毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体の祝日にきくのは、鈴木雅明たちによる「霊と水の聖なる洗礼よ」。このBWV165は、1715年6月16日に初演されたカンタータで、アリアとレチタティーヴォが交替し、コラールでしめくくられるという6曲構成です。編成はつつましく、弦と通奏低音のみ。派手さはありませんが、じつにしみじみとした味わいがあります。なお、この録音では、第6曲のコラールは4人の歌手で編成、つまりOVPPで歌われています。

CD : BIS-CD-801(BIS Records)

BIS-CD-801

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これからきくのは、イギリスのチェンバロ奏者ダヴィット・モロニーによる「フーガの技法」。モロニーは、チェンバロ奏者としてだけではなく、研究者としても名高く、このBWV1080では未完の4声3重フーガを、4声4重フーガに補完して弾いています。同じように補完して演奏している例は、ヘルムート・ヴァルヒャなど、いくつかありますが、個人的にはモロニーによるものが、いちばんしっくりきます。また、アルバムには未完のほうも収録されており、どちらもきくことができるのも魅力です。録音は1985年で、昨日まで楽しんだマリア・ジョアン・ピレシュのピアノ協奏曲と同じ時期。しかし、こちらのほうが録音の鮮度はまだしっかりしています。

CD : HMC 901169.70(Harmonia Mundi)

HMC 901169.70

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一昨日から楽しんでいる、マリア・ジョアン・ピレシュとミシェル・コルボ指揮のリスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団によるピアノ協奏曲、今日これからきくのはその第5番です。アルバム(ワーナーミュージック・ジャパン WPCS-22161)は録音されてからすでに40年が経過していますが、音をのぞけばまだまだじゅうぶん楽しめます。ピレシュもコルボもまだ現役なので、同じメンバーで再録も可能なのでしょうが、いまだとどういう演奏になるのでしょう。

WPCS-22161

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今日これからきくのは、昨日に続きマリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)のバッハ。ミシェル・コルボ指揮のリスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団と共演した、ピアノ協奏曲の第4番(ワーナーミュージック・ジャパン WPCS-22161)です。1974年の録音ということで、さすがに音の鮮度はありませんが、録音の古さほどにはスタイルの古さは感じられず、若かりしピレシュのピアノはニュアンス豊かです。

WPCS-22161

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今日は所用で奈良へいっていたのですが、最高気温は32度。32度もいまの時期としては暑すぎるぐらいですが、午後2時すぎに帰ってきた京都はさらに上をいく34度で、予報どおりの暑さでした。夕方になっても暑気はとれず真夏みたいで、いつまでたっても涼しくなりそうもありません。涼しくなってから、と思っていた今日のバッハですが、しかたがないので、そろそろ、マリア・ジョアン・ピレシュ(ピアノ)のニ短調のピアノ協奏曲(ワーナーミュージック・ジャパン WPCS-22161)をきくことにします。あわせるのは、ミシェル・コルボ指揮のリスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団で、録音は1974年です。

WPCS-22161

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聖霊降臨節第3日にきくのは、トン・コープマンたちによる「待ちこがれし喜びの光」です。このBWV184は、ライプツヒで時代の1724年5月30日に初演。しかし完全な新作というわけではなく、ケーテン時代に上演されたカンタータからの転用です。構成はテノールのレチタティーヴォにはじまり、ソプラノとアルトの二重唱、テノールのレチタティーヴォとアリア、コラール、合唱という、ライプツィヒでのカンタータとしてのやや変則的なもの。なお、終曲の合唱は、ザクセン選帝侯子フリードリヒ・クリスティアンの誕生日祝賀用の音楽劇「われら心を配り、しかと見守らん」(1733年9月5日初演)の終曲に転用されています。

CD : WPCS-6505/7(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-6505/7

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聖霊降臨節第2日にきくのは、カンタータ「われいと高き者を心を尽くして愛しまつる」です。このBWV174の第1曲はシンフォニアですが、これの原曲はブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章。シンフォニアの編成には、原曲にはないホルンやオーボエがふくまれ、じつに野趣にとんだ響きがします。演奏は昨日に続きトン・コープマンたちで、2002年と2003年の録音です。

CD : CC 72219(Challenge Classics)

CC 72219

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聖霊降臨節第1日にきくのは、トン・コープマンたちによる「人もしわれを愛せば、わが言を守らん」。このBWV59は、トランペットが編成された二重唱にはじまるカンタータですが、三大祝日にふさわしい大規模な合唱曲をふくんでいません。そのため、BWV59は説教後の上演で、説教前にはべつのカンタータが上演されていたことをうかがわせます。

CD : WPCS-6311/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-6311/4

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今日のバッハも昨日と同じく、ユリア・ジルベルクァイト(ピアノ)たちによる編曲協奏曲(Warner Classics 2564 63686-9)。今日きくのはイ短調のピアノ協奏曲で、原曲は、ヴィヴァルディの作品3第8番と、それを編曲したバッハのオルガン協奏曲です。ジルベルクァイトのピアノはなかなか美しいのですが、編曲そのものはやや違和感を感じさせます。まあ、慣れの問題かもしれません。なお、サポートするアンサンブルは、サウリュス・ソンデツキス指揮のモスクワ・ヴィルトゥオージです。

2564 63686-9

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今日と明日楽しむのは、ユリア・ジルベルクァイト(ピアノ)たちによるバッハの編曲協奏曲(Warner Classics 2564 63686-9)。これからきくニ短調の協奏曲の原曲は、ヴィヴァルディの作品3第11番とそれを編曲したバッハのオルガン協奏曲。ふつうなら、オルガン協奏曲をピアノ用に編曲するところですが、ジルベルクァイトはひとひねりして、ヴィヴァルディ、バッハの両方をもとに、ピアノと弦楽アンサンブルのための協奏曲として編曲。ピアノ独奏はジルベルクァイト、あわせるのはサウリュス・ソンデツキス指揮のモスクワ・ヴィルトゥオージです。

2564 63686-9

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モニカ・ハゲットとアンサンブル・ソヌリーの演奏で楽しんでいる管弦楽組曲、最後にきくのはニ長調の第4番(BWV1069)です。この第4番でのアンサンブル・ソヌリーの編成は、通常の編成からトランペットとティンパニを抜いた、オーボエ3、ファゴット、ヴァイオリン6、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、チェンバロというもの。トランペットの勇壮な響きはありませんが、親密なアンサンブルをじゅうぶん楽しむことができます。なお、同じような趣旨での録音もいくつかあり、そのひとつは「管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 [2]」で紹介しました。

CD : AV2171(Avie Records)

AV2171

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今夜は雷雨と、ちょっと荒れもよう。いまも遠くの雷光がときおり窓を照らしていますが、日中、午後からは、こんな天候を予感させる妙な風が吹いていました。さて、そんな夜にきくのは、気ばらしにぴったりの、ミシェル・コレットによるオルガン協奏曲(作品26)。音源は、フランスのオルガン奏者、オリヴィエ・ヴェルネたちのアルバム(Ligia Digital Lidi 0104148-04)で、2004年に録音されたものです。作曲者のコレットは1707年生まれなので、フリーデマン・バッハとほぼ同世代(亡くなったのは1795年と長命です)。これから楽しむのは、イ長調の第2番。ヴェルネにあわせるのは、ラクリメ・コンソール・アラングレーズです。

Lidi 0104148-04

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一昨日から楽しんでいるモニカ・ハゲットとアンサンブル・ソヌリーによる管弦楽組曲、これからきくのはニ長調の第3番(BWV1068)です。昨日の第2番と同じく、この第3番も通常とはちがい、トランペットとティンパニ、そしてオーボエをふくまない編成での録音。つまり、もともとエールは弦楽と通奏低音だけですが、序曲をはじめほかのすべての舞曲もエールと同じ編成になっているということです。そのため、豪壮さは失われ、通常のものとはずいぶん印象がかわっています。

CD : AV2171(Avie Records)

AV2171

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今日これからきくのは、昨日に続きモニカ・ハゲットたちによる管弦楽組曲で、その第2番です。このBWV1067は通常のロ短調とちがいイ短調での録音。独奏楽器もフルートではなくオーボエ(独奏はゴンサロ・ルイス)で、弦楽器のみのアンサンブル(アンサンブル・ソヌリー)とよく親和していますが、そのかわりギャラントな趣きは後退しています。フルート版を晴れ着だとすれば、オーボエ版は普段着、といえるかもしれません。

CD : AV2171(Avie Records)

AV2171

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今日の第1番から4日にわたって楽しむのは、モニカ・ハゲットたちによる管弦楽組曲(序曲)。ハゲットたちのアルバムは、解説書に「Four Orchestral Suites for Pronce Leopold of Anhalt-Köthen」とあるように、一般的な管弦楽組曲とはちがい、ケーテン宮廷での上演を試行した録音です。といっても、これからきく第1番(BWV1066)は、通常のものと変化はありませんが……。アンサンブル・ソヌリーは、ヴァイオリンが6、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがそれぞれ1、オーボエが2、ファゴットとチェンバロがそれぞれ1という編成。きびきびとした演奏をきかせてくれます。

CD : AV2171(Avie Records)

AV2171

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