毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日と明日は、ふたたびシュテファン・テミングのリコーダーで、バッハのクラヴィーア組曲を楽しみます。月曜日にきいたフランス組曲の第3番(記事は「フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814 [7]」)は、「J.S.Bach French & English Suites」(2011年録音)というCDに収録されたものですが、これには、イギリス組曲の第2番(BWV807)、フランス組曲の第5番(BWV816)もふくまれています。せっかくですので、その2曲もきいておくことにし、今日はまずイギリス組曲のほうを楽しむことにします。使用楽器は、アルマンドからブーレーまではヴォイス・フルート(BWV814と同じ)、ジーグのみはディスカント・リコーダー(初期バロック・モデルによるアンドレアス・シュヴォー製作)です。

CD : OC 795(OEHMS CLASSICS)

OC 795

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雨の朝にきくのは、ブーラク・オズデミール(ファゴット)とムジカ・セクンツァの「Bach The Silent Cantata」から何曲か。解説書に「Bach arias without words」とあるように、バッハのカンタータのアリアや合唱曲を、歌詞なしに演奏した録音で、ファゴットをフィーチャーした編曲できかせます。後天的ですが、いわばメンデルスゾーンの無言歌のようなものといえるでしょう。

アリアや合唱曲の配列は、カンタータのそれを模したのもので、BWV18のシンフォニアに導入される第1部が4曲のアリアに1曲の合唱曲、第2部が5曲のアリアと2曲の合唱曲で構成されています(付録としてBWV244からのアリアも)。いちばんおもしろくきけるのは、ファゴット協奏曲風なBWV33の第1曲(合唱)。アリアは、曲によってはすこし異質な感じもあります。

CD : 88883758152(deutsche harmonia mundi)

88883758152

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これからきくのは、レイチェル・ポッジャーによるイ短調のパルティータ。ただし、パルティータといっても、有名な無伴奏ヴァイオリンのためのそれではなく、原曲となる無伴奏フルートのためのパルティータ(BWV1013)を、ポッジャーがヴァイオリン独奏用に編曲したものです。

同じような試みはこれがはじめてではなく、ブリュッヘンたちが、フルート・ソナタ集の余白付録的にきかせてくれた録音があります。その録音は、ヴィオラ、チェンバロ、ヴィオロンチェロ・ピッコロ、リコーダー、ヴァイオリンと、楽章単位でさまざまな楽器をひきわけてのものでした。

ポッジャーの編曲はもちろん全楽章ヴァイオリンで、音源は「Guardian Angel」(2013年録音)。これはバロック時代の無伴奏のヴァイオリン作品をいろいろと集めたもので、表題となったビーバーのパッサカリア(「ロザリオのソナタ(ミステリー・ソナタ)」)も収録されています。

CD : CCS SA 35513(Channel Classics)

CCS SA 35513

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今日のバッハは、昨日と同じフランス組曲の第3番(BWV814)。マンドリン(カテリーナ・リヒテンベルク)とリュート(ミルク・シュラーデル)というめずらしい編成のアンサンブル、デュエット・ジョコンドの編曲・演奏で、音源は「Baroque Music for Mandolin and Lute」(1997年録音)です。CDにはバッハのほかに、ヘンデル、カステッロ、マレ、ドメニコ・スカルラッティの組曲やソナタが収録されおり、どれも楽しくきくことができます。弦を弾くということでは、マンドリン、リュート、チェンバロはみな同じですから、昨日きいたシュテファン・テミング(リコーダー編曲)にくらべるとずっと自然にきくことができます。サラバンドなどは、チェンバロ演奏よりもしみじみとした味わいがあり、なかなかきかせます。

CD : 3-6594-2(KOCH CLASSICS)

3-6594-2

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今週のバッハは、気のむくままにあれこれきいていくことにし、まずはシュテファン・テミングのリコーダーを楽しむことにします。音源は「J.S.Bach French & English Suites」(2011年録音)で、ざっくりいえば、「イギリス組曲」や「フランス組曲」など、異楽器のための作品をリコーダー・ソタナに編曲したもの。また、共演奏者のためのヴィオラ・ダ・ガンバ(ドーメン・マリンチッチュ)やリュート(アクセル・ヴォルフ)のための独奏曲も収録されています。

これからきくのは、先週きいていた「フランス組曲」からロ短調の第3番。ガンバとリュートとの共演ですが、どちらかだけ伴奏ということがあったり、メヌエットのトリオではリコーダーが沈黙していたりと、いろいろくふうもみられます。曲によってはちょっと違和感もなくはないですが、うまいし、おもしろくきくことができます。なお、このBWV814でのテミングのリコーダーは、エルンスト・マイヤー製作(ブレッサン・モデル)のヴォイス・フルートです。

CD : OC 795(OEHMS CLASSICS)

OC 795

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顕現節後第3日曜日きくのは、トン・コープマンたちによる「すべてはただ神の御心のままに」。このBWV72は、バッハのライプツィヒ時代、1726年1月27日に初演されたカンタータで、全6曲で構成されています。第1曲(合唱)は、のちにト短調ミサ曲(第2曲のグローリア)に転用されました。第6曲のコラールは、ブランデンブルク辺境伯アルブレヒトのコラール「わが神の御心のままに、常にならせたまえ」の第1節で、同節は「マタイ受難曲」でも歌われています(新全集でいう第25曲)。

CD : CC 72219(Challenge Classics)

CC 72219

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今週のバッハは、ボブ・ファン・アスペレンによる「フランス組曲」をきいてきました。アスペレンが演奏する楽器、ドイツの製作家クリスティアン・ファーターのチェンバロは、その「イタリア風」の音色がじつに魅力的で、「フランス組曲」との相性もぴったりです。そんなアスペレンの「フランス組曲」も、今日でおわり。快活なホ長調の第6番でしめくくります。

CD : AE-10084(AEOLUS)

AE-10084

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今朝はすっきりした青天(空にはきれいな白い半月も)。いまはまだちょっと冷え込みんではいますが、日中、京都市内は12度まで上がるとの予報で、ずいぶんすごしやすくなりそうです。窓辺も陽ざしであふれていますが、これからきくBWV816はそんな窓辺でききたい佳品。昨日のBWV815もそうでしたが、こちらのアルマンドも柔和であたたかみにあふれています。音源はこれまでどおり、ボブ・ファン・アスペレンによる2003年録音の「フランス組曲」です。

CD : AE-10084(AEOLUS)

AE-10084

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今週きいているのは、ボブ・ファン・アスペレンによる「フランス組曲」。今日からは後半(3曲とも長調)で、これから楽しむのは変ホ長調の第4番です。親密であたたかな雰囲気のある「フランス組曲」のなかでも、このBWV815はとりわけ温和で、きいていてほっとさせられます(とくにアルマンド)。

CD : AE-10084(AEOLUS)

AE-10084

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ボブ・ファン・アスペレンのチェンバロで楽しんでいる「フランス組曲」。これからきくのは、前半の短調曲をしめくくるロ短調の第3番です。このBWV814は、洗練された美しさがありながら、あたたかみも感じさせる組曲。いまコーヒーを淹れたところなので、これをお供にくつろいできくことにします。

CD : AE-10084(AEOLUS)

AE-10084

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昨日からききはじめたボブ・ファン・アスペレンによる「フランス組曲」。番号順(収録順)にきいているので、今日はハ短調の第2番(BWV813)です。楽器はクリスティアン・ファーターのチェンバロ(1738年製)ですが、アスペレンの解説(クプスキー園子訳)にあるように、その音色は「イタリア風」で、はじめて耳にしたときには、あれれ、と解説書をみなおしたことをおぼえています。「イタリア風」の音色は、注文主の趣味だったのかもしれませんが、とにかくドイツの製作家の手になる楽器とは思えない音色(リュート・チェンバロにちょっと近い感じ)です。しかし、家庭的ともいえる「フランス組曲」には、じつにその音色があっています。

CD : AE-10084(AEOLUS)

AE-10084

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今週のバッハは、ボブ・ファン・アスペレンによる「フランス組曲」。アスペレンは1947年生まれのオランダのチェンバロ奏者(指揮者でも)で、グスタフ・レオンハルトに学んでいます。ほぼ同世代で、同じくレオンハルトの弟子のトン・コープマン(1944年生)にくらべると派手さはありませんが、堅実な演奏活動を続けています。

ここできく音源は、2003年8月に録音されたもの(番号順に収録)。チェンバロはドイツの製作家クリスティアン・ファーターのオリジナル楽器(1738年)で、ゲルマン国立博物館が所蔵する楽器です(録音も同博物館で)。CDにはこの楽器の音色がじつに美しくとらえられており、アスペレンの演奏とともにききどころとなっています。

これからきくのは、ニ短調の第1番(BWV812)で、このあとも収録順に楽しむ予定です。「フランス組曲」は、前半3曲が短調、後半3曲が長調ということで、じつは収録順ではなく、第1番、第4番、第2番、第5番というふうに、長短長を交互にきくのもいいかとも思いましたが、やはり収録順、つまり番号順にきいていくことにしました。

CD : AE-10084(AEOLUS)

AE-10084

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顕現節後第2日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」です。このBWV155は、1716年1月19日(ヴァイマール時代)に初演された、レチタティーヴォにはじまる全5曲のこぢんまりとしたカンタータ。いわゆる合唱曲は、第5曲のコラールのみです。ところで、今朝の京都は天気予報どおりの雪化粧。センター試験の受験生はたいへんでしょうが、観光客にとっては幸運な景観がひろがっています。

CD : SDG 115(SDG)

SDG 115

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一昨日、昨日と楽しんでいる、西山まりえの「Bach Italian Concerto & French Overture」(アントネッロ・モード)。今日きくのは「イタリア協奏曲」(BWV971)で、一昨日きいた「フランス様式による序曲」(BWV831)とともに、「クラヴィーア練習曲集 第2部」を構成する楽曲です。西山の「イタリア協奏曲」は、いつもどりの「ゆれ」や「くずし」が利いていて、一聴すると放埓に感じますが、じっさいはじつに緻密で、とてもおもしろくきくことができます。アンダンテでは情感ゆたかに歌いつむいでおり、通奏低音上で自在に歌う、初期バロックの独唱曲を想起させられます。

CD : AMOE-10005(アントネッロ・モード)

AMOE-10005

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昨日から楽しんでいる、西山まりえの「Bach Italian Concerto & French Overture」(アントネッロ・モード)。収録されている、BWV831、BWV904、BWV971を順番にきいており、今日きくのはBWV904(ファンタジーとフーガ イ短調)です。昨日のBWV831の序曲もそうでしたが、このBWV904のファンタジーも、強烈な情念をゆっくりと放出していくようにはじまります。

CD : AMOE-10005(アントネッロ・モード)

AMOE-10005

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