毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これから楽しむのは、2台のバロック・ハープ(アルパ・ドッピア)による「イタリア協奏曲(イタリア趣味による協奏曲)」です。演奏は昨日もきいたフローラ・パパドプロスと、その師マーラ・ガラッシ。使用楽器はともに、ダーリオ・ポンティッジャによる2010年製(1632年製のバルベリーニ・ハープにもとづく)で、録音は2021年です。2人の演奏は、編曲だということを感じさせないもの。バロック・ハープがあらゆる楽器の中で一番好きだということもあるのでしょうが、とにかく楽しめます。

CD : GCD 921305(Glossa)

GCD 921305

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これから楽しむのは、アンドレアス・シュタイアーの「MÉDITATION」(2022年録音)から、プレリュードとフーガ第3番(BWV878)です。アルバムは「定旋律」と「こだま」(音型のくり返し)をテーマに、バッハのほか、ヨーハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー、ルイ・クープラン、シュタイアーらの曲を収録。「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」所収のプレリュードとフーガ第3番は、美しいアルバム最後におかれており、アルバムを美しくしめくくっています。

CD : Alpha 1012(Alpha)

Alpha 1012

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昨日に続き今日もきくのはマルシアス・バロックの「Dieupart & Bach 」で、これから楽しむのはイギリス組曲第4番(BWV809)です。原曲はもちろんチェンバロ曲ですが、このアルバムではアンサンブル編曲によって録音されています。編曲はマルシアス・バロックとレオナルト・シクで、演奏はパウラ・ピン(リコーダー)、マリア・カラスコ・ヒル(ヴァイオリン)、コンスタンツェ・ヴァイドシュ (チェロとヴィオラ・ダ・ガンバ)、サラ・ジョンソン・ウイドブロ(チェンバロ)です。ききなれたイギリス組曲第4番を、とても新鮮に楽しむことができます。

CD : GWK 162(gwk records)

GWK 162

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今日と明日きくのは、マルシアス・バロックの「Dieupart & Bach 」(2023年録音)です。マルシアス・バロックはこのアルバムがデビューCDとなる古楽アンサンブル。2019年のコンクール参加を機に、パウラ・ピン(リコーダー)、マリア・カラスコ・ヒル(ヴァイオリン)、コンスタンツェ・ヴァイドシュ (チェロとヴィオラ・ダ・ガンバ)、サラ・ジョンソン・ウイドブロ(チェンバロ)の4名で結成。アルバムは表題どおり、バッハとシャルル(フランソワ)・デュパールの組曲の関連性がテーマ。アルバム前半にデュパールの組曲、後半にバッハの組曲が収録されています

今日これからきくのはイギリス組曲第2番(BWV807)で、アンサンブル編曲はマルシアス・バロックとレオナルト・シクがおこなっています。編曲にあたってはイ短調からハ短調に移調されており、ほかにもいろいろと実験的な試みもされいます。この組曲第2番では前半のデュパールとのつまがりを明瞭にするため、原曲のプレリュードを「フランス様式による序曲」(BWV831)の序曲と入れ替える、だいたんな試みがなされています。なお、アルバム録音にはシモン・リンネア(アーチリュート)がゲストとして参加しています。

CD : GWK 162(gwk records)

GWK 162

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今週きいてきたのは、マルティン・ヘルムヒェンの「Bach Six Partitas」(2022年録音)。このアルバムを収録順に楽しんできて、これからきくのはパルティータ第6番(BWV830)です。ヘルムヒェンが弾いているのは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)。解説書には表紙と本文中に楽器の写真が掲載されていますが、楽器についての説明はありません(リュートとピアニッシモ・ストップ、2つのニー・レバーを装備している可能性があります)。音色は、フォルテピアノ、クラヴィコード、チェンバロが混ざったような独特な美しさ。ヘルムヒェンがこの楽器に惹かれたものよくわかります。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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今週のバッハは、マルティン・ヘルムヒェンが2022年に録音したアルバム、「Bach Six Partitas」を収録順に楽しんでおり、これからきくのはパルティータ第5番(BWV829)です。ヘルムヒェンは1982年生まれのドイツのピアノ奏者ですが、このアルバムで弾いているのは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)で、ジャケット写真はそのタンジェント・ピアノです。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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ドイツのピアノ奏者、マルティン・ヘルムヒェンが、タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いて録音した「Bach Six Partitas」(2022年録音)。アルバムには表題どおり6曲のパルティータが収録されており、今週はそれらを収録順に楽しんでいます。これからきくのは、番号をちょっともどって第2番(BWV826)です。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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今週きいているのは、マルティン・ヘルムヒェンがタンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いて録音したアルバム、「Bach Six Partitas」です。表題どおり6曲のパルティータを収録したアルバムで、収録順どおり楽しんでいます。これからきくのは第4番(BWV828)。タンジェント・ピアノは情感の表現にすぐれていますが、この第4番の序曲のような曲だと、チェンバロの鮮やかな響きが欲しくなりますね。ヘルムヒェンの使用楽器は、シュペート&シュマールの1790年製のタンジェント・ピアノ。録音は2022年です。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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昨日からききはじめた、マルティン・ヘルムヒェンの「Bach Six Partitas」。今日はアルバムの収録順どおり、イ短調のパルティータ(BWV827)を楽しみます。ピアノ奏者のヘルムヒェンは、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いてアルバムを録音(2022年)。解説書によると、きっかけとなったのは、そのオリジナル楽器との出会いだそうです。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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今週きいていくのは、マルティン・ヘルムヒェンの「Bach: Six Partitas」(2022年録音)です。このアルバムには6曲のパルティータが、第1番、第3番、第4番、第2番、第5番、第6番の順で2枚のCDに収録。番号順ではないのは収録時間のつごうとみられますが、ここでは収録順どおり、変ロ長調の第1番(BWV825)から楽しむことにします。ヘルムヒェンは1982年生まれのドイツのピアノ奏者。このアルバムではピアノではなく、シュペート&シュマールの1790年製タンジェント・ピアノ(タンゲンテンフリューゲル)を弾いての録音です。Youtubeにはアルバムのプロモーションビデオ「'Bach: Six Partitas' by Martin Helmchen」が投稿されています。

CD : Alpha 994(Alpha)

Alpha 994

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今日のバッハは「クラヴィーア練習曲集 第4部」、つまり、「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)です。演奏はフランスのチェンバロ奏者ブランディーヌ・ランヌーで、2010年の録音です。このランヌーの演奏をはじめてきいたとき、驚いたのはそのテンポ。おどろくほどゆっくりで、解説書の演奏時間をあわててみてみると、なんと6分54秒とあります(くり返しは励行)。変奏曲ははやめのテンポが多く、アリアのテンポのおそさがいっそうきわだちます。テンポもそうですが、さらにおどろかされるのは装飾。アリアも変奏曲もくり返しでは装飾が多数挿入。あざやかな装飾はきいていて楽しく、きき手を飽きさせることがありません。奏者のランヌーは、1966年、クレルモン・フェランの生まれ。ボブ・ファン・アスペレンやグスタフ・レオンハルトに学んだということです。録音での使用楽器は、アンソニー・サイデイとフレデリック・バルの1988年製チェンバロ(ルッカース=エムシュにもとづく)。録音もこのチェンバロの響きを美しくとらえています。

CD : ZZT111001(Zig-Zag Territoires)

ZZT111001

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今週火曜日からきいてきた、ラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには5曲(クラヴィーア曲4曲とオルガン曲1曲)が収録されており、収録順に楽しんできました。これからきくのはパルティータの第6番(BWV830)。使用楽器はこれまでと同じく、ルッカースの2段鍵盤チェンバロにもとづく、ティトゥス・クライネンの2004年製で、録音は2023年です。

ところで、パルティータ第6番で4曲をきいたことになるので、収録曲はのこるは1曲。その1曲というのは、トッカータ、アダージョとフーガ(BWV564)のアダージョで、ヴォロビヨーヴァみずからの編曲です。このアダージョは、バッハの緩徐楽章でもとびきり美しく、これぞイタリアのアダージョという音楽です。部分ということで独立した記事にはしませんが、これだけでもきく価値があります。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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陽射したっぷりの朝にきくのは、半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)です。演奏はラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ。2023年に録音された「Johann Sebastian Bach ...con passione」に収録されたもので、ティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースにもとづく)を弾いての演奏です。ファンタジー(幻想曲)だけでなく、フーガも動的で表情豊か。フーガでは意表をつくようなダイナミクスもみられます。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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昨日からききはじめた、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには「情熱をもって」弾かれた5曲のバッハが収録されており、収録順にききはじめています。今日きくのはパルティータ第3番(BWV827)。これをヴォロビヨーヴァはティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースにもとづく)を弾いて録音(2023年)しています。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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今日からきいていくのは、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」です。ヴォロビヨーヴァはラトビアのチェンバロ奏者。アルバムは2023年の録音で、5曲のバッハが収録されており、これから楽しむのはアルバムの収録順どおり、ヘ短調の組曲(BWV823)です。

この組曲はプレリュードにロンドー風サラバンドとジーグという3曲からなっていて、バッハのほかの組曲くらべるとずいぶん小ぶりです。ヴォロビヨーヴァが弾くのは、公式サイトにも掲載されている、ティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースによるフレミッシュ・タイプの2段鍵盤)です。

ところで、この組曲のジーグをきくとき、思いい出すのがカンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」(BWV107)の第7曲(コラール)。それほど何度もきいているわけではないのですが、ちょっと似ているところもあるなあ、と。コラールを彩るオーケストラの一部旋律との類似が、そういう連想をさせるのかもしれません。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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