目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

尾瀬しとしとと

2010-09-04 | 山行~尾瀬・栃木・茨城

梅雨時に行っても楽しい山はどこ?
昨年までは仕事の都合で7月前半に夏休みをとることが多く、雨から逃れるために、北海道か沖縄というパターンだったが、先立つものなしの大不況にからめとられている身には、きびしい。近場でお手軽に行けて、楽しいのはどこかと地図をめくって、高山植物のお花観賞を目当てに尾瀬行きに決定。湿原は雨のほうが似合うなんて!?

標高 約1400m 群馬・福島・新潟・栃木県境

2009年7月9日(木)~7月10日(金) 9日 雨 10日 晴れのち、雨降ったりやんだり

メンバー 山の神と私

コースタイム 7月9日(木) 9:15御池駐車場9:45--11:10天神田代(渋沢温泉小屋への分岐)昼食11:30--12:55三条の滝への2つめの分岐13:05--13:50東電小屋14:00すぎ--14:50元湯山荘

7月10日(金) 元湯山荘7:00--7:30見晴十字路7:40--8:35竜宮十字路8:45--9:15見晴十字路9:25--10:46白砂湿原11:08--11:20沼尻休憩所(昼食)12:10--13:20大江湿原の端13:30--14:05沼山峠14:20シャトルバスで御池駐車場へ

7月9日(木) 4:00起きで首都高にのり、東北道の上河内SAで朝食。西那須野塩原ICで下りる。登山口までおよそ100Kmの下の道を進む。塩原温泉手前のセブンイレブンで食料の買出し。信号が極端に少ないので、早く御池駐車場に到着した。9:15

01img_2542 やっぱり梅雨なんで、このとおり

予想はしていたが、雨。小降り。行きしはシャトルバスを使わず、いきなりこの駐車場に隣接している登山口から入るため、様子を見ていると、雨は容赦なく降ってくる。梅雨だよ、やっぱり。あきらめて雨具をつけて出発。

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11:10天神田代到着。渋沢温泉小屋への分岐だ。雨のせいで足元がこころもとなく、だいぶ時間がかかってしまった。雨をしのげる木陰で、昼食を済ませる。11:30には出発。木道が雨でつるつる。

雨が降り続き、気分は萎える。今回は三条の滝をはじめとして滝をへめぐり、山小屋へと思っていたが、遠回りになるコースに、行こうという決心はにぶる。山の神が追い討ちをかける。「まっすぐ小屋に行くんでしょ!」

結局滝はカット。昼食後にもう一度休憩をはさんで、赤田代の元湯山荘に到着。でもこのままチェックインでは時間をもてあますので、もしかしたら晴れ間なんてと期待しながら、東電小屋まで足を伸ばそうと歩き出す。一向に晴れる気配なし。同じ思いの方々がちらほら。ずぶぬれのまま、東電小屋で休憩。散策はあきらめて14:00すぎには引き返しはじめ、14:50元湯山荘に戻る。チェックインすると、泊り客は少なくて、ゆったり快適。今シーズンから(?)個室になって、山小屋ではないみたいだ。乾燥室があったので、濡れたスパッツやザックカバー、雨具等を干す。でもこの乾燥室ちょっと狭い! 登山客の濡れたものが天井から隙間なくぶらさがっており、まさにまんぱい状態。干し場所を確保して部屋で一息ついてから、さっそく温泉に浸かってくつろいだ。先客1名様。

晩飯は食堂で。プレートにおかずがいっぱい盛られていて、腹いっぱい食べる。満足。1泊2食¥9,000。ちょっと高いかな。 

04img_2549 7月10日朝の元湯山荘

7月10日(金) 朝7:00に小屋を出ると晴れ。しかし青空を堪能できたのは、あっという間だった。

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05img_2553 この時までは燧ヶ岳も全貌を現していた

高山植物を見ながら、見晴十字路へ向かう。左からウラジロヨウラク、サワラン、ワタスゲ。

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7:30見晴十字路に着くと、黒雲があたりを蔽いはじめ、10分ほど休憩して歩き始めると、ぽつぽつ降り出した。ゴアテックスの雨具を大急ぎでつけて、竜宮小屋を目指す。

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左:見晴十字路にある弥四郎小屋。この前で休憩 右:
竜宮十字路

「竜宮現象」が起きている竜宮十字路へは8:35着。いったいその「何とか現象」とは、どんな現象なんだと、行ったり来たりしてあたりを見回ったがわからずじまい。名前だけ聞いていて、行けばわかるとタカをくくっていた。アホだった。後から調べると、湿原の中の川がいったん伏流水となって見えなくなり、離れたところでまた湧き出して流れる現象ということだ。

雨は一瞬あがるが、また降ったりやんだり。来た道を引き返して、見晴十字路から尾瀬沼方面へ上がっていく。9:25。予報どおりのあいにくの天気だが、登山者はそれなりにいる。皆雨具を身に着けたままにするか、脱ぐか迷っていた。

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左:登山道の傍らでひっそり咲いていた稀少なショウキラン 右:白砂湿原

10:46白砂湿原に到着。しばらく腰を落ち着かせる。団体さんがいたために休むスペースがなかなか確保できず、ここまで来てしまった。11:08出発。

09img_2580  005img_2581 元湯山荘のおにぎり

ほどなくして尾瀬沼の端っこ、沼尻休憩所に着いた。せっかくやんでいた雨がまた降り出す。ツアー客が続々と到着して休憩所内はごった返す。元湯山荘でつくってもらった昼の弁当を、開けてびっくり、見てびっくり。¥1,000のわりには、おにぎり2個とQちゃんだけか。さびしい。

人の群れを避けて12:10出発すると、今度は修学旅行?と思われる中学生の一団と出会う。途切れなく、大勢で隊列を組んでやってくる。他の登山者やハイカーにとって迷惑以外の何ものでもない。

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長蔵小屋近辺に出ると、ニッコウキスゲの群落がすごい。まだ咲き始めで、ほとんどつぼみだ。カメラを構えている人が多く、あちこちでシャッター音が響いている。大江湿原の中を進み、樹林帯に入ったところで休憩。沼山峠には14:05着。沼山峠では、すでにシャトルバスが待機していた。バスは14:20発。登山客満載で、御池駐車場へ。

その日は小豆温泉花木の宿に宿泊した。なぜか晩飯は中華で、それ以外の選択肢はない。なかなか味はいいのだが、量が多すぎる。晩飯を除けば、山里のいい雰囲気の温泉宿で申し分ない。


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