毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




大天使ミカエルの祝日(9月29日)にきくのは、フリッツ・レーマン指揮、ベルリン・モテット合唱団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「かくて戦い起これり」(全7曲)です。このカンタータの初演は1726年。第1曲の合唱では、大天使ミカエルとサタンとの戦いがとても音楽的に表現されています。レーマンの録音は1952年。70年が経過した音の鮮度はさすがによくはありませんが、気迫のこもった演奏ですね。再編集されたアルバム「J.S.Bach: Nine Sacred Cantatas」(Eloquence 482 7642)には、表題どおり9曲のカンタータが収録されており、その時代の演奏を知る貴重な資料となっています。

482 7642

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三位一体節後第17日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるハ長調のサンクトゥス(ERATO 4509-97236-2)です。このサンクトゥスの初演は1723年。自筆譜には「JJ」(Jesu juva イエスよ、助けたまえ)に続き、「Sanctus a 3 Trombe Tamburi 2 Hautb. 2 Violini Viola, 4 Voci e l'Organo」と標記されています。おもしろいことに、バッハにしては無駄が多い楽譜で、20段中利用しているのは12段、8頁目(この頁のみ19段)はわずか2小節しか記譜していません。事情はいろいろ考えられますが、余分の五線譜にはソナタやアリア1曲ぐらい記譜できそうです(そうした実例もありますし)。

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今日きくのは昨日に続き、デュオ・タール&グロートホイゼンの「J. S. Bach: Transkriptionen」(SONY CLASSICAL 19658898412)から、パッサカリアとフーガ(ジノ・タリアピエトラ)です。編曲のタリアピエトラ(1887-1954)は、バッハのピアノ編曲でもよく知られるフェルッチョ・ブゾーニに学んだイタリアのピアノ奏者、作曲家です。パッサカリアとフーガのピアノ編曲は2台のタリアピエトラのほかにも、8手、4手、2台、1台と多種あり、このブログでもオイゲン・ダルベールの1台用を紹介しています。なお、アルバムの録音は2024年です。

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今日と明日きくのは、デュオ・タール&グロートホイゼンの「J. S. Bach: Transkriptionen」(SONY CLASSICAL 19658898412)です。アルバムには2台のピアノのための編曲が収録されてり、その中からオルガン自由曲の2曲を楽しみます。今日きくのは20世紀イギリスの作曲家、クリストファー・レ・フレミングが編曲した、変ホ長調のプレリュードとフーガ。録音は2024年です。

19658898412

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今日は三位一体節後第16日曜日。同日曜日のためのカンタータとしては4曲が伝承しており、4曲ともにそれなりに録音も多数です。そのため、いつもの日曜日とちがい、どのカンタータをだれの録音できくか、けっこう迷いました。で、きくことにしたのは、ギュンター・ラミンたちによるカンタータ「キリストこそ わが生命」(Berlin Classics 0032912BC)です。このカンタータは1723年9月12日に初演。それぞれ作者のちがうコラールが、全7曲中、第1曲、第3曲、第7曲で引用されています。ラミンの録音は1952年。合唱はトマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)で、ソプラノ独唱も団員が歌っています。管弦楽はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。

0032912BC

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今週後半きいてきたのは、サルヴァトーレ・アッカルドとヨーロッパ室内管弦楽団の「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)。このアルバムから、ヴァイオリン独奏のための協奏曲3曲のみを楽しんでおり、れからきくのはヘ短調のヴァイオリン協奏曲です。この協奏曲は、チェンバロ協奏曲第5番にもとづく編曲。編曲はアッカルドがおこなっています。有名な第2楽章のラルゴでは、アッカルドは豊かなビブラートとともに、旋律を長くなめらかに歌っており、その美質をいかんなく発揮しています。

468 124-2

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昨日に続き今日もきくのは、サルヴァトーレ・アッカルドによるヴァイオリン協奏曲。ヨーロッパ室内管弦楽団と共演した「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)から、ヴァイオリン協奏曲第2番を楽しみます。アッカルドのヴァイオリンは、いつもながらの屈託のない明るい響きで、歌うヴァイオリンの魅力が横溢。録音はかれこれ40年ほどまえの1985年です。

468 124-2

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今週後半にきくのは、サルヴァトーレ・アッカルドとヨーロッパ室内管弦楽団の「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)です。アルバムには3曲のヴァイオリン協奏曲と、2つのヴァイオリン、ヴァイオリンとオーボエという2曲の二重協奏曲が収録されていますが、ここできいていくのはヴァイオリン協奏曲のみ。今日きくヴァイオリン協奏曲第1番から番号順に楽しむことにします。録音は1985年です。

468 124-2

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今週前半にきいてきた、ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)、ピート・クーンホフ(ヴァイオリン)、パオラ・ジラルディ(ピアノ)の「J. S. Bach Trio Sonatas」(DELOS DE 3391)。このアルバムからトリオ・ソナタを3曲収録順に楽しんできて、のこるは1曲、イ長調のオブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタです。トレヴィザーニたちはこのソナタをフルート、ヴァイオリン、ピアノで演奏。トレヴィザーニの演奏はフルートを朗々と美しく鳴らしたもので、ピリオド・アプローチから遠いですが、これはこれで清々しさがあります。チェンバロではなくピアノをもちいているのは好印象。バランス的にも、朗々たるフルートにはピアノのほうがあっています。

DE 3391

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昨日からきいている、ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)、ピート・クーンホフ(ヴァイオリン)、パオラ・ジラルディ(ピアノ)の「J. S. Bach Trio Sonatas」(DELOS DE 3391)。収録曲は5曲なのですが、「音楽の捧げもの」からの抜粋の曲をのぞき、それ以外のトリオ・ソナタ3曲を収録順に楽しんでいます。今日きくのは2本のフルートと通奏低音のためのソナタ(音楽はガンバ・ソナタ第1番と同じ)。トレヴィザーニたちはフルート、ヴァイオリンとピアノで演奏しています。録音の時期は明記されていませんが、2009年以前かと。

DE 3391

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今週前半にきくのは、ラファエレ・トレヴィザーニ(フルート)、ピート・クーンホフ(ヴァイオリン)、パオラ・ジラルディ(ピアノ)の「J. S. Bach Trio Sonatas」(DELOS DE 3391)です。アルバムの録音年は明記されておらず、おそらく2009年以前とみられます。録音場所はパラッツォ・ピニャーノのサン・マルティーノ教会(クレモナ)です。アルバムは表題どおり、4曲のトリオ・ソナタとカノンを収録。うち1曲のトリオ・ソナタとカノンは「音楽の捧げもの」から抜粋されたものなので省略し、3曲のトリオ・ソナタのみを収録順に楽しみます。今日きくのはフルート、ヴァイオリンのためのト長調のトリオ・ソナタです。

DE 3391

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三位一体節後第14日曜日にきくのは、ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)らによるト長調のミサ曲です。このミサ曲の6楽章はすべてカンタータ楽章からの転用。それぞれの原曲は、第1曲が「心せよ、汝の敬神に偽りなきやと」(BWV179)の第1曲、第2曲が「主なる神は日なり、盾なり」(BWV79)の第1曲、第3曲が「汝なにゆえにうなだれるや、わが心よ」(BWV138)の第5曲、第4曲がBWV79の第5曲、第5曲がBWV179の第3曲、第6曲が「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」(BWV17)の第1曲です。コルボたちの録音はの1972年および1973年。独唱者は、第3曲がフィリップ・フッテンロッハー、第4曲がヴァリー・シュテンプフリとニコル・ロジー・マラダン第5曲がジョン・エルウィスです。

[補記]じつはこのコルボたちのミサ曲、先週の日曜日、8月25日(三位一体節後第13日曜日)にきく予定でだったものです(今日まで気づきませんでした)。前日の24日に、明日はこれをきこうと決め、軽く下調べをしたのが投稿忘れの原因。下調べをしたことで、当日、投稿したつもりになっていました。

4509-97236-2

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これから楽しむのは、エサ・ペッカ・サロネンロサンジェルス・フィルハーモニックの「Bach Transcriptions」(SONY CLASSICAL SK 89012)から、ト短調のフーガ(小フーガ)です。アルバムの録音は、バッハ没後250年を直後にひかえた1999年。アルバムからはすでに6声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)をきいており、さらに「小フーガ」を楽しむことにしました。編曲はレオポルド・ストコフスキーです。

SK 89012

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三位一体節後第12日曜日にきくのは、ヘルムート・リリングたちによる「わが魂よ、主を頌めまつれ」(Hänssler CLASSIC CD 92.140)です。このカンタータ(BWV69a)は1723年8月15日に初演。全6曲からなっており、第1曲、第3曲、第5曲は、1748年の市参事会員交代式のための同名のカンタータ(BWV69)に転用されました。

リリングたちの録音は1999年で、カンタータの初期稿などを集めたアルバムに収録されています。管弦楽と合唱はシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムとゲヒンゲン・カントライ。アルバムの録音年代が新しいため、歌手の世代も若返り、ジビラ・ルーベンス(ソプラノ)、アンケ・フォンドゥング(アルト)、マルクス・ウルマン(テノール)と、当時30歳前後のドイツの歌手ばかりです。

CD 92.140

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今日これからきくのは、イゴール・レヴィットの「Igor Levit Fantasia」(Sony Classical 19658811642)から、半音階的幻想曲とフーガです。レヴィットは1987年、ロシア生まれのピアノ奏者。1995年に移住したハノーファーを活動拠点としており、アルバムの録音もそこで2023年におこなっています。アルバムにはバッハのほか、フランツ・リスト、アルバン・ベルク、フェルッチョ・ブゾーニの作品を収録。また、アレクサンドル・ジロティ編曲のエール(管弦楽組曲第3番)も収録されています。

19658811642

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