目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

山の神のおニューザック

2015-06-28 | 山道具&ウェア

 GREGORY J33  for women

先日都内某所の山道具屋さんに行き、山の神はGREGORY(写真上)を購入した。その顛末を少し。

土曜の昼下がり、山の神に付き合わされて、アウトレットでまず掘り出し物探しとなった。あっち見て、こっち見て、やっぱり品数が少ないねと、アウトレットはパスすることになった。すぐに通常の店舗に移動。あれこれザックを手にとっては、重いとか、肩周辺のストラップが当たるとか、色がとか、容量がとか、お店のスタッフとのやりとりが続く。こちらは疲れ果て、あっちの椅子で休んでいるわといって、その場を立ち去った。午後に山の神と待ち合わせをし、このお店を訪れたのだが、私は午前中はちょっとした運動をしていて、すでに店を訪れた時点で疲れていた。

やれやれとどっかと椅子に座って、スマホをいじって、しばらくしてから売り場に戻った。山の神に決まった?と聞くと、お店のスタッフがしゃがんで何やら細長い包みをザックに仕込んでいる。背負い心地をチェックするからと山の神。10Kgの錘をザックに入れてテストという段取りになっていた。これは、まだまだ長そうだと、観念して傍で見ていた。

いざ山の神が背負ってみると、ぴったりのフィット感のようだった。ようやく決まりかと思ったら、色がねえ、ここにあるのはちょっと、、、赤もよさそうだけど、去年買った1泊2日用のザックが赤だしね。ほかの色はありますかとスタッフに尋ねると、カタログが出てきた。グレーがあるよ。よしこれだと、ようやく落ち着いたのだが、注文してその在庫があるか確認しますとなった。廃番だと最悪だなと思いながらも、まあ、そこそこ新しめの商品に見えるから、ないことはないだろうと楽観的に考えていた。

週明けお店から連絡が来て、山の神は無事新しいザックをゲットした。そしてたちまちデビューとなった。天気予報が急に変わって、本日(6/28)そのザックを背負って御正体山へ。それにしても好みというのは恐ろしいもので、山の神のおニューザックは、前に使っていたものと驚くほど雰囲気が似ている。前のザックもグレーとピンクの色が使われていた。

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ロック・クライマー、ディーン・ポッター死す

2015-06-27 | マガジン

いま発売中のニューズウィーク日本版6/30号でたまたま凄い記事を見つけた。ウイングスーツで飛ぶクライマーがヨセミテで死んだという。彼の名は、ディーン・ポッター(43歳)。身長196センチという恵まれた体をいかし、クライミングの神様の名をほしいままにした。

ポッターはクライミングの先に飛ぶことを見つけてしまった。高い建物や電波塔、崖から飛び降りてパラシュートで着地する「ベースジャンプ」というものがあるが、それにフリークライミングを合体させた「フリーベース」を始めた。しかしポッターは、それに飽き足らず、最近話題のウイングスーツを着て滑降する「ウイングスーツベースジャンプ」に挑戦することになる。09年8月にはアイガー北壁からのウイングスーツベースジャンプに成功。ウイングスーツによる飛行時間で世界最長を樹立した(2分50秒)。

でも、だれが見ても危険極まりないスポーツだ。トップクライマーの半数は死ぬといわれているが、それ以上に厳しい現実があるのは間違いない。ポッターは、友人ハントとヨセミテ渓谷を見下ろす高台からジャンプし、この世を去ることになった。 

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 6/30 号 [沖縄 もう一つの現実]
クリエーター情報なし
CCCメディアハウス
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山梨百名山、富士見山

2015-06-21 | 山行~南アルプスとその周辺

標高 1639.5m 山梨県

2006年6月4日(日) うすぐもり 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:18平須ルート駐車スペース--8:30登山口--9:25ベンチ9:35--10:42富士見山展望台10:47--11:00富士見山山頂--11:20展望台(昼食)12:00--12:45ベンチ12:55--13:30駐車スペース

富士見山に行ったのはもう9年も前になるのかと、思いながら画像を整理していると、山の神が覗き込んだ。どこ? たしかに印象の薄い山だ。画像を見なければ、何一つ思い出さないだろう。そんな地味な山ではあるけれど、山梨百名山。訪れて損はない(たぶん)。

梅雨入り直前の貴重な一日を使って、車での行きやすさを念頭にここを選んだ。5:00過ぎに家を出発し、ガソリンを入れたり、コンビニで買出しをしたりと、あわただしく中央道へと急いだ。

 
左:平須の駐車スペース。登山口は右手の車道を上がっていく 右:富士見山登山口

談合坂SAで朝食をとり、甲府南ICで高速を下りた。この頃はカーナビがなかったので、甲府界隈ではよく道に迷っていた。このときもやらかしていて、IC下りて、いきなり逆方向に進み精進湖へ通じる358号を走っていた。トンネルが出てきて、明らかに間違いだと気づいた。引き換えして、道の駅とよとみでトイレ休憩。気を取り直して再出発した。多少の遅れもなんのその、平須の登山口へと急いだ。

8:18がらんとした平須ルートの駐車スペースに到着した。意外にも車は1台も停まっていない。山の神とともに身支度を整え歩き始めた。車道を上がっていくと、バス停の先にすぐに登山口が出てきた。しばらく杉林が続くが、間伐をしてきちんと手入れがなされているせいか、ところどころ日が差していて明るい。

 
左:新緑の道は気持ちがいい 右:丸太を組んだベンチが置かれていた

9:25さも休んでくださいといわんばかりに丸太を組んだベンチが目に飛び込んできた。そろそろ休むかと、山の神とベンチに腰を下ろした。先ほどの杉林とは打って変わって、この辺り一帯は、すがすがしい若葉でいっぱいだ。

9:35再び歩き始めると、左手にガレ場が出てくる。さらに登高していくと、しだいに暑さで汗ダクになり、連日の寝不足でどんどんバテて来て、足取りは重くなる一方だった。這這の態で、10:42展望台に到着した。きれいに晴れていれば、富士山が見えるはずなのだが、残念ながら何も見えなかった。

 
左:枯れても威容を誇る針葉樹 右:富士見山山頂は樹林帯のなかにあった

小ピークを越え、アップダウンを経て、ようやく11:00富士見山山頂に到着した。樹林帯のなかの山頂で、非常に地味だ。まったくもってつまらない。昼食は展望台だなと、山の神に同意を求め、すぐに引き返した。11:20展望台に戻ると、ちょっとした奇跡が起きた。今日はもうムリと思っていた富士山が顔を覗かせたのだ。つかの間にしろ、富士山を拝めたのはラッキーだった。展望台には後から3人の年配パーティがやってきた。手には山梨百名山のガイドブック『アタック山梨百名山』を携えている。われわれも山選びに山梨百名山をチェックしているのだが、『アタック山梨百名山』はルート解説が付いていて便利な本だ。彼らは全山踏破を目指しているのだろうか?

山の神と展望台で昼食をとって、12:00下山を開始した。2人連れと相次いですれ違うが、なぜか片方が空身というミステリー。12:45往路で休んだベンチが出てきて、おお、最後の休憩だとベンチに腰掛けた。10分ほど休んで、あとは一気に下山し、13:30駐車スペースに着いた。朝は1台の車もなかったのだが、下りてきてみれば、われわれの車以外に2台停まっていた。先ほどすれ違った人たち?

帰途は、山の神のリクエストにより再び道の駅とよとみに立ち寄った。トイレに寄って、産直品を買う。ついでにのどを潤してと、モタモタしているうちに中央道の渋滞は始まっていた。ところどころで渋滞に遭い、帰宅は17:00を回っていた。

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西丹沢自然教室から檜洞丸

2015-06-13 | 山行~丹沢・道志

檜洞丸(ひのきぼらまる) 標高 1601m 神奈川県

2007年5月13日(日) うすぐもり 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:25西丹沢自然教室手前駐車場8:35--9:25ゴーラ沢出合9:35--10:20展望台10:33--11:23尾根筋分岐11:28--11:45檜洞丸山頂(昼食)12:25--テシロの頭--石棚山--13:35分岐13:45--ヤブ沢の頭--14:20板小屋沢ノ頭14:30--15:07板小屋沢15:17--箒沢--15:50駐車場

いつものように予定より若干遅れて、5:40家を出発した。東名の海老名SAで朝食をとり大井松田ICで高速を下りた。ここまでは比較的順調だった。しかし、落とし穴が待っていた。西丹沢への分岐を何気なしに通り過ぎていたのだ。金時公園の標示が出てきて気づき、ガーンと脳天に衝撃を受けつつUターン。8:25西丹沢自然教室手前の駐車場に到着した。

 
左:車道から山へ 右:ゴーラ沢出合

身支度を整えて、山の神とともに8:35駐車場を後にする。しばらく車道を歩いてキャンプ場を通り過ぎ、檜洞丸への登山口から山に入る。新緑がまぶしい気持ちのいい道だ。

しかし、ゴーラ沢手前で思わぬものに遭遇してしまった。なんだ、この白い毛は?と思わず口走ったその瞬間に悟った。まさにそこにその場所に鹿の死骸が横たわっていた。あたりには悪臭が濃厚にたち込めている。丹沢にはあれだけ鹿がいるのだから、死骸も当然あるわけだ。たまたまそれが登山道近くにあったということだ。

9:25ゴーラ沢出合に着いた。登山者が大勢休んでいる中に山の神と私もまぎれて、本日のまず第一回目の休憩にした。先ほどの死の影を吹き飛ばさんばかりに、おばちゃんたちのゲヘヘという笑い声が響き渡っていた。

 
左:富士山がうっすらと 右:新緑とツツジ

9:35再び歩き始めると、きれいな新緑の道で気持ちがいい。急登を上がっていくと、やがて10:20展望台に到着した。遠くに富士山がかすんで見えていた(左上写真)。

 
左:新緑もどこへやら、寒々とした階段の道が続く 右:檜洞丸山頂

10:33展望台を後にし、鹿フェンス沿いの道を進む。新緑の道は終わりに近づき、若芽の道に、そして階段の道、木道へと移り変わっていく。山の神も私もだんだん疲労がピークに達してきて足が重くなってきた。

一気に山頂はムリと11:23尾根筋の分岐で5分ほど休憩してから、山頂へと向かう。11:45檜洞丸山頂に到着。団体やグループ、夫婦、単独のおばちゃんもいて大賑わいだ。ちょうど昼時ということもあり、皆思い思いに昼食をとっていた。

 
左:山頂は登山者でにぎわっていた 右:コバイケイソウの群落地

汗の臭いをかぎつけてきたのか、絶えずハエと蜂の羽音が耳元を賑わせている中、山の神と私も昼食にした。そのうち日差しがまったくなくなり、しだいに雲が厚くなってきた。

  
左:まだ山の上では山桜が咲いていた 右:山頂にて山の神と私

12:25箒沢へ向けて下山開始する。まずはテシロの頭を目指す。

 
左:箒沢へ向けて下り始める 右:石棚山を通過

左手はガレているが、気持ちのいい尾根道が続く。そのうち鹿フェンスが幾度も登場してきて、いかに鹿が多いのかを思い知らされる。下草がものの見事にないのも鹿のせいなのか? まるで整備された公園を歩いている気分になってくる。 

 
左:だんだんと新緑の道が戻ってきた 右:ヤブ沢の頭

13:35箒沢への分岐で一服して、ヤブ沢の頭を通過。あともう一度休憩すれば、済むかと思っていたが、山の神も私もだいぶバテ気味だった。下ってくるに従い気温は上昇し、とにかく暑い。しかも根方につかまって下らなければならにような箇所が多数出てきて、歩きにくい。結局板小屋沢ノ頭と板小屋沢とで2度の休憩を入れた。そんなこともあり、ようやく駐車場に着いたのは、15:50になっていた。

帰途バテた体に鞭打ったのは、東名の事故渋滞と工事渋滞だった。1時間半ほど余計に時間を費やすことになった。

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「山の神々と修験道」

2015-06-07 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

 『山の神々と修験道』 鎌田東二〔監修〕(青春新書)

鎌田東二氏の著作かと思いきや、ざっと通読して奥付にいきつくと、責任編集・株式会社プライム涌光とあった。よく見たら、鎌田氏の名前のあとに「監修」と付いていた。偉い先生が、たくさんの項目立てをした入門書の類を書くわけはないか。

まずタイトルの「修験道」から想起する人物は、役小角(えんのおづぬ)、いわゆる役行者だろう。いたるところにゆかりの地があって、山登りをしていると、役行者の像や碑を、皆さんも多く目にしていると思う。まさしく修験道の開祖みたいな人だ。山にこもって修行をした人で、初めて全国的に有名になった人なのだろう。「日本霊異記」には、呪術をもったがために恐れられ、伊豆に配流されたとの記述があると紹介されている。私も一時期、役小角には大いにハマって、小説や歴史書を読んでいた。今手元に残っているのは、エンタメ系の黒岩重吾『役小角仙道剣』、歴史書をかなり参考にしたと思われる小説、黒須紀一郎『役小角』(シリーズで出ています)。どちらもすこぶる面白かった記憶がある。

その役小角ゆかりの修験道でもっとも有名なのは、吉野と熊野を結ぶ「大峯奥駈道」だ。私も上記の本を読んでいる頃に、深田久弥の日本百名山に選ばれている山上ヶ岳や、釈迦ヶ岳・大日岳を訪れている。いずれは通しで歩いてみたいものだ。

ところで、この本で初耳だったのは、修験教団は2つに大きく大別されるということ。役小角に始まる修験教団は、最澄の開いた天台宗と結びついて、室町時代に本山派と呼ばれるようになり、いっぽうでは空海に始まる真言密教と結びついた修験教団は当山派と呼ばれ、それぞれが独自に発展したとある。この二大教団は、教義や儀礼、着衣も含めて異なる。修験道を歩くことに、各々にいろいろな決まりごとや信条があるということは、それだけ神に、あるいは至高の信仰に精神的に近づくための、ある種工夫なのだろう。

最後に、この本にとり上げられている修験霊山について記しておこう。恐山、出羽三山をはじめとして、ずらり全国の22座が1座ずつ概略を紹介している。すべて有名かといえば、そうでもなくて(私の知識不足は当然否みませんが)、伊勢朝熊山、六郷満山(大分県国東半島)という山もそこに名を連ねている。ただ朝熊山は、1万日連続登山を目指した東浦奈良男さんがよく登っていた山であり、多少は氏の名前とともに知名度は上がっているのかもしれない。いずれにしても、どんな山なのか、そそられてしまった。

参考:当ブログ
「容貌怪異なじいさんの1万日連続登山への挑戦」 http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20120526

図説 地図とあらすじでわかる!山の神々と修験道 (青春新書インテリジェンス)
クリエーター情報なし
青春出版社
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