい日本画を堪能する。団体客がいてやかましかったのは玉に瑕だが、平山郁夫画伯の絵画をはじめ、見て損のないラインナップだった。

  
杉並木そして元箱根から箱根旧街道を行く

昼にさしかかり、喫茶店のむらたで焼肉セットを頼んでパワーをつけ、本日のメインイベントである箱根旧街道に向かった。今回は山の神頼みでほとんど下調べなし。まず一本道の観光ルートだから問題なしだろう。

風情のある石畳の道が江戸の昔を彷彿とさせ、なかなかいいねと思わず口に出る。

 石畳の雰囲気のある道

歩き始めてすぐ、目印となる甘酒茶屋に着いてしまった。まだ休憩には早いよなと山の神と先へ進むことにした。江戸から来れば、ちょうど息を切らして、疲れたころにこの茶屋に着くのだろうけど、元箱根からだと目と鼻の先だ。

時折ハイカーとすれ違いながら、山の神と他愛ない話をして盛り上がり、下り続ける。

 
左:紅葉の山を遠望しながら歩く 右:石畳の道は続く

途中、紅葉の山が見えるビュースポットもあって楽しめる。しかし、やがて味も素っ気もないヘアピンカーブの車道に沿って延々下ることになる。興をそがれて嫌になった頃、ようやく畑宿に入る。ここには、有名な金指ウッドクラフト(箱根寄木細工)の店舗がある。一見の価値あり!

 畑宿。箱根旧街道一里塚

15:20あんの茶屋へ。こぢんまりとした店内には、テーブル席ひとつとカウンターがあるだけで、ひっそりとしていた。あんの茶屋というくらいだから、あんを食べようと、山の神とおしるこをオーダーした。ここのご主人は話好きで、最近は恥知らずのおばちゃんが増えて困ると始まり、まるでここはN村沙知代街道だときっぱり。以前は店内にバスの時刻表を張り出していて、定刻どおりに来ないと文句たらたらのおばちゃんが多かったようだ。止むことのない饒舌が他の客に向けられたのを機に、16:00頃には店を出た。

バスはすぐに来たが、ぎゅうぎゅう詰め。あれに乗るくらいなら、歩いたほうがましと、山の神と湯元まで歩くことにした。ぶらりぶらり歩いているうちに日も傾き、夜の帳が下りてきたが、17:00には何とか駅に到着。急ぐこともないと、急行に乗り込んだ。 

前日の大涌谷から冠ヶ岳・神山へ戻る
前日の箱根美術館で紅葉狩りへ戻る

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箱根美術館で紅葉狩り

2016-12-24 | まち歩き

山の神と大涌谷近辺をハイキング。その後紅葉狩りに箱根美術館へと移動した(15:30頃)。紅葉の名所だけあって、とってもあでやかだ。もみじは真っ赤だし、黄色くなった葉も大ボリュームで迫ってくる。東京のようにあたたかいとここまでは色づかない。朝・晩相当冷え込むんだろうね。


真っ赤なもみじ

 黄色も映える

 
紅葉狩の人たちがそぞろ歩きしていた

山の神と茶屋「真和亭」に立ち寄り、紅葉を愛でながら抹茶と栗きんとん(¥630;2007年当時)でほっこりする。

岩を配した池ともみじや、茅葺の家を背景に青々とした竹と真紅のもみじのコントラストが美しい、趣向を凝らした日本庭園を一巡りし、目の保養を十分にしたのち、宿に向かうべく強羅の駅を目指した。 

箱根旧街道へつづく 
大涌谷から冠ヶ岳・神山に戻る

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大涌谷から冠ヶ岳・神山

2016-12-23 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

標高 冠ヶ岳 1412m 神山 1438.2m 神奈川県

2007年11月23日(金・祝)  くもり時々晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 大涌谷11:24--11:33黒卵休憩--11:50登山口(延命地蔵)--12:10大涌谷分岐12:15--12:47冠ヶ岳--13:00神山(昼食)--14:20大涌谷

9年前、箱根の健康保険組合の宿がとれたので、箱根のお山へ行くことにした。気分を変えて、車を使わずにのんびりと電車で行こうとなった。奇しくもあずさ2号ならぬ8:00ちょうどのロマンスカーに乗り込んだ。

箱根湯本で登山鉄道に乗り換える。行楽日和の3連休初日とあって2両編成ながら超満員。強羅で満員電車から解放されると、今度はケーブルカー乗り場が長蛇の列だった。急かされるように近くにあったさびしい品揃えの売店で昼食用のおにぎりを買い、列の最後尾についた。こんなに並んで待たされるなら、おにぎりなど買わずに大涌谷の食堂で食べたほうがよかったのかもしれないなと山の神と話していると、そのうち順番の列が進んで、おいしそうなサンドイッチやクロワッサンを売っている店が目に留まった。なんだ、ここで買えばよかったと山の神と悔やしがった。


大涌谷より。遠くにロープウェイが見える

10:45頃やっとこさ、ケーブルカーに乗り込んだ。乗り込んだはいいものの、途中駅では誰も降りないのに、パラパラと乗ってくる人がいて、乗車率は優に100%を超えている。酸欠になりそうだ。それでもまだ短いから耐えられる。終点早雲山からはロープウェイ。定員18名のゴンドラが頻繁にやってくるので、ようやく超満員のぎゅうぎゅう詰め状態から解放された。

 
左:大涌谷の駐車場 右:もうもうと蒸気がすごい

大涌谷に着いて前方を歩いている人の背中を追うように進んでいくと、名物の黒卵が売られていた。以前は1個いくらで売っていたように記憶するが、バラ売り不可の6ヶ入り¥500で販売していた。多いなと思いながらも、食べたいという欲望が勝り、山の神が購入。もうもうと水蒸気が上がる傍らで、3個ずつ爆食いした。

 
左:冠ヶ岳は目の前 右:登山道横の枯れ木がアートっぽい

11:50延命地蔵のところから登山道に入る。右手には、最初に登る冠ヶ岳がおいでおいでをしている。火山ガスでやられたのか、枯れ木の道を進み、やがて樹林帯に入る。

 
左:大涌谷分岐 右:冠ヶ岳の祠

12:10大涌谷分岐にさしかかる。その先には祠があり、さらに先はもう冠ヶ岳の山頂だ。この辺りの植生は、なにか伊豆半島を思い出させるようなうねうねした枝ぶりの常緑樹が生い茂っていた。かたや葉を落とした照葉樹も。

 
左:冠ヶ岳山頂 右:冠ヶ岳山頂からの展望は樹間から申し訳程度

山の神は完全に観光モードで、冠ヶ岳へは行かないという。ならば一人でいくかと霜柱の溶けたぬかるんだ道を早足で進んだ。12:47冠ヶ岳山頂に到着。樹間から若干の展望はあるが、この季節だからこそで、葉が付いていれば、まったく何も見えないだろう。早々に山頂を後にし、山の神と合流、神山へと向かう。

 
左:冠ヶ岳山頂から神山を望む 右:神山山頂手前から冠ヶ岳を望む

登山道から振り返ると冠ヶ岳がその名前どおりの姿を見せていた。13:00人の少ない神山山頂に到着。じっとしていると、体がかなり冷えてくる。手早く昼ごはんの準備をし、山の神と縮こまって食べる。

 
左:小広い神山山頂 右:天照の石碑

13:30早々に片付けて下山開始。ふつうならここから駒ヶ岳へ向かうのだろうけど、今回はゆるゆるののんびり観光モード。足を伸ばしたいのはやまやまだけれど、意欲は萎えていた。体感気温がどんどん下がっていることも意欲を萎えさせた一因だ。午後なのに霜柱ができそうなほどまで冷え込んでくる。山の神と足早にサクサクと下って、14:20ロープウェイの駅に着いた。

箱根美術館で紅葉狩へつづく
旧箱根街道を下るへとぶ

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紅葉の玉原湿原と鹿俣山

2016-12-12 | 山行~上州

標高 1636.7m 群馬県

2006年10月15日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:06玉原センターハウス8:20--玉原湿原--9:20ブナ平(ブナ地蔵)9:30--10:40鹿俣(かのまた)山山頂--11:20玉原スキー場ゲレンデ(昼食)12:10--12:55玉原センターハウス

玉原(たんばら)湿原の紅葉がきれいだったことをよく覚えている。そして玉原湿原の先には美しいブナの森もある。なにより登山者でごった返すことなく紅葉狩りができる最高の穴場が、ここ玉原だ(今は変わってしまったかもしれないが)。

そんな紅葉の玉原を訪れたのは、かれこれもう10年前になる。早いものだ。2006年の手帳を繰りながら、山行記録を紹介しよう。

 
左:当時乗っていたジムニー。玉原センターハウス前の駐車場 右:玉原湿原の入口

5:05自宅を出発した。途中コンビニで朝食と昼食の買出しをし、関越に上がる。上里SAで朝食をとって順調に進み、沼田ICで関越を下りた。当時よく行っていた川場スキー場や尾瀬方面とは逆で右折して、山に上がっていく。

8:06玉原センターハウスに到着した。山の神といそいそと準備をして、トイレに寄って出発する。林道を少し下ると、すぐに玉原湿原の入口が出てくる。

 
2点とも:玉原湿原

木道へ踏み出し低木地帯を抜けると、パッと開けて湿原に出た。草紅葉が目の前に広がる。湿原の周囲の森も彩りを添える。先に出発していた年配者のパーティが早くも、紅葉を堪能しようと、足を止めていた。

 
左:草紅葉が黄金に輝いていた 右:湿原からブナ平を示す指導標

山の神とひとしきり草紅葉を愛でたあと、ブナ平へのショートカットコースである、じめじめした沢沿いの道へ入った。

 
2点とも:ブナの美林がつづく

家族連れが休憩しているのを横目に、快適なブナの森を山の神と進んで行く。

 
ブナ地蔵

やがて地蔵が目に飛び込んできた。山の神に「お地蔵さんがあるな」といってカメラを出して近づいていくと、地蔵ではなく、地蔵と見まがうような形状のブナの根方だった。真ん前まで来ると、ご丁寧にも「ブナ地蔵」と書かれた標柱が立てられていた。

 
左:玉原スキー場のゲレンデに出た 右:鹿俣山山頂の標柱

ブナ地蔵の前で休憩したのち、鹿俣山を目指す。玉原スキー場のゲレンデを横切り、高度を一気に稼いで行くと、小ぢんまりとした鹿俣山の山頂に到着した(10:40)。

 
左:鹿俣山山頂から玉原湖を望む。中央にうっすらと見える 右:山頂の黄葉

まだ昼には早いし、狭くて落ち着かないこともあり、どこか下ってから食べようと山の神と話す。写真をパシャパシャ撮ったあとはすぐに下山開始だ。細い登山道を下っていくと、笹ヤブが連続して出てくる。かき分けかき分け進んで、再びゲレンデに出た。 

 
左:ブナの下で山の神と昼ごはん 右:下山はゲレンデをひたすら歩く

ゲレンデの左右をきょろきょろ見ていると、すぐにあそこがいいと山の神が指を差した。山の神と私のランチスポットは、それで決まった。ブナが2本にょきりと立っているゲレンデ横の木陰だ(冒頭写真)。公園にピクニックに来たみたいだ。ほのぼのとごはんとなった。

12:10腹がくちて、開放感あふれる広いゲレンデの端っこを下り始める。前方にご夫婦が1組いるだけだ。下りきったあたりでラベンダー畑を見、レストハウスを通過し、指導標に従い右に折れた。またもや笹ヤブが続き、12:55愛車のある玉原センターハウスにたどり着いた。観光客が押し寄せてきているのか、満車状態で立錐の余地もない。

帰途、道の駅白沢「望郷の湯」に浸かろうと、寄り道したのだが、イベントをやっていてすごい人出だった。やめとこう、まっすぐ帰ろうとなり、一路関越へ。自宅には17:10に到着した。

玉原は冬も遊べる。
参考:玉原高原スノーシューhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/2018114ceb59d43c21d44d8e012f631d

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草戸山へお散歩

2016-12-04 | 山行~中央線沿線・大菩薩

標高 364m 東京都

2016年11月20日(日) 曇りときどき晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 高尾山口駅10:40頃--11:00四辻11:06--12:10草戸山(昼食)12:53--13:50四辻13:55--14:07高尾山口駅

5,6時間くらいの奥多摩山行を予定していたけれども、前夜変更した。疲労蓄積気味だから、電車で高尾山へ散歩しに行こうと。当日は家で朝食をとり、コンビニで昼食を買い込み、電車に乗り込んだ。

10:30頃高尾山口駅に到着し、ホームに降りると、驚くほどの人、人、人だった。階段はまるで通勤時間帯のターミナル駅のように人で埋めつくされている。改札を出るのもひと苦労だ。ちょうどハイカーたちが来やすい時間ということなのだろう。外に出てトイレに寄ってから出発と思ったが、長蛇の列ができていて、やめる。 後から聞いたのだが、駐車場のほうにもトイレがあって、そちらのほうが比較的空いているとか。

 
左:高尾山口駅改札。写真右手のトイレは長蛇の列ができていた 右:登山道を上がって、まずは四辻

この人ゴミにうんざりして山の神に思わず言った。高尾山へ登るのはやめよう、登山道は渋滞するんじゃないか、お昼食べるところもないだろうよと。言うまでもなく、山の神も草戸山を思い浮かべていた。昨年高尾駅から尾根伝いに行ったことをお互いに思い出していた。

10:40頃駅を後にし、甲州街道を渡る。街道沿いの木々が色づいていていい感じだ。そのせいもあってか、こちらにもハイカーや観光客があふれ出し、列をなしている。割烹橋本屋のところを左折し、道標に従い山に分け入っていく。すると、もう下山してくる人、前方を登っていく人が視界に入る。こちらにもそこそこ人はいそうだ。

 
紅葉スポットも出てくる

11:00四辻に到着。少し水分補給して、すぐに草戸山に向かう。かんたんに山頂に着いてしまう印象があったのだが、意外にアップダウンがあって、距離はある。


草戸峠からの眺め

ベンチがずらりと置かれ、前面が開けている草戸峠に到着すると、大勢の登山者が休憩していた。昼時とあって、どこかで嗅いだような、カップ味噌汁のような香りが漂っている。山頂に次いでここも休憩するにはもってこいの場所だ。

 
左:草戸山直下 右:山頂の山の神

草戸峠からいったん下り、登り返して12:10山頂に到着した。山の神の祠(写真右上)に参拝し、やおらご飯を食べるのにいい場所はないかと見渡すが、ベンチはすべて先客がおり、立ち上がる気配はない。唯一東屋(展望台)の年配グループが片付けを済ませ、まさに出発しようとしていた。


草戸山山頂から橋本方面を望む

階段を上がり、東屋の前側のスペースを山の神とともに占拠した。やっとゆっくりと腰を落ち着けられる。

 
左:東屋(展望台)で昼食にした 右:有刺鉄線の向こうは拓殖大学の敷地。きれいに紅葉していた

昼ごはんを食べたのち元来た道をたどったのだが、歩いても歩いても四辻に着かない。足も重い。やはり体調は万全じゃない。お散歩のつもりで来たのだが、けっこうな疲労をまた溜め込んでしまったようだ。14:07高尾山口駅に到着。朝ほどではないにせよ、まだ人は大勢いた。それにしてもミシュランの星が付いてからというもの、高尾山は尋常じゃない混み方をする。改札を抜け、14:30発の新宿行き準特急に乗り込んだ。

参考:
草戸山・城山湖2015年5月10日(日)
草戸山2003年9月23日(火・祝)

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