三位一体節後第1日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「おお永遠、そは雷の言葉」。このBWV20は、いわゆるコラール・カンタータ年巻の第1作(1724年6月11日初演)にあたり、第1部が7曲、第2部が4曲からなる力作です。コラールはヨーハン・リストの同名コラールにもとづき、第1曲、第7曲、第11曲には詩節がそのまま、作者不詳のほかの楽章も、詩節の一部が引用されています(第6曲、第8曲、第10曲をのぞく)。第1曲は、コラール・カンタータ年巻のはじまりを象徴するような、壮麗なフランス風序曲による合唱曲となっています。
CD : BIS-CD-1321(BIS Records)