目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

大福山と養老渓谷

2011-11-26 | 山行~三浦・房総

大福山 標高 295m 千葉県

2004年11月28日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:25梅ヶ瀬の茶屋駐車場9:37--10:28渓流沿いベンチ10:40--旧日高邸跡--11:25大福山展望台11:35--12:28梅ヶ瀬渓谷(昼食)13:15--13:30駐車場--弘文洞跡--14:45渓谷内の茶屋15:00--15:45駐車場

首都高から湾岸道路に入り、幕張PAで朝飯。少々渋滞したものの、たいした影響もなく8:00頃高速を下りる。しかし、養老渓谷近辺で道を間違え、ぐるりと一周する羽目になった。そのせいで大福山展望台の無料駐車場はすでに満車になっていた。残念。

9:25梅ヶ瀬の茶屋駐車場に車を置く。ここは有料で¥500。無料駐車場に止められなった人たちがこの駐車場に続々と入ってくる。9:37歩き始めると、渓谷の切り立った崖の下にも広い駐車場があった。もしかしてこれは無料だったのか? トイレに寄ってまた歩き始めた。

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左:梅ヶ瀬の茶屋駐車場 右:第1休憩ポイント。ベンチが置かれている

紅葉の名所だけあって、すごい人出だ。紅葉シーズンは短いからなおさらで、ましてや休日だから半端じゃない。ちょっと休憩しようにもベンチはすでに誰かが座っているし、休むのに適当な場所も大概人がいる。それでも休みたくなったら、休むほかないから、休憩。

001pb282329 まずまずの紅葉

思ったほど、紅葉がきれいじゃないねと山の神に話していると、崖の岩肌に映える赤や黄色に染まった木々が少し出てきた。でも旧日高邸跡に来ると、紅に染まったもみじが登場して、ちょっとだけ満足する。

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左:旧日高邸跡。日高氏のプロフィールが書かれた案内板 右:大福山展望台

11:25大福山展望台に到着。展望台の上も下も観光客だらけで立錐の余地もない。昼ごはんはここの予定だったのだが、何か落ち着かないね、どうしようかと、山の神と相談して、結局ここでお昼にするのはやめて先へ進んだ。駐車場へ戻る途中にあった梅ヶ瀬渓谷の河原に降りて、ごはんにした。皆考えることは似たり寄ったりで、お弁当を広げている家族連れが大勢いた。

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左:養老川に架かる観音橋 右:養老川沿いの岸壁

車にザックを置いて身軽になり、今度は弘文洞跡を目指す。養老渓谷の名物橋、朱塗りの観音橋を横目にひっきりなしに車の往来のある車道を歩いていく。観光客の流れに従って河原へと下り、遊歩道を進んでいく。河原も観光客でごった返している。

002pb282343 弘文洞跡

そこそこの紅葉を愛でながら、渓谷を闊歩していくと、弘文洞跡に到着した。楕円形のぽっかり開いた穴から太陽光がまぶしく輝いていた。完全な逆光で見にくい分、何か神秘的な風景に感じられた。もともとはドーム型の天井部があったとガイドブックに書かれていたが、今は崩落してない。江戸時代に水路として掘られたようだが、かなり高いところまで削っているから当時としては難工事だったのだろう(?)。

弘文洞跡から渓谷を逆戻りする。ちょうど足に疲れを感じた頃、茶屋が現れ、そこへ自然に吸い込まれ、コーヒーを一杯。だいぶ日が傾いたように感じたが、駐車場には15:45にたどり着いた。帰りはすぐさま高速に上がったが、早々に市原で渋滞につかまり、へとへとになって帰宅した。

山の神はこの山歩きはほとんど覚えていなかった。そんなとこ、行ったんだっけと。たしかに世間一般に言われているほど、紅葉はきれいではなかったし、渓谷も手放しですばらしいとは言いがたい。それに人があまりにも多すぎて、人疲れするし。いい印象がなかったのは確かだ。しばらくは再訪する気になれない養老渓谷なのであった。

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鈴庫山・三窪高原

2011-11-22 | 山行~中央線沿線・大菩薩

鈴庫(すずくら)山 標高 約1580m 柳沢の頭 1671.2m ハンゼの頭 1681m 山梨県

2003年11月16日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:20柳沢峠9:45--10:20柳沢の頭10:35--11:10鈴庫山山頂11:35--12:05ハンゼの頭(昼食)13:05--13:35柳沢峠

6:00過ぎに家を出発。小河内ダムで朝食をとり、大菩薩ラインをひたすら進んだ。紅葉はもう終わりかけで、山梨側に近づくほど、葉は落ちて冬の様相になっていく。柳沢峠には9:20に到着した。立派なきれいなトイレつきだ。季節がもう冬に向かうこの時期だからか、駐車場には数台しか停められていなかった。

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左:柳沢峠の駐車場 右:周辺案内図

総合案内図が登山口には設置されていて、整備された三窪高原ハイキングコースを表示している。お花のマークはレンゲツツジ。ほかにミツバツツジも有名で、お花の季節は大勢のハイカーでにぎわうようだ。

9:45駐車場の裏手にある登山口から、登り始める。よく整備された道を歩き、10:20柳沢の頭に着いた。

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左:柳沢の頭で地図を見る 右:鈴庫山山頂。「山神宮」と刻まれた石碑がある

南面を仰ぐと、富士山は休業中だった。雲の中にすっぽり入っていて、まったく姿は見えない。しかし、柳沢の頭から鈴庫山への分岐へ出て、そこから何でこんなにというくらい下っていくと、富士山の代わりに鈴庫山のかわいらしい山容が見えてくる。釣鐘型の小ぶりな山だ。

11:10強い風が吹きまくる鈴庫山山頂に到達。山頂には、まだ新しいように見える「山神宮」の石碑が置かれている。ここも柳沢の頭同様に南面が開けていて眺めはいい。相変わらず富士山は休業中だったが、眼下には甲府盆地がかすんで見えていた。

003pb161796 霧の甲府盆地

登り返してハンゼの頭に12:05到着。誰もいない。先行して歩いていたカメラマンのおじさんの姿もなかった。早々に下山したのだろうか。この時期はまったくもって静かな山なのだ。

ハンゼの頭で昼食にした。なかなか小広い快適な場所だ。展望図が設置されているので、きれいに晴れていれば、山座同定ができて、それなりに楽しめそうだ。見える山はちょっと地味めだが。

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左:ハンゼの頭 中:山の神はハンゼの頭でおにぎりをほおばり満面の笑み

13:05ハンゼの頭で腰を上げると、ちょうど二組が登って来た。そして下山中には一組とすれ違った。この時間帯に登ってくるということは、ここは「午後のお散歩コース」なんだろうか。

柳沢峠まで下ると、オフロードバイクや近ツリのバス、一般の車で、駐車場は満車だった。いつのまにこんなに大にぎわいになったのだろう。三窪高原側に人はあまりいなかったので、ほとんどが大菩薩へ向かったのだろう。百名山だしね。

山の神と私は、柳沢峠の茶屋で食べ物を物色してから帰途についた。帰りは、高速は使わずに青梅街道(大菩薩ライン)を選択したが、結果は失敗で、渋滞しまくりだった。青梅街道が工事で片側通行だったからだ。これに懲りて、以後しばらく奥多摩をパスしたのであった。

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信州峠から横尾山

2011-11-19 | 山行~信越

標高 1818m 山梨・長野県

2004年11月7日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:20信州峠9:30--10:10カヤトの原10:25--10:50横尾山山頂11:00--11:20カヤトの原(昼食)12:05--12:35信州峠

奥秩父山塊の西の端にあり、山梨県と長野県の県境に位置する展望の山である。稜線に出ると、晴れていれば、もう気持ちのいいくらいの開放感と大展望が待っている。

6:00台に中央道にのり、石川PAで朝食。出発が遅かったせいで、八王子の料金所先でちょっと渋滞にはまった。須玉ICで中央道をおり、増富ラジウムラインに入る。登山口である信州峠には9:20に到着した。途中の道沿いはきれいな紅葉で目を楽しませてくれたが、ここまで上がってくると、もう葉が落ちていて冬の様相だった。

 

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左:信州峠の駐車スペース 右:駐車スペースの反対側に登山口がある

9:30身支度を整えて出発だ。駐車場の真向かいの階段を登っていく。先に登り始めたおばちゃん2人をさっそく追い越す。

激しい急登を上がると、稜線上の展望地であるカヤトの原に出る。周囲に木がないので、目の前にどーんと山や谷を見渡せる、まさに展望地。今日はハイキング並みにしか歩かない予定だから、時間はたっぷりある。ここで早々に休憩にして景色を楽しんだ。近くには岩峰が鋭く屹立している瑞牆山、そしてその奥に金峰山が見える。山裾は紅葉の絨毯に覆われていて色とりどりだ。

001pb072318 瑞牆山と金峰山

002pb072320 奥に北岳

冠雪した北岳や南アルプスの峰々、八ヶ岳と大パノラマが広がる。
前方からざわざわとした人の声が風にのってやってくる。山頂は人が多そうだ。

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左:カヤトの原を行く山の神 右:山頂はおおにぎわい

横尾山山頂には10:50に到着した。予想どおり山頂はハイカーに占領されていて、にぎやかだった。短時間で登れて、見晴らしのいい手ごろなハイキングコースだからね。意外なのは、地元の人が多かったこと。数多のガイドブックに採り上げられている山だが、アクセスが今イチよくないということが影響しているのだろう。

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山頂には樹木が密生していて、視界の半分はさえぎられ、大パノラマとはいかない。右奥に八ヶ岳が見えている(写真左)。

山頂の混雑ぶりを目の当たりにして、ゆったりとスペースを使えるカヤトの原に戻ることにした。

先行する団体さんがいて、ちょっと気になったが、だいぶ先のほうで腰を落ち着けてくれたのはよかった。それほどにぎやかにならずに済んだしね。山には何といっても静寂が必要だよ。

11:20カヤトの原の一角に陣取り、大展望をおかずに昼食をとった。展望の山は、命の洗濯になる。都会の喧騒から逃れ、まさに大自然の懐に抱かれている感じ。目の前には圧倒的な自然の造形美が嫌というほど広がっていて、自分がいかにちっぽけな存在かを思い知らせてくれる。

12:05下山開始。来た道を忠実にたどり、信州峠には30分ほどであっという間に到着した。

帰途、みずがきランドに立ち寄った。当時で大人¥600。この施設は立ち寄り湯専用で、赤い湯の花が浮いている鉱泉。小さい風呂ながらのんびりと浸かれて、くつろげた。

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まいにち富士山

2011-11-15 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

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毎日富士山へ行くとは、「恐れ入谷の鬼子母神」。でも読んでいくと、遭難寸前の話が出ていて、さすがは富士山3776m。あなどれません。まだ記憶に新しい、かの片山右京氏のご友人方も強風にテントごと飛ばされて、亡くなられている。この著者も強風にあおられて30mくらい滑落、そして肋骨にヒビが入るという傷を負っている。富士山の場合、風が強くなったら、逃げ場がない。樹林帯はないし、岩場の陰で身をひそめるというわけにもいかない。基本何もない。だからちょっとでも天候悪化が兆したら、登山は即刻やめるに越したことはない。

それにしても、えぐい。タイトルのほのぼの感、にこにこ感は、まずこの遭難事件のところを読むとすべて消し飛んでしまう。極度の濃霧で下山路を見誤り、3合目付近(もっと下か?)まで下ってしまい、日もとっぷりとくれ、道路に出て助けを呼ぶシーンもすごい。

しかしなぜにこんな天気が今いちのときに登ってしまうのだろう。だいたいにおいて、人には「欲望」が備わっていて、それが際限なく高まっていくものだ。この著者も同様に、登りたいという欲望、回数を重ねたいという欲望、すごいと言われたい欲望など、いくつもの欲望の虜になってしまったのだろう。誰しもそうだ。この欲望を振り切って断念するのは、かなりの自制心を求められ難しい。ましてや登山口まで行ってしまったら、なおさらで、後ろ髪をぐいぐい引っ張られるものだ。

欲望とは恐ろしいもので、この著者は富士山の火口にまで降りてしまっている。本の中でもお断りが入っているが、当然禁じられていて、一応知らなかったことになっている。いやはや。しかし、無謀な突撃話ばかりではなく、役に立つ体験話も出ているので、読むとためになることも多い。とはいえ、やはり面白いのは、突撃話だけどね。

一点それはないだろうと引っかかったので、最後に。
高度順化のために、「車の窓を全開にして5合目の登山口まで行くこと(時間にして1時間くらい)」はお勧めと書かれていた。高度順化については、5合目に着いてから30分以上滞在してから出発せよと一般的には言われいる。あくまでも気圧とか空気の薄さに体を慣らすのであって、窓全開では気温に慣らすということではないのだろうか。ん~、気持ちを高ぶらせるという効果もあるか。感度順化。

参考
富士山最新ガイドブック2010年
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20100802

まいにち富士山 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社
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畦ヶ丸

2011-11-13 | 山行~丹沢・道志

畦ヶ丸(あぜがまる) 標高 1292.6m 神奈川県

2004年11月3日(水) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 西丹沢自然教室手前駐車場8:20--8:58大滝橋--9:23杉林の中 休憩9:32--10:26一軒屋避難小屋10:37--11:17大滝峠上11:27--12:10畦ヶ丸山頂(昼食)12:57--13:55西沢出合まで2.2Km地点14:00--15:05西丹沢自然教室手前駐車場

コンビニで買出しをし、6:00前には東名にのって海老名SAで朝飯。東名を下りて国道246号に入ると車の量が多く、予想外にもたついたが、8:00には西丹沢自然教室に着いた。ところが、すでに駐車場はいっぱいで、手前にあった駐車スペースに戻り、そこに車を置くことにした。隣にトイレあり。

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左:右端の小さな建物はトイレ。その横に駐車スペース。まっすぐ進むと西丹沢自然教室 右:大滝橋の登山口

8:20車道を下り始める。山の神の、下山してからの長い車道歩きは嫌だとの発言に従って、車道歩きを先にして、まずは箒沢(ほうきざわ)を抜け大滝橋まで進む。40分くらいかかって、ようやく登山口に着いた。たしかに、この車道を登っていくのはうんざりかも。

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左:樹間から、ちょっとした滝が垣間見える 右:一軒屋避難小屋手前の橋

比較的幅のある林道を沢沿いに上がっていく。ほとんどお散歩道だ。そのうち登山道となり薄暗い杉林に囲まれる。休憩せずに進んできたので、ここらで一休みしようかと腰を下ろす。再び沢沿いのゆるやかな道。ちょっとした滝があって気分をなごませてくれる。枯葉を踏みしだいていくが、樹上を見上げるとほとんど青葉だ。でも一方では紅葉していたりと、季節はバラバラに進行中だ。

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左:ひっそりとたたずむ一軒屋避難小屋 右:大滝峠上で茶をずりずりとすする山の神

10:26一軒屋避難小屋にたどりついた。中はどんなだろうと開けて入ってみると、比較的きれいで、このくらいきれいならシュラフだけをもってくれば十分泊まれる。

小屋から、まばらな紅葉のなかを歩き続けると、稜線に出る。そこが大滝峠の上部になる。荷物置き場があって格好の休憩場所となっている。 

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左:畦ヶ丸山頂 右:なぜか畦ヶ丸からだいぶ離れた「白石峠」の補修記念碑がある

大滝峠上部からは急な上りになり、ぐいぐい登って畦ヶ丸山頂に12:10到着した。葉が落ちて明るい山頂には登山者が大勢いて、皆昼食をとっている。ちょうど昼時だからね。山の神と私もレジャーシートを広げてコンビニで調達してきたお弁当を食べた。

12:57下山開始。再び枯葉をふみしだいていく。柔らかな日差しが気持ちいい。そのうち、いつも暗くて無味乾燥な杉林君たちが出てくると一気に下ることになる。途中5分ほど休憩をとって、再び下降し始める。登山道下部の沢地帯に入ってくると、先日の台風の影響からかあちこちの梯子状の橋がだいぶ傷んでいて、代わりに丸太が1本だけ渡してあるところもあった。 堰堤あたりの平地では、足の踏み場がないほど水があふれ出てぬかるんでいて、非常に歩きにくい。この歩きにくさがなければ、最高のコースだったのだが。

西丹沢自然教室には15:00到着。そこから5分ほど車道を下って駐車場に着いた。

今回、本棚や下棚の滝はたいしたことないだろうと思いカットしてしまったが、あとからネット検索してみると、なかなか迫力あるすばらしい滝の写真がヒットした。今頃調べても遅いし、後の祭りなのだが、何せ丹沢は近いから、次回ぜひ立ち寄って、この目に焼き付けたいものだ(山の神はもう行かんでいいといっているが…)。

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