今日の一バッハできいた「協奏曲 ニ長調 BWV972」は、ヴィヴァルディの協奏曲集「調和の霊感」作品3に収録された曲。また、以前にきいた「協奏曲 イ短調 BWV593」も同じ作品3の第8番です。
この作品3は、お気に入りの作品が多数収録されていて、頻繁にきいています。ホグウッド旧盤、ピノック、ホグウッド新盤と、どれもな好きな演奏ですが、最近は、ダントーネ盤かビオンディ盤(写真)できくことがもっぱら。
イタリアの演奏家たちによる、しなやかで、自在で、艶やかで、そして雄弁な演奏が、当時、この作品3の人気がきわめて高かったことを、演奏によって再認識させてくれます。
ヴィヴァルディを含めた、バッハのイタリア体験が、その後のバッハに多大な影響を与えたということなら、もしそれがなかったら、以後の作品はどんなものになっていたのか。この作品3をききながら、思い巡らしたりしています。