日中、あわただしくなる予定なので、いまのうちにバッハ。きくのは、教会暦にあわせてきいているコラール・カンタータから、復活節前第8日曜日用の「主よ、われらを汝の御言葉のもとに留めたまえ」。このところ鈴木雅明たちの演奏が続いたので、今日はコープマンたちの演奏できくことにします。
なお、このカンタータの第1曲の歌詞、「教皇とトルコ人の殺しを防ぎたまえ」という過激なくだりが、「西部戦線異状なし」の、2008年01月26日付の記事「ルター派正統主義のバッハ-「律法と福音」をめぐって/徳善義和/バッハ全集3巻」で、ちょうど引用されていました。
このルターによる歌詞は、ローマ教皇やトルコ人たちを、神のことば(ルカ伝では「種」)を奪いさる「福音主義」の敵ととらえ、それらからの加護と、神のことばのもとに留まれることを願うものとなっています。ほぼ同じ歌詞は、復活節前第8日曜日用の「天より雨下り、雪落ちて」の第3曲でも採用されています。
CD : CC 72214(Challenge Classics)