毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今年最後のバッハは、コラール編曲「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」(「キルンベルガー・コラール集」)。このBWV697は定旋律に導かれる、わずか14小節のフゲッタで、リュプサムの演奏だと1分ほどの小品です。

CD : 8.553134(NAXOS)

8.553134

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コラール編曲「イエスよ、わが喜び」(「キルンベルガー・コラール集」)は、2部構成のファンタジア。このBWV713、前半は4/4、後半は8/3で、前後半で対比的な編曲となっています。演奏は、昨日に続きファーイウスです。

CD : BIS-CD-397/98(BIS Records)

BIS-CD-397/98

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「甘き喜びに包まれ」は、分厚い和音による定旋律にはじまるコラール編曲。その定旋律に、8分音符や16分音符のめまぐるしい間奏が入り、しだいに定旋律とからみあうように展開します。演奏はファーイウスです。

CD : BIS-CD-439/40(BIS Records)

BIS-CD-439/40

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なにげなくテレビをつけると、「相棒 Season 7」が再放送がされていました(第15話「密愛」)。そこに挿入されていたのが、マラン・マレの「聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘の音」です。「相棒」ではかなりの数のクラシック音楽が流されているのですが(相棒クラシック・音楽一覧)、マレの曲とは渋い。今日のバッハはとても短いものだったので、せっかくですから、これからマレの「鐘の音」を楽しもうと思います(Valois V 4681)。なお、「密愛」では、ヴィヴァルディやバッハの曲も流されていました。

V 4681

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「われらの御子はきょう生まれたまえり」は、ラテン語聖歌「われらの御子は生まれたまえり」にもとづくコラール。BWV414は、それをバッハが4声コラールに編曲したものです。歌うのは、マット指揮のノルディック室内合唱団、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーです。

CD : 99575(Brilliant Classics)

99575

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降誕節第3日にきくのは、カンタータ「見よ、父のわれらに賜いし愛の」。1723年12月27日に初演されたこのBWV64は、「クリスマスの作品でありながら、ふつう連想しがちな喜び、幸福とは一線を画す、厳しいたたずまい」(『バッハ事典』)です。演奏はガーディナーたちによるもの。昨日きいたBWV57と同じCDに収録されています。

CD : SDG 127(SDG)

SDG 127

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「ヴェネツィアのクリスマス」(ARCHIV PRODUKTION 471 333-2)は、12月24日にきこうと思っていて、きけなかったCD。ポール・マクリーシュ指揮、ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズによるCDで、昨年きいた「『プレトリウス:クリスマス・ミサ』」や「『ローマのクリスマス』」の姉妹盤ともいえるものです。

マクリーシュは、「サン・マルコ聖堂で挙行されたであろう降誕日第1ミサ」(副題)を想定し、チプリアーノ・デ・ローレのミサ曲「事の脈絡にさからって」(ジョスカンの同名モテトゥスのパロディ)に、ジョヴァンニ・ガブリエリのモテトゥスやカンツォーナなどをちりばめ、ミサを再構成しています。

ガブリエリ・コンソートは、最上声を成人のファルセット歌手で編成し、16名の成人男性歌手で歌います。また、歌手たちは、司式者や助祭などの役もつとめます。ガブリエリ・プレイヤーズは、ヴァイオリンとヴィオラ、オルガン(3)以外はすべて管で、19名編成です。

471 333-2

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「試練に耐えうる人は幸いなり」は、殉教者ステパノの記念日(降誕節第2日)のためのカンタータ。『バッハ事典』によれば、「バッハ時代のライプツィヒでは、12月26日を、クリスマス第2日および殉教者ステパノの記念日として、隔年ごとに祝う習慣」があり、BWV57の歌詞の「内容からすれば、初演年の礼拝はステパノを記念したものであったと思われる」とのことです。このBWV57を、「クリスマス・オラトリオ」からの流れで、ガーディナーたちによる演奏できくことにします。

CD : SDG 127(SDG)

SDG 127

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降誕節第1日にきくのは、昨年にひき続き「クリスマス・オラトリオ」。母体となったカンタータをきくさい、予告したとおりです。BWV248はオラトリオといっても、じっさいにはカンタータの集合体で、降誕節第1日、同第2日、同第3日、新年、新年後第1日曜日、顕現節の6日にわたって上演されました。といってバラバラというわけでなく、バッハはそれらをチクルスとして意識していたようです。

さて、これからちょっと夜更かしして「クリスマス・オラトリオ」を楽しむわけですが、演奏をどうしようか、と。独唱、合唱のすべてを男声でまかない、美しいディクションのコレギウム・アウレウムにしようか、それとも……。で、いろいろ迷ったのですが、今年もやはり映像があるものということで、ガーディナーを選びました。演奏の感想などはまた後日にするとして、まずはゆっくり楽しむことにします。

DVD : TDBA-0003-4(TDKコア株式会社)

TDBA-0003-4

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これからきくBWV696は、わずか20小節の小品。下声から積みあげられていくフゲッタ(4声)は、とても厳粛な雰囲気があります。演奏はリュプサムです。

CD : 8.553134(NAXOS)

8.553134

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「クリスマス・オラトリオ」の原曲となったカンタータ、最後は「おのが幸を讃えよ、祝されしザクセン」です。このBWV215からは、低音楽器なしの第7曲のアリアが、BWV248の第47曲(第5部)に転用されています。なお、BWV215が初演されたのは1734年10月5日ですが、翌日、その演奏会でトランペットを担当していた名手ライヒェが亡くなっています。ライヒャの名技を前提として作曲された、BWV213、BWV214は、BWV248にも転用され、初演(1734年から1735年にかけて)をひかえていただけに、バッハにとって、その急死は打撃だったと思われます。

CD : WPCS-5705/7(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-5705/7

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昨日きいた「鳴れ、太鼓よ! 響け、トランペットよ!」と同じく、これからきく「われら心を配り、しかと見守らん」も、「クリスマス・オラトリオ」の原曲のひとつ。BWV213からは、レチタティーヴォと第13曲の合唱をのぞき、すべてがBWV248に転用されています。なお、第13曲も転用が予定されていましたが、新作が採用されました。

それにしても、バッハ(と詩人、おそらくはピカンダー)のパロディーの妙は驚くべきもので、BWV213ではヘラクレスを誘惑する「快楽」のアリアが、BWV248では馬小屋のイエスの子守歌に改作され、それになんの違和感もいだかせません。もちろん、歌詞がちがうのでかなり修正されていますが。

演奏は、昨日に続きコープマンたちによるもの。ヘラクレスを歌うフォン・マグヌス(アーノンクールの娘)、「徳」を歌うプレガルディエンが秀逸で、第7曲と第9曲のアリアや、第11曲の二重唱などききものです。プレガルディエンは、1度目にきいたレオンハルト(記事は「『われら心を配り、しかと見守らん』 BWV213」)のもとでも歌っていました。

CD : WPCS-5991/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-5991/4

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今年の降誕節には、昨年にひき続き「クリスマス・オラトリオ」をきこうと思っています。よく知られているように、BWV248はかなりの楽曲が自作からのパロディ。これからきく「鳴れ、太鼓よ! 響け、トランペットよ!」もそうしたパロディの原曲にあたり、このBWV214からは、第1曲と第9曲の合唱、第5曲と第7曲のアリアが、BWV248に転用されました。

バッハは転用にあたって原曲をさらに彫琢し、たとえば、BWV214の第1曲のフルートやオーボエの冒頭のリズムも、BWV248の第1曲では、休符からはじまる鋭いリズムに書きかえました。とはいえ、BWV214はもともとすぐれたカンタータで、歌詞と一体化した壮麗な第1曲をはじめ、ききどころが多数。これをコープマンたちによる演奏で楽しむことにします。

CD : WPCS-5705/7(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-5705/7

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ライプツィヒでは、待降節中のカンタータは、待降節第1日曜日をのぞき演奏されませんでした。そのためバッハのカンタータも、この時節(待降節第1日曜日をのぞく)のものは「道を備え、大路をなおくせよ」をのぞいて現存していません。このBWV132は待降節第4日曜日のためのカンタータで、ライプツィヒではなくヴァイマールで作曲されたもの。アリアとレチタティーヴォが交替する構成で、合唱曲はコラールのみです。

ケヴィン・マロン指揮のアラディア・アンサンブルは、声楽も器楽も、いわゆるOVPP(One Voice Per Part)による演奏(OVPPについは「OVPPによる演奏」)。最小編成のアンサンブルで、みずみずしくも内省的にきかせてくれます。なお、BWV132はこのブログでは2度目で、1度目は2007年の同日に、コープマンたちの演奏できいています(記事は「『道を備え、大路をなおくせよ』 BWV132」)。

CD : 8.554825 (NAXOS)

8.554825

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このところのバッハは、オルガンのためのコラール編曲ばかりだったので、これからきくのはちょっと変化をつけて、「4声コラール」の「甘き喜びに包まれ」です。まだ気の早い感がありますが、ともかくこのBWV368を、マット指揮のノルディック室内合唱団、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーによる演奏できくことにします。

CD : 99575(Brilliant Classics)

99575

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