毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




宗教改革記念日(10月31日)にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「いざやもろびと、神に感謝せよ」(BWV192)です。このカンタータはいわゆるコラ-ル・カンタータ(全3曲ともに歌詞はコラール詩)ですが、用途については宗教改革記念日や結婚式、初演は1730年ごろとみられていました。しかし、バッハ研究者クリスティーネ・ブランケンによって、ザクセン・ヴァイゼンフェルス公クリスティアンの副居城、ザンガーハウゼン城教会で1730年6月4日(三位一体の祝日)に初演された可能性が指摘されています。したがって、ほんらいならこのカンタータは三位一体の祝日にきくべきなのでしょうが、ここではかつての説を採用し、宗教改革記念日用としてきくことにします(じっさい、それでも問題はなさそうですし)。ガーディナーたちの録音は2000年。独唱者はジョアン・ランとピーター・ハーヴェイで、管弦楽と合唱はいつものように、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団です。

CD : SDG 110(SDG)

SDG 110

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三位一体節後第20日曜日にきくのは、クリストフ・コワンたちによる「装いせよ、おお、わが魂よ」(BWV180)です。全7曲からなるカンタータは、ヨーハン・フランクの詩によるコラール合唱曲にはじまり4声体のコラールでおわるという、いわゆるコラール・カンタータ(初演は1724年10月22日)。コワンたちの録音は1993年で、独唱者にはバーバラ・シュリック、アンドレアス・ショル、クリストフ・プレガルディエン、ゴットホルト・シュヴァルツという強力な歌手陣が参加しています。合唱はシュヴァルツ指揮のコンチェルト・ヴォカーレ・ド・ライプツィヒ、管弦楽はアンサンブル・バロック・ド・リモージュです。

CD : E 8893(naïve)

E 8893

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これから楽しむのは、レギュラーできいているジーモン・ボルツキたちによる「Bach All'Italiano」から、ト短調の協奏曲(BWV975)。この協奏曲もバッハが編曲したもので、原曲はアントニオ・ヴィヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」作品4第6番です。ここからさらに、ボルツキとクレメンス・フリックがリコーダーと通奏低音用に編曲しています。この協奏曲でボルツキが吹いているのは、ブレッサン・モデルのアルト・リコーダー(第1、2楽章)とデンナー・モデルのソプラノ・リコーダー(第3楽章)です。録音は2015年におこなわれています。

CD : KL1517(klanglogo)

KL1517

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今週きいているのは、ジーモン・ボルツキたちによる「Bach All'Italiano」。これはバッハによるイタリア趣味の自作や編曲が収録されたアルバム(2015年録音)で、収録順どおりに楽しんでいます。これからきくのは、アルバム中唯一のバッハ自作である「イタリア協奏曲」(イタリア趣味による協奏曲)です。このBWV971も、もちろんリコーダーと通奏低音のために編曲されており、ここでのボルツキは初期バロックのソプラノ・リコーダー(第1楽章と第3楽章)、ブレッサン・モデルのテナー・リコーダー(第2楽章)を吹いています。なお、第2楽章の通奏低音はリュートのみです。テナー・リコーダーとの二重奏は、しみじみとした美しさがあります。

CD : KL1517(klanglogo)

KL1517

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今夕きくのは、いまレギュラーできいているジーモン・ボルツキの「12 Fantasias 12 Recorders」(klanglogo KL1509)です。このアルバムは、ゲオルク・フィリップ・テレマンのフルートのための12曲のファンタジーを、表題(とその写真)どおり12本のリコーダーで吹いて録音したもの。F管のアルト・リコーダーを6本、G管のアルト・リコーダーを2本、D管のヴォイス・フルートを4本、計12本を吹きわけています。このような録音ははじめてかもしれず、おもしろい企画です。これから個人的な趣味でいくつかの曲を楽しみたいと思います。録音は2013年です。

KL1509

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今週のバッハは、ジーモン・ボルツキたちによる「Bach All'Italiano」から、イタリア趣味の自作や編曲(のさらなる編曲)を楽しんでいます。これからきくのは、アレッサンドロ・マルチェッロのオーボエ協奏曲を原曲とする独奏チェンバロのための協奏曲(BWV974)。原曲の第2楽章(アダージョ)は、映画「ベニスの愛」でもちいられ有名です。バッハの編曲のさらなる編曲は、リコーダーと通奏低音ためのもので、ここでボルツキが吹いているのは、デンナー・モデルのエルンスト・メイヤー製アルト・リコーダー(第1楽章)と、ブレッサン・モデルのメイヤー製アルト・リコーダー(第2、第3楽章)。通奏低音の鍵盤楽器は、第1楽章と第2楽章がチェンバロ、第2楽章はオルガンと、曲想にあわせて替えています。

CD : KL1517(klanglogo)

KL1517

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昨日からききはじめた、ジーモン・ボルツキたちによる「Bach All'Italiano」。2015年に録音されたアルバムには、「イタリア風のバッハ」という表題どおり、イタリア趣味の自作や編曲が収録されています。今日きくのはイ短調の協奏曲(BWV593)で、原曲はアントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第8番です。ボルツキのリコーダーは、第1楽章と第3楽章がエルンスト・メイヤー製作のソプラノ・リコーダー(デンナー・モデル)。第2楽章は同じくメイヤーのアルト・リコーダー(ブレッサン・モデル)です。また、通奏低音の鍵盤楽器は、第1楽章と第3楽章がチェンバロ、第2楽章はオルガンと曲想にあわせて替えられています。

CD : KL1517(klanglogo)

KL1517

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今日から週をまたいできいていくのは、ジーモン・ボルツキたちによる「Bach All'Italiano」です。この「イタリア風のバッハ」と題されたアルバム(2015年録音)には、バッハの自作のほか、アントニオ・ヴィヴァルディ、アレッサンドロ・マルチェロの協奏曲からのバッハ編曲を、リコーダーと通奏低音のために編曲したものが8曲収録されています。ここではそれらを収録順に楽しむことにし、まずきくのはヘ長調の独奏チェンバロ用の協奏曲(BWV978)。原曲はヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第3番です。この協奏曲でボルツキの吹くのは、エルンスト・メイヤー製作のアルト・リコーダー(デンナー・モデル)。通奏低音は、チェロのレア・ラヘル・バーダー、チェンバロのクレメンス・フリック、リュートのマグナス・アンダションの3人です。

CD : KL1517(klanglogo)

KL1517

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これから楽しむのは、ベニャミーノ・パガニーニとムジカ・グローリアによる管弦楽組曲(序曲)第2番(BWV1067)です。パガニーニは1994年生まれのフルートおよびチェンバロ奏者。7歳にして古楽に目覚めたいう奏者ということもあり、音楽がじつに自然で、繊細で鋭敏(けっして神経質でもなく、尖ってもない)な演奏が光ります。みずから設立した共演のムジカ・グローリアはヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、チェンバロという室内楽編成。YoutubeのチャンネルMusica Gloriaには、バッハのポロネーズのほか、BWV1067の収録されたアルバム「The Backs & Flute」(バッハ家とフルート)に収録された、ヴィルヘルム・フリーデマン、ヨハン・クリスティアンの曲も投稿されています。

CD : PC 10441(PAN CLASSICS)

PC 10441

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三位一体節後第19日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「われは喜びて十字架を負わん」です。BWV56は、1726年10月27日に初演されたバス独唱のためのカンタータで、全5曲中、第5曲のみ4声体のコラールです。バス歌手がこぞって録音している名カンタータで、手持ちも豊富。今年きく鈴木のアルバムは2007年の録音で、バス独唱はペーター・コーイです。コラールはコーイをふくめた4人の歌手のみの歌唱(つまりOVPP)。なお、コーイは、1991年録音のフィリッペ・ヘレヴェーゲ(ヘレヴェッヘ)盤でも独唱しています。

CD : BIS-SACD-1691(BIS Records)

BIS-SACD-1691

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今週のバッハは、今井信子のヴィオラによる無伴奏チェロ組曲を楽しんできました。アルバム「6 Solo Suites」(PHILIPS 475 6219)には6曲の組曲が番号順に収録。ここではその順番どおりきいてきており、これから楽しむのは最後の第6番です。この第6番は6曲中ヴィオラにもっともふさわしく思え、艶やかな演奏はとても楽しめます。録音は1999年で、すでに四半世紀近くが経過しましたが、鮮度はまだまだじゅうぶんです。

410 401-2

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午後の休憩にきくのは、いまレギュラーできいている今井信子の「6 Solo Suites」(PHILIPS 475 6219)から、無伴奏チェロ組曲の第5番です。もちろんヴィオラによる無伴奏チェロ組曲で、音の重心は上がりますが、ヴァイオリンにくらべればまだまだ音に深みがあり、艶のあるヴィオラ(アンドレア・グァルネリ)の美音が堪能できます。録音は1999年です。

410 401-2

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今週のバッハは、今井信子のヴィオラによる「6 Solo Suites」(PHILIPS 475 6219)。アルバムには6曲の無伴奏チェロ組曲が番号順に収録されており、前半の3曲はすでにききおえました。これからきく第4番から後半3曲で、録音は1999年1月です。チェロの深みとヴァイオリンの機動性をあわせたような今井のヴィオラを、ひき続き楽しみます。

410 401-2

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今夜これから楽しむのは、井上裕子のフォルテピアノで、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「エロイカ変奏曲」です。この変奏曲は2018年に録音された秀逸なアルバム、「The Art of Emotion」(SIMAX Classics PSC1372)に収録された1曲。アルバムの副題として「C.Ph.E. Bachs Empfindungen and the successors of his legacy」とあり、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの感情表現という遺産の継承者たち、つまりカール・フィリップ・エマヌエル、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ベートーヴェンと、4人の音楽家がとりあげられています。

その中からきくのは、はじめに記したとおり、ベートーヴェンの「エロイカ変奏曲」(『プロメテウスの創造物』の主題による15の変奏曲とフーガ)です。フォルテピアノは、エドウィン・バンク・コレクション(Fortepiano)所蔵の1785年ごろに製作されたとみられる楽器(製作者不明)。奏者の井上は、シェティル・ハウグサンに学んだフォルテピアノ、チェンバロ奏者。これがデビュー・アルバムということです。ちなみに、「エロイカ変奏曲」をきくと思い出すのが、三田誠広の『エロイカ変奏曲』。恋愛小説ということなのですが、「エロイカ変奏曲」を素材に芸術論も語られており、ときおり読み返したくなります。

PSC1372

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今週きいているのは、今井信子のヴィオラによる「6 Solo Suites」(PHILIPS 475 6219)です。このアルバムには6曲の無伴奏チェロ組曲が番号順に収録されており、前半3曲が1997年、後半が1999年の録音。これからきくのは第3番で、オクターヴ高いチェロ組曲を楽しみます。ヴァイオリンによるチェロ組曲ほど軽快ではありませんが、そのかわり深みのある響きをきくことができます。

410 401-2

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