目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

岩手山へ~プロローグ

2019-08-24 | 山行~東北

2019年8月11日(日)移動日 雨のち曇りときどき晴れ

今回の山旅は、岩手山と青森下北半島の恐山&奈良美智さんのあおもり犬を見ることを目的としていたが、いつものようになんだか怪しげな天気予報になってきて、そのうち台風がやってきそうだとなり、最後はその台風10号の速度が遅すぎて、天気が直前まで読めないというラッキーなんだか、ラッキーでないのかよくわからないままに出発することになった。

例年どおりお盆のあたりは天気が安定しない。天気しだいで予定を変更できるようにと、青森市内のホテルを素泊まりで10日(土)宿泊から13日(火)宿泊までの4泊を予約していた。1泊目は仕事の都合もあり、早々にキャンセルし、残りの3泊は残しておいた。直前で天気予報がよくなり、まずは岩手山登山として11日(日)に出発することとし、11日は岩手山の麓にテントを張るので、この日のホテルもキャンセルした。

11日朝はお盆渋滞を考慮して3:30頃起床し、4:00頃山の神とともに自宅を出発した。前日にテントや食糧、ザック、登山靴など大きな荷物はすでに車に積んでいて、すぐさま出られるように準備万端整えていた。高速にあがると予想どおり交通量は多く、渋滞は避けられないだろうなと思っていたら、東北道矢板IC付近で事故が起きて、17Km渋滞、通過に2時間以上との、がっくりくる標示が出てきた。


滝沢市馬返しキャンプ場、中間地点。斜度があってテントを張るには不適

さてどうしようか。北関東道の分岐が近い。のろのろ運転でストレスを溜め込むよりはと、えいやと迂回を決め、空いた道へ突入した。常磐道に入ると交通量は多いが、流れている。東海PAで6:00過ぎ、持参した朝食をとり(店は7:00からの営業で閉まっていた)、その後はひたすら走って磐越道に入り、東北道に戻った。常磐道はいわきの先で原発事故のため通れないと思い込んでいたが、そんなことはなく、そのまま走っていったほうがスムーズだったようだ。

その後、もう渋滞はないのだろうとタカをくくっていた。しかし仙台を過ぎると意外にも渋滞。仙台市民の移動が加わったのだ。

11:00台に早めの昼食をとり、目的地の最寄インター滝沢を13:00に下りた。コンビニで買い出しをし、このままキャンプ場に行くには早すぎるから、茶店でも探そうとなったが、いざ探すとないものだ。岩手山の麓を移動していると、道の駅にしねを発見。ここでしばし休憩することにし中に入ると、おいしそうな地元のトマトが販売されていて明日の朝食用に購入した。

休憩後岩手山登山口である馬返しキャンプ場を目指す。このキャンプ場は滝沢市営で無料で泊まれるありがたいところ。14:00頃テントサイトに到着した。下のほうはすでにキャンパーがターフを張って、悠々とくつろいでいた。テントを張る適地はこの駐車場近くの下の方と上部のみで中間地点は斜度があって不可だ(写真上)。

 
左:テントを張って夕食の準備 右:老朽化でいまは使われなくなった宿泊施設

山の神は最初から上のほうに張ったほうが便利だからと、とりあえずザックとテント、食糧など持てるだけ持って上に移動した。15:00頃にはテント設営も完了し、ウィスキーの水割り(薄いやつ)を飲んで人心地ついた。この時間帯がちょうど下山者のピークだったようで、続々と登山者が現れては水場で登山靴を洗い、水を飲んでは駐車場へ下りて行った。

 
左:トイレと東屋 右:宮沢賢治の歌碑

このキャンプ場上部にも駐車場はあるが、許可車両だけが停められる。山小屋関係者と森林管理者といったところか。駐車場の傍らには、宮澤賢治の歌碑が建立されていた。

岩手山
いただきにして
ましろなる
そらに火花の涌き散れるかも

明日登る岩手山を見やると、中腹から上はすっぽりと雲に覆われていた。晴れるのかなあと不安にさせられる厚い雲だった。

岩手山登山につづく

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ロープウェイで日光白根山

2019-08-18 | 山行~上州

標高 2578m 群馬県・栃木県県境

2019年8月4日(日)  晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:07丸沼高原スキー場駐車場8:20頃--ロープウェイ山頂駅8:44--大日如来--9:43急登地帯で休憩9:50--森林限界で水分補給--10:50日光白根山山頂--11:02山頂直下五色沼ビューポイント(昼食)11:40--弥陀ヶ池方面へ--12:25ガレ場終了地点12:31--13:15七色平避難小屋13:22--13:50ロープウェイ山頂駅14:00--14:15ロープウェイ駅

梅雨明けから天候が安定せず、8月に突入してしまった。6月、7月とまったく山歩きをしていないので、夏・秋山シーズに向けて少し歩いておこうと、近場の短いコースを山の神と行くことにした。真っ先に思い浮かんだのが日光白根山のロープウェイコースで即決した。

日光白根山は直近では冬場にスノーシューで来ていて(2014年)、その前は日光湯元側から静かなロングコースを歩いている(2007年)。無雪期は12年ぶりの来訪となった。

 
左:丸沼高原スキー場の駐車場 右:ロープウェイ(ゴンドラ)で上がる

いつものように前日にガソリンを満タンにし、朝食用のパンも調達して自宅を4:38に出発した。関越に入り上里SAで朝食をとり、順調に進んで沼田で高速を下りる。途中セブンイレブンで昼食と行動食の買出しをして、8:07丸沼高原スキー場の駐車場に入った。直後驚くほど登山者が次々に到着して、横にずらりと10台くらい駐車した。久々の晴れ、そして気軽に登れるコースとあって大人気のようだ。

JAF会員の割引(¥100)を受けて往復チケットを購入し、山の神とロープウェイに乗り込む。15分の長い乗車時間を経て、山頂駅へ向かった。

 
左:ロープウェイ山頂駅から日光白根山を仰ぐ 右:登山口でもうこれだけの登山者が

山頂駅を出ると、登山者でごった返していた。こんなにいるのか。登山口には団体もいて、その数の多さに圧倒された。意外にも若いパーティも多く、スピーディに登っていく。

 
左:大日如来 右:気持ちのいいシラビソの森を進む

大日如来のところまで来て、次に避難小屋が出てくるはず、そこで休憩だと山の神に告げていたが、それは大きな間違いだった。間違いに気づかぬまま、シラビソの気持ちのいい森を抜けていく。

やがて延々ときつい上りになり、明らかに山のぼらーではなく、楽しいよと甘言に誘われて連れてこられたと思しき女子が、音を上げたのか、足が止まったままの姿を見た。

 
左:アルペン気分にさせられる森林限界に達する 右:ハクサンフウロ

そんな不幸な人たちを追い越して、避難小屋が出てこないから、この辺りで休憩にしようと、山の神と急登半ばの踊り場で足を休めた。

休憩後、登高を続けると森林限界に達し、目の前がパッと開けた。ここでこのルート上に避難小屋がないことにやっと気づいた。間抜けだ。水分補給をして最後のひと登りに入る。


振り返るとガスが上がってきた

目の前が開けたせいか、山の神がバリバリ登り始め、エンジン全開になる。あれよあれよという間に私との距離が広がっていく。年齢は3つしか違わないが、最近私の体力の低下が著しい。

 
左:山頂までもうひと息 右:正面に見えている稜線の最上部が山頂。林立して見えるのはすべて登山者

山の神の行く先、山頂に向かう登山道を見上げると、驚くほどの人の列ができていた。そのうち山頂が見える地点まで来ると、山の端(は)に登山者がずらりと並んでいるのが見えた。こんなに登山者がいるのは初めて見た。


五色沼を見下ろす

10:50山頂に到着。山頂標示のある場所では記念撮影をする人が順番待ちをしている。横から隙をみてさっと1枚写真を撮り(冒頭写真)、記念撮影はせずに山の神と昼食をどこでとろうかといいながら移動した。比較的人の少ない五色沼のビューポイントへと少し下った。


弥陀ヶ池ビューの下山路へ

昼食後はいったん登り返し、弥陀ヶ池へのルートをたどることにした。 すでに多くの登山者が下っていて渋滞していた。道を譲ってくれる気配はまったくなし。

 
左:すってんころりと転ぶ人を2人見た砂礫の道 右:日差しが強い我慢の道

足元は悪く、足を滑らせて尻餅をつく年配女性を2人見かける。踏ん張りがきかないのは、足がだいぶ寄れているようだ。斜面を下りきり、山の神と小休止をとる。

 
左:七色平 右:七色平避難小屋

小休止後はさらに下り、弥陀ヶ池分岐から、池には下らずに逆方向へ少し登り、七色平を目指した。登り時に勘違いしていた避難小屋はここにあった。13:15小屋前で最後の休憩をとり、13:50ロープウェイ山頂駅に戻った。

ゴンドラで下った後に、自販機で売っていたアセロラジュースで水分補給し、14:30頃帰途についた。ここまではほぼ予定どおりだったのだが、残念なことに丸沼高原を出た直後、ノロノロ運転の車に延々と行く手を遮られることになってしまった。この時間のロスが高速の長い渋滞にはまることにつながった。事故渋滞などもあり、自宅に着いたのは20:00になっていた。

とんだお疲れさま山行となったが、いい足慣らしになった。

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日光白根山で古銭を拾う

2019-08-06 | 山雑記

2019年8月4日、久々に日曜日が晴れた。この絶好の山日和を逃してはならじと、足慣らしも兼ねて日光白根山を訪れた。しばらく山歩きをしていないことから、なるべく短いコースにしようとロープウェイを使うことを選択。大量の登山者に圧倒されながらの山行となった(詳細は次回)。

 
左の写真が表で、右が裏? 左はうっすらと外縁の溝が見える

山頂直下の祠付近に来て、視線を送った先におやと思わせる形状のものがあった。拾いあげると、かなり劣化が進んだ古銭だった。文字はまったく判読できない。でもなんの根拠もないが、なんとなく寛永通寶っぽい。

実は前々回、湯元側から日光白根山に登ったときに山の神が寛永通寶を見つけている。あれから12年の月日が流れた。まだまだ古銭が落ちていそうな、日光白根山なのであった。

参考:日光白根山で山の神が拾った「寛永通寶」

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楽チンコースで岩木山へ

2019-08-03 | 山行~東北

標高 1625m 青森県

2008年9月16日(火)快晴 

メンバー 山の神と私

コースタイム 11:50津軽岩木スカイライン8合目駐車場12:00--リフト--12:10--12:35岩木山山頂13:20--リフト--13:50駐車場

この日は暗門の滝を散策し、岩木山へ移動した。ふつうの山のぼらーなら、岩木山神社から登るのだろうけど、山の神がリフトでいいんじゃないのとぼそっという。いわゆる観光客コースで、その楽チンコースをたどることになったのだが、当然ながら今思い返してみても登った実感がない。

 
左:津軽岩木スカイラインの駐車場から 右:岩木山山頂をあおぐ

11:50九十九折の津軽岩木スカイラインを車であがり、リフト乗り場の駐車場に入った。すでにこの地点で岩木山の8合目になる。ここの食堂で昼飯にしようと思っていたのだが、なんと定休日だった。山の神とザックを背負わずに、ユニクロのトートバッグに水とお菓子とカメラ程度を入れて出発する。

 
左:クリアに日本海が見えていた 右:山頂手前で岩場を振り返る

ほとんど観光客然としてリフトに乗り込み9合目に着いた。歩き始めてすぐにトートバッグが邪魔になり、ザックで来なかったことを後悔する。

やがて岩場を越え、ジモティのおじいさんに話しかけられた。ほとんど意思の疎通ができなかった。北東北の言葉はいくら耳をそばだてて聞いても、ほとんどわからない。以前乳頭山近くの大白森で会ったジモティの方とも会話に苦労したことを思い出していた。ましてやここは津軽だ。山の神がなんとか話を合わせていたが、中身をすべて理解したわけではなかったようだ。

 
左:山頂の鐘 右:大町桂月の碑

12:35あっけなく岩木山の山頂に到着した。山頂にはどんな風雪にも耐えられるような立派な構造物のなかに鐘が設置されていたり、大町桂月の碑が建立されていたり、岩木山神社の祠が鎮座したりしていてにぎにぎしい。大町桂月の碑文を写すと以下のようになる。

四方八方の千万の
山を見下して
心にかかる
雲もなきかな

われわれ同様、天候に恵まれたのだろう。岩木山は独立峰なので、通常は雲がかかりやすいそうだ。 


山頂からは360度の大展望

山頂には、登山道を上がってきたトレッカーが何人もいた。やはり下から登らないと楽しみが半減するか。次回は嶽温泉とセットで訪れたいものだ。


白神の山々

周囲360度どの方角をとっても、大展望。岩木山ならではの眺めだ。

山頂でのんびりしつつも、明日の宿が決まっていないから今のうちにとっておこうと、十和田湖畔にあたりをつけて検索し予約を完了した。再びリフト乗り場に戻り、駐車場には13:50に到着した。


津軽平野を見渡せる

あとは今宵の宿泊地モヤヒルズに移動するだけだ。スカイラインから一般道に入ると道路沿いに「嶽きみ」の文字が踊っていた。「ほらほら、また嶽きみさんだ。おばあちゃんブランドか」とふざけていると、山の神が真に受ける。「きみ」といえば「とうきび」が転化して「とうきみ」になって、嶽(岳)という地名と結びついて、特産になっているのだろうとなんとなく察しがついていたのだが、果たしてそうだった。

嶽(岳)きみ地帯を抜けて、岩木観光物産案内所を発見。ここに立ち寄り山の神ともども昼食として山菜そばを食べた。

 
2点とも:モヤヒルズ。フリーサイトは狭い

モヤヒルズはカーナビがうまく誘導してくれずに困った状況だったが、あてずっぽうに移動しているうちに弘前市街地に出て、うまく幹線道路に出られた。コンビニで買出しをし、一路目的地へ。

16:30頃やっとモヤヒルズに到着した。フリーサイトは大人1人500円で今も変わらないようだ。平日だけにデイキャンパーが去るとまったくもって閑散とした寂しいキャンプ場になってしまった。今日の宿泊はわれわれのほかにライダーが1人だけ。でも太陽が沈むと、満月が輝きだし、青森市街の灯かりがきれいだった。

八甲田山へつづく
まさかの、、、暗門の滝トレッキングへ戻る
白神岳マテ山コースへ戻る

 

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