目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

もうちょっと楽に「3000メートル峰」を!

2010-08-27 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

01m

『中高年のための日本の三千メートル峰』  八重 勉 ペガサス¥ 1,470

年配者でたま~に20代に登った記憶が鮮明で、さもついこの間登ったような言動をはく人がいる。そんな話を真に受けて、意外ときつくないのかと思い込んでしまうことがあり、まったくもって危険きわまりない。実際に行くだんになってその山を調べると、とんでもなくハードだとわかって、あっけにとられるのだ。

この本は、アルパイン気分を満喫できる3000メートル峰に山の価値を見出す、著者の自伝的な山行記である。参考文献があまた挙げられているとおり、その山の地理的解説や登山の来歴なども記され、山岳図書としての価値が十分にある。

また「中高年のための」と謳うこともあって、体力の低下した方へのアドバイス、ノウハウがふんだんに盛り込まれている。たとえば北アルプスでは、コース中の難所や時間配分を考慮すれば、どこの小屋に泊まってどうコースを設定すればいいか著者の指摘でおのずと見えてくる。南アルプスでは、ふつうのガイドブックをみると、ロングコースでハードさを強いられるのだが、そうではない無理ない日程の組み方の例をあげている。

私なぞは、登山者の中では、まだまだ若い部類に属する(?)ので、参考にならないかと思いきや、やはり体力の衰えは顕著だから、謙虚に受け止めねばならないのだろう。この夏の編笠ではテントをかついだだけで、バテてくたくたになったし……。山の神推奨の楽チンコースをたどる、山小屋泊まりにするなど、工夫が必要になってきているのは確かだ。

3000メートル峰とくに北アルプスは、仕事の忙しさもあって、また天候不順のめぐり合わせもあって、私はあまり登頂していない。この本を参考に、これからぜひ行ってみたい!

中高年のための日本の三千メートル峰
クリエーター情報なし
ペガサス
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モモンガの山小屋と硫黄岳 Part2

2010-08-25 | 山行~八ヶ岳とその周辺

Part1の続き 山小屋は素泊まりにしたので、自炊。モモンガ登場は、日が暮れてからなので、それまでに食事を済ませてスタンバイだ。山小屋には、モモンガ、ヤマネ、ヒメネズミ様用の入り口ができていて、小屋の主人いわく、あそこから小屋の中に侵入してきて、撒いてあるひまわりの種を食べると。

持参したウィスキーをチビチビやっていると、来た。ヤマネ登場。続いて外の餌台にも。

07p9071592 上の隙間から頻繁に出入りするから黒ずんでいる。

06p9071590 08p9071596a_2

ひまわりの種プールで浴びるほど食いまくるヤマネたちを、私が写真に収めるかたわらには、取材の人がいた。立派な三脚を立てて、立派な一眼レフで連写している。ちゃんとしたカメラじゃないと、やはり瞬間をでっかく切り取れないわな。私の写真はいいアングルを狙いすぎて、ブレたり、ピンボケしたりが多かった。

山の神は私の真似をして隣でウィスキーをちびちびやりながら、かわいいと連発。

10p9071605 Part1で後姿を披露していたモモンガ

モモンガも登場。なかなかこちらを向いてくれなかった、含羞のモモンガが振り返ったところを激写。

11p9071606_2   別のモモンガが小屋内に

12p9071607_2 そんなに好きか! ひまわりの種

ヒメネズミも小屋内に侵入してきていたが、すばしっこくて結局撮れなかった。

そんなこんなで夜も更けて、21:00すぎ、われわれは2階の部屋へ。今日の泊まりはわれわれと取材の方2人の計4人でがらがら状態。ゆっくりとスペースを使えてラッキーだ。 

13p9081613 ウィスキーの飲みすぎで二日酔いの山の神

9月8日5:30頃起床。周囲はガスっていて白い。昨日のモモンガ、ヤマネの餌台には、リスが来ていて朝食。われわれも朝食を済ませ、6:50山彦荘を出発。また行くからね。

14p9081615a 15p9081616 

7:35根石山荘に休憩目的で立ち寄ると、休憩¥100との張り紙が目に入った。即小屋を出る。すまんね小屋の人……。外は相変わらず白くて冷んやりしている。

16p9081617 一向に晴れてこない。ガスがすごい。

7:55根石岳山頂。白いママ。眺望なし。山頂をすぐに後にして、分岐からまっすぐ来た道を戻る。本沢温泉9:20。休憩。

鼻唄気分で登山道を歩いていると、突然轟音。戦慄が走る。山の神と思わず顔を見合わせる。北朝鮮が攻めてきたかっとまでは、思わなかったが、土石流でも起きたかと吃驚して、一目散に山の神とダッシュ。みどり池に来ると、登山者数人が山の斜面を見上げていた。また轟音。山の上のほうの岩が剥落していく。すさまじい音があたりにこだましていた。

音の源がわかり、身の危険がないとわかると、ホッとして大休止。休憩場所のしらびそ小屋では、リスを目撃。軒下の切り株にかけあがってきた。八ヶ岳は動物が多くて楽しい。

18p9081624a するすると切り株上に。すばしこいリス。

下山は11:55。帰途稲子湯に寄って、汗を流す。湯船は小さいので、人が多いとストレスかも。カラン3つ。¥600

中央道はスイスイ。平日昼間だからね。都内に16:30着。モモンガ目的の山行というのもたまにはいいものだ。

Part1に戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モモンガの山小屋と硫黄岳 Part1

2010-08-23 | 山行~八ヶ岳とその周辺

001p9071604a ブログパーツ「Kitaca」サイドバー掲載記念、「モモンガの山小屋、山彦荘」をとりあげます。7年前の山行記録だからちょっと古いので恐縮なのだが……。ついでに硫黄岳の記録も。

まずブログパーツの話。ブログパーツのサイトを見ていたら、Kitacaがあり、かわいらしいキャラだったので、思わずプログラムをコピペ。てっきりJR東日本のSuicaのパロディと思っていたら、実在のもので、JR北海道のICカードだった。このKitacaのキャラクターのモデルは、エゾモモンガ。モモンガといえば、まず間違いなくその姿を拝めることで有名な八ヶ岳の山小屋「山彦荘」。山目当てではなく、モモンガ見たさに訪れたほとんどもう山小屋探訪記である。

右の写真は、恥ずかしがり屋のモモンガ。えさをとるときだけこちらを向くので、常にお尻をこちらに向けている。

 

硫黄岳 標高2760m 根石岳 2603m 山彦荘 2450m

2003年9月6日(土)~9月8日(月) 6日 晴れ 7日 曇りときどき晴れ 8日 曇りのち晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム

9月6日(土) 16:45駒出池キャンプ場泊 

9月7日(日) 駒出池キャンプ場7:10--7:30稲子湯上のゲートに駐車7:45--8:40沢 休憩8:50--9:30しらびそ小屋・みどり池9:55--11:05本沢温泉11:20--(雲上の湯)--12:25山彦荘(昼食)13:30--14:20硫黄岳14:28--(赤岩の頭)--15:20オーレン小屋15:40--16:00山彦荘 

9月8日(月) 山彦荘6:50--7:35根石山荘7:40--7:55根石岳8:00--(分岐)--9:20本沢温泉9:35--10:40しらびそ小屋10:55--11:55駐車場

9月6日 家を12:30頃出発。前日の仕事が遅くまでかかり、出発も遅れる。この日は、キャンプ場までの予定。中央道にあがると、渋滞の表示が出ていたが、とりあえず止まらずに流れている。談合坂SAで昼飯と思いきや混みすぎているので、次の初狩PAへ移動。1杯¥400の天ぷらソバを食べて出発。高速は須玉ICで下り、清里を通り過ぎたところで現れたセブンイレブンで買出し。時間が中途半端だったせいで、おにぎりがほとんどなし。さびしい状態だった。

000p9061557_3 01p9071571
左:芝生が快適な駒出池キャンプ場 右:稲子の湯の上にある駐車スペース。奥にゲートが見える

駒出池キャンプ場には16:45到着。受付が17:00までだったので、滑り込みセーフ。空いていて、静かで広くてなかなかいいところだ。まあ空いているのは時期にもよるのだろうが。大人1名¥1,200。駐車代¥500

9月7日 5:30起床。ちょっと疲れ気味。天気予報では晴れだったが、なぜか霧雨。朝飯をそそくさと済ませ、テント撤収。7:10キャンプ場を出発。稲子の湯の上のほうに、ゲートがあり、10台(もっとか?)くらいの駐車スペースがある。7:30ここに車をとめ、7:45出発。

白いもやの中をゲートに向かって歩く。下山してきた単独のおじさんとすれ違う。屏風橋を渡って分岐。ここで、長袖シャツを1枚脱ぐ。比較的平坦な道が続く。8:40沢のせせらぎを聞きながら、10分休憩。

02p9071573 03p9071575

9:30しらびそ小屋&みどり池に到着。ガスがとれてきて、いっきに青空が広がる。山はこうでなくちゃ。ここでのんびりして25分も休憩。すがすがしい森の中で、雰囲気のいいところだ。

みどり池から平坦な道を進み、少し下ると、広い林道にぶちあたる。林道をそのまま進むと、すぐに本沢温泉の建物が見える。11:05到着。

04p9071578 05p9071579
左:本沢温泉。写ってないが、向かって左手に売店がある 右:雲上の湯。1人入っていた。写真中央の青い所が湯船

休憩して11:20本沢温泉を後にする。若者4人のパーティと同じ方向に登り始める。すぐに雲上の湯(露天風呂)が見えてくる。

ガス欠気味で、チョコをザックから出して食べ、少し体にエネルギーを充填する。ここから急登を上がる。12:25念願の山彦荘到着。でもお楽しみは硫黄岳に行ってから。ここで昼食をとり、13:30腰を上げる。

 

002p9071583a_2  山の神の山頂写真は割愛。

14:20硫黄岳山頂。ガスっていて何も見えない。しかも風が強く、長居は無用と早々に山頂を退散する。ピストンで山彦荘に戻るのも芸がないと、赤岩の頭を経由してオーレン小屋へ下る。15:20。小屋近辺には、カモシカやテンが出るよと看板が出ていた。20分ばかり休憩して、16:00山彦荘に戻った。

Part2へ続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボロボロ!めくって眺めて、運んで眺めてのガイドブック

2010-08-21 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

001img_3765

『関東の山あるき100選』 昭文社  『アルペンガイド 奥多摩・奥秩父・大菩薩』 山と渓谷社

山に登り始めてすぐに買ったのが、ヤマケイの『アルペンガイド 奥多摩・奥秩父・大菩薩』。毎週日曜は奥多摩に通っていた。単独行がメインで、だいたい起き抜けに、当時乗っていたツーシーターのHONDAビートの助手席にザックを放り込んで、いつも奥多摩駅を6:30くらいに通過していたっけ。この頃はほとんど週に2,3回は、このガイドブックを開いて見ていたわけで、ボロボロになるのもうなづける。ちなみにきれいなほうが、山の神購入分で発行年も若干新しい。

奥多摩の山をしゃぶりつくした頃に、買ったのが、『関東の山あるき100選』。こちらももうボロボロ。この本で採り上げられている山もほとんど登りつくしている。きれいなほうは、これまた山の神購入分。この本の楽しみは、次はどこへ行こうかとページをめくること。前回は関越方面だったから、今回は中央道方面へ。寒くなってきたから、海沿いの低山へとか、いろいろ想像しながら写真を眺めるのは、楽しいことだ。登っているときの楽しみとは、また別の楽しみだ。

この2冊は、東京在住のトレッキング系「山のぼらー」の間では定番なのではないだろうか。有名どころだったり、お手軽に登れる山だったりが網羅されているので、ガイドブックとして、まず最初に手がのびる本だからだ。

思い返せば、山のガイドといえば、口絵だけカラー、本文はモノクロで分厚いのが相場だったのに、いまやヤマケイのアルペンガイドは、オールカラーで分冊化され、薄くなって持ち運びに便利になっている。隔世の感がある。

2冊とも使い込んで、ボロボロになってしまったが、自分にとってはお宝。死ぬまで捨てられないんじゃないかな。

関東の山あるき100選 (山あるきナビ―山と高原地図PLUS)
クリエーター情報なし
昭文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八紘嶺

2010-08-19 | 山行~南アルプスとその周辺

標高1918m 静岡・山梨県境

2009年9月6日(日) 晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:00新安倍峠登山口駐車場8:15-(梅ヶ島温泉分岐)-9:05稜線で休憩9:13--10:00八紘嶺(昼食)10:35--11:30梅ヶ島温泉分岐休憩11:35--11:57駐車場

4時起き。ガソリン入れたり、コンビニに寄ったりして、中央道にあがる。双葉SAで朝食。中部横断道を終点まで行き、国道52号を南下。身延山を越え、大城入り口を右折。林道を延々と移動し、安倍峠の登山口駐車場に8:00到着。予想以上に林道は長く感じる。場所によっては、すれ違いにストレスを感じる狭さなので、行楽期とくに紅葉の頃にこの林道を行くのはお勧めできない。制限速度20キロの標識もあった。時折対向車が現れたので、ヘッドライトをつけて走る。この登山口の駐車場にはトイレあり。

01img_2706 02img_2708
左:新安倍峠駐車場 右:登山口の急登

登山口は新安倍峠駐車場に面している。左の写真、左側に半分写っている車と隣の木の間あたりにある。滝に向かう登山者もいるので、間違って後ろを着いていかないよう注意が必要だ。

03img_2711 梅ヶ島温泉への分岐

緑生い茂る中、まだまだ残暑の中、いざ進まん。なぜかガマが登山道にいて、歩いていくとゴソゴソと緩慢な動きで茂みに隠れた。

002img_2713 Img_2716

最短コースをとったこともあり、1度休憩をとったのみで、あっという間に山頂。まだ10:00。山頂はきわめて地味。おじさん2人が話し込んでいた。話を聞いていると2人とも静岡在住の人で、この界隈の山談義に花を咲かせていた。

ところで八紘嶺の表示、おだんごは立派に鎮座ましましているが、山梨百名山の碑はさびしく木にたてかけられていた。山梨百名山の碑は、紛糾のタネになっていると聞いたことがあるが、これもそうなのだろうか。だいたい県境にある山は、どちらの県の人も「うちらの山」という意識が強いから、いいことはない。とくに静岡県人はこころよく思っていない節があるようだが……。これはもしかしたら引き抜かれた!?  そういえば、編笠の山梨百名山の碑はいつの間にかなくなっていたが、あれは朽ち果てたのだろうか?

004img_2717001img_2720

04img_2719 こっち方面の山行、次回は七面山か?

狭い山頂で、しかもガスって来て急劇に冷えてきたので、サクサク昼ごはんを食って、早々に退散。10:35下山開始。梅ヶ島への分岐でちょっぴり休んで、駐車場へは昼前に到着した。

帰りは、早い下山であきらかに油断。道の駅富士川ふるさと工芸館に寄り道して、工芸品を見て回り、¥450も払ったのに量が少ないコーヒーフロートを飲んだりして、ばかにくつろいでしまい、時間を浪費してしまった。

14:00すぎに高速にのったら、もう10km以上の渋滞で、しかも事故も次々に起きて、都内には18:00頃というありさまだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする