毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週のバッハは、時節にちなんで、トン・コープマンたちによる市参事会員交代式用のカンタータをきいてきました。コープマンの録音で、このブログ未聴のものは昨日でききおえたので、今日一日あまってしまいました(明日は三位一体節後第14日曜日用のカンタータをきく予定)。そこで、今日はコープマンの録音で未聴だった、カンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」をきくことにしました。

このBWV194は、1723年11月2日、「シュテルムタール教会のオルガン献堂式」(オルガンはツァハリアス・ヒルデブラント製作)として初演された、2部全11曲からなるカンタータ。フランス風序曲による第1曲の合唱など、愉悦感にあふれた曲が続き、笑みながら指揮するコープマンが目に浮かんできますね。なお、このカンタータは、「器楽パートの一部が伝わるのみ」(『バッハ事典』)のBWV194aからの転用です。

CD : WPCS-10344/6(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-10344/6

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時節にちなんできいてきた、トン・コープマンたちによる市参事会員交代式用カンタータ、最後にきくのは「神はいにしえよりわが王なり」です。このBWV71には、じつに清冽な味があるのですが、これは若き日のバッハ作品であるため。つまり、このカンタータはライプツィヒでのものでなく、ミュールハウゼンにおけるもので、初演は1708年2月4日。つまり、いまの時節とは無関係ということになります。なお、このカンタータは、バッハの生前に出版され、現在に伝承されている唯一のものです。

CD : WPCS-4715/7(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4715/7

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今週は時節にちなんで、トン・コープマンたちによる市参事会員交代式用のカンタータをきいています。今日これからきくのは、1731年8月27日に初演された「われら汝に感謝す、神よ、われら汝感謝す」(BWV29)で、このカンタータは、シンフォニアに導かれる全8曲から構成されています。華麗なオルガン独奏によるシンフォニアは、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番のプレリュードからの編曲。また、第2曲の合唱は、ロ短調ミサ曲の「グラツィアス」(と「ドナ・ノビス」)に転用されました。

CD : CC 72220(Challenge Classics)

CC 72220

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今週のバッハは、トン・コープマンたちによる市参事会員交代式用のカンタータをきいています。今日きくのは「神よ、讃美はシオンにて静けく汝に上がり」で、このBWV120は、1728年か1729年、あるいは1730年の市参事会員交代式のために作曲されたようです。楽曲は、アリア―合唱―レチタティーヴォ―アリア―レチタティーヴォ―コラールという全6曲で構成されています(第2曲の合唱はロ短調ミサ曲の「エト・エクスペクト」に転用)。

ところで、京都市内では、このところ猛暑日から解放され、さらに熱帯夜からも解放され、日夜、秋が「静けく」近づいてきています。日中のセミも鳴りをひそめ、夜中には虫の音がきこえてくるようになりました。しかし、じっさいには日中はまだ真夏日なのですが、猛暑日になれすぎたせいか、とても快適にすごせるようになりました。このまま、猛暑がぶり返すことなく、秋へ秋へと進んでくれるとよいのですが。

CD : CC 72220(Challenge Classics)

CC 72220

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昨日、トン・コープマンたちによるカンタータ「汝ら、シオンの門よ」(BWV193)をききました。そのさいに思いついたのが、今週はそのままコープマンたちによる市参事会員交代式のためのカンタータをきいていくことにしよう、ということ。ただし、「わが魂よ、主を頌めまつれ」(BWV69)についてはコープマンの録音で既聴。それと昨日のBWV193ものぞくことにします。

今日きくのは、1723年8月30日に初演された「エルサレムよ、主を讃えよ」。バッハがライプツィヒ市音楽監督して、はじめて提供した交代式のためのカンタータということもあってか、じつに壮麗な作品(トランペットもめずらしく4本)です。当局との関係が悪化してから、交代式の音楽を頻繁に催促されるようになったことにくらべ、やる気満々といったところでしょうか。

CD : WPCS-10590/2(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-10590/2

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これからきくのは、トン・コープマンたちによる、市参事会員交代式のためのカンタータ「汝ら、シオンの門よ」(BWV193)。ライプツィヒにおいては、8月24日(聖バルトロメウス祭)の直後の月曜日(2013年でいうと8月26日、つまり今日です)、市参事会員交代式がおこなわれていました。バッハが作曲した音楽は、トランペットをふくむ大規模なアンサンブルによる壮麗なカンタータとなるのが通例で、聖ニコライ教会の礼拝で上演されました(BWV193は1727年8月25日に初演)。

全7曲からなるBWV193は、合唱にはじまり、レチタティーヴォ、アリア、アリア、レチタティーヴォ、合唱(第1曲と同じ)という構成。ただし、第6曲のレチタティーヴォは伝承なし、ほかも一部のパート譜しか伝承されてなく、演奏するには失われた部分を補う必要があります。ここではコープマンがそれを補っており、ふつう割愛される第6曲も作曲し、ほんらいの全7曲構成で演奏しています。なお、第1曲、第3曲、第5曲は、歌詞のみ現存するカンタータ「汝ら天の星宿よ、輝ける光よ」からの転用です。

CD : CC 72219(Challenge Classics)

CC 72219

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猛暑日の連続からようやく解放され、今日の最高気温は真夏日にもとどかない予報です。これで今夏は猛暑日とお別れ、となればよいのですが、予報ではすくなくとも真夏日は連続するもよう(猛暑日もまだあるかも)。京都市の暑い夏は、これからまだしばらくは続きそうです。

さて、三位一体節後第13日曜日にきくのは、トン・コープマンたちによるカンタータ「汝ら、キリストの者と名のるともがら」(1725年8月26日初演)です。このBWV164は全6曲からなり、独唱によるアリアとレチタティーヴォが交替する構成で、終曲にコラールが歌われます。

CD : CC 72218(Challenge Classics)

CC 72218

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今週は「小川のせせらぎ」週間として、YouTube上のバッハをきい(みて)てきました。最終日にきくのは、2007年に結成されたモスクワのアンサンブル、バッハ・コンソート(Bach-consort)で、カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」(2種あり)と迷ったすえ、ミサ曲ト短調を選びました(チャンネルは「Канал пользователя bachconsort」)。

映像は、2008年12月4日、モスクワの聖公会教会での演奏会を収録したもので、最高360pの画質のため、画質も音質もよくはありません。しかし、通奏低音(チェロとオルガン)をのぞき、すべてパート1人の演奏はじつに親密で、なかなかきかせます。バッハ・コンソートには、弦楽、フルート(2)、通奏低音と歌手5人というロ短調ミサ曲(ざんねんながら全曲ではなし)もあります。



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YouTube上のバッハをきいている今週。今日きくのは、クロアチア・バロック・アンサンブル(チャンネルは「Croatian Baroque Ensemble」)の「ブランデンブルク協奏曲第5番」(BWV1050)です。この映像は、クロアチア音楽協会(ザグレブ)における、2010年11月21日の演奏会を録画したもので、全曲が収録されています。

同アンサンブルには、寺神戸亮(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)や、キャサリン・マッキントッシュ(ヴァイオリン)といった名の知れた演奏家が客演しており、クロアチアでは有名な団体なのかもしれません。バッハの作品で全曲が収録されている動画は、マッキントッシュが客演している管弦楽組曲第1番(BWV1066)もあります。



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昨日の夕方、ひさしぶりに雨が降りました。遠くで雷が鳴るなか、そのおこぼれのような夕立でしたが、強烈な打ち水効果で、まちは一気にクールダウン。しかし、期待した猛暑日からの解放は無理のようで、京都市内の最高気温は、今日も37度との予報で、やはり猛暑日となりそうです。昨晩の月など、秋の気配を感じさせるものだったのですが、あきらめるほかありません。

さて、今週のバッハはYouTube上のバッハ。これからきくのは、セビリア室内合唱団(チャンネルは「Coro de Cámara de Sevilla」)の「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」(BWV230)。同合唱団は、ほかにもバッハのカンタータを投稿していますが、アンサンブルとしてはまだまだ粗い感じです。BWV230も、昨日のアカデミー・ヴォカーレ・ド・パリのほうが、ひきしまっています。



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今週のバッハは、YouTube上のバッハを紹介がてらきいています。今日くきくのは、「Maîtrise de l'Academie Vocale」のチャンネルから、モテット「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」(BWV230)です。アカデミー・ヴォカーレ・ド・パリは、イアン・シムコック(鍵盤楽器奏者)が指揮する若い学生たちの混声合唱団で、映像は2010年12月15日の演奏会の録画です。

同合唱団は、パリの聖メリ教会で毎週土曜日に演奏会をひらいているらしく、バッハのほかに、ジョスカン・デプレ、マルカントワーヌ・シャルパンティエ、ハインリヒ・シュッツなどのをレパートリーとしているようです。なお、聖メリ教会のオルガン奏者は、過去にはジャン・フランソワ・ダンドリューやカミーユ・サン・サーンスといった著名な音楽家が務めていたこともあります。



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今週のバッハは、「小川のせせらぎ」週間とし、昨日から、YouTube上のバッハを気のむくままにきいています。今日きくのは、「YUKIO02225」の投稿作品。チャンネルを訪問すると、グレゴリオ・アレグリの「ミゼレーレ」から、アルノルト・シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」まで(ほかにも)多彩な作品がならんでいますが、これからきくのはもちろんバッハ。

バッハでは、大作の「マタイ受難曲」や「6声のリチェルカーレ」(「音楽の捧げもの」)などもあって、どれもおもしろいのですが、選んだのはお気に入りの、初音ミクによるBWV849(「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」第4番)です。いつもききながら、「いちばん上と下は苦しそうだな」と思ったりするのですが、こういう擬人的な評価は、すでに「萌え」の領域?



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今朝はすこし涼しく、わずかながら秋の気配を感じさせます。とはいえ、日中はやはり猛暑日のようで、37度にまで上がる予報です。この連日の猛暑日、週間予報では、週末にはおさまるようですが、それでも34度と真夏日。その先はどうなるのかわかりませんが、真夏日から脱出できるのはいつのことになるのやら。とにかく、このようすだと9月も残暑がきびしそうです。

さて、今週のバッハですが、「小川のせせらぎ」週間とし、YouTube上のバッハを気のむくままにきいていこうと思います。今日きくのは、チャンネル「alstorm2000」の初音ミクによる「フーガの技法」から、未完のフーガ。最初の投稿が2011年4月7日で、同8日にかけて全曲が投稿されています。同チャンネルには「音楽の捧げもの」などもあり、じつに楽しめます。



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三位一体節後第12日曜日にきくのは、ダミアン・ギヨンとル・バンケ・セレストによる「霊と心は驚き惑う」(1726年9月8日初演)です。このBWV35は、アルト独唱のためのカンタータで、いわゆる合唱曲はありません。第1部(4曲)、第2部(3曲)ともにシンフォニア(第1部の表題はConcerto)で導入され、レチタティーヴォとアリアが交替します。

独唱・指揮のギヨンは「フィリッペ・ヘレヴェーゲとコレギウム・ヴォカーレ・ヘントによる『マタイ受難曲』」でもすこしふれた、1981年生まれのフランスのカウンターテナー歌手。独奏オルガンはモード・グラットンで、演奏楽器はストラスブールのブークリエ教会のオルガン。録音(2011年)はそれにあわせてオルガン桟敷でおこなわれたようです。

CD : ZZT305(Zig Zag Territoires)

ZZT305

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今朝の京都市は曇りがちな天気。昨日、五山の送り火をみていた窓からは、強めの風が流れ込んできて、ちょっとだけですが涼しさもあります。とはいえ、予報だと今日も猛暑日。しかも週間予報をみるかぎり、まだまだ続くようで、秋の気配はずっとさきになりそうです。

さて、今週は西山まりえが2004年に録音したフランス組曲をきいてきましたが、それもこれからきくホ長調の第6番(BWV817)でおわりです。ヤン・カルスベーク製(ミヒャエル・ミートケによる)のチェンバロの響きも美しく、西山のたゆたう演奏はここでもきくことができます。

CD : ALCD-1068·69(ALM RECORDS)

ALCD-1068·69

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