目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

山の神緑地探検隊が行く

2020-05-31 | まち歩き

2020年5月1日(金)&5月24日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 往復1時間程度

非常事態宣言中の土・日のいずれかは、晴れていればピクニックに行くことが多かった。googlemapとにらめっこして見つけた緑道を通って青渭神社へ、そして隣接するヨガ公園でレジャーシートを広げてビール。なかなかいい休日の過ごし方をあみだしたのだった。

中央道をまたぐ池の上橋を渡ると右手にすぐ緑道が現れる。ちょうど地元のマダム2人がそこから上がってきて、見落とさずに済んだ。ここだここだと山の神を促し緑道へ入った。

5月1日撮影

すぐに金網のフェンスに挟まれた階段を下っていくことになる。まるで探検隊のようだ。下りきるとちょっとした広場が出てくる(下の写真)。

5月1日に訪れた時には、一組のファミリーだけがそこでランチをとっていて、とても静かだったのだが、後日再び訪れたときには、大運動会よろしく子どもたちがボール遊びに興じていて、半端ない騒がしさだった。

5月1日撮影

広場横の緑道を歩き、再びフェンスで囲われた階段を上がり住宅街に入る。そこから都立農業高校の神代農場の敷地沿いの道を歩いていくと、三鷹通りにぶつかり、目の前に青渭神社が現れる。青渭神社は10世紀の『延喜式神明帳』にも所載されている水神様を祀った古社で、由緒正しき神社だ。境内には縁結びのご利益に預かれるとされる樹齢700年のケヤキの古木がそびえたっている(下の写真)。

5月1日撮影

山の神とパンパンと柏手(かしわで)を打ち、拝礼。むにょむにょとそれぞれ祈願したのち、道をはさんだ緑地でメシにしようかと、来る道々のコンビニで買ってきたビールとつまみを片手に突き進む。後から知ったのだが、この緑地には名前があって、ヨガ公園というらしい。


ヨガ公園(5月1日撮影)

5月1日は、3組くらいしか人がいなかったのだが、24日に再訪したときには、小さいお子さんたちを連れたファミリーが大挙押し寄せてきていて、大変なにぎわいだった。

山の神と私は、人でにぎわう明るい芝のあるところは避け、人気(ひとけ)のない巨木の木陰に陣取ることにした。


5月1日のビール&つまみ。冒頭の写真も5月1日

5月24日のビール&つまみ

昼からビールは気持ちのいいものだ。ほろ酔いで山の神とのんびりと昼のひとときを過ごす。


5月24日撮影

5月24日の再訪時には、背丈は低いものの、とても印象的なピンクの花を咲かせている植物を発見した。写真に収め、家で画像検索してみると、この花はモモイロヒルサキツキミソウという名前だとわかった。昼に咲く月見草! 公園内の一角に群生していて見事だった。

コロナ禍で鬱々とした日々を送っていたけれども、これを機に始めた家から歩いてのピクニックは、これから病みつきになるのかもしれない。

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江戸時代のお伊勢参り『歩く江戸の旅人たち』

2020-05-24 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本


『歩く江戸の旅人たちーースポーツ史から見た「お伊勢参り」』谷釜尋徳(晃洋書房)

江戸時代にお伊勢参りをするには、田中陽希さんのように延々歩いていくほかない。想像すると気が遠くなるのだが、意外にも庶民は一生に一度はお伊勢参りと、チャンスあらば行きたいと願っていたようだ。

そんな念願かなって旅した江戸時代の記録が多数残っていて、そこからどのような旅をしていたのかを調べたのがこの本。そもそも街道がきちんと整備されていなければ、旅など論外なのだが、徳川治世で参勤交代などもあったおかげで交通の便はよくなり、宿場町が発展し、庶民も泊まれるようになった。

この本では、旅のルートや履物や持ち物などの身支度、費用、当時の日本人の歩き方など興味深い話が詰まっている。

まずルートは、お伊勢参りといいつつ、富士山に登ったり、京都まで足を延ばしたりということが間々あったようだ。一生に一度の旅行だからなるべく欲張っての旅程だ。ただ欲張った分、歩行距離も伸びる。平均して2000Km以上は歩いているが、東北からの長丁場となると、3000Kmを優に超える。その距離を2~3か月かけて移動していく。1日平均30Km強の歩行で、雨が降ったり、川が増水して渡れなければ停滞するから、かなりハードだ。1日最長で60~70Kmくらい歩いていることもあるから驚かされる。

面白いのは、旅の記録に時間が出てくることだ。当時は日時計を携行していたようだが、日が照っていなければ、使うことはできない。各宿場町では、鐘を鳴らして時刻を伝えるのが常で、その鐘の音を聞いて、明け六つ(日の出頃)だ、暮れ六つ(日没頃)だと認識していたようだ。

お金はどうしたかといえば、大店(おおだな)の若旦那は別として、庶民は講を編成して寄付を集め、代表者たちが旅をしてお参りし、講の参加者全員分のご利益を受けてくるとしていたようだ。一例として紹介されていたのは、旅籠代や食費、交通費(川の渡し賃、籠代)などすべてひっくるめて、旅費は35,771文。磯田道史先生によれば、現代感覚で銭6300文(金1両)≒約30万円(現代感覚でざっくり)だから約170万円となる。なんとか工面できそうな額ではある。

ほかに草鞋(わらじ)の購入や、日本人のナンバ歩きをとり上げていて興味は尽きない。ただ旅の面白いエピソードをとり上げていたり、弥次さん喜多さん的な登場人物が出てきたりということはないので、盛り上がりには欠ける。エンタメ要素を期待してはいけない本なのだ。丹念に資料にあたって事実を積み上げた実直な本。江戸時代にタイムスリップしたつもりで自分が行くことを想定して読むと、ちょうどいいのかもしれない。
 
 
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登山用の筋肉は桃色筋!?

2020-05-22 | 山雑記

5/20のNHK「ガッテン」(2018年10月3日の再放送)で桃色筋肉とピントレを紹介していた。

桃色筋肉なんて、いままで聞いたこともなかったけれど、この筋肉をつくると、血糖値が下がるのだとか。血糖値を下げなくてはならないのは糖尿病の方だけれども、ちょっとしたダイエットを考えている人、運動不足だと感じている人もこの筋肉をつけて損はないようだ。ついでに登山者も。

なぜかって? それはまずおいておいて。

まず筋肉には基本2種類があると番組では紹介する。赤い筋肉と白い筋肉。それぞれを象徴するものが映像として登場するのだが、それがちょっと笑える。マグロの刺身とヒラメの刺身だ。マグロは常に泳いでいないと酸素を取り込めないので、持久力がある。いっぽうヒラメは通常はのんびり海底に潜んでいて獲物を発見したときだけ俊敏な動きで餌にありつく。そう、瞬発力を兼ね備えているのだ。

ここで刺身を思い浮かべてみよう。マグロは赤身だ。


camumによるPixabayからの画像

いっぽうのヒラメは白身だ。


sowwwwwによるPixabayからの画像

ああ、写真を見たら居酒屋に行きたくなった。日本酒と刺身は合うねえ、、、脱線してしまった。

話を戻そう。赤身がすなわち赤い筋肉で持久力をもち、白身が白い筋肉で瞬発力をもつ。それは魚だけではなく人間も同様だ。さらにはトレーニングによって白い筋肉が桃色に変わるというからすごい。桃色に変わると血液中のミトコンドリアのはたらきが活性化して、糖や脂を多く取り込むことになり、血糖値を下げるというのだ。つまり糖尿病の改善やダイエット、運動不足の解消につながる。冒頭のなぜの答えはこれ。登山者の場合は、もともとあった瞬発力に持久力も兼ね備えた筋肉を新たに得られることから、持久力の増強になるわけだ。

では桃色筋肉をつくるにはどんなトレーニングをしたらいいのか。それはガッテン流スクワット、名付けてピントレ(ピンクトレーニングの略なのか)。中国武術でいえば馬歩(まほ)だ(私見。ガッテンではいっていない)。ただ、馬歩はまっすぐ体を沈め、重心を丹田に下ろすけれども、ピントレは頭の位置を前に置き、お尻を突き出す。そのほうが腰やひざに負担がかからないからだ。高齢者にとっては、ウォーキングよりもこちらのほうが、時間もかからず体への負担も少ない運動で効率的ということだ。

私はさすがにまだ高齢者の仲間入りには早いので、馬歩でピントレの代わりとしよう。馬歩は検索するといろいろな方の画像、動画があるのでチェックしてみてください!

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山登りにぴったりの音楽とは?

2020-05-16 | 山雑記


analogicusによるPixabayからの画像

ここのところの在宅勤務で、Youtubeを起ち上げ、BGMとしてバロックや弦楽四重奏、ピアノ協奏曲などのクラシック、はたまたコーヒーとともにボサノバ、夕方からJAZZピアノなどを聞いていたけれども、厳密には聞き流していたが、ふと登山やトレッキングのときにぴったりの曲というものはあるのだろうかと思い、Youtube内を検索してみた。

真っ先に出てくるのは、さだまさしの「空になる」。さわりですぐに、ああ、NHKの「百名山」のテーマソングだとわかる。百名山好きの山のぼらーにとってはなじみの曲だ。

NHKの百名山がらみでは、聞いた記憶がないが、ほかに2曲出てきた。
・日本百名山テーマ曲 https://www.youtube.com/watch?v=8hDHojxA3ZQ
・日本の百名山・随筆集・深田久弥 https://www.youtube.com/watch?v=WgphBKAVSdY

「山で聞きたい曲」(ISONO BE)として選曲されたパッケージもある。
冒頭のスピッツ「チェリー」はなるほど、山で聞きたい曲だ。2曲目、3曲目のアデルもいい感じ。でも2曲目のアデルの映像は見ないほうがいい。最初誰だかわかないくらいふくよかなおばちゃんの登場に衝撃を受ける。そのあとのPharrell Williams「Happy」、 Wiz Khalifa「See You Again」まではいいが、 その後の選曲には意気消沈させられる。

「キャンプへ出かけたいときにぴったりの曲」 (soothing music harmix)というのもあった。
カラッと明るいポップな洋楽の選曲で、高評価がついている。私もこの手のものは好きだ。

ほかに【癒し・ヒーリングBGM】「大自然の山を眺め風を感じながら心を落ち着かせるリラックスストリングス&シンセサイザー曲集」というのもあって、上記とはまったく毛色が異なるけれども悪くない。

でも冷静に考えれば、山登りのときにはまず音楽は聞かないなと思い至った。聞くとすれば、泊まりでテントを張ったときだろうか。しかも余裕が十二分にあって、時間がゆったり流れているときか。いろいろふさわしい曲はあるのだろうけど、やはり最後は自分の好きな曲、そのとき聞きたくなった曲に落ち着くのだろう。

 
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登山再開時は、登山道の荒廃に注意

2020-05-10 | 山雑記


イメージ(愛鷹山)

今年のゴールデンウィークの遭難者数は、どうだったのだろうと、ふと好奇心に駆られ、ネットで調べてみた。結論からいうと、例年に比べかなり減っている。しかし、いないわけではなかった。

5/4付け毎日新聞によれば、4/25~5/3の間で滋賀県においては増加。遭難件数は御在所岳などで7件(8人でうち県外者は4人)、死者3人を出し、例年の倍だという。

いっぽう信毎Webによれば、4/25~5/6の間で長野県の遭難者は昨年より大幅に減り、遭難件数3件(3人)、死者はゼロ。ちなみに昨年のGWは10連休で、遭難件数18件(21人)、うち死者3人だった。県警山岳遭難救助隊員の話では、北アルプス、八ヶ岳でパトロールをして見かけた登山者は数人のみということだ。

登山者がよく訪れる全国の各自治体は、自粛を求める声を上げているし、林道を封鎖するなどの対策もとっているので、今後も遭難者は前年に比べゼロにはならないだろうけど、確実に減るのだろう。

最後に上記の遭難情報をみていて、気になる情報があったので紹介したい。今回の緊急事態宣言で登山自粛となり、登山者や管理する方々が山に入らなくなっている。そのため登山道は荒廃傾向にあるという。自粛が解除されたとき、転倒、滑落、道迷いの危険性が高まっているので、十分注意するようにとあった。

私は7月の連休は人の少ない穴場狙いと思っていたが、ヘタすると、ヤブこぎを強いられ、しかも道に迷って行きつ戻りつ、みたいなことになるのかもしれない。くわばらくわばら。

参考:https://yamahack.com/4152

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