毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体節後第5日曜日にきくのは、ピーテル・ヤン・ベルダーたちによる「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(BWV9)です。このカンタータは1724年7月9日に初演。歌詞はゲオルク・ノイマルクの7節からなる同名コラールにもとづく、全7曲からなるコラール・カンタータで、第1節が第1曲、第4節が第4曲(「シュープラー・コラール集」の同名オルガン・コラールの原曲)、第5節が第5曲、第7節が第7曲にそのままもちいられています。

ベルダーたちの録音は2013年(ヴァイオリンの山縣さゆりが参加)。「Bach in Context」シリーズの第3巻として発売されたもので、ジェズアルド・コンソート・アムステルダム(OVPP)とムジカ・アンフィオンの共同プロジェクトでした。シリーズ名の「文脈におけるバッハ」は、礼拝の文脈に即したバッハの音楽ということで、アルバムの収録曲は礼拝式での音楽、つまりオルガン曲、モテット、カンタータによって構成されています。

CD : KTC 1487(ET'CETERA)

KTC 1487

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ジュスタン・テイラーが2023年に録音したチェンバロ「Bach & l'Italie」。今週はこのアルバムから、バッハの作品を収録順にきいてきました。これからきくのはホ短調のトッカータ(BWV914)ですが、まだほかにも未聴の曲ものこっており、来週も続けて楽しみます。さて、同トッカータは2つのフーガをふくんでおり、テイラーは2つめのフーガをほかの部分ときわだって対比。繊細ながらも闊達で、推進力のある演奏をきくことができます。使用楽器はこれまでと同じく、アサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今日これからきくのは、ジュスタン・テイラーのチェンバロによるヘ長調の協奏曲(BWV978)です。このBWV972は、アントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第3番を原曲とする、単独楽器による協奏曲。同曲は今週これまでと同じく、「Bach & l'Italie」(2023年録音)と題されたアルバムに収録されています。テイラーが録音で用いているのは、フランスのアサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)です。

[訂正]コピペのミスで、記事の表題をふくめ曲名が「協奏曲 ニ長調 BWV972」となっていました。正しくは「協奏曲 ヘ長調 BWV978」です。記事はすでに修正済みです。</p<>

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今週きいているのは、ジュスタン・テイラーが2023年に録音した「Bach & l'Italie」。このアルバムに収録されたバッハを順に楽しんでおり、これからきくのはハ短調のプレリュード(BWV971)です。この曲は「アンドレーアス・バッハ本」に所収。「アルペッジョによるプレルーディウム」と題されているとおり、アルペッジョにはじまる曲で、小部分を連ねてプレスティッシモにいたります。テイラーの使用楽器は、アサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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昨日からききはじめた、ジュスタン・テイラーの「Bach & l'Italie」。今日これからきくのは「イタリア協奏曲」(BWV971)で、「イタリア趣味による協奏曲」という原題どおり、じつに明朗快活な協奏曲です。テイラーが弾いているのは、アサス城所蔵のオリジナル・チェンバロ(1730年ごろの製作)。録音は2023年です。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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今日からきいていくのは、ジュスタン・テイラーの「Bach & l'Italie」です。「バッハとイタリア」という表題どおり、アルバムにはバッハのイタリア体験による作品や、イタリアの音楽家の作品を収録。ここではニ短調の協奏曲(BWV974)から、バッハのみを収録順に楽しむことにします。BWV974はイタリアをルーツとする作品で、原曲はアレッサンドロ・マルチェッロの同調のオーボエ協奏曲(第2楽章のアダージョが人気)です。アルバムの録音は2023年。使用楽器は、フランスのモンペリエ近郊アサス城所蔵で、不明の作者が1730年ごろに製作したチェンバロです。

CD : Alpha 998(Alpha)

Alpha 998

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洗礼者ヨハネの祝日(6月24日)にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「われらが主キリスト、ヨルダンの川に来たり」(Hänssler CLASSIC CD 92.003)です。このカンタータは1724年6月24日に初演。全7曲中、第1曲と第7曲はマルティン・ルターの同名コラールによっており、いわゆるコラール・カンタータということになります。リリングたちの録音は1979年。管弦楽と合唱はいつものように、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとゲヒンガー・カントライです。独唱者はヘレン・ワッツ、アーダルベルト・クラウス、ヴォルフガング・シェーネです。

CD 92.003

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三位一体節後第4日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「永遠の愛の憐れみ満てる心」(Hänssler CLASSIC CD 92.056)です。このカンタータは1715年7月14日に初演された全6曲からなるカンタータ。第1曲から第5曲まではアリア(3曲)とレチタティーヴォ(2曲)で、しみじみとした音楽が続きます。第6曲はコラールで、同名のオルガン・コラールでも知られる、「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」です。リリングたちの録音は1976年。オーケストラはいつものように、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムで、合唱はフランクフルト・カントライです。独唱者はアーリーン・オジェー、ヒルデガルト・ラウリヒ、アルド・バルディン、フィリップ・フッテンロッハーです。

CD 92.056

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今日きくのは、「Piet Kee plays Bach & Buxtehude」(1988年録音)から、ホ短調のプレリュードとフーガ(BWV533)。音楽は奔放かつ情熱的で、いかにもブクステフーデ的です。アルバム表題のとおり、オルガンはピート・ケー。弾いているのは、アルクマール(オランダ)の聖ラウレンス教会のハーヘルベール/シュニットガー・オルガンです。ケーは1927年生まれのオランダのオルガン奏者。すぐれた即興演奏で知られ、作曲家としても多くの作品をのこしています。2018年に永眠。

CD : CHAN 0501(Chandos Records)

CHAN 0501

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これから楽しむのは、アンサンブル"フィアンマ&フォコ"によるヘ長調のトリオ・ソナタ。原曲はオルガンのためのヘ長調のソナタ(BWV529)で、ここできくのはリコーダーとオルガンのための編曲。収録されたアルバム「Bach & Schein: Geistliches Konzert」は、フィアンマ&フォコが2022年に録音したもので、表題どおりバッハとヨハン・ヘルマン・シャイン、さらにハインリヒ・シュッツ、ヨハン・パッヘルベルの宗教曲を中心としたプログラムとなっています。

フィアンマ&フォコのメンバーは、マルタ・グリオッツィ(オルガン)、アルメル・モルヴァン(ソプラノ)、エロディー・ブルフトゥール(リコーダー)、マキシム・シュヴロ(トロンボーン)の4名。このトリオ・ソナタは上記のようにリコーダーとオルガンのための編曲なので、ブルフトゥールとグリオッツィによる演奏です。なお、グリオッツィが弾いているのは、フランスはル・フォゴエのノートルダム大聖堂のオルガン(ベルナール・ユルヴィ建造)です。

CD : Hortus 227(EDITIONS HORTUS)

Hortus 227

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今週ここまできいてきたのは、オランダのファゴット奏者、ブラム・ファン・サムベークの「Bach on the Basson」(BIS Records BIS-2637)です。アルバムは2021年の録音で、クラヴィーア曲を2曲、フルート曲を1曲、チェロ曲を1曲収録。これから楽しむのはそのチェロ曲で、無伴奏チェロ組曲第1番(ファン・サムベーク編曲)です。ファン・サムベークはヘッケルの1970年製のファゴットを美しく鳴らしており、原曲と同じく低音楽器の魅力を堪能できます。

BIS-2637

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一昨日からきいている「Bach on the Basson」(BIS Records BIS-2637)。オランダのファゴット奏者、ブラム・ファン・サムベークが2021年に録音したアルバムで、収録順に楽しんでいます。今日きくのは無伴奏フルートのためのパルティータ(BWV1013)で、編曲はイギリスのファゴット奏者、ウィリアム・ウォーターハウス。ファン・サムベークが吹いているのは、ヘッケルの1970年製のファゴット(シリアル番号:11174)です。

BIS-2637

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昨日からききはじめた、オランダのファゴット奏者、ブラム・ファン・サムベークの「Bach on the Basson」(BIS Records BIS-2637)。今日これからきくのは収録順どおり、フランス組曲第5番です。編曲はティーモ・ヴィンツで、ヴィンツは1961年生まれのオランダのオーボエ、リコーダー奏者。ヴィンツは、この組曲第5番を長らく研究、演奏した結果、「第2の無伴奏フルートのためのパルティータと確信するにいたった」(解説書)と、無伴奏フルートのためのパルティータ(BWV1013、明日きく予定)と対になるよう、組曲第5番の編曲版をアルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレーという4楽章としています。なお、ファン・サムベークの使用楽器はヘッケルの1970年製で、録音は2021年です。

BIS-2637

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今日からきいていくのは、ブラム・ファン・サムベークの「Bach on the Basson」(BIS Records BIS-2637)です。ファン・サムベークは、1980年生まれのオランダのファゴット奏者。アルバムは2021年の録音で、収録曲はこれから楽しむパルティータ第2番から、フランス組曲第5番、無伴奏フルートのためのパルティータ、無伴奏チェロ組曲第1番という順で収録。パルティータ第2番は、マルチトラック録音によるファゴット八重奏(ファン・サムベーク編曲)というめずらしい演奏となっています。使用楽器は、ヘッケルの1970年製(シリアル番号:11174)です。

BIS-2637

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三位一体節後第3日曜日にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによる「わがうちに憂いは満ちぬ」(ERATO 2564 61402-2)です。このカンタータの初演は1714年6月17日(1713年12月とも)。バッハは何度か手を入れて上演をくりかえしており、第1部が6曲、第2部が5曲という構成で、新旧の楽章が入り混じっているとみられています。ヴェルナーの録音は1962年。管弦楽と合唱はいつものように、プフォルツハイム室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団で、第1部導入の沈鬱なシンフォニアのオーボエは、ルネ・ヴェールレが吹いています。

2564 61402-2

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