目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

シダンゴ山・宮地山

2012-01-25 | 山行~丹沢・道志

シダンゴ山 標高 758m 宮地山 512m 神奈川県

2008年1月6日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:45寄(やどろぎ)休養村駐車場10:00すぎ--10:48フェンス奥のベンチ10:53--11:10シダンゴ山山頂(昼食)12:20--13:10宮地山13:20--13:45寄休養村駐車場

この年の正月休みは、暦の配列の妙で1月6日まで続き、まさに極楽。新年早々めでたや、めでたや。その休み最終日にお気軽ハイキングへと出かけたのであった。

山に行くというのに7:00頃に起きだして、フツーに朝食をとり、ゆっくりめの出発となる。東名、海老名SAでコーヒー・タイムをとり、大井松田ICで下りる。正月だからたいした交通量もなく、駐車場のある寄には9:45に到着した。やはり丹沢は近い。身支度をし、駐車場隣のグランド内トイレで用を済ませてから10:00すぎに出発した。同じようなタイミングで家族連れのハイカーや年配のおじさんも歩き出した。

01img_1371 02img_1374
左:寄休養村駐車場 右:住宅街にあった道標

住宅街を抜けていく。油断していると、登山口はどこだと住宅街のなかで右往左往するケースがあるのだが、今回は立派な道標があって、道に迷う心配はない。道標どおりに歩いていくと、茶畑が現れる。冬だというのに青々として、元気がいい。

茶畑のどん詰まりに猪フェンスが出てきた。このあたりは猪が多いらしく、扉をきちんと閉めないと、自由に出入りして畑を荒らしまわるので、要注意だ。

03img_1376 04img_1379
左:茶畑を越えていく。のどかな里山の風景にホッとする 右:猪よけフェンス

フェンス内に入ると、薄暗い杉林になった。薄暗いところは敬遠したいのだが、登山道はよく整備されているからよしとしよう。杉林中にベンチが出てきたので、休まぬ手はないと腰を下ろし一服。そのまま暗い林を抜け、シダンゴ山山頂には11:10に到着した。風はほとんどなく、日当たりがよく温かい。まさに陽だまり。登ってくる間にしとどに汗をかき、Tシャツ1枚で涼んだ。

昼飯にはおでんを用意してきていて、山の神と鍋でグツグツやってから食べ始める。やがて、後から後から登山者が山頂へあがってくる。しまいには、団体様ご一行が到着になり、にぎやかな居酒屋状態を呈してきた。

05img_1382 001img_1381
2点とも:シダンゴ山山頂

山頂には新しい祠と、シダンゴ山の由来が刻まれた石碑が建てられていた。石碑によると、この山頂に仏教を広めた仙人が居住していたということだ。その仙人は梵語で羅漢を意味する“シダゴン”と呼ばれていて、それが転じて“シダンゴ”となったとしている。またこの地は、古来より震旦郷と書き、「震旦」は中国の異称であるとも書かれていたので、この仙人は中国からの渡来者で、仲間たちとともにこの地で集落をつくっていたのだろう。まあ、諸説あるようだ。

002img_1384
半分富士。シダンゴ山山頂からは、こんなはにかんだ富士山が見える

この山頂からは、富士の奇観を拝める。名づけて“半分富士”だ。カープの古葉監督を思わせる(比喩が古すぎ!)富士山のたたずまい。こんな富士はなかなか見られない。富士山から目を転じれば、塔ノ岳とそれに連なる山並みが見え、気分爽快になる。

06img_1386 さて、下山開始は、12:20。大騒ぎしていた団体が先に下り始め、山頂はようやく静寂を取り戻していた。山の神と私も後を追うように出発だ。

冬枯れの道を抜け、1つピークを越えていくと、ヘンなところに宮地山山頂の碑が出てきた。フェンスで囲われているのは、ここにも容赦なく猪がやってくるのだろう。眺望もなく、樹林帯の中で、休んでいる人もいない。たんなる通過点にすぎないのか、退屈な山頂だった。

その山頂で最後の茶飲み休憩をして、あとはまっすぐ下るだけだ。13:45寄休養村の駐車場に戻った。

帰りの高速は、正月早々事故を起こした輩がいて、5Kmの渋滞になっていた。それでも16:00台には帰宅し、陽だまり山行を無事に完了することができた。めでたし。めでたし。

でも、この山行について山の神にたずねると、ちりほども覚えていなかった。あまりに地味すぎたか、この山。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘法山・念仏山・権現山

2012-01-19 | 山行~丹沢・道志

000p1302380 弘法山 標高 235m 念仏山 347m 権現山 243.5m 神奈川県

2005年1月30日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:14小田急鶴巻温泉駅9:20--9:50吾妻山10:00--10:30頃 善波峠--11:00念仏山11:20--11:57弘法山(昼食)13:10--13:30権現山13:47--14:35秦野駅

弘法山は丹沢前衛の山である。小田急の駅を起点に歩ける交通至便の山で、お気楽日帰り山行にはうってつけの山といえる。ただし、コースタイムが短すぎて物足りなさは否めない。地図を眺めていると、近所に「念仏山、仏像あり」との記述を見つけた。そそられる名前とどんな仏像だろうという想像がふくらみ、さっそく計画に組み込んだ。

鶴巻温泉駅には、9:14到着した。駅前のヤドカリ(?)のオブジェにザックを下ろし、地図をチェックして出発。温泉街を抜けていく。山の神と、逆回りにして温泉浸かって帰るのも手だっかと話す。日帰り湯はほとんど¥1,000と出ていてちょっと高めだった。

001p1302383 002p1302384
左:吾妻山のエピソードが書かれた案内板 右:吾妻山山頂からの眺め

東名の高速下をくぐって、急坂を登っていく。一見古びた道標が出てくるが、よく見ると、「弘法山ハイキングコース」とカタカナが出てきて、最近のもの(?)とわかる(冒頭の写真)。日当たりのいいなだらかな道を上がっていくと、まずは吾妻山に到着する。ベンチと東屋があり、見晴らしもまずまずだ。

003p1302386 004p1302387 005p1302388
左:念仏山の野仏 3点とも:念仏山のマフラーをしたJIZO'sの面々

いったん善波峠へ下り、そこから北側へ上っていく。11:00念仏山に到着。野仏と小さいお地蔵様が何体も置かれていた。赤い布がいいアクセントになっている粋な面々に道中の無事を祈る。山頂の日当たりのいいベンチで日なったぼっこをして、11:20弘法山へ移動開始。

007p1302391 006p1302390
右:大師堂の鐘楼

11:57弘法山山頂に到着。この辺一帯は弘法山公園になっていて、山頂近くに駐車場もあるため、容易に山頂まで来られる。そのためもあって、よく晴れたこの日は、家族連れやハイカーがお弁当を広げてにぎわっていた。山の神と私もここで昼食にする。

008p1302392_2

 

だいぶのんびりして、13:10頃山頂を後にする。13:30権現山展望台(左)に到着。2001年築で比較的新しい施設だ。芝生の広場の中で威容を放っている。展望台に上がると、丹沢の山々、街並み、相模湾が一望できる。富士山も見えるらしいが、本日は休業中だった。

権現山のベンチでお茶休憩をしたのち、秦野駅を目指して、下山開始する。途中、昭文社の山地図には出ていない、浅間山を通過する。その先はすぐに車道となり、14:35秦野駅に到着した。 

 

参考
秦野市観光協会 秦野ハイキングコース

http://www.kankou-hadano.org/hadano_hiking/hiking_ka.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尼ヶ禿山スノーシュー

2012-01-15 | 山行~スノーシュー

000img_5638_2 尼ヶ禿山(あまがはげやま) 標高 1466m 群馬県

2012年1月9日(火・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:17たんばらスキーパーク第2駐車場8:45--第1駐車場9:05--9:20ビジターセンター9:30--(林道引き返す)--11:15東大セミナーハウス11:28--12:10鉄塔12:20--12:53尼ヶ禿山山頂12:58--13:20鉄塔下部(昼食)14:00--玉原湖畔林道--14:47玉原湖・V字湖水門14:55--15:20第1駐車場--15:50第2駐車場

5:00過ぎに家を出る。今年は2月の3連休がない分、この1月3連休にスキー客も集中しそうだと思い、ちょっと早めの出発にした。予想したとおり関越道に入ると、時間のわりに交通量は多めだ。実際上里SAに入ると、スキー、スノボの人たちで混雑していた。

沼田ICで下り、セブンイレブンで買出しをし、たんばらスキーパークの第2駐車場には8:17に到着した。なぜ第2かといえば、無料だから。第1は土・日¥1,000とられるので、ちょっとだけスキー場から離れているのに目をつぶれば、どうということもない第2に車を停めることにしたのだ。準備して、トイレに寄って8:45に出発した。思いのほかスノーシューは出発準備に時間を要する。

01img_5603 02img_5607
左:たんばらスキーパーク第2駐車場。ほとんどが従業員の車 右:スキー場から尼ヶ禿山をあおぐ

第1駐車場へ移動し、スキー場のチケット売り場からさらに奥へ入っていくと、従業員宿舎かあるいは事務所かと思われる建物にピステン(圧雪車)が何台も横付けされていた。そこから仰ぎ見ると、これから登る尼ヶ禿山が目の前にそびえていた。ピステンの横で山の神とスノーシューを装着し、ブナの森にいざ突入。時計をみると9:05、予定より遅れ気味だ。

03img_5618 04img_5622
左:玉原湿原入り口にあった鳥居 右:V字湖の水門付近から見た玉原湖

まずは強引に林道まで下りる。途中からトレースがついていて、それを忠実にたどる。だだっ広い中央広場へ出ると、前方に人影なしで、今日は誰も歩いていないのかと振り返ると、何のことはない、後ろから2パーティが来ている。

ビジターセンターには9:20到着。後ろから来ていた2パーティはセンターの手前から森に入ったようで、追いついてこない。スノーシューで雪遊びなのだろう。そのうち第2駐車場で会ったおじさんがビジターセンターに現れる。健脚の持ち主で出発と同時にみるみる差が開いていった。

積雪量は、スキー場の公式発表によると1m85cm。ついでに雪質をいえばパウダー。玉原湿原入り口に鳥居があったが、その発表程度の埋ずもれ具合だった。その先の玉原湖ビューポイントでパチリパチリと写真撮影にいそしんで、林道をさらに奥へと進んでいく。

05img_5629 06img_5631
左:林道を上がっていくも東大セミナーハウスへの分岐は見つからなかった 右:東大セミナーハウスを振り返る

林道に沿って登っていけば、左手に東大セミナーハウスへ上がっていく分岐があるはずだった。道標が必ずあるはずで、気をつけて登っていったのだが、雪に埋もれてしまったのか、見つからずじまいだった。いつのまにか鉄塔が見えてきて、明らかに通り過ぎているとわかった。地図を見ていると、上から年配の方(ビジターセンターで会ったおじさんとは別人)が下りて来て、この先に行っても登れないと。仕方なく、その年配の方とともに引き返し始めた。

下り始めてすぐに山スキーヤーに出くわしたが、彼らは適当な場所から尾根に取り付くので、ご心配なくと、余裕綽々でそのまま林道をあがっていった。雪山のベテランだわな。

山の神と私そして年配の方は、夏道に近い所をたどろうと、再び分岐を探しながら下ったが、やはりわからない。結局、湖畔の林道まで戻り、東大セミナーハウスが視認できるところから、建物目指して強引にラッセルして登っていくことになった。私が先頭切って進み、激しく体力を消耗して、セミナーハウス前で休憩にした。年配の方は、ラッセルしながら元気にわれわれを抜き去り、先へと進んでいった。

 

07img_5636 004img_5639
左:鉄塔下を通過 右:尼ヶ禿山山頂。山頂の碑は冒頭に

東大セミナーハウスの建物を回りこんで、尾根へ出る。年配の方のつけたトレースが延々と上に向かってのびていた。鉄塔あたりで追いつくかと思ったが、姿は見えない。ことのほかタフだし、健脚だ。

鉄塔付近で一休みして、再び登高開始。しばらく上がっていくと、かなり上のほうに人の姿が見え隠れしていた。途中で会った山スキーヤーたちだ。そのうち年配の方の姿も発見した。山頂付近はなかなかの上りでくたびれたが、12:53ようやく尼ヶ禿山の山頂にたどり着いた。山頂には、山スキーヤー3人と年配の方、そして山の神と私の6人だけだった。メジャーなスノーシューコースだから人だらけと思いきや、そうではなかった。

山頂からの眺めはすばらしく、雪庇の先に武尊山、右に目を移していくと、皇海山、赤城山など、周囲の山がよく見える。ひとしきり眺望を楽しんだ後、ここは寒すぎるから早く下って、陽だまりの樹林帯で昼飯にしようと、そそくさと山頂をあとにした。

001img_5641 雪庇の先に武尊山

上りで苦しんだ山頂直下の急斜面は、グリセード気味にいっきに下る。鉄塔を越えたブナの樹林帯のなかで昼食にした。落雪に見舞われないよう、樹上に雪が着いていないのを確認して、レジャーシートを広げ、スノーシューを脱いだ。コンビニおにぎりをほおばり、豚汁をすする。

昼食後はまた、グリセード気味にバリバリ下る。昼食時に山スキーヤーたちと年配の方に抜かれたのだが、スキーのトレースがやけに雪面にはっきりとついていた。そのトレースを何気なしにたどったら、だいぶ右よりにそれ、自分たちが登ってきたコースから離れていた。まだ左よりにコースを変えれば、元のコースに戻れたが、ちょっと上り返さなければならない。上り返したくないなあと、そのまま下ることにした。いずれにしろ、湖畔の林道に出るはずだからと、そのまま驀進した。

08img_5649 09img_5655
左:さあ下山。爆走する山の神 右:山スキーヤーのトレースをたどると玉原湖に出た

トレースをたどっていくと、玉原湖に出た。きれいなシュプールが斜面についていた。奥のほうには、それにさも対抗するかのように、うさぎか何かの足跡がきれいな弧を描いてついていた。

002img_5662
グリセード気味にいっきにくだる山の神

湖岸の林道に出る頃には、私はだいぶバテていたが、山の神は非常に元気で、スタスタと私との距離を広げていく。なぜ? ずっと後ろを歩いていて、ラッセルなしだからか?

003img_5664
もう人っ子ひとりいない中央広場

中央広場に戻ってくると、日は傾き、人っ子一人いなかった。おそらく、山の神と私が最終通過者なのだろう。第1駐車場に戻り、温かい飲み物を自販機で購入。15:50第2駐車場に戻る。帰り支度にひと段落したところで、缶のふたを押し開けた。温かいココアで一息つき、ようやく生き返った。

帰りの高速は、予定より1時間遅れの下山となったため、沼田ICから上がるやいなや渋滞情報が次々に入ってきた。でも、その割には、中央道のように駐車場状態になることもなく、車は流れていて、さほどストレスを感じずに都内にたどりつけた。それにしても、久々に疲労困憊になった山行だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザックにしのばせる句集

2012-01-13 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

Ozakihosai

簡単によめる、パラパラとどこかのページに目を落とす、そんな読み方ができる本が、山行のお供にはもってこいと思うのだが、皆さんはどうだろうか。

今回は『尾崎放哉句集』池内紀編を採り上げよう。尾崎放哉といえば、自由律俳句で有名で、貧乏も厭わず自由気ままに生きた種田山頭火的な生き方をした人と思っていた。ところが、昨年その晩年の生きざまを赤裸々に、あまりにも無様に書いた吉村昭の小説、『新装版 海も暮れきる』を読んでしまって、あまりにも衝撃的なその晩年の道行きに恐れおののき、まったく従来のイメージと違うことに驚ろいてしまった。

40歳有余で亡くなっているのだが、その晩年の没落ぶりは、尋常ではない。金もなし、奥さんは逃げる、最後は小豆島のお遍路さんからのお布施に頼る堂守として暮らすことになるが、その生活はままならない。

体調を崩し、体の自由が徐々にきかなくなってくると、生への執着が強くなり、そして自らの欲望に従順になる。どのように人は体が衰え、精神状態がいかように変容し、そして死を迎えるのかをこの小説は克明に書いてしまっている。放哉という弱き人間をとおして。事実を丹念に調べ、真相はこうであろうという確たる信念のもとに、絶えず執筆し続けた吉村昭の筆は、あまりにも残酷だ。情け容赦なしのこの筆は、私を打ちのめすのに十分すぎた。

日を経るにつれ、この小説が頭の中でぐるぐる回りだし、放哉がいかなる俳句を吟じていたのか、興味は、雪だるま式に募っていった。ある日書店に行って、棚を丹念に探していくと、放哉の句集がひっそりと置かれていた。思わず手にとった。編者は池内紀氏。氏は山好き、旅好きで有名であるから、氏が編んだ句集であれば、自分の嗜好とまさにぴったりではと勝手な思い込みもあった。

本のなかから、ちょっと2、3句拾ってみよう。どれもいい感じなのだ。

釘箱の釘がみんな曲つて居る

久し振りの雨の雨だれの音

奥から奥から山が顔出す

そもそも俳句のよしあしなんて、さっぱりわからなかったのだが、私の目を開けさせてくれたのは、『無名』という本だった。著者である沢木耕太郎氏は、実父が亡くなる直前に、父の唯一の趣味であった俳句に目を向け、父のために最後の親孝行をしようと、父の句集づくりに悪戦苦闘する。その際に、俳句とは何ぞや、よい句とは、面白い表現とは、と沢木氏の俳句への探究がつづられていく。その思考過程をたどっていくにつれ、私もふむふむと俳句の真髄にわずかばかり触れた気分になったわけだ。

まあそれはさておき、句集は山行のお供にはうってつけだ。一句一句を味読して、情景を目に浮かべる(ちびちびウィスキーをなめながら)。それは山行時に触れる自然と一体化して、ちょっとした空想の旅に自分を連れ出してくれるのだ。

新装版 海も暮れきる (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乗鞍一の瀬園地スノーシュー

2012-01-06 | 山行~スノーシュー

05img_1367 乗鞍一の瀬園地 標高 約1450m 長野県

2007年12月28日(金) くもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:55乗鞍観光センター駐車場10:15--車道--10:50白樺の小径入口11:00--11:50一の瀬園地内あざみ池(昼食)12:40--13:35白樺の小径終点13:40--車道--14:10乗鞍観光センター駐車場

いつものようにコンビニで買出しをし、5:00台に中央道に上がった。双葉SAで朝食をとり、順調に進んできていたのだが、突如須玉IC付近で火災事故が発生した。中央道は即通行止めになり、韮崎ICで強制的に高速から下ろされる。下りたはいいが、直後から渋滞していて、のろのろ運転を余儀なくされる。それを耐え忍んで長坂ICから再び高速にあがる。

火災事故の影響で30分くらい時間をロスし、乗鞍観光センターには9:55に到着した。駐車している車は非常に少なく、閑散として寂しい感じだ。ただ、一組だけスノーシューをザックにつけた登山者らしき人が先に出発していくのが見え、おお仲間だと心強く感じる。

01img_1348 002img_1349
左:一の瀬園地への分岐 右:この分岐からスノーシューで歩く

10:15小雪が舞うなか乗鞍観光センターを出発する。しばらく車道を歩き、山側へと右折して細い道に入っていく。善五郎の滝への分岐が出てくるが、山の神はすげなく行かないとのたまう。復路でまたどうするか考えればいいかと通過したが、結局行かずじまいだった。

10:50白樺の小径へと通じる分岐で、スノーシューを装着。踏み跡がバンバン付いていて、迷うことはない。

003img_1351 トレースははっきりと付いていた

名前どおりの白樺が連なる、ほとんど平坦な道を進んでいくと、一の瀬園地に入る。東屋があり、それを過ぎると、ネイチャープラザがある。冬季は閉鎖されていて、建物には人っ子ひとりいなかった。

001map_1355 02img_1356
左:乗鞍高原案内図 右:冬季は閉まっているネイチャープラザ

一の瀬園地は雪がまだ少なく、スノーシューで歩いてもあまり楽しくない。坪足でも十分歩けそうだ。そのせいもあってか、人影はまばらで、時折ポツポツとすれ違う程度だ。

園地内のあざみ池に11:50到着。雪が少ないから、氷も薄いかと思いきや、そうでもない。コリー犬を連れた夫婦が後からやってきて、湖面をスキーで歩いていた。ここのベンチでのんびりと昼食をとる。

04img_1363 03img_1362
2点とも:一の瀬園地内のあざみ池。右の写真のベンチで昼食

薄日が差してきた12:40あざみ池を後にする。雪に埋まったバーベキューコーナーを抜け、管理棟へ出る。冬季もトイレだけは使用できるようになっていて、その恩恵に預かる。

13:35往路で休憩したポイントで再び休憩する。風もなく静寂だけが支配している。そこから登山口まではすぐで、車道にあがり、スノーシューを脱いだ。14:10には乗鞍観光センターに戻る。

この日の宿は、観光センターの近所にある乗鞍観光ホテルを予約していた。口コミで高評価だったわりには、極めてフツーの宿だった。風呂は二重丸だが、メシは今いち。駐車場は狭いので気を遣う。でも、じゃらんの今(2011年1月現在)の口コミを見ると、私が感じたままの評価になっている。

翌日は乗鞍高原温泉スキー場でバリバリ滑走を楽しむ予定だったのだが、朝目覚めると、じゃんじゃん雨が降っていた。雨の中を滑るほど酔狂者ではないので、松本へ繰り出し、そこで日がな1日ブラブラして過ごした。これといって見たいものがない街歩きは本当につまらん。夕方宿へとんぼ返り。

2泊3日の最終日である30日は終日雪だった。でもまあ、吹雪いていたり、雨がびちょびちょ降っているわけではなかったので、昨日よりはマシか。ゲレンデは雪が少なめだったが、唯一大量の雪に覆われていたチャレンジコースはかなり楽しめた。でも、冷静に考えてみれば、今回の山行の余禄は少なかったなあ。。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする