目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

一升瓶の甲州ワインをガブ飲み

2019-06-29 | テレビ・映画
6月6日放送の秘密のケンミンSHOWを遅ればせながら視聴した。「ワインは一升瓶でガブ飲みしまくるずら? 山梨県民の真実」として、一升瓶のワインが登場した。
 
私が一升瓶ワインの存在を知ったのは、1995年8月26日。もうかれこれ24年前になる。会社の山の会で大菩薩峠に1泊2日で訪れていたときだ。
 
 
 
初日は散歩程度で、たいして汗もかいていないというのに、のどが渇いたと福ちゃん荘でビールを飲んでのんびり(左上写真)。そこから下ってその日の宿泊先、ロッヂ長兵衛に向かった。
 
記憶しているのは、まだリニューアル・オープン前(つまりまだ工事中)というのに、特別に宿泊させてもらったということだ。あるいはわれわれが泊まることになって、強引にオープン日にしてしまったのかもしれない。
 
当時の山の会のメンバーは酒豪ぞろいで当然ながら夜は酒宴になった。酒席にロッヂ長兵衛の旦那さんが現れて、皆さんたくさんお飲みになられるのは存じております。ロッヂ長兵衛からのプレゼントですと、甲州ワインの一升瓶1本がふるまわれた。このときに初めてワインの一升瓶というものを見たのだった。
 
右上の写真はそのときのテーブルだが、グラスに入っているのはもちろん甲州ワインだ。私はしこたま飲んで(とはいっても知れているが)中座したけれども、その後いつまでも飲み続けている人もいて、もらった1本も含めて一升瓶が8本もカラになっていた。明らかに一升以上飲んでいる人がいた。この甲州ワインというのは曲者で水のように飲めてしまうのだ。
 
 
上は翌朝の集合写真。あれだけ飲んだわりには二日酔いの人もいなく(いたのか)、元気に大菩薩へ向かったのだった。 
 
 
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日立市の大煙突の話

2019-06-23 | テレビ・映画

 

ある町の高い煙突』という映画が封切りされると知って、タイトルから日立の大煙突の話ではないかと思った。調べるとやはりそうで、これは絶対に観なければと心に誓い、今日6月22日(土)さっそく映画館に足を運んだ。

なぜそんなに入れ込むかといえば、私は日立市出身だから。ただ日立市内でも南のほうなので、大煙突がいつも見えていたわけではないのだが、、、

でも郷土の誇りというやつか。小学生の頃、大煙突ゆかりの地、入四間(いりしけん)には行っていたし、その姿は頻繁に眺めていた。学校で当時は東洋一の高さを誇っていたと習っていた。

なぜこんな煙突ができたかといえば、明治時代にしてすでに公害が発生していたのだ。映画のなかでは、煙害として農作物への被害を大きく扱っていたが、健康被害もあったはずだ。日立鉱山が運営する銅の精錬所からの排煙に有害な亜硫酸ガスが含まれ、麓の民家や田畑を襲ったのだった。

そんな煙害を解決すべく、地元の若き実力者、関根三郎が立ち上がる(現実には関右馬允)。一方で日立鉱山もただ補償をするだけではなく、さまざまな対策を練っていた。煙害に強い農作物の開発や観測所の設置、そして最終手段である煙突の検討。しかし、一筋縄ではいかないのが世の常であり、幾多の困難が待ち受けていた。

そのあたりの事情は、この映画かあるいは原作である新田次郎の『ある町の高い煙突』に詳しい。おそらく脚色はあるのだろうけど。何はともあれ、日立市民、日立関係者以外にも観てほしい、あるいは読んでほしい町の再生、いまふうにいえば、持続可能な社会づくりの物語になるだろうか。

ところでこの大煙突は残念ながら老朽化して倒壊の憂き目にあう。茨城新聞によると、この大煙突が突如倒壊して1/3の高さになってしまったのは1993年2月19日ということだった。私には10年くらい前のような気がしていたが、もう26年も前なのだ。この頃、東京在住の日立出身者の間では、このニュースを知っているかと話題になったものだった。

映画『ある町の高い煙突』
監督 松村克弥
出演者 井手麻渡/小島梨里杏/渡辺大/吉川晃司/仲代達矢/大和田伸也/小林綾子/渡辺裕之 

参考:茨城新聞「私の町の大煙突」 (上) (中) (下)
Wiki:日立鉱山の大煙突

付記:今日(6/29)「世界ふしぎ発見」を見ていたら、解答者に渡辺大氏が出演していて番組最後でこの映画の告知をしていた。この番組のスポンサーは、日立グループだからね。

 
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シロヤシオを見にミツモチ山へ

2019-06-16 | 山行~尾瀬・栃木・茨城

標高 1248m 栃木県

2019年5月26日(日・祝) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:46小間々台駐車場7:57--8:29大間々台8:57--やしおコース--9:36ミツモチ山展望台9:44--青空コース--10:40大間々台(昼食)11:17--11:48小間々台

ミツモチ山のシロヤシオを見たいとかねがね思っていた。一昨年ミツモチ山をスルーしていたから余計に思いが募ったのかもしれない。なにせ大間々台から登るミツモチ山への道は、やしおコースという名を冠するくらいだから、さぞかしすばらしいのだろうと。

4:36山の神とともに自宅を出発した。東北道に入り佐野SAで朝食をとり、順調に走って矢板ICを下りた。見覚えのあるセブンイレブンで昼食の買出しをし、一路大間々台を目指した。

 
左:小間々台駐車場 右:小間々台から遊歩道に入るとすぐにミツバツツジの群落

前回来たときには大間々台に車を停められずに山の駅たかはらまで下ったが、今回は30分早いのでどうか。小間々台を通過すると、車道を歩いている人がいた。これは大間々台に停められずに小間々台に引き返して、ここを歩いているのかもしれないと嫌な予感がしてくる。

大間々台ではUターンする車が1台。路肩でどうしようかと悩んでいるふうの車が1台。 7時台にしてもう満車だった。しかたなく小間々台に戻り、そこに駐車した。

 
左:コハウチワカエデ 右:レンゲツツジのつぼみ

7:57身支度を整え山の神とともに出発した。駐車場から一歩遊歩道に入ると、すぐに大入道(おおにゅうどう)と大間々台の分岐に出た。先行して歩いていた年配の方はまっすぐ大入道へ向かっていった。山の神と私は、今回はミツモチ山なので、左へと入っていく。

気持ちのいい新緑の樹林帯を進む。やがて単調なゆるやかな上りの道になり、車道が見えるポイントもあったりして鼻白むが、カッコウの声を聞いて生き返り、レンゲツツジのつぼみだと色めき立っているうちに大間々台に出る。 大間々台はトイレを完備しているので、ここで休憩していく人が多い。山の神と私もここで休憩をとった。

今日は5月だというのに予報では最高気温30℃といっていて、たしかにすでに汗を結構かいていて消耗しそうな予感が、、、それもあって、当初の計画は県民の森から登るものだったが、変更して大間々台に変えていた。最終的には見晴コースを上がって八海山神社で昼食をとり、林間コースを下ってくるという行程も割愛してしまった。

 
左:やしおコースは左手 右:フィトンチッドいっぱいの新緑コース

8:57大間々台を後にし、広い道を歩いていくと、すぐにやしおコースへの分岐に出た。


シロヤシオ地帯にさしかかる

やしおコースに入ると最初は杉林で、しかもどんどん下ってしまい、おやっと思わせられるが、すぐに山の神もご満悦の新緑の快適な道になる。

やがてシロヤシオ満開地点に出て、撮影タイムだ。山の神と私を追い越していった一眼レフをもった若者もしきりにシャッターを切っていた。惜しむらくは、登山道から少し離れていたことだ。目の前で咲いていればもっと迫力があったことだろう。

 
左:光があふれる大丸(おおまる) 右:大丸付近のシロヤシオ

移動していくと、笹原が広がる大丸(おおまる)に出た。ここからミツモチ山への最後の上りに取り付く。 すぐにシロヤシオの群落が目を楽しませてくれる。

 
左:ミツモチ山展望台 右:下界は少しガスっていた

9:36ミツモチ山の小さな展望台に到着した。先着の家族とわれわれでもういっぱいだ。あいにくと下界は白くけむっていてすっきりとしない。ここで山の神と水分補給をしたのち展望台下のベンチが置かれた場所に移動した。

 
左:展望台下のベンチ 右:展望台下のシロヤシオ

暑いせいか、あるいは直射日光がこれでもかと直撃しているせいか休憩している人は皆無だった。ここから青空コースを歩き始めると、シロヤシオとミツバツツジがかたまって咲いていた。

 
左:登山道横のシロヤシオ 右:青空コースの釈迦ヶ岳ビューポイント

青空コースは日影の乏しい砂利道のコースで、風情はまったくなかった。逆回りにするか、カットしたほうがよかったのかもしれない。途中釈迦ヶ岳のビューポイントがあって、それだけがこのコースの救いだった。

青空コースを抜けて、大間々台への広々とした道をてくてくと歩いていると、山の神があれ!と声をあげ森の中を指さした。その指の先には、微動だにしないシカがたたずんでいた。まるでニホンカモシカのようにじっとして動かない。写真を撮った後も、しばらくシカから目を離さずにいたが、まったく動かなかった。

 
左:大間々台手前で微動だにしないシカを発見 右:ヤマツツジを接写

大間々台手前で、今度はジモティ(女性)に声をかけられた。グミは咲いてましたか? グミの花というものが、どんな花なのか山の神も私もまったく知らなかった。思わず聞き返してしまった。どんな花ですか? 白くて垂れ下がって咲いているのよ。家に帰って検索してみて、ああ、これなのかと得心した。

10:40大間々台に到着し、森の中のテーブルとベンチの一角を山の神と占有し昼食にした。お隣にはピクニックに来たと思しき小さいお子さんを連れたハッピーそうな家族。われわれが昼食をとっているかたわらを出発していく団体がいて、こんな時間からいったいどこまで登るのだろうかといぶかしく傍観した。


いいねえ、青空と新緑

11:17大間々台を出て、元来た道を戻った。恐らく大間々台までだろうと思われるハイカーと多くすれ違った。

11:48小間々台の駐車場に到着。車のドアを開けると、サンシェードをしていたにも関わらず、もあっとした空気が流れ出し、今日の暑さを痛感させられた。帰りは寄り道もせずに東北道のSAで休憩したくらいでまっすぐ帰宅。渋滞にはまることもなく14:30には到着していた。

参考:シロヤシオ&ヤマツツジ満開の八方ヶ原・大入道

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どうして?駒ヶ根

2019-06-10 | まち歩き

2019年5月4日(土・祝) 晴れ

本日は移動日。和気鵜飼温泉を予定より30分早く8:30にチェックアウトし、ひたすら高速を走り続ける。この30分がいま考えればだいぶ後行程に好影響を与えたようだ。

大阪を過ぎた辺りから覚悟はしていたけれども渋滞が始まり、京都・滋賀でベタベタとなり、ほとんど動かなくなる。1時間くらいは耐えただろうか。岡山を出るのが30分遅ければ、もっと通過に時間を要したにちがいない。あとはそれほどの渋滞もなく、17:00くらいまでに着けばいいと思っていた駒ヶ根グリーンホテルに16:00に到着した。

 
左:国道153号。20:00でもう人通りはない 右:こまがねテラス。いつも閑古鳥!?

部屋でゴロゴロしながら、こまがねテラスてくてくMAPをねめ回し、どこで晩ごはんを食べようかと当たりをつけていた。17:00を回った頃、山の神とともに街へ繰り出す。グリーンホテルのすぐ近くにホテルの廃墟があり、怖いねえ、駅近の場所なのにといっていると次々に廃墟とシャッターが下りた店が。いったいどうなっているんだ。

駅に出て、信じられないほどの寂れた光景に思わず立ちすくんでしまった。その後当たりをつけていたお店、かっぱ厨亭に行ってみると、本日貸切といわれて追いたてられ、どこに行けばいいのだと途方にくれる。ジモティしか入れないような店をパスして駅前通りに戻ってくると、意外にてくてくMAPに出ていない飲食店も多い。地元有志がてくてくMAPをつくっているのだろうけど、外部資本のお店は、おそらく非協力的なのだろう。

結局山の神と庄やに入ることにした。全国チェーンだからなんだか安心だし、安くて、そこそこうまい。

駒ヶ根グリーンホテルのエントランス

庄やで一杯やった後に、セブンイレブンに行くために街の中を少し歩いてみた。本当に人が少なく活気がない。通行人は十指に余るほど。駒ヶ根は中央アルプスの玄関口なのに、いまや直行バスやマイカーを使うから素通りなのだろう。どんどん廃業していくお店を止められなければ、ますます人は駒ヶ根中心部から去って行き、衰退は加速する。人口が減少する地方都市の消滅がここ数年でだいぶいわれてきたけれども、ここまでひどいとは思わなかった。

さてと、今回の山旅は8泊9日の長いものだったが、翌5月5日(日・祝)をもって終了した。6:10に駒ヶ根グリーンホテルをチェックアウトし、すぐに中央道に上がって諏訪SAで朝食。小仏トンネルで1Kmの渋滞に遭っただけで、ほぼ順調に走り、自宅には9:30に無事到着した。庭の植物も枯れることなく、山の神と私を迎えてくれた。

倉敷ぶらり観光~大原美術館&美観地区へ戻る

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倉敷ぶらり観光~大原美術館&美観地区

2019-06-08 | まち歩き

2019年5月3日(金・祝) 晴れ

いよいよ今回の山旅も終わりに近づいた。広島県民の森のキャンプ場を6:30頃出発し、一路倉敷へ向かった。途中中国道の大佐SAに立ち寄り、朝食をとる。

倉敷の市街地に入ったのは9:10だった。9:00前に着きたかったところだが、市営芸文館地下駐車場に入ると、ラッキーなことにまだ停めるスペースはあった。まもなく満車になったようだ。

 大原美術館エントランス

車を無事停められてひとまずは安心。山の神と倉敷川沿いを歩いて、倉敷訪問の最大の目的地、大原美術館を目指した。しかし近くまで行って唖然とした。すでにこの時間にしてエントランスに長い行列ができていたのだ。しばらく待って中に入れたが、館内はすごい人だった。

展示作品はうわさに違わずすばらしいと書きたいところだが、残念ながらこれはという作品にはめぐり合えず、お隣の東洋館へ移動した。ここで久しぶりに棟方志功の版画に出合えて収穫だった。その後、分館の現代美術も見て外に出た。

 
左:倉敷珈琲館の酸味の効いたブレンドコーヒー 右:美観地区を散策 

昼には少し早い11時台だったが、空いているうちに食べてしまおうと、山の神とうどん屋に入った。つるつるとのど越しのいい冷たい麺を食した。まあまあかな。うどんだけに客の回転の早い店で、ゆっくりもできずすぐに店を出る。近くの倉敷珈琲館に居場所を移し、香り高いコーヒーを中庭で堪能した。

コーヒーでくつろいだ後、倉敷てくてくマップを片手に街に繰り出した。ぶらぶらと美観地区のお店を見て回り、アイビースクエアへ向かう。ここで山の神が必死にお土産を探している間、私はくたびれて腰をかけられる場所を探しまわり、ようやく見つけた椅子にどっかと座って休憩していた。

 
左:アイビースクエア入口 右:倉敷川を行き交う観光用川舟

その後JAPAN BLUE JEANSなどの店舗を覗き、やはりメンズは少ないなと肩を落としながら、倉敷川を渡ってデニムストリートへ向かった。

倉敷川沿いはいつの間にか人だかりができていて、たいへんな賑わいになっていた。テレビのクルーも来ていて、カメラを回していた。やがて川舟が下ってくる。「くらしき藤物語 第39回ハートランド倉敷」のメインイベント、川舟流し「瀬戸の花嫁」だった。昔はこうしていたのかと郷愁を感じつつも、小柳ルミ子の歌を思い出していた。

 
左:瀬戸の花嫁 右:和気鵜飼温泉

話は前後するが、瀬戸の花嫁を見る前にデニムストリートどん詰まりのメンズ向けの店に行き、ジャケットを購入した。23,000円也。なかなかのお値段でちょっと躊躇したものの、こういう買い物は最後はえいやの気合いだ。でも買ったはいいけれども、その後デニムジャケットを着るような涼しい気候にはなっていない。

さて時計を見るとまだ13時台で日差しが厳しく暑い。どこかで冷たいものでも飲もうかと山の神に提案すると、大原美術館分館を出たところにあった喫茶店なら空いていていいかもと山の神がいう。先ほど午前中に曲がって来た道を戻っていく。予想通り席は空いていた。そこで山の神がアイスティ、私がアイスカフェオレをオーダーしてのんびりと休憩。店内には藤田まことさんが生前何度も訪れたようで、写真が飾られていた。

14:30駐車場に戻り倉敷を後にする。さすがにGWだけあって、すぐに渋滞にはまってしまった。20分くらいほとんど動かない状況を耐え忍び国道2号に入ると、今度はウソのようにスイスイと進む。16:00本日のお宿、和気鵜飼温泉にチェックインした。


岡山といえば、デニム

この宿は日帰り湯を21:00までやっているので、温泉は人が多すぎてくつろげないのが玉に瑕だ。でも食事はよかった。高級食材を使っているわけではないにもかかわらず、工夫を凝らした献立で充実していた。〆の筍ごはんが印象に残っている。

どうして?駒ヶ根へつづく
新緑の比婆連峰歩きへ戻る

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