毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




大晦日にきくのは、時節とは無関係の「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(BWV691)です。同名オルガン曲だと「シュープラー・コラール集」のそれが有名ですが、こちらもなかなか美しい曲。ここではオルガンではなく、チェッリーニ・コンソートによるガンバ三重奏できくのですが、豊かに装飾された定旋律は、ガンバにこそ適しているように思えます。録音は2017年です。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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これからきくのは、チェッリーニ・コンソートによるオブリガート・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第2番です。もちろん、ここではチェンバロは登場せず、ガンバ三重奏での演奏。奏者は、スウェーデンのトーレ・エケトープ、アメリカのブライアン・フランクリン、スイスのトーマス・ゲッチェルという国際色豊かな3人で、2017年、チューリヒで録音されています。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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降誕節後第1日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による「新たに生まれし嬰児(みどりご)」(BWV122)です。このカンタータは1724年12月31日に初演された、いわゆるコラール・カンタータ(キリアクス・シュネーガスの同名コラールによる)。第3曲レチタティーヴォにのみ登場する、めずらしい3本のリコーダー(フラウト・ドルチェ)ですが、バッハのオーケストラでは専任の奏者ではなく、オーボエ属の奏者が兼任で吹いていたようです。BCJの録音(2003年)では、いずれもリコーダー奏者の、向江昭雅太田光子森吉京子が吹いています。

CD : BIS-CD-1401(BIS Records)

BIS-CD-1401

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今日からふたたび楽しむのは、チェッリーニ・コンソートの「Johann Sebastian Bach / Wo soll ich fliehen hin」(2017年録音)。年内は明日をのぞきこのCDののこり3曲をきいていく予定で、これからきくのは「われはいずこにか逃れゆくべき」(「シュープラー・コラール集」)です。チェッリーニ・コンソートは、ガンバ奏者のトーレ・エケトープ、ブライアン・フランクリン、トーマス・ゲッチェルによるアンサンブル。切迫感のあるオルガンでの演奏とくらべると、ガンバ三重奏はちょっとおっとりした感じです。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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降誕節第3日にきくのは、フィリップ・ピケットとニュー・ロンドン・コンソートによるマニフィカト(BWV243a)。ここできく変ホ長調のマニフィカトは、1723年12月25日に初演されたもので、よく知られたニ長調のマニフィカトの初稿にあたるります。変ホ長調稿とニ長調稿とちがいはいろいろありますが、おおきなちがいは、クリスマスにちなんだ挿入曲が4曲挿入されていること。楽器編成でいえば、ニ長調稿のフルートはなく、リコーダー(第9曲のみ)がもちいられていることでしょうか。磨きぬかれ、汎用性の高いニ長調稿にくらべると、降誕節に適化された変ホ長調稿は、録音も少ないのが現状です。ピケットたちの録音(1995年)では、オーケストラが通奏低音部をのぞきパート1名、5声部の合唱はパート3名(独唱者をふくむ)という編成をとっています。

CD : 452 920-2(L'OISEAU-LYRE)

452 920-2

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降誕節第2日にきくのは、フィリップ・ピケットとニュー・ロンドン・コンソートによるサンクトゥス(BWV238)。バッハのサンクトゥスというと、ロ短調ミサ曲のそれが有名ですが、これは同じニ長調ながらまったく別の曲です。合唱は4声で、楽器は第1ヴァイオリンと通奏低音をのぞき、ソプラノ(コルネット)、アルト(第2ヴァイオリン)、テノール(ヴィオラ)の歌唱声部をなぞります。ラテン語は「ザンクトゥス」というふうにドイツ式発音です。

CD : 452 920-2(L'OISEAU-LYRE)

452 920-2

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降誕節第1日にきくのは、フィリップ・ピケットとニュー・ロンドン・コンソートによる「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」です。このBWV63は、1714年12月25日に初演されたとみられるカンタータ(全7曲)で、クリスマスらしく祝祭的なものとなっています(とくに第1曲と第7曲の合唱)。その祝祭的な雰囲気のなか、第3曲のオーボエをともなう二重唱は、しみじみとした美しさがあり、バッハらしい奥深さを感じさせる佳曲です。ピケットたちのCD(1995年録音)には、1723年のクリスマスの礼拝を飾った曲が3曲収録されており、明日、明後日もそのCDの収録曲を楽しむ予定です。

CD : 452 920-2(L'OISEAU-LYRE)

452 920-2

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これから視聴するのは、時節にふさわしい「クリスマス・ミサ」のDVD(Château de Versailles Spectacles CSV003)。2017年12月9日、ヴェルサイユ宮殿旧王室礼拝堂でおこなわれたライブ映像で、演奏しているのは、ポール・マクリーシュとガブリエリ・コンソート(18名)およびプレイヤーズ(23名)、ヴェルサイユ・バロック音楽センター少年少女合唱団(29名)です。このブログで紹介した、マクリーシュたちの「プレトリウス:クリスマス・ミサ」の映像版といえ、「降誕日朝のためのミサ」をプレトリウスの曲を中心にして再構成したDVDです。身廊と階上の回廊をもちいての、前後左右上下からの演奏は壮麗きわまりなく、映像もなかなか美しいものとなっています。ざんねんなのは、CDではあった、ルター派のミサにおける会衆ですが、これはフランスでの演奏会ですし、いたしかたないところでしょう。なお、このDVDはPALですので、日本では一般的なDVDプレーヤーでは再生できません。PCだと問題なく再生可能です。

CSV003

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先週からほぼ収録順に楽しんでいるチェッリーニ・コンソートの「Johann Sebastian Bach / Wo soll ich fliehen hin」。同コンソートは、トーレ・エケトープ、ブライアン・フランクリン、トーマス・ゲッチェルという三人のガンバ奏者によって、2012年に結成されたアンサンブルで、CDは2017年の録音です。CDにはバッハのオルガン、クラヴィーア作品の編曲(同コンソートのメンバーによる)が9曲収録されており、これからきくのは「イタリア協奏曲」です。チェンバロのようなキラキラした響きここにはありませんが、ガンバ三重奏では音楽の愉悦がしっとりと奏でられ、これはこれでおもしろく、じゅうぶん楽しめます。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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今日きくのは、先週から楽しんでいるチェッリーニ・コンソートのガンバ三重奏で、オルガン・コラール「ああ主なる神よ」(BWV692)です。この曲はバッハの作品ではなく、親戚のヨーハン・ゴットフリート・ヴァルターの手になるコラール。定旋律はソプラノに修飾的にあらわれます。録音はこれまでと同じく2017年です。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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待降節第4日曜日にきくのは、チェッリーニ・コンソートによる「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(BWV660)です。このオルガン・コラールは、ライプツィヒ時代の「17のコラール」に所収された3声曲(「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」にもとづくトリオ)。下2声のカノン上で、ソプラノ声部が定旋律を装飾的に奏でていきます。ピアノ編曲で有名な同名コラール(BWV659)にもおとらない美しい曲で、ガンバ三重奏できくと、味わいがより深まります。録音は2017年です。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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これからきくのは、スイスを本拠とするガンバ三重奏団、チェッリーニ・コンソートによる「イエスよ、汝いまぞ天より下りたまい」(BWV650)です。このオルガン・コラールは「シュープラー・コラール集」(「種々の技法による6つのコラール」)に所収されている作品。原曲はカンタータ「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」(BWV137)の第2曲(アルトのアリア)です。ガンバ三重奏での演奏は、オルガンでのそれとくらべるとテンポはゆっくりめで、華やかさこそありませんが、ガンバならではのしっとりした響きできかせてくれます。録音は2017年です。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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これからきくのは、チェッリーニ・コンソートによるニ短調のファンタジーとフーガ。このBWV905は、「資料と様式、いずれの観点からも、偽作の疑いが強い」(『バッハ事典』)ということですが、ガンバ三重奏だからなのか、きいてみると意外に楽しめます。録音は2017年です。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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今日からしばらくのあいだ楽しむのは、チェッリーニ・コンソートによるバッハ。チェッリーニ・コンソートは、トーレ・エケトープ、ブライアン・フランクリン、トーマス・ゲッチェルという三人によるガンバ三重奏団(2012年結成)で、きいていくCDは2017年の録音です。もちろん、バッハの作品にはガンバ三重奏が指定されたものはありませんから、収録された9曲すべてがメンバーによる編曲となります。今日からCDの収録順どおりにきいていく予定(BWV660はのぞく)で、これから楽しむのはフランス組曲第5番(BWV816)です。

CD : RAM 1911(RAMÉE)

RAM 1911

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これから楽しむのは、マシュー・ゾルカンドによる無伴奏チェロ組曲第6番です。ゾルカンドはアメリカのチェロ奏者。2017年に録音されたCD(Avie Records AV2406)には、バッハのほか、マイケル・ブラウン(ゾルカンドの友人だという)、コダーイ・ゾルターンの無伴奏チェロ作品が収録。甘美な音色が魅力的ですが、収録曲中ではバッハよりコダーイのほうがおもしろくきけますね。

AV2406

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