目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

私には山がある

2015-10-31 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本

 『私には山がある 大きな愛に包まれて』田部井淳子(PHP)

NHKBSプレミアム2014年10月25日放送の「100年インタビュー/登山家・田部井淳子」を単行本化したのがこの本。正直いって物足りないボリューム。番組であれば、映像が入るからいいけれども、テキストだけだと、どうしても情報量が減る。まあ、それは仕方のないことだけれども。大半の内容は、ヤマケイ文庫になっている『タベイさん、頂上だよ』と重複しているので、こちらの本がお勧めだ。エベレスト登頂までのタベイさんの詳細な半生が綴られている。さまざまな困難に直面するが、いつも前向きに対処し、エネルギッシュなところがタベイさんらしくていい。

さてこの本で初めて知ったのは、第8章以降の事柄だ。64歳でシャンソンを習い、いまはイタリア歌曲に取り組んでいるだとか、60歳のときに環境を学ぶために大学院に通ったとか、70歳を過ぎてがんに侵され闘病中ではあるけれども、登れる山を選んでいまも登山を楽しんでいるとか、東日本大震災の後、東北の高校生を誘って富士山登山をしているとか、、、ほんとうに素敵な方です。あの柔和のお顔が浮かんできますね。

参考:
タベイさん、頂上だよhttp://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/e42bb74687e08ecdbc88621322e4a880 

私には山がある (100年インタビュー)
田部井 淳子
PHP研究所
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カカボラジ山行記」ナショジオ2015年9月号

2015-10-27 | マガジン

 『NATIONAL GEOGRAPHIC2015年9月号』

今年4月にNHKスペシャルで「幻の山カカボラジ」を放送していたけれども、なんと日本隊と入れ替わりに、ナショジオ隊がミャンマーの最高峰を目指していた。目的はGPSを使ってカカボラジの正確な標高を測定すること。東南アジア最高峰といわれているが、じつは隣の地味な山、ガムランラジのほうが高いかもしれないというのだ。ミャンマー人は、カカボラジの勇壮な姿を崇めており、絶対にそれを認めたくはない。日本でいえば、富士山は日本一の山じゃないといわれいるようなものらしい。そんな事情があって、日本隊が訪れるより先ににミャンマー隊がいち早く入山し、自分たちの手で、標高を確認しようとしていたのだ。彼らは不運にも遭難してしまうのだが、、、Nスペでもそれを放送していたが、ナショジオにもその顛末が書かれている。

ナショジオ隊は、難行苦行の長いアプローチを経たのち、日本隊同様にミャンマー隊の遭難事件の余波を受け、ポーターの確保に苦しむ。なんとか高いポーター料を支払って人員を確保し、先に進むことになる。14日目には、下山してきた日本隊と遭遇し、ルート情報を提供してもらい、と同時にザイルや燃料を譲ってもらっている。そんなこともあり、彼らは日本隊と同じルートをたどることになる。しかし日本隊が断念したのは、冬の訪れが原因である。雪が降り始め、天候が安定しない。そこへ追い討ちをかけるように大キレットが現れたのだ。状況を考えれば、後からやってきたナショジオ隊が登頂するとは考えにくい。彼らの隊は、映像作家のレナン・オズターク、筆者のマーク・ジェンキンス、写真家のコーリー・リチャーズといった男性3人と、登山家のエミリー・ハリントン、探検家のヒラリー・オニールの女性2人で構成されていて、女性2人の参加が、日本隊以上に困難を招いていた。結局第2キャンプの先で女性2人はリタイアするのだが、1人は激しくリタイアを拒否したというから、その執念はすごい。

最後は男性3人の編成で頂上を目指したが、登頂はかなわなかった。岩棚で食糧が尽きて、引き返すことになる。標高では、ヒマラヤの山に劣るものの、登山の過酷さをいえば、十分にヒマラヤの山に匹敵する恐ろしい場所、それがカカポラジなのだろう。

参考:
Nスペ「幻の山カカボラジ」http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/72583521711f520cf73f8972624dcb7b

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2015年 9月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
日経ナショナルジオグラフィック社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オマキ平から三頭山

2015-10-25 | 山行~奥多摩・奥武蔵

向山 標高1077.8m 小焼山(笹畑ノ峰) 1322m 神楽入ノ峰 1447m 三頭山東峰 1528m 山梨県

2015年10月18日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:20頃オマキ平ハイキングコース駐車場8:45--9:50向山(オマキ平)山頂10:00--10:43鶴峠三頭山分岐--小焼山(笹畑ノ峰)--11:18神楽入ノ峰直下11:27--12:08三頭山東峰(昼食)12:55--14:00分岐14:04--15:20駐車場

オマキ平ってどこだ?と皆さんお思いでしょう。山の神と私も行くまではまったく知らなかった。もともと計画では、山のふるさと村から三頭山に登るつもりだったのだけれど、そこへ行くには奥多摩周遊道路を通らなければならない。ご存知のとおり夜間閉鎖している道で、8:00くらいにはゲートオープンと思っていたのだが、実際は9:00だった。係りの人が2人いて、ていよく追い返されてしまった。この日は音楽祭の催しがあって、音楽祭に行くといえば、通してくれたようだ。まだ8:00を回ったばかりで、小一時間も待つのは嫌だなと、以前検討したことのある余沢の登山口へ向かった。

8:20頃駐車場とトイレらしき(実際トイレだった)建物を見つけ、もしかしてここが登山口? 整備して駐車場をつくったのか、これはラッキーかもと、車を停めた。「オマキ平ハイキングコース入口」と書かれた標柱が建てられている。八王子ナンバーの車が1台停まっていて、ここが登山口という確信を深め、昭文社の山地図「2013年版奥多摩」を見た。ところがそんな地名はいっさい出ていない。もしかして、もっと先なのかと疑問が湧き、車に戻って移動する。すぐに原始村が出てきて、明らかに行きすぎだとわかる。やはりさっきの場所だと取って返した。

 
左:余沢の分岐を少し上がったところにある駐車場とトイレ 右:向山(オマキ平)・三頭山登山口

時間を遡ろう。家を出たのは5:35。順調に走って吉野街道沿いのセブンイレブンに入り、朝食用の熱いコーヒーや昼食用のおにぎりなどを買出しをした。7:10頃トンネルを抜けて、奥多摩湖畔の走り屋さんたちが集う駐車場に到着。新聞を読みながら、今日は4時間半くらいの行程だと、山の神とのんびりとパンをかじっていた。そののち奥多摩周遊道路に向かい、上記のスッタモンダが起きたのだ。

さて駐車場を後にしたのは、8:45になっていた。目の前にある未舗装の林道を上がっていくと、小広くなった場所に蛇口を取り払われた水道の跡があり、その先にちょっと古びた指導標があった。「向山(オマキ平)~三頭山」と刻まれている。そうか、オマキ平=向山なのか。

 
左:杉林と雑木林を交互に抜けていく 右:向山山頂

薄暗い杉林主体の登山道を上がっていく。やがて雑木林と交互に歩き、杉とはおさらばすることになる。そのうち下のほうから重低音のやかましい音が響いてきた。山のふるさと村の音楽祭が始まったようだった。

そろそろ向山のはずだと上のほうを透かし見ながら歩いていると、展望台らしきものがちらちらと樹間から見えた。しかし山頂へと通じる登山道はテープで塞がれている。行ってはいけないのだろうけど、そろそろ休憩したいなと、テープのないところから、山の神と向山の頂に向かうことにした。

 
左:向山山頂の朽ちた展望台 右:白沢集落への分岐

9:50向山山頂。展望台は朽ちかけていて、階段の下のほうの踏み板がはずされていた。いったいいつ造られたのだろう。

10:00向山を後にし歩き始めると、どんぐりが目につくようになる(冒頭写真)。場所によっては、アンビリーバボーな量で、ざっくざっくとどんぐりを踏みしだきながら、登ることになった。どんぐりが不作でクマが里に下りてきた、なんてニュースを聞いていたのに、この界隈では正反対で大豊作のようだ。

 
左:登っていくほどに紅葉に 右:入小沢ノ峰へと巻く道と三頭山への道の分岐。赤い葉が道を彩っていた

鶴峠への分岐に出る。直後バスで鶴峠から入った人たちと次々に会うことになった。鶴峠からの道は以前歩いたが、なかなか趣のある道でお勧めのコースだ。

ここから昭文社の「2013年版奥多摩」地図にだいぶ惑わされた。2008年版にはルートが正しく記載されているのに、なぜこうなったのか、明らかに間違っている。山の神が2013年版のほうを見て、この分岐からすぐに右手の尾根をたどるはずといい出し、上がっていくとヤブ。ヤブの中のピークに出ると、先行していた老夫婦が休憩していて、そこは小焼山(笹ノ峰)だった。狭いその場所を通り越し、踏み跡の怪しい斜面を下っていくと、真っ当な登山道に出る。しばらく進むと入小沢ノ峰へと巻いていく道と、三頭山に直登する道の二股に突き当たる。

  
左:地味なピーク、神楽入ノ峰 右2点:三頭山東峰

尾根をガシガシ上って、そろそろ休憩にしようと、ブナの木の下を山の神と陣取っていると、にぎやかに長蛇の列をなして団体が登ってくる。視覚障害者の団体だった。障害をもった方々を引率して山に登るご苦労には頭が自然と下がる。

休憩後、しばらく歩いて神楽入ノ峰に到着。地図を見て、三頭山までだいぶ手前なのがわかってがっくり来る。ここからが長丁場だった。それでも歩き続ければいつかは山頂に到達するもので、12:08登山者でごった返す三頭山東峰にたどり着いた。

 
左:三頭山山頂の傍らで見つけたオヤマリンドウ 右:山頂付近はきれいな紅葉

山頂の一角を山の神と占め、レジャーシートを広げて昼食にした。インスタント味噌汁用のお湯を沸かしているとき、ふと視線を動かすと、オヤマリンドウが咲いていた。リンドウの花は秋を感じさせてくれる。

12:55下山開始し、来た道をたどる。これがまたすこぶる長く感じた。山頂の喧騒とは好対照に、こちらに下ろうとする人がまったくおらず静寂が辺りを支配していたせいもあるだろう。しかし向山まで下ってくると、音楽祭の重低音がまた聞こえてきた。朝通った薄暗がりの杉林を足早に進み、15:20駐車場に着いた。今日は軽いハイキングのつもりで奥多摩に来たのに、とんだお疲れ山行になってしまった。でも、気持ちのいい明るい雑木林やその紅葉を堪能できたのは非常にラッキーだった。帰りは、市街地の渋滞などで余計に1時間かかり、18:30の帰宅となった。

参考:
都民の森駐車場から三頭山
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/c58256889bb803429b9c86835043f436
鶴峠から三頭山
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/173b65a919863e39f112917c135a7b42
ヌカザス尾根からヌカザス山(三頭山までは行かず)
http://blog.goo.ne.jp/aim1122/m/201206/1

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入笠山となんちゃって釜無山

2015-10-21 | 山行~八ヶ岳とその周辺

入笠山 標高 1955.1m (釜無山 2117m)

2004年9月12日(日) 晴れのちくもり 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:15マナスル山荘前駐車場8:30--8:52入笠山山頂9:05--9:24マナスル山荘前駐車場--車移動--大河原湿原駐車場9:30--11:43なんちゃって釜無山11:50--12:00広場(昼食)12:30--13:30大河原湿原駐車場

5:05山の神と車に乗り込んでイグニッションキーを回すと、プスプスいっている。久々のエンジン始動で、バッテリーが上がり気味だった。祈るように走り出すと、なんとか止まらず車は滑り出した。近所のコンビニで朝食と昼食の2食分を買出しし、中央道に上がった。いつものように談合坂SAまで行って朝食をとり、一路今日の第一目標地点である入笠山を目指した。

 
左:マナスル山荘前駐車場 右:入笠山山頂

諏訪南ICで中央道を降りて、富士見パノラマ方面へ車を走らせ、8:15マナスル山荘前の駐車場に到着した。すでに何台か車は停まっていた。山の神とおもむろに身支度をして、8:30駐車場を後にする。歩き始めて20分ほどであっけなく入笠山山頂に到達する。簡単に登れる山だから登山者よりも観光客のほうが多い。手ぶらで山頂からの眺望に見入っている家族連れやグループもいる。


入笠山からの眺望:雲海の向こうに八ヶ岳

雲が多く、その分視界は閉ざされていたが、逆に雲海という絶景を見ることができた。

 
2点とも:大河原湿原入口

しばらく山頂からの眺望を楽しんでから入笠山を下り、駐車場に戻る。当然ながら入笠山だけでは物足りず、大河原湿原に車で移動し、当初より計画していた釜無山を目指すことにした。湿原の駐車場に車を置いて、いざ出発だ。

 
左:釜無山とうっすらと読める指導標 右:勝手に釜無山山頂と思い込んだ朽ちた指導標

スタートは、釜無山登山口とでかでかと出ていて(冒頭写真)、順調だった。こんな立派な登山口の指導標があるのだから、きちんと整備された登山道だと安心してしまったのだが、それはその後あっさりと裏切られることになる。そもそも私がきちんと事前に調べてなかったのが致命傷なのだが、それにしても登山口だけ立派な標示をするのはどうなのか。

登山口から進むと、すぐにヤブこぎになった。どんどんヤブは深くなり、やがて背丈くらいになった。これって道が違うんじゃないかと後戻りする。だいぶ戻ると、ある商品の宣伝幟を立てている業者の人がいたので、てっきりジモティと思って釜無山への道を尋ねてみた。しかしまったく要領を得ない。行きつ戻りつしているうちに、登山道を発見した。ちょっと下草を刈り込んでいるところに出て、急登にとり付く。まもなく分岐に出て、はてさてどっちだと思い悩むと、かろうじて釜無山の文字を判読できる指導標を見つけた。そして再びヤブこぎ。ヤブ嫌いの山の神がしだいに不機嫌になってきた。

しばらく進むと、見晴らしのいい場所に出るが、すぐにまたヤブ。そしてついに釜無山山頂かと思われる地点(右上の写真)に出た。この横棒のところに山頂標示がついていたんじゃないかと、かなりいい加減な希望的な予測をする。

 
左:笹原の広場で昼食 右:強引に下って林道に出る

ヤブ漕ぎにうんざりしていた山の神も着いたねと私に同調する。しかし、それは大ハズレだった。これで今日の山登り(というかヤブ漕ぎ) は終わりだという安堵感から、勝手に山頂と決めつけてしまっていただけだった。家に帰って調べてみたら、山頂はもっとずっと先だったことが判明する。

そうとは知らずにこんな荒れた場所ではなく、先ほど通過した広場で昼食にしようと、元来た道を戻ることにした。開放感に包まれながら、12:00山の神と笹原の広場で昼食にした。誰も来ないし、誰にも会わない静かな山だった。だから登山道は整備されないのだろうけど。すっかり曇り空になってしまった12:30頃下山開始。最後は道でもなんでもない斜面を強引に下り、林道に出た。しばらく林道を歩いて大河原峠には13:30に戻った。やれやれ疲れたと山の神と車に乗り込む。帰途は渋滞にはまったものの、大したことはなく16:30には我が家に到着した。

後日談がある。山の神に釜無山は、あそこが山頂ではなかったと告げると、そう、でもいいんじゃない、ヤブ漕ぎいっぱいしたんだから。山の神は再び釜無山を目指すことはないだろう。

参考:冬の入笠山http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/09f0ffe46fa3e799f69e5954cbea1029

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白砂山・恵比山・高沢山・三壁山Part2

2015-10-12 | 山行~信越

白砂山 標高 2139.7m 新潟・群馬・長野県

2003年9月28日(日) くもり時々晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 6:50登山口7:13--ハンノキ沢出合--7:55地蔵峠8:03--地蔵山--9:00水場分岐9:10--堂岩山--10:00小ピーク10:10--10:48白砂山山頂(昼食)11:30--12:28堂岩(八間山)分岐12:35--13:30地蔵山13:40--14:20登山口

5:00起床。雲は多いが、青空が覗いていてまずまずの天気だ。6:30頃野反湖キャンプ場を出て、そこから目と鼻の先の白砂山登山口へ向かった。駐車場はがらんとしていて、どこにでも好き放題停められる状態だった。

 
左:白砂山登山口駐車場 右:白砂山登山口

7:13ひんやりとした空気の中、山の神と出発する。登山者の姿はまったく見えない。

  
左:水場分岐 右:野反湖を望む 

ハンノキ沢出合でクマ鈴を出す。豊かな広葉樹林の森、そして沢。いかにもクマが出そうな場所だ。取り出してすぐに山の神とカランカランと盛大に鳴らした。これでとりあえず安心。さらに樹林帯の中を進んで、切明からの道と合わさる地蔵峠に出る。ここで本日1回目の休憩をとった。

地蔵峠からほぼ1時間歩いて水場分岐にさしかかり、9:00、2回目の休憩だ。笹薮越しに野反湖をくっきりと望見できる。山の神にほれ、野反湖が見えるというと、おおと歓声。景色もいいが、この山塊は山深いおかげで、車やバイクの音など人工の音が聞こえてこないのもいい。


白砂山

堂岩山を越えていくと、一気に視界は開け、白砂山の姿も見える。10:00小ピークにたどりついて3回目の休憩にした。山の神も私も繰り返されるアップダウンにだいぶ消耗していたものの、どっしりとした山なみが雄大な景色をつくっているのには癒された。


白砂山山頂から佐武流山方面を望む

そこから最後の急登をひとふんばりし、10:48白砂山山頂に到着した。登山道ではまったく登山者に会わなかったが、山頂にはすでに何人かがくつろいでいた。交通の便もあまりよくないし、比較的ロングコースということもあって訪れる人は健脚者ばかりのようだ。白砂山を後にし、縦走していく人を一人見かけた。

山頂からの眺めは最高だった。しんどかった分、目の前の眺望も輝いて見えるのかもしれない。雄大なパノラマはいつまでも見飽きない。それに青々とした笹原の先に延びていく登山道を見ていると、いつかそこを歩いてみたいという誘惑にとらわれた。


八間山への登山道が見える

山頂で山の神と昼食をとり、11:30下山開始。ピストンで来た道をたどる。振り返ると先ほどまでいた白砂山の稜線がくっきりと見えている。予想外にいい山だった。しかしこのブログを書く2,3日前、山の神に白砂山はいい山だったよなあと話しかけると、あそこはきついだけだったとすげない返事だった。山の神にとっては、アップダウンばかりのきつい山との印象しかなかったようだ。 

 八間山(堂岩)分岐

12:28八間山(堂岩)分岐に到着。おばさま方が休んでいる傍らにやれやれと山の神と腰を下ろし水分補給をする。その後さらにもう一度地蔵山で休憩をとり、14:20登山口に無事下山した。途中昨日キャンプ場のロッヂ泊まりだった団体を見かけた。時間も時間だから、軽いトレッキングで白砂山までは足を延ばさないようだ。

帰途は、花敷温泉で汗を流した。あいにくどこの旅館に立ち寄ったかの記録も記憶もない。飛び込みで立ち寄り湯はやっていますかと聞いたら、どうぞといわれ、ほぼ貸切状態で入ったように記憶している(1人¥500)。話好きのご主人がここからほど近い尻焼温泉について説明してくれた。自分で河原を掘ってつくる温泉。熱いのが出てくると尻を焼くから尻焼温泉なのだと。なるほど。

Part1恵比山・高沢山・三壁山に戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする