毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日これからきくのは、「Anne-Sophie Mutter & Mutter’s Virtuosi」(Deutsche Grammophon 4865256)から、ヴァイオリン協奏曲第1番(BWV1041)です。ききはじめて驚かされるのはそのテンポ。両端楽章(とくに第3楽章)はじつに速く前のめりで、ときおり装飾を入れたりと、ピリオド・アプローチの影響を受けているのかもしれません。アンネ・ゾフィー・ムターのほか、録音(2023年)の参加メンバーは14名(チェロの鳥羽咲音の名も)。ただし、バッハについてはさらに人数がしぼられていると思われます。

4865256

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今日のバッハは、タスミン・リトルジョン・レネハンの「Partners in Time」(BIS Record BIS-CD-1744)から、ヴァイオリン・ソナタ第3番を楽しみます。リトル(1965年生)とレネハン(1958年生)はともにイギリスの奏者。2008年録音のアルバムにはバッハのほか、フリッツ・クライスラー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、エドヴァルド・グリーグ、ピョートル・チャイコフスキー、バルトーク・ベーラの作品が収録されています。バッハのソナタは、ほかの録音と同じくヴァイオリンとピアノでの演奏。ダイナミクスを広くとり、弱音から強音まで、時間をかけてじわじわ盛り上げています。なお、リトルは2020年夏期より演奏活動から退いているようです。

BIS-CD-1744

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今日きくのは、アガタ・マリア・ラーツが2021年に録音した「Echo of Bach」(Solo Musica SM 439)から、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番です。ラーツは1985年、ポーランド生まれのんのヴァイオリン奏者、作曲家(名義はクララ・ジャズ)。アルバムはバッハのパルティータ第2番を中心に、前半にクララ・ジャズとパウル・フォン・ヴェストホフ、そして後半にクサヴィエ・ダイヤーとウジェーヌ・イザイの曲というとても興味深い構成です。

使用楽器はジャン・バプティスト・ヴィヨーム(1844年)のヴァイオリン。プロダクション映像だとヴェストホフはバロック弓での演奏ですが、バッハではモダン弓かもしれません。アルバム劈頭のイントロダクションはピッチカートのシャコンヌ(チャッコーナ)にヴォカリーズというもので、ラーツが言及しているヘルガ・テーネの説(シャコンヌにコラール「キリストは死の縄目につながれたり」が織り込まれている)を想起させます。

SM 439

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復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「おのがものを取りて、行け」(Hänssler CLASSIC CD 92.044)です。このBWV144は1724年2月6日に初演。構成は、合唱曲、アリア、コラール、レチタティーヴォ、アリア、コラールの全6曲です。リリングたちの録音は1978年。管弦楽と合唱はいつものように、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとシュトゥットガルト・ゲヒンゲン・カントライ。独唱はアーリーン・オジェー、ヘレン・ワッツ、アーダルベルト・クラウスです。こちらもリリングの録音の常連です。

CD 92.044

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今週きいてきたのは、テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)の「Bach: Six Trio Sonatas」。2013年に録音されたアルバムから収録順=番号順に楽しんできて、今日これからきくのはソナタ第6番(BWV530)です。原曲はト長調のオルガンのためのソナタ。この第6番では移調なしで編曲されています。奏者は、グウィン・ロバーツ(シックスス・リコーダー[二調のソプラノ・リコーダー])、エムリン・ガイ(ヴァイオリン)、カリーナ・シュミッツ(ヴァイオリン)、リサ・テリー(チェロ)、リチャード・ストーン(リュート、編曲)、アダム・パール(チェンバロ)と、昨日に続き録音参加のフルメンバーが参加し、楽しく掉尾を飾ります。

CD : CHAN 0803(Chandos Records)

CHAN 0803

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今宵きくのは、今週きいているアンサンブル、テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)にちなんで、アントニオ・ヴィヴァルディの「海の嵐」(naïve/OPUS111 OP 30371)です。演奏はガリガリ、ゴリゴリ系のジャン・クリストフ・スピノージとアンサンブル・マテウス。ここできくのはヴァイオリン協奏曲(作品8第5番)の「海の嵐」ではなく、フルート協奏曲(作品10第1番、RV 433)のほうです。ただし録音での独奏楽器はリコーダー(セバスチャン・マルク)で、原曲である室内協奏曲「海の嵐」(RV 98)に準じた編成。録音は2000年です。

OP 30371

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テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)チェンバー・プレイヤーズが2013年に録音した「Bach: Six Trio Sonatas」。今週はこのアルバムの収録曲を順番に楽しんでおり、これからきくのはソナタ第5番(BWV529)です。原曲のオルガンのためのソナタはハ長調ですが、リチャード・ストーンは室内楽編曲にあたってヘ長調に移調しています。演奏はグウィン・ロバーツ(アルト・リコーダー)、エムリン・ガイ(ヴァイオリン)、カリーナ・シュミッツ(ヴィオラ)、リサ・テリー(チェロ)、アダム・パール(チェンバロ)、ストーン(リュート)と録音メンバー全員が参加しており、楽章で編成を変えています。

CD : CHAN 0803(Chandos Records)

CHAN 0803

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テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)チェンバー・プレイヤーズの演奏できいている6曲のトリオ・ソナタ。6曲が収録された「Bach: Six Trio Sonatas」(2013年録音)から順にきいており、これから楽しむのはソナタ第4番(BWV528)です。原曲はこれまでと同じくオルガンのためのソナタで、室内楽編曲にあたって、原調のハ短調はニ短調に移調されています。第4番の編成は、リュート(リチャード・ストーン)とチェンバロ(アダム・パール)。これはなかなか珍しい編成(というか唯一かも)で、とてもセンスのよい編曲だと感じます。編曲はリュートのストーンです。

CD : CHAN 0803(Chandos Records)

CHAN 0803

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今宵、バッハをはなれてきくのはファッシュの音楽。今週きいているテンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)の、2007年録音のアルバム「Fasch: Orchestral Works, Volume 1」(Chandos Records CHAN 0751)から、大序曲ニ長調(FaWV K:D8)を楽しみます。大序曲は長大な序曲、リゴードン、シチリアーノ、メヌエットとトリオ、ポーランド風のアリアという5曲構成で、ホルン2部、フルート2部、オーボエ2部、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、ファゴット、通奏低音という「大」序曲にふさわしい編成です。なお、この演奏は世界初録音ということです。

CHAN 0751

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今週のバッハは、テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)の「Bach: Six Trio Sonatas」(2013年録音)から、収録曲を番号順=収録順にきいています。これからきくのはソナタ第3番(BWV527)で、原曲はオルガンのためのソナタ第3番。室内楽編曲(リチャード・ストーン)にあたっては、原調ニ短調はホ短調に移調されています。編成はフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ。奏者は順に、グウィン・ロバーツ、リサ・テリー、ストーン、アダム・パールです。

CD : CHAN 0803(Chandos Records)

CHAN 0803

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昨日からききはじめた、テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)の「Bach: Six Trio Sonatas」(2013年録音)。アルバムにはオルガンのためのソナタを室内楽編曲した、6曲のソナタが番号順に収録されており、今日きくのはソナタ第2番(BWV526)です。編曲された第2番の編成は、2つのヴァイオリン、チェロ、リュートので、原調ハ短調からニ短調に移調されています。編曲はリュートのリチャード・ストーンが担当しており、ほかのメンバーは、ヴァイオリンのエムリン・ガイとカリーナ・シュミッツ、そしてチェロのリサ・テリーです。

CD : CHAN 0803(Chandos Records)

CHAN 0803

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今週きいていくのは、テンペスタ・デ・マーレ(フィラデルフィア・バロック・オーケストラ)による6曲のソナタ。アルバム「Bach: Six Trio Sonatas」の副題に、「Re-imagined for chamber ensemble」とあるように、6曲のソナタはオルガンのためのソナタを室内楽編曲したものです。アルバムの録音(2013年)にはテンペスタ・デ・マーレ(海の嵐)の6人の奏者が参加。参加メンバーは、グウィン・ロバーツ(リコーダー、フルート)、エムリン・ガイ(ヴァイオリン)、カリーナ・シュミッツ(ヴァイオリン、ヴィオラ)、リサ・テリー(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、リチャード・ストーン(リュート、編曲)、アダム・パール(チェンバロ)です。6曲のソナタは番号順に収録されており、これからきく第1番(BWV525、変ホ長調から変ロ長調に移調)から、その順できいていきます。第1番の編成はアルト・リコーダー、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロです。

CD : CHAN 0803(Chandos Records)

CHAN 0803

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顕現節後第3日曜日にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによる「すべてはただ神の御心のままに」(BWV72)です。このカンタータの初演は1726年1月27日。峻厳な合唱曲にはじまり、レチタティーヴォとアリオーソ(アルト)、アリア(アルト)、レチタティーヴォ(バス)、アリア(ソプラノ)、コラールと続く、全6曲からなっています。ヴェルナーの録音(ERATO 2564 61401-2)は1972年で、管弦楽と合唱はいつものように、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団。独唱者は、マリア・フリーゼンハウゼン(ソプラノ)、バーバラ・シェーラー(アルト)、ブルース・アーベル(バス)です。

2564 61401-2

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今週きいていきたのは、中国のピアノ奏者、シェン・ユエン(盛原)の「フランス組曲集曲」(Piano Classics PCL10162)。このアルバムの録音は2017年および2018年で、Piano Classicsでの一連の録音、「J.S.Bach Keyboard Works」シリーズの第3巻にあたります。シェン・ユエンは中央音楽院で学んだのち、マンハッタン音楽院でも学んでおり、バッハについては ロザリン・テューレックに学んだとのこと。テューレックはバッハの専門家として知られる奏者で、大きな影響を受けたと思われます。そのテューレックのバッハはいずれきくことにし、これからからきくのはフランス組曲第6番。シェン・ユエンのバッハはピリオド・アプローチの影響を受けてか、テューレックのそれとはずいぶんちがった演奏となっています。

PCL10162

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今日もきくのは、シェン・ユエン(盛原)の「フランス組曲集曲」(Piano Classics PCL10162)。今週はこのアルバムから収録順=番号順にきいているので、今日はフランス組曲第5番です。シェン・ユエンはピアノだけでなく、チェンバロやクラヴィコードを弾いてのバッハ録音もありますが、ここではピアノ(スタインウェイ)での演奏。アルバムの録音は、2017年および2018です。

PCL10162

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