いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

折角、購入した本なのに

2009-02-18 06:32:50 | Weblog
 昨年までは、整形外科と内科を合せて月に5,6回あった母の通院も今年からは内科だけの月1回で済むようになった。
 
 昨日は、その通院日。
 受付から母の名前を呼ばれてカルテを貰いにカウンターに行くと、後ろから私の肩を叩く人がいるので振り向くと姪っ子のAちゃんではないか。
 「受付でお婆ちゃんの名前が呼ばれているからびっくりした」と寄ってきた。
 病院では毎回といって良いくらい知人、縁故、近くに住む人に出会う。

 86歳になる母は、そういう人を見つけると非常に喜ぶ。検診までの時間の話し相手として格好の対象になるからだ。
 また、相手の人も急に満面の笑みを浮かべて母の元にやってくる。
 それだけ皆が待ち時間の長さに辟易している訳だ。
 
 当の患者自身が時間を持て余すのだから、付き添いの私など退屈この上、極まりない。
 母を車椅子に乗せて病院での受付から薬局で薬を貰うまでの時間を含めると、殆んど一日を費やしてしまう。
 待合室は相変わらずの盛況?で検診の順番が回ってくるまではほど遠い。    
 私はいつも、なんらかの本を片手に持って行き退屈しないようにしている。
 昨日は、山口瞳の「還暦極楽蜻蛉」を持参して行ったのだが、帰りに車椅子の後ろにある物入れの中に入れたまま忘れてきてしまった。
 慌てて戻ってはみたものの既に本はなかった。

 実は、この本は1991年に発行されたもので、私のブログのタイトルと同名だし還暦はとうに過ぎてしまったが何となく興味を惹かれたので、わざわざ香川県の古書店から取り寄せたものだった。
 読了したものなら諦めもつくが途中だったので残念でならない。

 心の中に風穴が空いたような虚しい一日になってしまった。

 
コメント
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