今日は、聖霊降臨節。ということで、きくのは聖霊降臨節第1日用の「おお永遠の火、おお愛の源よ」。この作品は、バッハの晩年のもので、音楽は多くは、結婚式用のBWV34aから転用されました。
レオンハルトの演奏では、テルツ少年合唱団を使い、ソプラノとアルトの声部を少年の声にゆだねています。長大な第1曲の合唱は、8分21秒と落ち着いたテンポ。ちなみにガーディナーによる演奏(SDG 121)は、6分53秒。
そうしたテンポの選択は、少年合唱団を使っていることに影響されているのかもしれませんが、聖霊降臨のできごとのわりには、ややゆっくりしているかな、という印象です。
―五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊にみたされ、"霊"が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした―『使徒言行録』(新共同訳)
CD : SRCR 1700(SONY CLASSICAL)