目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

アウトドア好きでも虫嫌いは多い?

2021-07-11 | 山雑記


RadfotosonnによるPixabayからの画像

雪もなくなり、温かくなるとテント泊計画を立てることもあるけれども、山中テント泊ではなく、登山口や下界でのテント泊となると、山の神からのきびしい質問が浴びせられる。

「キャンプ場の標高はどのくらいなのかな。トイレはきれいなのかな」

標高がそれなりにあって、トイレが清潔でなければ、暗に行かないと言っている。なぜか。山の神はアウトドア好きの山のぼらーではあるけれども、虫が嫌いなのだ。

だれもが嫌がるG(ゴキブリ)はわかるが、なぜかチョウチョの類もダメだ。しばらくはあのグロテスクな形状とダークな色の蛾が嫌いなのだと思っていたのだが、そうではなく、お花畑を可憐に飛び回るアゲハチョウ、ご近所でも見かけるモンシロチョウなどもダメなことがわかった。稀に見るカラスアゲハやアオスジアゲハなんて、思わず足を止めてみとれてしまうものだが、山の神は蛾と同類視している。山の神いわく、「はばたきもの」は気持ち悪いじゃないの。その一方で滑空するように飛ぶ、つまりはばたかない(ように見える)トンボはだいじょうぶらしい。

標高が高ければ高いほど、はばたきものは少なくなる。そしてトイレが清潔に保たれていれば、蛾が蜘蛛の巣にからまっていたり、その死骸が床に落ちていることもない。逆に掃除が行き届いていないと、視界に蛾が入ってきて、おちおちトイレにも行けなくなるのだ。

そんな我が家に先週事件が勃発した。ふいにGの訪問を受けたのだ。私がかばんや本をごちゃごちゃと積み上げている場所からするするとGが10センチくらい飛び出してきた。Gはあっ見つかってしまったかとすぐにUターンして元いた場所に瞬間移動。山の神にGが出たと告げると、事態は急展開。そろそろ寝ようかと思っていたのに、G撃退グッズ次々に登場し、G探しとあいなった。



20~30分は山の神につきあってガサゴソとやっていたが、結局見つけられず、あれは幻だったのかとベッドに入った。翌日家でリモートワークだった山の神は、仰向けになったGの死骸をクローゼットの中で発見した。最近のG駆除剤は思ったより強力だった。Gの通り道になりそうなところにスプレー、G用の毒餌もセットしていたのがものの見事に功を奏したのだ。これだけ強力だと
人間にも害をなすのではないかと、そちらのほうが心配になった。

死骸の処理は、私の仕事。Gはトイレットペーパーに包んでトイレに流した。はばたきものや蜘蛛、甲虫類は、生きていれば、手でつまんで外に逃がし、死んでいれば庭の土か燃えるゴミとなる。それにしても都会育ちは、虫に触れないし、嫌いな人が多いのかねえ。

この事件でヤマビル騒動も思い出した。参考:
ヤマヒルに悲鳴、丹沢山
ヤマビル大量発生! 貫ヶ岳
ゴキジェット大噴射事件も出てきた。
夜のしじまを切り裂く、山の神の悲鳴

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一升瓶の甲州ワインを買ってみる

2021-05-05 | 山雑記


主役は甲州ワイン、まるき。あてはサーモンのマリネ、マッシュルームオリーブオイル炒め、鳥ささみのから揚げ

GWは予定通り(!)1泊2日で大菩薩界隈を歩いた(山行報告は後日)。山のぼらーのあなたも近場をどこか登られただろうか。

さて今回の報告は甲州ワインだ。大菩薩といえば山梨。山梨といえば甲州ワイン。その昔会社の山の会でロッヂ長兵衛に泊まり、一升瓶の甲州ワインを皆でガブ飲みしていたのを思い出す。

宿の夕食では、まず瓶ビールを山の神と1本開け、その後甲州ワインに移行した。最近の甲州ワインは、ぶどうの品種改良に加えて品質もどんどん進化しているようで、おいしくなったとの評価が高まっているけれども、昔ながらのすっきりとした味わいを求めていただいた。和食との相性もいいのでお勧めだ。

けっこういけるねと気をよくして、翌日の帰途、道の駅甲斐大和に寄り家飲み用のワインを買おうとなった。せっかく山梨に来たのだから、やはり一升瓶だろう。独特の〇にキのラベルが目を引いて、思わず手に取った。それは日本最古のワイナリーを標榜するまるき葡萄酒株式会社のワインだった。嬉々としてそのままレジへ。

その後地元のスーパーに立ち寄り、サーモンやマッシュルームなどを買い込み、ワインのあてに。その夜さっそく封を切って味見をした。山梨県民になったつもりで、一升瓶からワイングラスへ白ワインを注ぐ。辛口でライト、スイスイ飲めて飲みすぎに注意なワイン。山の神と2人で飲んだら、もうなくなっていた。

参考:当ブログ一升瓶の甲州ワインをガブ飲み


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ禍で高まる「低山登山のリスク」

2021-04-29 | 山雑記


イメージ画像 2006年静岡県の白水山で山の神とともに道に迷った。

NHKの「ニュースセンター9時」を見ていたら、コロナ禍で低山登山のリスクが高まっているので注意と警鐘を鳴らしていた。

最近山行記録を検索をすると、よくヒットするのがヤマレコと並んでYAMAPであるが、そのYAMAPのデータサイエンティスト、斉藤大介氏が発言していた。コロナ禍以降、自社の登山記録を解析すると、自宅より100Km超の距離にある山へ行くことは減少、50Kmくらいの距離にある山へ行くことが増加しているという。すなわち近くて低い山に行く傾向が顕著であると。たしかにコロナ禍で遠くに行ってはいけないという縛りがかかっているので納得のデータだ。

そこで起きているのは遭難リスクの高まりだという。「ニュースセンター9時」では、2パターンをとり上げていた。一つは、経験の浅い人の無知から来ているケース、もう一つは経験があっても油断禁物であるというケース。

無知から来ているケースは、丹沢の大山に14:30に入山、17:00下山予定だったのが、膝を痛めて思ったように歩けなくなり、それでも自力で19:00に下山したというもの。山に入れば、何が起こるかわからない。通常午前中に入山するのが山の鉄則であって、昼食をとったあとに思い立って行くものではない。装備も不十分で、軍手と水くらいしか持っていなかったようでまったくの論外だ。まさかの時のためのヘッデンや予備の食料、突然の雨に対応するために雨具は最低限必要だ。

次のケースは、豊富な登山経験者ではあったけれども、山をなめていたケース。10か月ぶりの登山だったという。久々の登山のため下山時に足がつり、40分ほどマッサージしたのち這う這うの体で下山したということだった。事前に少し歩かないとね。

前にもちらっと書いたけれども、コロナ禍で地元の山岳会や自治体、山小屋関係者が登山道整備を行っていないことが予想される。そのせいもあってか一昨年の巨大台風で崩れたままの登山道、倒木が横たわったままというところもある。手入れしない登山道は、あっという間に草ぼうぼうで道ではなくなるので注意が必要だ。

また低山は、手軽に登れるけれども、道標が未整備なところも多い。林業関係者が作業道をつくり、テープをはっていたりすると、登山道と勘違いして道迷いの原因にもなる。地図で充分に確認するのはもちろんのこと、事前にWebで最近そこを登った人の記録をチェックしておくことに越したことはない。

参考:当ブログ ルート不明瞭な白水山

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20-21冬シーズンはお山ナッシングだった。

2021-04-18 | 山雑記


吾妻耶山山頂手前にて。2020年2月24日

この冬のシーズンは、コロナで自粛しているうちに結局雪のあるところにはどこにも行けずに終了とあいなった。

車もスタッドレスタイヤにはき替えて準備万端ではあったのだが……。これをお読みの方でも、わざわざスタッドレスにはき替えたのに、どこにも行けなかったという東京ないしは東京近郊の方は多いだろう。そもそも緊急事態宣言が解除になるのが2週間も延びて遅かったし、その後すぐに温かくなって、スキーだ、スノボだ、スノーシューだという気分はどこかに吹き飛んでしまった。

それにしても嫌なニュースが続いている。東京では感染者の増加傾向が続き、昨日の報道では、先週に比べ24%増という。大阪では東京の感染者数をはるかに超えて1000人超えといっていたしね。現在、蔓延防止等重点措置が取られているけれども、あまり効果が出ていない。緊急事態宣言と内容がほとんど変わらない気がするのだが、たんなる名称の言い換えをして意味があるのか。わけがわからない措置だから、もう真面目に外出はよそうと思っている人は皆無ではないのか。

外出すれば、当然出先で食事をすることが多いだろうから、飛沫感染の可能性は高まる。ましてやアルコールが入ったりすると、饒舌になり、声は大きくなり、話がはずんで時間を忘れる。ますます感染の可能性は高まることになる。

この調子だと、夏場もダメだろう。抜本的な解決策であるワクチン接種が思うように進んでいないのは明白なのだから。だいぶ前に1億回分のワクチンを確保といっていたのが虚偽とわかって、愕然としたけれども、本日の河野ワクチン接種担当大臣の発言にも愕然とした。9月末までに国民のワクチン接種対象者に行き渡るだけの供給をファイザー社から受けられるという。ということは、一般の国民は、10月~12月に接種できるということか。てっきりお盆明けくらいから一般の人はスタートと思っていた。

このままで推移すれば、コロナ収束は年末に間に合うかどうかか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲葉香さん、植村直己冒険賞受賞!

2021-04-05 | 山雑記


イメージ(Maria BurkiによるPixabayからの画像)

フェイスブックで稲葉香さんをフォローしていて、この吉報を知った。なんと、稲葉さんが第25回植村直己冒険賞を受賞した!

評価されたのは、2019年11月~20年2月の100日間、ネパール・ドルポ地方で越冬したことにあるようだ。その記録は、このブログでもとり上げたけれど、日本山岳会の会報に掲載されている。

稲葉さんはこれまでにも、いにしえの探検家河口慧海の足跡をたどって彼の地を何度も訪れ、ヤマケイにレポートを書いているけれど、今回評価された厳冬期、標高4000メートルの村に長期滞在した難度は、今までの訪問の難度をはるかに超えて半端じゃなくスゴい。自然の厳しさ、荒々しさに直面したであろうと容易に想像がつく。

18歳からリウマチを患っているというし、彼女のガッツ、好奇心の強さ、行動力には敬服する。

参考:
稲葉香さん「女ひとりドルポ越冬記」
日本の偉大な探検家、河口慧海

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする