目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

レインウェア買い替え

2016-07-31 | 山道具&ウェア

 berghaus GORETEX

ここのところ、道具の買い替え時期なのか、使っていたものがやたらと壊れる。去年は汚れて、しかもぺったんこに押しつぶれてしまったスリーシーズン用シュラフを買い替えた。厳密には、壊れたわけではないが、もう見るからにくたくたのシュラフでお疲れさまでした感が漂っていた。さっそく新品に買い替えると、軽量化がはかられているし、もちろんきれいだし、非常にコンパクトに収納できて、スグレものなことこの上ない。新しくしてよかったと心から思ったものだ。

スノーシューも、劣化していたストラップがとうとう切れてしまい、靴紐でぐるぐる巻きにして、その場をしのぎ、買い替えることになった。いざ新品にしてみると、やはり軽量化がはかられていて取り回しがよくなり、疲労も軽減、さらに歩きやすく改良が施されていた。

そして今回は雨具。先日の玄倉登山口から大撫ノ丸へ行ったときにしょっぱなから雨に降られ、雨具を付けたのだが、このときに縫い目に沿って貼られていたテープがものの見事にはがれていた。少しはがれた程度ではなく、ほとんどすべての箇所がはがれ、すだれのようになっていた。どう見ても、買い替え時期だ。しかたなく、好日山荘へ行って、ゴアテックスの雨具を物色した。ゴアテックスの通気性は普通の雨具に比べ、格段にいいのだが、お値段も格段にいい。ただお値段以上に使ったときの消耗度の差は歴然としているので、まあ中高年としては、迷わずゴアテックスだ。

さて、そのゴアテックスの商品を店頭で見比べ、最終的にデザインや色・サイズから、berghausをチョイスした。セールをやっていたのと、山の神のカードのおかげで、上下セットで¥36,800で購入。次の山行から携行だね。

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谷川岳&田代湿原Part2

2016-07-24 | 山行~上州

標高 約1570m 群馬県

2008年7月21日(月・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:35武尊田代自然休養村キャンプ場駐車場9:45--10:30田代湿原10:45--ヒメカイウ園--花咲湿原--11:30田代湿原入口11:36--12:18駐車場

前泊は、湯の小屋温泉の民宿やぐら。この宿の前の道は人造湖へとつながる道で、カヌーをルーフに載せた車やボートを牽引している車が通り抜けていく。たまたまそれを目撃してしまい、ここでカヌーができるのかと、ちょっとそそられた。8:00から朝食をとり、9:05チェックアウトする。

 
左:武尊田代自然休養林キャンプ場 右:周辺案内図

湯の小屋温泉から奥利根湯けむり街道を走り、照葉峡の先、武尊田代自然休養村キャンプ場へと車を走らせる。9:35あまり人のいないキャンプ場内に入り、スペースをゆったりとって駐車。身支度を整え、どこから田代湿原に入っていくのだろうと、山の神とキョロキョロしていると、案内板があった(写真右上)。

 
左:森林浴のみちに入る 右:ギンリョウソウ

9:45スタートしてすぐに、「森林浴のみち」と書かれた道標が出てくる。うす暗い道だ。すぐに暗くてジメジメしたところに自生するギンリョウソウに出くわした(写真右上)。やがて明るいブナの美林となり、まさに森林浴の道となる。


田代湿原

ほどなくして、田代湿原に着いた。湿原は外縁から見るだけで、中にはいっさい入れない。木道は設置されていないのだ。つまらないけれど、そのほうが自然保護につながるということか。

 
ちょうど咲いていたヒメカイウ

山の神がもう帰ろうという信号を発しているが、花咲湿原までは行こうとあごをしゃくった。田代湿原から下っていくと、一見ミニ・ミズバショウといった感じのヒメカイウの群生地が出てくる。調べてみると、ミズバショウと同じサトイモ科で、やはり同じ仲間なのだとわかる。

 
左:花咲湿原の入口 右:山の神、乾燥気味の花咲湿原を歩く

そこから目と鼻の先にお目当ての花咲湿原があった。草むらのなかでパッと見気づかなかった標示だが、よく見ると「花咲湿原」とちゃんと書かれている。それにしても蒸し暑い。田代湿原から高度を下げ、しかも樹林帯を抜けて直射日光をもろに全身に浴びているせいだろうか。

木道から周囲を見渡すと、花咲湿原という名前からイメージするものとは、だいぶ実態は異なっていて、「花枯」の様相を呈していた。ワタスゲがちらほらあるだけで、アキノキリンソウやコバイケイソウの茶色になった葉が目に付く。だいぶ乾燥化が進んでいるように見受けられた。


田代湿原に戻る

花咲湿原で嘆息し、すぐさまお帰りモードに切り替わった。そのまま田代湿原の入口に戻って、11:30木陰で休憩にした。見上げると、入道雲がもくもくと空を覆い始めていた。天気予報では、午後から天気が崩れるということだったので、山の神とすぐに腰を上げる。

12:18駐車場に戻ったが、天気が崩れる気配はまだない。前泊した民宿の人の話では、この辺り一帯は、群馬(水上)の天気予報よりも、新潟のほうの予報を見たほうがいいとのことだったが、まさしくその通りなのかもしれない。

 帰途、昼メシを食べるところを物色しながら移動し、国道291号に出る直前にそば処角彌(かどや)を見つけた。私は野菜天ざるそば(¥1,150)、山の神は海老天ざるそば(¥1,350;いずれも値段は当時のもの)をそれぞれ食した。そばは手打ちでうまかったが、つゆは天つゆみたいで物足りなかった。それでも腹を満たせればしあわせだ。関越に上がると、いつもの場所で若干の渋滞があったものの、17:00過ぎには帰宅できた。 

Part1に戻る

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谷川岳&田代湿原Part1

2016-07-18 | 山行~上州

標高 トマの耳1963m オキの耳1977m 群馬県・新潟県

2008年7月20日(日) 晴れのち曇り

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:05谷川岳ロープウェイ駐車場8:40--熊穴沢避難小屋--9:50天狗の留まり場10:00--10:35肩の小屋10:40--トマの耳--11:05オキの耳(昼食)11:45--西黒尾根--12:45休憩12:55--ガレ沢の頭--ラクダの背--13:48休憩13:58--15:20駐車場

再び8年前の山行記録。この年の海の日3連休に訪れた谷川岳は、すごい人出だったが、谷川岳ロープウェイの利用者は昨年同期の4倍と書かれた読売新聞の切り抜きが保存されていた。どうりで、人だらけだったわけだ。ガソリンが高騰し、日帰り圏のここが好まれたのではとの見方もあったようだ。またその切り抜きには、ミネウスユキソウの写真も掲載されていた。自分が撮影したカットにも同じ花が写っていて、これはミネウスユキソウというのかと、ちょっと勉強になった(下のほうに写真)。

 
左:天神山へ架けられたリフト 右:熊穴沢避難小屋

4:50珍しく予定よりも早く山の神と自宅を出発する。ガソリンを満タンにし、コンビニで買出しをし高速道へ向かう。関越に入って、まず上郷SAで朝食をとった。その後も順調に走って、8:05予定より早く、予想外に空いている谷川岳ロープウェイの駐車場に入る(¥500)。まだ時間が時間だから、観光客がいないせいだろう。

さてロープウェイに乗って、らくらくと1319mの天神平に到着する。駐車場は空いていたものの、登山者はもう、そこここにいる。天神山でも登って来たのか、軽装で荷物の少ない登山者も見かける。そろそろ行くかと、やおら山の神と天神平駅を後にした。しばらくは楽チンな横移動だけだ。やがて熊穴沢避難小屋の赤い建物が目に入る。日が差さない薄暗い小屋の中を覗くと、休憩している人でいっぱいだった。座れないなと、小屋の外で山の神と水分補給して、先へと進む。

 
2点とも:登山者でいっぱいの天狗の留まり場

9:50休むにはうってつけの天狗の留まり場に到着する。名前のとおり、岩が積み重なった小高い場所で、天狗が実際にいたら、留まりたくなるような(?)場所だ。よじ登ると、見晴らし良好で風も抜けていき、非常に心地いい。山の神と休憩し、さて登山道に戻ろうかと、降り口を見ると、どっかりと年配のおばちゃんが居座っていて微動だにしない。やれ困ったなと思っていると、誰かが「どけ、どけ」とばかりに念を送ったのか、奇跡的に腰を上げた。

 
左:西黒尾根への分岐 右:大賑わいだったトマの耳、オキの耳。残念ながらガスっていて展望なし

谷川の双耳峰が近づいてくるにつれ、ところどころで渋滞が発生した。肩の小屋近辺はとくにひどく、登山者でごった返していた。早く行こうと山の神を急かして、まずトマの耳、そして谷川の最高地点、オキの耳に登頂した。記念撮影するのもたいへんなほどの混みようだ。

オキの耳でそそくさと昼食をとり、11:45下山開始する。

 
左:ミネウスユキソウとピンクのハクサンフウロ 右:ケルンもガスに巻かれる

昼を食べているときから、だいぶガスってきてはいたが、ケルンのあたりで大量のガスが流れてきて、辺りは真っ白になった。かなり視界は悪い。

 
左:西黒尾根下降中 右:ガレ沢の頭

西黒尾根を下降していくと、だいぶガスがはれてきた。ガスがはれてしまうと、谷がよく見え、結構な高度感だ。高所恐怖症の人は厳しいコースかもしれない。

 
鎖場嫌いの山の神、必死に下降中

下山を始めて最初の休憩をとった後は、鎖場が連続する。なぜ鎖場嫌いの山の神がこのコースをOKしたのかは、思い出せないが、ついさっき山の神に谷川岳のことを聞くと、あの鎖場だらけのところでしょ、もう2度と行かないときっぱり断言していた。

 
左:樹林帯まで来てホッと一息 右:蒸し暑い、鬱蒼とした森を進む

鎖場を越えて、樹林帯に入り2度目の休憩をとる。あとは下るほどにどんどん蒸し暑くなり、汗でシャツがネバつく不快さに耐えながら、鬱蒼とした森の中をひたすら歩くことになる。ようやく林道に出て、やれやれとなり、そしてクタクタになって駐車場にたどり着く。目の前にあった自販機で山の神とともに梅ジュースをゲット。一気にほてった体をクールダウンする。

本日のお宿は、湯の小屋温泉、民宿やぐら。 なぜか2人なのに15畳の大部屋に通され、広すぎて落ちつかない。そうはいいながらも、温泉にゆったりつかれば、気分も変わり、まったりとくつろげた。明日は、武尊山麓にある、田代湿原・花咲湿原のお散歩だ。

Part2へ続く

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山行計画書はどこまで書くか?

2016-07-11 | 山雑記

 十文字小屋に張り出されていた「生ビール」広告

2008年に甲武信を訪れた際、下山は11:50に毛木平で、まあ、ほぼ予定通りだった。これで早く帰れるぞと勝手に思い込んでいたのだが、それは大きな間違いだった。温泉に浸かってくつろぎ、昼飯に焼肉を食べ、のったりと移動し渋滞にはまり、結局帰宅までに6時間半を費やしている。

このときの山行記録の最後に、こう書かれていた。「教訓、帰宅までの計画をつくる」。そうなんだよね。この頃は、計画書といえば、下山まで。電車山行なら、帰りの電車の時刻を何通りも調べておくけれども、マイカーだと、下山の時間までしかつくっていなかった。それがずるずると遅くなる原因だった。

渋滞なしで帰宅までおおよそどのくらい時間がかかるのか、そして渋滞は? そこまで調べてはじめて山行計画書は完成なのだ。とくに何時くらいまでにここを出ないと渋滞に巻き込まれるとわかっているのと、わかっていないのとでは、雲泥の差になる。とくに温泉に浸かって帰ろうというときは、きびきびと汗だけ流して、すぐに帰ったほうがいいのか、どうせ長々と渋滞にはまるのだから、ゆっくりでもいいとか、事前にわかっていたほうが断然いい。

また帰宅の時間をある程度出しておけば、家飲みにするか、外でジョッキを傾けるかの選択もしやすいというものだ。ここでお気づきになっただろうか。冒頭の写真の意味。ビールタイムをきちんと割り出しておけば、ハッピーアワーかもしれないということ!

参考
渋滞予測カレンダーhttp://www.drivetraffic.jp/map.html?t=p&pmode=cal

 

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毛木平から甲武信ヶ岳Part2

2016-07-09 | 山行~奥多摩・奥武蔵

甲武信ヶ岳 標高 2475m 三宝山 2483m 武州白岩山 2280m  山梨県・埼玉県・長野県

2008年6月15日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム
6月15日(日)甲武信小屋6:26--6:40甲武信ヶ岳山頂6:45--7:30頃 三宝山7:40--8:25尻岩8:35--9:10武信白岩山--9:40展望台9:55--10:30十文字小屋10:40--11:50毛木平駐車場

Part1のつづき
昨晩のテン場は寒すぎて、何度か目が覚めた。そりゃあ、標高が2000m以上あるのだから、冷えて当たり前なのだが。山の神はこのときのことをよく覚えていて、声高に寒すぎたと主張するが、私はさっぱり覚えていない。自分の手帳の書き込みを見て、そうだったのかという程度だ。

朝方はうつらうつらとしていて、3:00くらいから起き出す人の気配を感じる。一方山の神と私は、5:00に起床し、パン2個とスープの簡単な朝食を済ませた。

  
左:甲武信小屋の朝 右:記念撮影。さあ、出発

テントを撤収し、6:26甲武信小屋を出発した。寝不足の割には、昨日よりも体調はいい。6:40昨日に引き続いて甲武信ヶ岳の山頂を再び踏む(冒頭写真)。小屋泊まりの人やテント場にいた登山者がすでにたくさんいた。ふと富士山の方向を見やると、昨日はすっぽりと雲に覆われて隠れていた頂が、見事なまでに雲海から突き出ていた。


甲武信ヶ岳から雲海に突き出た富士を望む

八ヶ岳も見えて、山の神ともども感激。よかったよかったと山頂を後にした。

 北側の登山道には残雪が至るところに

残雪をところどころに見ながら、芝生状のピーク、三宝山に到着した。ここにも大勢の登山者がすでにいて、思い思いに景色を堪能していた。

  左:三宝山山頂 右:三宝岩

先ほどまでいた甲武信ヶ岳の円錐形のきれいな山容も見える。向かって左には木賊山、雲の中にもうすぐ没しそうな富士山も見えた。


三宝山から甲武信ヶ岳(中央)、木賊山(左)、富士山(奥)を望む

続々と登山者が腰を上げていく中、山の神と私も次なる目的地、武信白岩山へ向かう。尻岩を通過していくと、趣のある針葉樹林帯になる。やがてど~んと武州白岩山が姿を現した。

 尻岩

 武州白岩山

これは登れないんじゃないかと思いながら登山道を歩いていくと、×印はあるものの、登っていけそうな岩場が出てきた。山の神は行かないとそっぽを向いていて、じゃあすぐ戻ってくるからと、私はごろごろした岩の中を三点支持に気を遣いながら登高した。

 
左:白岩山への道には×印 右:白岩山三角点

落石や浮石に足を取られてバランスを失うなどの危険性は感じられたが、少人数で間隔を空けて登ればそれほど危なくもなく、×印をつけて塞ぐほどではないと感じた。そんなことを書くと怒られてしまうか。山頂では運悪くガスってきてしまい展望は楽しめなかった。設置されたばかり(?)の新しめの三角点にタッチして下り始める。三角点の近所には、誰かが目印に突き立てたのか、棒杭もある(もう朽ちてしまって存在しない?)。

 
左:奥武蔵の6月はやはりシャクナゲ 右:登山者であふれていた十文字小屋

9:40ちょっとした展望台で休憩をとり、十文字小屋へ向かう。この小屋周辺は、シャクナゲで有名だが、ちょうど花期を迎え、ピンクの道をつくっていた。

10:30十文字小屋に到着してみると、すごい登山者の数だった。傍らで「生ビール¥850」の文字が躍っていて、いいねえと山の神と顔を見合わせたが、これから車で帰るから、当然お預けだ。

 
左:五里観音 右:毛木平への整備された道

10:40登山者やハイカーでにぎわう小屋を後にする。五里観音に手を合わせ、最後のひと踏ん張りだ。気持ちのいい新緑の道になり、整備された木道に出るとすぐに毛木平に到着した。11:50

帰途は海ノ口のホテル洛奥で汗を流し(当時で大人1人¥500)、今はなきレストラン焼き肉屋で焼肉をたらふく食べて、一路中央道へ。すぐに観光バス2台に行く手を阻まれてしまい、中央道に上がったのは、15:00を回っていた。お約束の勝沼あたりからの渋滞にはまり、帰宅は18:30。最後はお疲れさんの山旅となった。 

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