いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

いわき鹿島の昔ばなし44

2013-05-29 06:58:30 | Weblog
                                            分類:歴
      鹿島にも温泉宿があった
                              場所 : いわき市鹿島町下蔵持字満屋

 小名浜(中坪)にバイク、自転車の販売・修理をしている「レクセン商会」という店がある。
 そこの先祖は、鹿島町下蔵持の鈴木家から出た人で、日露戦争に従軍し帰還後の明治45年に、常磐炭鉱の前身である磐城炭鉱が下蔵持字満屋2-1番地にボーリングを下ろして採炭調査を行っていたところ、お湯が湧出したことに目を付け、その権利を買い受けて温泉宿を開いた。


            
             《温泉宿のイメージ》 ※本文との直接的な関係はない

 温度としては、やや低かったので沸かし湯だったが、東京の湯質検査所まで1升徳利に地下湯を入れて持って行き、検査をしてもらったところ胃腸病や婦人病に効果があるとの結果が出た。
 
 宿は、たいそう流行って背負い行商人が日用品や肉などを持ち込んできて、湯場で商いをしたというエピソードも残っている。
 この宿は10年くらい営業が続いたようだが、湯治場といい、ガス灯といい、当時にしては時代の先端を行く蔵持の「つるや」温泉だったそうだ。
コメント
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