毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日からききはじめた、ヘルマン・シェルヘンの「Bach: Brandenburg Concertos Nos. 1-6」(Archipel Records ARPCD 0853)。シェルヘンの「ブランデンブルク協奏曲集」の録音は2種ありますが、ここできいていくのはセント・ソリ・オーケストラとのものです。セント・ソリ・オーケストラは「Orchestra Of 100 Soloists」と解説書にあるように、「100人のソリストのオーケストラ」という意味で、パリのオーケストラの団員によって編成されています。ただし、このアルバムでは「100人」ではなく、人数はかなり絞っているようです。今日きくのは、ヴァイオリン、フルート、オーボエ、トランペットを独奏楽器とする第2番。録音は1954年です。

ARPCD 0853

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今週きいていくのは、ヘルマン・シェルヘン指揮、セント・ソリ・オーケストラの「Bach: Brandenburg Concertos Nos. 1-6」(Archipel Records ARPCD 0853)です。アルバムは1954年の録音。セント・ソリ・オーケストラは、パリ音楽院管弦楽団(1967年解散)、コンセール・ラムルーのメンバーによる臨時編成のオーケストラです。アルバムには6曲のブランデンブルク協奏曲が番号順に収録されており、第1番から順に楽しむことにします。なお、シェルヘンには1960年録音の同協奏曲集ものこされており、そちらはウィーン国立歌劇場管弦楽団を指揮してのものです。

ARPCD 0853

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復活節後第4日曜日にきくのは、ヘ長調のミサ曲です。このミサ曲はキリエ(1曲)とグローリア(5曲)という6楽章からなっており、すべてが既存のカンタータ楽章からの改作とみられています。ここでの音源はミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル、ローザンヌ室内管弦楽団(ローザンヌ器楽アンサンブル)および独唱者たちの「Bach: Missae Breves」(ERATO 4509-97236-2)。コルボは1934年生まれのスイスの指揮者で、ローザンヌ声楽アンサンブルを創設し、ローザンヌ器楽アンサンブルとともに、多数の録音をおこなっています。カール・リヒターとは対極的に音楽に明るさがあり、バッハのラテン語教会音楽については高い評価をうけていました。晩年(2021年に死去)はピリオド楽器とのバッハ演奏もありましたが、このミサ曲の録音(1972年および1973年)でのローザンヌ器楽アンサンブルはモダン楽器です。

4509-97236-2

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今日のバッハは「クラヴィーア練習曲集 第4部」、つまり、「ゴルトベルク変奏曲」(BWV988)です。演奏はフランスのチェンバロ奏者ブランディーヌ・ランヌーで、2010年の録音です。このランヌーの演奏をはじめてきいたとき、驚いたのはそのテンポ。おどろくほどゆっくりで、解説書の演奏時間をあわててみてみると、なんと6分54秒とあります(くり返しは励行)。変奏曲ははやめのテンポが多く、アリアのテンポのおそさがいっそうきわだちます。テンポもそうですが、さらにおどろかされるのは装飾。アリアも変奏曲もくり返しでは装飾が多数挿入。あざやかな装飾はきいていて楽しく、きき手を飽きさせることがありません。奏者のランヌーは、1966年、クレルモン・フェランの生まれ。ボブ・ファン・アスペレンやグスタフ・レオンハルトに学んだということです。録音での使用楽器は、アンソニー・サイデイとフレデリック・バルの1988年製チェンバロ(ルッカース=エムシュにもとづく)。録音もこのチェンバロの響きを美しくとらえています。

CD : ZZT111001(Zig-Zag Territoires)

ZZT111001

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今週火曜日からきいてきた、ラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには5曲(クラヴィーア曲4曲とオルガン曲1曲)が収録されており、収録順に楽しんできました。これからきくのはパルティータの第6番(BWV830)。使用楽器はこれまでと同じく、ルッカースの2段鍵盤チェンバロにもとづく、ティトゥス・クライネンの2004年製で、録音は2023年です。

ところで、パルティータ第6番で4曲をきいたことになるので、収録曲はのこるは1曲。その1曲というのは、トッカータ、アダージョとフーガ(BWV564)のアダージョで、ヴォロビヨーヴァみずからの編曲です。このアダージョは、バッハの緩徐楽章でもとびきり美しく、これぞイタリアのアダージョという音楽です。部分ということで独立した記事にはしませんが、これだけでもきく価値があります。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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陽射したっぷりの朝にきくのは、半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)です。演奏はラトビアのチェンバロ奏者、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァ。2023年に録音された「Johann Sebastian Bach ...con passione」に収録されたもので、ティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースにもとづく)を弾いての演奏です。ファンタジー(幻想曲)だけでなく、フーガも動的で表情豊か。フーガでは意表をつくようなダイナミクスもみられます。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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昨日からききはじめた、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」。アルバムには「情熱をもって」弾かれた5曲のバッハが収録されており、収録順にききはじめています。今日きくのはパルティータ第3番(BWV827)。これをヴォロビヨーヴァはティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースにもとづく)を弾いて録音(2023年)しています。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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今日からきいていくのは、タチヤナ・ヴォロビヨーヴァの「Johann Sebastian Bach ...con passione」です。ヴォロビヨーヴァはラトビアのチェンバロ奏者。アルバムは2023年の録音で、5曲のバッハが収録されており、これから楽しむのはアルバムの収録順どおり、ヘ短調の組曲(BWV823)です。

この組曲はプレリュードにロンドー風サラバンドとジーグという3曲からなっていて、バッハのほかの組曲くらべるとずいぶん小ぶりです。ヴォロビヨーヴァが弾くのは、公式サイトにも掲載されている、ティトゥス・クライネンの2004年製チェンバロ(ルッカースによるフレミッシュ・タイプの2段鍵盤)です。

ところで、この組曲のジーグをきくとき、思いい出すのがカンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」(BWV107)の第7曲(コラール)。それほど何度もきいているわけではないのですが、ちょっと似ているところもあるなあ、と。コラールを彩るオーケストラの一部旋律との類似が、そういう連想をさせるのかもしれません。

CD : MDG 921 2311-6(MDG)

MDG 921 2311-6

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先週の後半にきいていた、エリザヴェータ・ブルーミナの「Bach 21」(Musikproduktion Dabringhaus Und Grimm MDG 904 2232-6)。収録曲はまだ1曲のこっており、これから楽しむのはその1曲、イギリス組曲第6番です。ブルーミナが弾くのは、スタインウェイ「マンフレート・ビュルキ」(1901年製)。ブルーミナはこのピアノに触発され、アルバムを制作したとのことです。

MDG 904 2232-6

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復活節後第3日曜日にきくのは、ギュンター・ラミンたちによるカンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」(Berlin Classics 0032912BC)です。このカンタータは1714年4月22日の初演。シンフォニアにはじまる全7曲からなるカンタータで、第2曲の合唱曲は「ロ短調ミサ曲」の「クルチフィクスス」に転用されました。また、シンフォニアは単独でも演奏されることがあります。1990年代から録音が急速に増え人気のカンタータとなりましたが、ラミンが録音した40年代から80年代にかけては残された録音もまだまだ少数でした。ラミンの録音は1947年で、合唱はもちろんトマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)。アルトの独唱も団員が歌っています。管弦楽ももちろんライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。

0032912BC

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今週後半にきいてきたのは、エリザヴェータ・ブルーミナの「Bach 21」(Musikproduktion Dabringhaus Und Grimm MDG 904 2232-6)。バッハのクラヴィーア曲4曲が収録されたアルバムから順に楽しんでおり、これからきくのはフランス組曲第6番です。

ところで、アルバム表題の「Bach 21」はちょっと謎。アルバムに収録された楽章数が21だからなのか、21世紀のバッハということなのか(ピアノは1901年製ですが)、現代音楽をレパートリーとしているということなのか。どれも当たっているのかしれませんが、じっさいのところはわかりません。

MDG 904 2232-6

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昨日からききはじめた、エリザヴェータ・ブルーミナの「Bach 21」(Musikproduktion Dabringhaus Und Grimm MDG 904 2232-6)。今日これからきくのは収録順どおりパルティータ第2番です。昨日のファンタジーも、このパルティータもハ短調なので、2日続きのハ短調の曲ということになります。ブルーミナはこのアルバムでは、スタインウェイ「マンフレート・ビュルキ」(1901年製)を弾いて録音。すこし滲んだようなその音色は、現代のスタインウェイにくらべると色彩的に感じます。

MDG 904 2232-6

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今日からきいていくのは、ロシアのピアノ奏者、エリザヴェータ・ブルーミナの「Bach 21」(Musikproduktion Dabringhaus Und Grimm MDG 904 2232-6)です。このアルバム(2021年発売)は、1901年製のスタインウェイ「マンフレート・ビュルキ」に触発されて録音されたもので、これからきくファンタジー(WV906)のほか、パルティータ第2番(BWV826)、フランス組曲第6番(BWV817)、イギリス組曲第6番(BWV811)の4曲を収録しています。

MDG 904 2232-6

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今週ここまできいてきたのは、アンドレア・ブッカレッラの「Fantasia」(2022年録音)です。アルバムには8人の作曲家の「ファンタジー」が、生年順に10曲収録されており、これから楽しむのはアルバム掉尾を飾る半音階的幻想曲とフーガ(BWV903)。ブッカレッラの使用楽器は、フィリップ・ユモーの2014年製チェンバロ(ヨーハン・ハインリヒ・グレープナーの1722年製にもとづく)です。

ところで、アルバムには「半音階的」の曲名をもつ作品がもう1曲収録されています。ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクの(ドリア旋法による)半音階的幻想曲がそれ。華麗な展開もありますが、その音楽はバッハの「半音階的」フーガと類似した味わいがあり、こちらも楽しめます(使用楽器はユモーのイタリア様式の2007年製大型チェンバロ)。

CD : RIC 438(RICERCAR)

RIC 438

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今日これから楽しむのは、イ短調のファンタジーとフーガ(BWV904)です。演奏は昨日と同じく、アンドレア・ブッカレッラで、「Fantasia」と題されたアルバムに収録されたもの。ブッカレッラの弾くのはフィリップ・ユモーの2014年製チェンバロ(ヨーハン・ハインリヒ・グレープナーの1722年製にもとづく)で、録音は2022年です。

CD : RIC 438(RICERCAR)

RIC 438

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