毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日の9月29日は大天使ミカエルの祝日。当日はカンタータをきく予定にしていたのですが、うっかり忘れていました。そこで1日おくれですが、今日はカール・リヒターたちによる同祝日のためのカンタータ、「主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め」(ARCHIV PRODUKTION 439 394-2)をきくことにします。このカンタータは1724年9月29日に初演。パウル・エーバーの同名コラールによる、いわゆるコラール・カンタータ(全6曲)で、オーケストラには3本のトランペットとテンパニが編成されています。第1曲のコラール合唱だけでなく、第3曲のアリア、第6曲のコラールでも3本のトランペットが勇壮に鳴り響き、いかにも同祝日らしい雰囲気のあるカンタータです。リヒターたちの録音は1975/76/78年。力強く、勢いのある演奏は時代をあまり感じさせません。管弦楽と合唱はミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団。独唱者はエディト・マティス、トゥルデリーゼ・シュミット、ペーター・シュライヤー、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウです。

439 394-2

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これから楽しむのは、大木和音による「ゴルトベルク変奏曲」(「クラヴィーア練習曲集 第4部」)です。このCDは入手してからまもないため(といっても3週間近く経っているのですが)、まったくの未聴。さきほど封をやぶって解説書からいくらか事前情報を得たぐらいです。表記された変奏曲の演奏時間をみると、おおむねくり返しはおこなわれているようですが、一部はしていないかもしれません。していないとすれば、収録時間のつごうでしょうね。楽器はクリスティアン・クロールの1770年製にもとづくオリヴィエ・ファディーニのチェンバロ。このチェンバロについては大木のブログ「チェンバリスト大木和音のブログ」に関連する投稿があります(「クリスチャン・クロールとの出合い♪パリの工房☆チェンバロ」)。楽器には足鍵盤があるのですが、「ゴルトベルク」の録音でははずされているようです。

CD : ANCD 10007(ana/records)

ANCD 10007

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天野乃里子と山縣さゆりの演奏できいてきた6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。先週後半から今週前半にかけ収録順にきいてきて、最後に楽しむのはソナタ第6番(BWV1019)です。このソナタには異稿(初期稿)が伝承されており、それらもアルバム「ヴァイオリンとチェンバロのための6曲のソナタ」(2019年録音)に収録されていますが、ここでは一般的にきかれる最終稿のかたちで楽しみます。使用楽器は、チェンバロがアンリ・エムシュの1751年製にもとづくアンソニー・サイデイ製(1998年)、ヴァイオリンがヤコブ・シュタイナー製(1669年ごろ)です。なお、アルバムの解説は天野が担当しており、山縣はエッセーを綴っています。

CD : KKC-6407/8(La Compagnie Baroque)

KKC-6407/8

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天野乃里子と山縣さゆりが2019年に録音した「ヴァイオリンとチェンバロのための6曲のソナタ」。このアルバムでは、6曲のソナタが番号順で収録されていないため、これからきくソナタ第1番(BWV1014)は5曲めにおかれています。このブログできいたさまざまなアルバムでも、番号順での収録が多数派ですので、めずらしい収録順といえます。収録時間的なものでもなさそうですし、この曲順がどういう趣旨で選択されたのか気になるところです(天野の解説にもそのあたりの説明はありません)。

CD : KKC-6407/8(La Compagnie Baroque)

KKC-6407/8

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先週後半から収録順に楽しんでいる、天野乃里子と山縣さゆりの「ヴァイオリンとチェンバロのための6曲のソナタ」。今週きくのはのこり3曲で、これから楽しむのはソナタ第2番(BWV1015)です。同曲にはフーガやカノンが盛り込まれており、とても明朗なソナタ。2人の演奏もとても楽しめます。使用楽器は、天野がアンリ・エムシュの1751年製にもとづくアンソニー・サイデイ製(1998年)のチェンバロ、山縣がヤコブ・シュタイナー製(1669年ごろ)のヴァイオリンです。

CD : KKC-6407/8(La Compagnie Baroque)

KKC-6407/8

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三位一体節後第15日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「神なしたもう御業こそいと善けれ」(BWV100)です。このカンタータは、1732年から1735年にかけて初演されたとみられる、用途不明のカンタータなのですが、ここでは同日曜日のため、としてきくことにします。全6曲の歌詞はすべて、ザームエル・ローディガストの同名コラール全6節からとられており、いわゆる全詩節コラール・カンタータ。鈴木たちの録音は2012年で、すぐれた歌手も参加しており、また、技巧的なフルート(第3曲)やホルン(第1曲)の牧歌的響きも楽しめます。

CD : BIS-2021(BIS Records)

BIS-2021

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今日のバッハは、一昨日からきいている天野乃里子と山縣さゆりの「ヴァイオリンとチェンバロのための6曲のソナタ」から、ソナタ第3番。これまできいた短調2曲とくらべると、こちらのホ長調のソナタは伸びやかで清々しい美しさがあります。第3楽章のアダージョ・マ・ノン・タントのみは短調に転じますが、悲壮感とか暗さはなく、甘美さが優勢です。楽器はチェンバロがアンソニー・サイデイ製(1998年)、ヴァイオリンがヤコブ・シュタイナー製(1669年ごろ)。録音は2019年です。

CD : KKC-6407/8(La Compagnie Baroque)

KKC-6407/8

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昨日からききはじめた、天野乃里子と山縣さゆりによる「ヴァイオリンとチェンバロのための6曲のソナタ」。昨日の第4番から収録順にきいており、今日これから楽しむのはソナタ第5番(BWV1018)です。ヘ短調は「ヴァイオリニスト泣かせの調」で、それをバッハのみならず、11歳のメンデルスゾーンもわざわざヴァイオリン・ソナタでもちいているのがなんともおもしろいところです(天野の曲目解説)。ちなみに、ヨーハン・マッテゾンはヘ短調を、「暗く救いようのないメランコリーをみごとに表現」(山下道子訳「マッテゾンの調性格論」)するとしています。

CD : KKC-6407/8(La Compagnie Baroque)

KKC-6407/8

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今週後半から来週前半にかけてきくのは、天野乃里子(チェンバロ)と山縣さゆり(ヴァイオリン)による「ヴァイオリンとチェンバロのための6曲のソナタ」です。天野、山縣ともにオランダ在住で、録音(2019年)もオランダでおこなわれています。アルバムには6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ、そして第6番の異稿3曲を収録。収録順は番号順ではなく、第4番、第5番、第3番、第2番、第1番、第6番、異稿という順です。ここでは収録順どおり楽しむことにし、ソナタ第4番(BWV1017)からきいていきます。楽器はチェンバロがアンソニー・サイデイ製(1998年)、ヴァイオリンがヤコブ・シュタイナー製(1669年ごろ)です。

CD : KKC-6407/8(La Compagnie Baroque)

KKC-6407/8

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先週から週をまたいできいてきた、若松夏美による「六つの無伴奏ヴァイオリン曲」(6曲の無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ)。2014年と2015年に録音されたアルバムでは、ライナーノーツも若松が担当しており、示唆に富む解説でおもしろく読むことができます。これから楽しむのは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番(BWV1006)で、これまでの5曲と同じく、これも自然で美しい演奏。DSD 2.8MHz(DSD64)で録音されているので、ダウンロード販売されるようであれば入手したいところです(すでに販売している、あるいはしていたのかもしれないですが)。なお、楽器はカルロ・トノーニの1700年製で、弓は作者不詳(おそらく18世紀後半のフランス製とのこと)のそれです。

CD : ADJ-055(Arte Dell'arco Japan)

ADJ-055

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これからきくのは、若松夏美による無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番(BWV1005)。2014年と2015年に録音されたアルバムには、6曲のソナタとパルティータがBWV番号順に収録されており、先週後半から楽しんでいるところです。このソナタ第3番は、アダージョ、フーガ、ラルゴ、アレグロ・アッサイと、緩急緩急の4楽章構成なのは同第1番や第2番と同じですが、前2曲とくらべると緊迫感はゆるみ、ゆったりした気分で楽しめます。とはいえ、フーガはやはり集中力を要しますね。

CD : ADJ-055(Arte Dell'arco Japan)

ADJ-055

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先週からきいている、若松夏美による無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。BWV番号順(収録順)に楽しんでいるので、これからきくのはパルティータ第2番(BWV1004)です。有名なシャコンヌ(チャッコーナ)をふくむパルティータは、アッレマンダ、コッレンテ、サラバンダ、ギガ、そしてチャッコーナと、いずれもイタリア語表記された舞曲からなっています。若松の演奏は、テンポも穏当で、熟達したアーティキュレーションできかせるもの、といえるかと思います。楽器はカルロ・トノーニの1700年製で、弓は作者不詳(おそらく18世紀後半のフランス製)。録音は2014年と2015年です。

CD : ADJ-055(Arte Dell'arco Japan)

ADJ-055

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三位一体節後第14日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(ARCHIV PRODUKTION 439 387-2)です。このカンタータは1726年9月22日に初演。第1部は合唱(のちにト長調のミサ曲に転用)、レチタティーヴォ、アリアの3曲、第2部はレチタティーヴォ、アリア、レチタティーヴォ、コラールの4曲、つまり全7曲からなるカンタータです。リヒターたちの録音は1976年と1977年。管弦楽と合唱はいつものようにミュンヘン・バッハ管弦楽団と同合唱団で、独唱者はエディト・マティス、ユリア・ハマリ、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウと錚々たる歌手たちが参加しています。

439 387-2

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若松夏美の演奏で楽しんでいる、6曲の無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。これからきくのは収録順(BWV番号順)どおり、ソナタ第2番(BWV1003)です。この第2番は、ほかのソナタと同じく4楽章構成で、グラーヴェにはじまり、フーガ、アンダンテ、アレグロと続きます。フーガの主題は第1番と同じ9音ですが、こちらのほうが活気があります。録音は2014年と2015年で、楽器はカルロ・トノーニの1700年製です。

CD : ADJ-055(Arte Dell'arco Japan)

ADJ-055

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週をまたいで楽しむ予定の若松夏美による6曲の無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。昨日のソナタ第1番(BWV1001)に続き今日きくのはパルティータ第1番(BWV1002)です。このパルティータは、アルマンド、クーラント、サラバンド、テンポ・ディ・ボレアと4曲の舞曲(ドゥーブル付)で構成されており、パルティータの中ではこの第1番が一番のお気に入り。若松の使用楽器はカルロ・トノーニの1700年製で、録音は2014年と2015年です。

CD : ADJ-055(Arte Dell'arco Japan)

ADJ-055

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