目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

ルート不明瞭な白水山

2013-01-27 | 山行~伊豆・箱根と富士山周辺

000p1223030_2標高 811.8m 静岡県

2006年1月22日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:00新稲子川温泉ユートリオ9:15--9:40天子湖入口--10:25石神峠10:38--11:25ガレの頭辺り--11:35白水山山頂--12:10下山路越えた尾根筋(昼食)12:45--13:05引き返す--13:40分岐--14:35NHKアンテナ14:40--15:10ユートリオ

登山口に日帰り温泉施設があり、周回登山路をめぐって3時間半。これで見晴らしがよければいうことなしと思いながら、ヤマケイの分県ガイド『静岡県の山』を見て、いい山を見つけたと喜んでいた。しかし、喜んでいたのもつかの間、実際に登ってみると、登山道がきちんと整備されていないし、あまり登る人もいないようで、下山路にとった道は、荒れ放題だった。ぬか喜びとはこのことだ。逆回りをしていたら、登山口すら見つけられず出端をくじかれたことだろう。せっかく交通の便もいいし、温泉もあるのだから、町おこしにちょっと登山道整備というわけにはいきませんかね、市長さん。

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左:ユートリオの駐車場 右:石神峠

5:15起床。中央道にのって、談合坂SAで朝食をとる。河口湖線に入ると、昨日の積雪が残っていて、都留からチェーン規制をしていた。係員に一時停止させられ、タイヤの確認をされる。スタッドレスタイヤをはきっぱなしだから、難なくパスする。高速を下りた後、朝霧高原でトイレ休憩をとり、新稲子川温泉ユートリオには9:00到着。ユートリオの営業は10時からだから、まだ駐車場はガランとしている。

身支度をして9:15出発する。われわれと入れ替わりにちょうど従業員らしき人が2人やってきた。二車線の比較的広い車道を道なりに歩いていく。やがて指導標が出てきて、それに従い左に折れる。広いお庭の家屋があり、道沿いに生垣よろしく真っ赤な実(トキワサンザシ?)をたわわにかかえた植栽があった。そこへメジロが大挙してやってくる。春めいた感じに気分が沸き立つ。

その後は、ほとんど杉ばかりになってしまって、がっくりだ。でも幅広の道だから薄暗くもなく、雪もついていないから、さくさく進める。10:25石神峠に到着。ザックを下ろして休憩する。ここに峠を越える人たちの安全を祈願したのか、石仏がある(冒頭写真)。

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2点とも:安倍東山稜の峰々

10:38峠を後にする。しばらく歩くと、ガレの頭付近で見晴らしのいい場所に出た。稜線に雪をいただいた安倍の峰々が見える。

001p1223037 白水山山頂

11:35白水山山頂に着いた。えっ、これが山頂なのというくらい、味気ない山頂。腰掛のように丸太が無造作に置かれている。展望はゼロ。予定ではここで昼食だったが、山の神も私も気分は同じで、河岸(かし)を変えようとなった。

尾根をどんどん進んでいくうち、どうやら下山路にとる道を間違ったと気づき、山の神と引き返す。正しい道を見つけ、雪がついた登山道をどんどん下る。期待した富士山はまったく見えない。

12:10十枚山方面が開けた地点で、昼食にすることにした。何か落ち着かない場所で、あわただしく食べて12:45再び下山開始。しかし! またもや道を失う。分岐を越えてしまったようだ。強引にヤブへ突入しようとしている私を見て、山の神からは非難囂々。しかたなく来た道を戻り、分岐を探して右往左往する。あさっての方向にピンクのテープがついているが、あれは林業関係者の目印じゃないのかと山の神と議論になる。

05p1223048_3地図を片手に、この辺りのはずだがと探していると、指導標もないし、赤テープもついていないのだが、倒木のあるあたりにそれらしい道があるように見えた。あてずっぽうに、入っていくと、目指す登山道のようだった。

荒れているが、踏み跡はある。その踏み跡もあやしいところもあったが、決め打ちで下っていくと、正解だった。目印のNHKのアンテナが出てきた(左の写真)。やれやれとここで小休止する。

ここからさらに下っていくと、また荒れ放題の箇所もあったが、迷うほどではない。車道に出て、15:10愛車にたどり着いた。

ユートリオの駐車場は満車になっていた。汗を流そうと、ザックを車に放り込んで、山の神とユートリオの館内に入る。1時間半で¥300。竹下総理のふるさと創生基金で建てられたと書かれていた。なかなか大きい内湯、露天があり、豪勢だ。風呂はそれほど混んではいなかったが、休憩室にいくと、ジモティが大勢いて賑わっていた。まさにジモティの憩いの場なのだ。

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東海七福神と品川富士

2013-01-20 | 七福神めぐり

001img_6462_2品川富士 標高 16m 東京都

2013年1月13日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 京急新馬場駅11:30頃--品川神社--養願寺--一心寺--荏原神社--品川寺--天祖諏訪神社--(昼食)--磐井神社--14:00すぎ 京急大森海岸

今年も開運のために七福神めぐり。これで11年連続で正月に七福神めぐりとなるのだが、毎年開運しているとは思えない。何も変わらない。同じだ。でも少なくとも閉運しないように、歩こうか。何ごとも気の持ちようだからね。

山の神とともに品川駅で京急に乗り換え、2駅目の新馬場(しんばんば)駅で降りた。東海七福神はありがたいことに1月15日までのご開帳だ。だからまだまだ、七福神のご利益(りやく)を求めて訪ね歩く人は多い。

まずは都内では有名な低山、品川富士を目指す。すでに電車のなかからその存在を確かめていたから、まっしぐらにそこへ。品川神社の鳥居をくぐって左手に登山口。擬似富士山登山をうたっていて、山頂を極めれば、実際に富士山に登ったのと同じ功徳を得られるといわれている。何秒かで頂上に達し、眺めを満喫してから、何秒かで下山する。下った先には、品川神社の社殿がある。大黒天を拝み、ここで色紙を¥1,000で購入。大概の七福神めぐりは、色紙代とは別にしっかりと御朱印代をとられるのだが、ここの七福神の寺社はなぜか「いりません」のありがたさだ。

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左から:品川神社、品川富士、品川寺の銅造地蔵菩薩像

品川神社でもらった「おめぐり図」を見ながら、次の目的地、養願寺へ。サクセス通りを5分ほど歩くと到着した。油断していると左折ポイントを通過してしまうのでご注意を。布袋さんを拝んで、すぐに一心寺。ここには寿老人がおわす。住職らしき方が、参拝者をお迎えしてくれる。

ここから江戸の風情をいくばくか残している旧東海道をひたすら歩くことになる。この平坦な道は意外に疲労する。目黒川に差し掛かったときに右手に目を移すと、「東海七福神」の幟が目に入った。ああ、ここだ、ここだと右に折れていくと、荏原神社があった。入り口に新しくて大きな恵比寿さんが鎮座している。社殿には、よく見えなかったが、由緒正しき恵比寿さんがおわしたようだ。

ジュネーブ平和通りを越えていくと、右手に品川(ほんせん)寺が現れる。いきなり大きな銅製の仏像の威容に圧倒される(写真右上)。境内に足を踏み入れると、樹齢600年といわれている巨大なイチョウが枝を広げていて壮観だ。ミニ七福神が安置されている横を通って、毘沙門天を参拝した。

なみだ橋を越えるとすぐに天祖諏訪神社がある。真新しい木彫りの福禄寿さんに願いを託す。さあ御朱印を色紙にもらおうと受付に向かうと、御朱印帳をもっている方が前にいて、少々待たされた。お坊さんが筆でさらさらと書いている。待っている間に腹が減ったし、疲れたなとなり、7つめの弁天さんへ向かう前にご飯にしようと山の神と相談した。

大通りを磐井神社方向へ歩いていくと、おあつらえむきに品川水族館の入り口を越えたあたりで、次々に食事処が軒を連ねていた。その中の中華屋さんに入って、定食を注文。テーブルについて人心地ついた。

磐井神社はその中華屋からすぐだった。社殿の隣には池があって、弁天堂がある。なかに木彫りのテカテカした弁財天さんがおわした。最後の願掛けをし退出。今年も無事七福神参拝を終えた。

京急で品川駅に戻り、エキナカ、ecuteへ立ち寄る。そこで見るからにおいしそうなベーグルをゲット。うわさに聞いていた充実したスイーツやおみやげ群を目に焼きつけ、次に田舎に帰るときには、土産にいいかもと思いながら、帰途についた。

参考:当ブログ「七福神めぐり」
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20130103

 

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宮城蔵王~後烏帽子岳スノーシュー

2013-01-15 | 山行~スノーシュー

標高 1681m 宮城県

2013年1月5日(土) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:50宮城蔵王えぼしスキー場駐車場--9:23ゴンドラハウス(乗車)--9:50かもしかリフト終点9:55--10:45休憩(標高1450m付近)10:55--12:04後烏帽子岳12:11--12:50昼食(標高1400m付近)13:40--13:50かもしかリフト--いったん下降するも戻る--14:00過ぎ かもしかリフト--14:50石子ゴンドラ乗り場--15:00ゴンドラハウス

年明け最初を飾る山行には、宮城蔵王を選んだ。仙台の手前だからそれほど遠くもなく、交通の便もいい。一昨年は、山形蔵王に行っているから、今回は逆側という思惑もあった。

前日に宮城に入り、さっそく宮城蔵王えぼしスキー場へ赴いた。まずは初滑りだ。ゴンドラは風が強いため徐行運転をしていた。上にあがるとまさしく強風で吹雪いている。雪面は見にくいし視界が極端に悪い。さらにスキー場上部へ行く、かもしかリフトはかろうじて動いていたが、まったく行く気がしなかった。当初は下見も兼ねて、このリフトに乗る予定だったのだが、行く先を見上げて、山の神としり込みしてしまった。

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左:かもしかリフト終点 右:うさぎの足跡

さて登山当日。泊まっていた宮城蔵王ロイヤルホテルを早々にチェックアウトし、再びスキー場を目指す。アクセス道は融雪路になっていて、危ない箇所もない。でも、やけに皆ゆっくりペースで安全運転だ。そもそも太平洋側は雪が少ないから、雪に不慣れなのだろうか。8:50スキー場の駐車場に到着した。

チケット売り場でゴンドラとリフトのチケットを購入(ゴンドラ片道¥1,000、往復¥1,600、リフト1回券¥400)。その際に登山ですかと聞かれ、登山の場合は届出をお願いしますと記入用紙を渡された。下山したら、その旨伝えてくださいねと受付の人に言われる。このスキー場は、きちんとゴンドラを使う登山者を管理しているようだ。山登りツアーも主催しているからだろう。

9:50ゴンドラとリフトを乗り継いで、スキー場の最上部に着いた。昨日とは打って変わって、好天だ。青空と雪の白さが目にまぶしい。スノーシューを履いて、さあ、どこが登山道なのだろう、どこから取り付くのだろうかと見回したが、それらしいところがない。とりあえず、後烏帽子岳の山頂付近が見えるので、上を目指すのだと、森の中にずんずん入っていく。とすぐに藪っぽいところに入り立ち往生。いきなり引き返す羽目になった。もっと右手に回り込むと、夏道があるはずだから、そっちのほうが歩きやすいはずと山の神がいう。

001img_6401 どっさりと雪をたくわえた樹林帯を進む

そのうち赤テープを見つけた。おお、こっちだと、歩いていくと、たちまちテープを見失う。やぶっぽくて歩きにくくても強引に先へ進んでいく。ふと立ち止まって、ルートファインディングは楽しいねと山の神に話しかけると、楽しくないときっぱり。歩きにくいわ、時間はかかるわで機嫌を損ねていた。

時々現れる山スキーのあとらしきものをたどりながら進んでいくと、傾斜のゆるやかな樹林帯が終了。いつの間にかガツガツと上る急な斜面へと突入した。疲労を感じ始めた頃、見晴らしのいい場所で腰を下ろして水分補給。最初の休憩だ。

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樹木がまばらな斜面を上る。足跡はうさぎだけ 左:山の神を振り返る 右:山頂はまだまだ先

昨晩の吹雪のせいか、はたまた登っていた人がほとんどいないせいなのか、踏みあとがまったくないところが続く。そのうち完全ラッセル状態になり、膝上までの雪を蹴散らしながら上ることになる。メジャーで楽チンコースと思っていたのに、今年は悪天で雪山遭難のニュースが立て続けにあったせいか、敬遠されたのだろうか。まったく人がいない。

002img_6412 003img_6413 後烏帽子岳山頂にて

山頂直下に来ると、冷たい風が頬をなでるようになる。近いな、そろそろかと言っているうちに、12:04後烏帽子岳山頂に到着。バックに見えるはずの屏風岳は、大量のガスが沸いてきて、まったく見えなかった。山頂には人っ子一人いない。山の神と寒さに耐えながら写真を撮りまくって、すぐに下山開始する。

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真っ白な珊瑚礁のような造形美に息を飲む。後烏帽子岳山頂にて

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上空を飛行機が飛んでいく

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雁戸山が雲間から登場

来た道をひたすら下る。時折グリセードしながらショートカット。12:50樹林帯の日当たりのいい場所で昼食にした。カップヌードルシーフード味に湯を注いで食べる。

スキー場に戻ると、若きボーダーに声をかけられる。山頂まで行ったんすか? 羨望のまなざしを一身に受け、まんざらでもない。彼が滑っていくのと同時に、山の神と私は、かもしかリフトの右手を下り始めた。しかし、一気に急斜面を下ると、藪と崖に遭遇した。こりゃ無理だと、下降をあきらめて上り返す。戻って、スキー場のかもしかコースの端っこを慎重に下る。ただコース上部は非常に歩きにくい。石子に下ってスノーシューを脱ぎ、ゴンドラ乗り場へとコースを横切った。くたくたになりながら、ゴンドラに乗って、山の神とやれやれ、疲れた。早く宿に移動して、温泉に浸かろうと気持ちはすでに温泉宿に飛んでいた。

この日の宿は、ちょっと奮発して旅館三治郎遠刈田温泉)に予約を入れていた。大休息、そしておいしい料理に舌鼓を打った。

参考
蔵王樹氷原と地蔵岳
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/d/20110227

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七福神めぐり

2013-01-03 | 七福神めぐり

000_2011010315390000_2ここ10年くらい山の神と私は、毎年お正月に七福神めぐりをしている。いつの間にか我が家の恒例行事になっていて、欠かせないイベントになった。年末が近づくと、さて来年はどこへ行こうかと思案がはじまり、なんとなく年明けとともに行く場所が決まる。

遡って手帳を繰っていくとスタートは2003年だった。たしかきっかけは、地元の市報でお正月は七福神めぐりをしようという記事が出ていて、面白そうだとスクラップしていたことにある。おそらく2002年の記事だろう。そこで紹介されていた柴又七福神に、まず手始めに行ってみることにした。それからお散歩がてら、その土地土地のお土産やおいしいものに惹かれて、毎年行くようになった。

2003年からの七福神めぐり、どんなところへ行ったかというと、下記のとおり。10年もよく途切れずに、続いたものだ。下町が多いのは、普段縁が薄いから、あえて多く行くことになったような気がする。一昨年は、スカイツリー(建設中;右の写真)見たさに浅草駅で下りて、隅田川七福神をめぐっている。昨年は亀戸七福神で、またもやスカイツリーを間近に見ている。

2003年1月13日(月・祝) 柴又七福神
2004年1月4日(日) 深川七福神
2005年1月3日(月) 鎌倉・江ノ島七福神
2006年1月4日(水) 川越七福神
2007年1月4日(木) 武蔵野吉祥七福神
2008年1月4日(金) 日野七福神
2009年1月3日(土) 谷中七福神
2010年1月3日(日) 八王子七福神
2011年1月3日(月) 隅田川七福神
2012年1月4日(水) 亀戸七福神

この中でいちばん楽しかったのは、鎌倉・江ノ島七福神。鎌倉を歩くのは、ちょっとした小旅行気分を味わえるからね。蔵の街、小江戸とも称される川越七福神も味のある街で、お店を覗きながら歩くのは楽しい。お勧めです。

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御朱印を押してもらった色紙コレクション。これからもどんどん増えそうだ

今年は、1月13日か14日で行く予定。でも、大概のところは1月7日までで御開帳が終了し、色紙の販売や御朱印の押印も終了してしまう。少なくとも成人の日まで御開帳しているところを探さないとだね。

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