毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日の午前中、濃密なバッハ時間をすごしたので、今夜は、まだ仕事中ということもあり、短くバッハ。きくのは、順番にきいている「シンフォニア」から、鈴木雅明の演奏で第7番。

CD : BIS-CD-1009(BIS Records)

BIS-CD-1009

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先日リンクを貼った「The Art of Bach」というブログ。当ブログと同じようなコンセプトをもち、バッハ作品の全曲踏破をめざされているようです。当ブログより、情報も豊富ですので、興味のあるかたはどうぞ。



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パロットたちによる「ミサ曲 ロ短調 BWV232」、何度きいてもすごい演奏です。さきほどの記事では、パロットたちの演奏を褒めたわりには流しすぎたようなので、記事をあらたにたてて、かんたんに説明しておきます。

その特徴は、

  • 演奏はリフキン校訂の楽譜を使用
  • 編成はリフキン説に準じつつ拡大
  • ラテン語の発音がドイツ式

です。

パロットが用いた楽譜の校訂者ジョシュア・リフキンは、最近ではカンタータの復元(BWV216)の業績で知られる、バッハ研究者・音楽家。理由はおいておくとして、バッハの声楽曲は「各パート1人」で歌われた、という理論の提唱者で、実践者です。

リフキンの主張する「各パート1人」については反論の声のほうが大きいようですが、パロットは、その録音にさいして、リフキン説に準じつつ、やや拡大した編成をとっています。アリアや二重唱はもちろん、コンチェルティスト(ソリスト)によるソロ。

ふつうでないのが合唱曲で、コンチェルティストと、声部に厚みをつける要員のリピエニスト(トゥッティスト)が、同時に歌います(4声部の曲なら合計8人の合唱)。曲によってはコンチェルティストのみの編成(4声部の曲なら4人での合唱)もあります。

また曲のとちゅうの、フーガ風にはじまる部分の入りも、コンチェルティストがソロで歌うというもの。こうした演奏形態は、器楽の協奏曲、たとえばブランデンブルグ協奏曲の第2番の、ソロ楽器を声におきかえればわかりやすいかと。

ただし、楽譜のどこをみても、ソロとトゥッティの交替の指示はありません。パロットは、当時の演奏者にとって「自明の理」であったことは楽譜に記されていなかった、ということを主張して、演奏の可能性を探求し、演奏実践したわけです。

パロットの演奏は、一部をのぞきあまり評価されていません。「レコード芸術」のなにかの企画では、「陳腐」と評した評論家(専門家ではない)もいました。評価されない理由はわかるのですが、少なくともCDでは、パロットのアイデアは、成功しているように思えます。

成功の要因は、参加した声楽陣の力量も大きく、コンチェルティストには、カークビー、ヴァン・エヴェラ、コーヴェイ・クランプ、トーマスという錚々たる布陣。アルトをうけもったテルツ少年合唱団員もきわめて優秀で、バッハのポリフォニーの醍醐味を楽しませてくれます。

なお、東芝EMIのCC33-3300・3は廃盤ですが、ヴァージンから再発売されたCDはまだ購入できるようです。興味のあるかたはどうぞ。http://www.hmv.co.jp/product/detail/203536

ただし、パロットたちの演奏は、響に厚みを求めるかたにはむかないと思います。また、録音の水準はさほどでもないので、ほぼ、同じコンセプトの新しい録音、ユングヘーネルたちのCDのほうがよいかもしれません。http://www.hmv.co.jp/product/detail/1895422

[追記]興味があるかたは、以下の関連記事をご覧ください。



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午前中の仕事が、後日に変更になったので、予定にぽっかり穴があきました。とりあえず、資料の整理などをしていたのですが、せっかくの時間なので、今日は大曲をきいてみようと思います。きくのは、バッハのなかではもっとも好きな作品、「ミサ曲 ロ短調 BWV232」です。

演奏は、パロットたちによるそれ。ピリオド演奏(period performance, historically informed performance, authentic performance)によるCDが多数発売されたなか、20年以上前のパロットたちの録音は、バッハのポリフォニーの綾を堪能させてくれるという点で、いまだに最高の演奏だと思います。

なお、この作品については「私的CD評」の「バッハのロ短調ミサ曲をオリジナル編成で聴く」にくわしく解説されています。

[追記]「ミサ曲 ロ短調 BWV232」の関連記事には、

があります。「ロ短調ミサ曲」については、検索で多数のかたにご覧いただいているようなので、以上補記しておきます。

CD : CC33-3300・1(東芝EMI)

CC33-3300・1

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深夜というより、未明というほうがよい時間になって、ようやく仕事がかたづきました。ただ脳が覚醒しきっていて、すぐには寝られそうもないので、寝る前にバッハを。といっても、9時には出かけるため、短い曲を選択。BWV番号順にきいている、オルガン用の「プレリュードとフーガ」から、イ短調のBWV551をききます。オルガン演奏は、リュプサム。2カ月ほど前にきいた「プレリュードとフーガ ホ短調 BWV533」と同じCDに収録されています。

CD : 8.553629(NAXOS)

8.553629

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お昼にきいた「カンツォーナ ニ短調 BWV 588」の主題は、17世紀の前半にイタリアで活躍したフレスコバルディの作品からの借用。仕事から帰ってきて、夕食もすまし、仕事再開まで少し時間があるので、フレスコバルディの作品をきいてみたいと思います。

BWV588の主題借用元のオルガン曲、「使徒書簡のあとのカンツォーナ」(『音楽の精華』)でも良かったのですが、フレスコバルディのあまり知られていない側面の、声楽曲から1曲、パッサカリアによるアリア「こんなにも、ぼくを蔑むのか」を選びました。

このアリアは、「いまはぼくを拒み、笑ってつれなくしているけど、美しさというのは長続きはしない。きみの美貌が色あせたとき、後悔するのはきみで、笑うのはぼくだ」というもの。演奏は、アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノ(Opus 111 OPS 30-105/106)です。

OPS 30-105/106

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午後一で外出の予定なので、早めに昼食をとり、ただいま紅茶で休憩中。外出まで、少しよゆうがあるので、バッハをきいてから、でかけることにします。きくのは、お気に入りのオルガン曲のひとつ、「カンツォーナ ニ短調 BWV 588」です。演奏は、ヴァインベルガー。

じつは、3日前きいた「プレリュードとフーガ ト長調 BWV550」のCD(リュプサム)にも収録されているのですが、テンポがとても遅いのであえて回避。ちなみに、両者の演奏時間ですが、リュプサムは8分13秒で、ヴァインベルガーは5分59秒です。

CD : 999757-2(cpo)

999757-2

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日中、あわただしくなる予定なので、いまのうちにバッハ。きくのは、教会暦にあわせてきいているコラール・カンタータから、復活節前第8日曜日用の「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」。このところ鈴木雅明たちの演奏が続いたので、今日はコープマンたちの演奏できくことにします。

なお、このカンタータの第1曲の歌詞、「教皇とトルコ人の殺しを防ぎたまえ」という過激なくだりが、「西部戦線異状なし」の、2008年01月26日付の記事「ルター派正統主義のバッハ-「律法と福音」をめぐって/徳善義和/バッハ全集3巻」で、ちょうど引用されていました。

このルターによる歌詞は、ローマ教皇やトルコ人たちを、神のことば(ルカ伝では「種」)を奪いさる「福音主義」の敵ととらえ、それらからの加護と、神のことばのもとに留まれることを願うものとなっています。ほぼ同じ歌詞は、復活節前第8日曜日用の「天より雨下り、雪落ちて」の第3曲でも採用されています。

CD : CC 72214(Challenge Classics)

CC 72214

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今夜も、日付変更前の就寝はかなわず。それでも仕事はおわったので、目と心を休息させるため、バッハをきいてから寝ることに。きくのは、順番にきいている「シンフォニア」の第6番。演奏は鈴木雅明です。

CD : BIS-CD-1009(BIS Records)

BIS-CD-1009

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今夜は早めに仕事をきりあげ、日付が替わる前に寝ようとおもっていたのですが、こみいった話の電話が入って、予定が大幅に狂ってしまました。そのため、この時間になっても仕事がおわりません。しょうがないので、ここらで休憩し、紅茶で一服ながらバッハを。BWV番号順にきいているオルガン用の「プレリュードとフーガ」から、リュプサムの演奏で、ト長調のBWV550をききます。この曲は、「プレリュードとフーガ ト短調 BWV535」と同じCDに収録されていて、オルガンも同じホーリー・クロス大学聖ヨセフ記念礼拝堂のオルガン。

CD : 8.553033(NAXOS)

8.553033

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昨日、立春まであと10日ほどということを書きましたが、天気予報によると、今夜からぐっと冷えこむということ。春はまだまだ遠いのですが、今夜は、少し春を先どりした音楽をきこうと思います。

きくのは、「厳しい冬が退き、花と緑につつまれてゆく春の山野を舞台」(『バッハ事典』)とした、「しりぞけ、もの悲しき影(結婚カンタータ)」です。演奏は、グレタ・ド・レイヘールのソプラノにリチェルカール・コンソート。

1989年録音のこの演奏を選んだのは、ずいぶん長いこときいていなかったため。購入した当初は、けっこうききこんだおぼえがあるのですが……。なお、この録音には、日本人のヴァイオリン奏者、木村美穂子が加わっています。

CD : RIC 061041(RICERCAR)

RIC 061041

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3時からの外出までに、少し時間があいたので何かきこうと思い、さっき投稿した「『マキアージュ』のCM『美・ラスティング時代、はじまる。』」のこともあって、先日の記事に続き、ヴィヴァルディのフルート協奏曲「夜」をきくことに。それというのも、「マキアージュ」という検索語で訪問されるかたが多いので、そうしたかたへの配慮もあって……。(それにしても、CMの影響力はすごい。)

「マキアージュ」のCMの音楽として、最初にふれた「協奏曲 ト短調 『夜』 作品10 第2番 RV104」のときには、リコーダーによる演奏を選んだので、今度は、レイチェル・ブラウンのフルート(フラウト・トラヴェルソ)と、アントニー・ハルステッド指揮ハノーヴァー・バンドの演奏(EMI 7243 5 86051 2 9)です。アントニーニの演奏にくらべると、こちらはずっと上品で対照的な演奏です。

なお、この「夜」という標題の作品は、フルート協奏曲のほかに、ファゴット協奏曲(RVという整理番号でいうと501)もありますので、注意が必要です。また、先日のアントニーニによる演奏は、出版譜(作品10の第2番 RV439)による演奏ではなく、同じ曲でも室内協奏曲版(出版されたRV439ではなくRV104)なので、正確にいうと、その記事タイトル「……作品10 第2番 RV104」は正しくありません。

7243 5 86051 2 9

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協奏曲 ト短調 『夜』 作品10 第2番 RV104」でふれた、資生堂のブランド「マキアージュ(MAQuillAGE)」の新CM。そこで流れている音楽は、ヴィヴァルディの協奏曲「夜」のはずが、お昼休みにネットをふらふらしていたら、CMの曲が「海の嵐」と書いているブログを発見。記事で「夜」と断定していたため、あわてて、「マキアージュ」の公式サイト「資生堂 マキアージュ」へ。ききなおしたら、やはりまちがいなく「夜」で、ほっと一息です。それにしても業界は、いつも季節を先どり。あと10日ほどで立春といっても、今日の京都は寒くて、「マキアージュ」のCMのように、春めくまではほど遠い感じです。



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ちょっと疲れてきたので、仕事を休憩して、コーヒーとバッハで一休み。今夜は、順番にきいている「シンフォニア」から、第5番をききます。こういう神経が疲れたときには、第5番はもってこいの癒しの曲です。チェンバロ演奏は鈴木雅明。

CD : BIS-CD-1009(BIS Records)

BIS-CD-1009

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今日はまだ時間があるので、歌つながりで、ヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ」第5番から、アリア(カンティレーナ)をきくことにします。歌っているのは、日系カンターテナーのブライアン・アサワ(RCA 09026 68905 2)。オーケスラ編曲の演奏で、マリナー指揮のアカデミー室内管弦楽団が伴奏しています。アサワのCDは、タイラーとのリュート歌曲集(RCA 09026 68818 2)など、いろいろ持っていますが、標記の曲を収録した「ヴォカリーズ」が一番好きです。

09026 68905 2

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