いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

クサッポ?の湯治場

2009-02-22 07:00:48 | Weblog
 今でも年輩の方で吹き出物(腫れ物・できもの)のことをクサッポという人がいるが昔は、そのクサッポができる人は多かったようだ。
 生活環境や栄養面、そして衛生上の問題などが関連していたのだろうと思うが、明治の頃に鹿島の松久須根(現・常磐松久須根町)にはクサッポの湯治場が実在していたことが、その地区の人の証言ではっきりしている。
 
 松久須根の滝ノ作入り口を流れる松久須根川に沿った山側に、茅葺き屋根の家が一軒建っていて川の近くに深井戸があり、そこから風呂まで水を汲んで運んでいたようだ。
 硫黄分の多い鉱泉でクサッポ(吹き出物)には良く効くことで人気があり、湯治場として入湯客が絶えなかったといわれている。

 現在ではクサッポで苦しむこと事態が珍しいことだが、当時としてはこの湯が近在近郷の人たちから親しまれていた。
 子供のヒビ、アカギレ、洟ったらし、クサッポは当然のように思われていた時代であった。

 いま行ってみると、跡地の面影は全くなく野菜畑と化していた。



  本日の催し物 2月22日(日)

 第3回企画展「注がれた愛情~お雛様と子どもの着物展」
    伝承郷所蔵の明治~昭和のお雛様約30組と、お宮参りや七五三で用いられた子どもの着物約120点を展示されます。 いわき市暮らしの伝承郷

 「ひな人形作り」 10:00~12:00 いわき市暮らしの伝承郷
    折り紙を使って、優雅で素敵なおひな様を作りましょう。
    指導者・高橋政雄さん  休憩コーナー/材料費100円
                先着30名 ※開始5分前の集合となります。
                   


  
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