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いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

いわき鹿島の昔ばなし33

2013-05-18 07:12:15 | Weblog
                                           分類:歴
      嫁さんの里帰り

 以前にも述べたが、鹿島村は2藩、1幕領の支配の下に近隣12ケ村が纏まり誕生しているので、生活環境や慣習は隣りのへ入っただけでも微妙にも違っていた。
             
               《昔の風情が残っている鹿島町の一部=米田地区》

 嫁さんの「里帰り」も同様のことが云えて、必ずしもこうだとは断言できるものではないが、1年を通じて実家へ帰ることが出来る標準的な回数は次のようになっていた。

 ・正月(1月2日) 餅2枚と手拭を持たせてやる。新しく嫁さんになった人は、2日~1週間ぐらい泊まっ
            てくる。 ※泊まらないところもある。
 ・1月15日 2日に泊まらせなかったでは、この日に餅と手拭いを持たせて泊まりにやる。
 ・節句(3月3日) 餅を持って泊まりに行く。
 ・彼岸(3月21日) うどん、酒、砂糖、菓子のどれかを持っていくが、この日は泊まらない。
 ・節句(5月5日) 赤飯、かしわ餅のいずれか。によっては、つぼ餅を持参して2日ぐらい泊まって
            くる。
 ・お盆(7月15日) お彼岸の時と同じような品を持って行き泊まってくる。
 ・八朔(8月1日) ナベカリと云って嫁さんは実家に行って鍋を借り、ご馳走を作る。
 ・彼岸(9月24日) 春の彼岸と同様に泊まらずに帰ってくる。
 ・刈り上げ(10月10日) この日は嫁さんの休日として自由にさせておく。
 ・歳暮 嫁さんの実家に一重の餅と手拭いを持たせてやる。しかし餅の半分は帰るときに持ち帰らせる
      という。泊まらずに日帰りとなる。

 
コメント
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