毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これから休憩がてら楽しむのは、プラメナ・ニキタソヴァたちによるカルロ・ズッカーリのヴァイオリン・ソナタ(PAN CLASSICS PC 10268)です。ズッカーリは1703年(解説書では1704年)生まれのイタリアの作曲家、ヴァイオリン奏者。アルバムに収録されているのは、1747年にミラノで出版された「ヴァイオリンとバッソ(通奏低音)あるいはチェンバロのためのソナタ 作品1」からの8曲です。この作品1のうち10曲がかつてはバッハ作(BWV Anh. 184)とされていました。世代でいえばバッハの息子たちと同世代にあたるわけですが、作品1のソナタからは前古典派というより、バロック様式をより意識させられます。ニキタソヴァは1975年、ブルガリア生まれのヴァイオリン奏者。ザンクトガレン・バッハ財団のオーケスラに長らく参加(ほとんどはリーダー)しており、カンタータでの艶やかな独奏を視聴することができます。アルバムでは、チェロのマヤ・アムラインとチェンバロのイェルク・アンドレアス・ベッティヒャーと共演。録音は2011年におこなわれています。

PC 10268

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昨日からききはじめた、バンジャマン・アラールによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」。24曲のプレリュードとフーガはアラール独自の配列で収録されており、ここでもその順番どおりに楽しみます。昨日の第1番に続き、今日きくのは第11番(BWV856)。ハ長調からヘ長調なので、ずいぶん飛んでいますね。使用楽器は、プロヴァン楽器博物館所蔵のヒエロニムス・アルブレヒト・ハスのの三段手鍵盤のチェンバロ(1740年)。録音は2021年です。

CD : HMM 902466.68(harmonia mundi)

HMM 902466.68

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今日からしばらくのあいだ楽しむのは、バンジャマン・アラールによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」です。アラールは現在、「鍵盤楽器のための作品全集」の録音を進行中で、「平均律 第1巻」は2021年録音の第6巻に収録。この第6巻には「平均律 第1巻」のほか、「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」などが収録されており、「平均律 第1巻」の一部の曲の初期稿もきくことができます。「平均律 第1巻」はこれからきく第1番(BWV846)がまずおかれているのですが、配列は番号昇順(音階順)ではなく、アラールが選択した順序で収録されており、ここでもその順どおりに楽しみます。使用楽器は、三段手鍵盤のチェンバロで、ヒエロニムス・アルブレヒト・ハスの1740年製(プロヴァン楽器博物館)です。

CD : HMM 902466.68(harmonia mundi)

HMM 902466.68

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復活節後第6日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「人々汝らを除名すべし」(Hänssler CLASSIC CD 92.015)です。「人々汝らを除名すべし」は2曲が伝承されていますが、これからきくのは1724年5月21日に初演されたBWV44(ほかはBWV183)です。リリングたちの録音は1979年。管弦楽と合唱はいつものように、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライ。独唱者はアーリーン・オジェー(ソプラノ)、ヘレン・ワッツ(アルト)、アルド・バルディン(テノール)、ヴォルフガング・シェーネ(バス)です。

CD 92.015

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昨日に続き今日もきくのはダイアナ・ボイルのピアノで、「Diana Boyle plays J. S. Bach」(Divine Art dda 25190)からフランス組曲第1番です。アルマンドは弱音主体で、どこか近隣の家からきこえてくる音楽のよう。サラバンドも同傾向で、もはや舞曲ではなくなっていますが、これはこれでおもしろく、楽しめます。録音は2018年。ピアノはグロトリアン・シュタインヴェーク(model 225)です。なお、アルバムには続けて9曲のシンフォニアが収録されていますが、それはべつの機会に楽しむことにします。

dda 25190

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これからきくのはダイアナ・ボイルの「フランス様式による序曲」。ボイルはイギリスのピアノ奏者で、この「序曲」が収録されたアルバム「Diana Boyle plays J. S. Bach」(Divine Art dda 25190)は2018年の録音。はじめてきいたとき、音量を絞っていたら鳴っているはずの音楽がほとんどきこえず、とにかくおどろいた記憶があります。序曲の緩急緩のいずれもテンポがすごくおそく、おそろしいまでの草食な演奏ですが、その芸術性は高いと感じました。弾いているピアノは、グロトリアン・シュタインヴェーク(model 225)です。

dda 25190

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キリストの復活から40日後、キリストの昇天日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「信じてバプテスマを受くる者は」(BWV37)です。この「信じてバプテスマを受くる者は」は1724年5月18日に初演されたカンタータ。鈴木たちの録音は2001年で、すでに半世紀近くが経過していますが、音の鮮度もまずまずでじゅうぶん楽しめます。独唱は野々下由香里、ロビン・ブレイズ、櫻田亮、ステファン・マクレオドの4人。独唱者をふくむ合唱はパート4人で、オーケストラはオーボエ・ダモーレ2部、弦楽とオーケストラの計15人という編成です。

CD : BIS-CD-1261(BIS Records)

BIS-CD-1261

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今日これからきくのは、マルクス・メルクルによるフランス様式による序曲(BWV831)です。序曲が収録されているのは、2008年録音の「Bach et le bon goût」(「バッハとよい趣味[の作曲家]」といったところ)。バッハの1曲のほか、フランソワ・クープラン、ルイ・マルシャン、ジャン・アンリ・ダングルベーが収録されています。メルクルは1967年生まれのドイツのチェンバロ、ピアノ、オルガン奏者。弾いているのはブルース・ケネディの1995年製のチェンバロ(ミヒャエル・ミートケの1710年頃製にもとづく)です。

CD : PC 10223(PAN CLASSICS)

PC 10223

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これからきくのはパルティータ第4番(BWV828)。先週からきいてきたリリアン・ゴルディのアルバム、「BACH Lillian Gordis Harpsichord」の掉尾におかれた曲です。ゴルディはプログラムを、パルティータ、プレリュードとフーガ2曲、イギリス組曲、(ここで折り返し)イギリス組曲、プレリュードとフーガ2曲、パルティータというふうに、前半と後半をシンメトリーに構成。いかにもバッハ・アルバムらしいアイディアです。ゴルディの紡ぐ音楽は繊細な彩で満たされており、じつにみごと。録音は2020年で、フィリップ・ユモーの1999年製作チェンバロ(ジャーマン・モデル)の響きも美しくとらえられています。

CD : PTY1521280(PARATY)

PTY1521280

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今宵趣向をかえて楽しむのは、ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)とジョナサン・ウェア(ピアノ)の「This Be Her Verse」(Alpha 799)。アルバムは2021年に録音されたもので、女性作曲家の作品ばかりが収録されています。収録されているのは、エミーリエ・マイヤー、クララ・シューマン、レベッカ・クラーク、ナディア・ブーランジェ、キャサリーン・タッグという5人の作曲家(生年順)。シュルツは1983年、ケープタウン生まれの歌手。「This Be Her Verse」がデビュー・アルバムで、表題はタッグ(1977年生)作曲の「これは彼女の詩」からとられています。この曲はシュルツが委嘱したもので、詩も曲も歌うのもすべて女性です。

Alpha 799

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先週から収録順に楽しんでいる、リリアン・ゴルディの「BACH Lillian Gordis Harpsichord」。のこるは今日きくプレリュードとフーガ第5番(BWV874)と明日きく予定のパルティータ第4番(BWV828)のみとなりました。BWV874のプレリュードは、今日の天気のように、光に満ちた曲。ゴルディの演奏はただ輝かしいだけでなく、繊細な筆致で音楽を彩っています。使用楽器は、フィリップ・ユモーが1999年に製作したチェンバロ(ジャーマン・モデル)。録音は2020年です。

CD : PTY1521280(PARATY)

PTY1521280

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復活節後第5日曜日にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによるカンタータ「今までは汝らなにをもわが名によりて求めしことなし」(ERATO 2564 61401-2)です。このBWV87は1725年5月6日に初演。音楽はバスのアリオーソにはじまり、アルトのレチタティーヴォとアリア、テノールのレチタティーヴォ、バスのアリオーソ、テノールのアリア、そしてコラールと続きます。これらを歌うのは、ヘルタ・テッパー(アルト)、ヘルムート・クレープス(テノール)、フランツ・ケルヒ(バス)。管弦楽はプフォルツハイム室内管弦楽団で、コラールのみが出番の合唱はハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団です。録音は1959年とずいぶん古く、音の鮮度はあまりよくありません。

2564 61401-2

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このところレギュラーできいている、リリアン・ゴルディの「BACH Lillian Gordis Harpsichord」。アルバムに収録されたのは、ゴルディからのきき手への贈り物として、3つの曲集から横断的に選択したもので、ここではそれらを順番どおり楽しんでいます。これからきくのは「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」から、プレリュードとフーガ第4番(BWV873)。ゴルディが弾くのはフィリップ・ユモーの1999年製チェンバロ(ジャーマン・モデル)で、録音は2020年におこなわれています。

CD : PTY1521280(PARATY)

PTY1521280

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今週のバッハは、リリアン・ゴルディの「BACH Lillian Gordis Harpsichord」を収録順に楽しんでいます。これからきくのは、イギリス組曲第5番(BWV810)。使用楽器はフィリップ・ユモーが1999年に製作したジャーマン・モデルのチェンバロで、録音は2020年です。

CD : PTY1521280(PARATY)

PTY1521280

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これからきくのはイギリス組曲第3番(BWV808)。演奏はこれまでどおり、リリアン・ゴルディの「BACH Lillian Gordis Harpsichord」に収録されたものです。「ため」や「ゆれ」など、ゴルディの融通無碍な音楽はとても楽しめるもの。録音(2020年)も美しく、フィリップ・ユモーの1999年製チェンバロ(ジャーマン・モデル)の響きがよく捉えられています。

CD : PTY1521280(PARATY)

PTY1521280

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