毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




これからきくのは、アリソン・バルサムのトランペットで、「アニュス・デイ」(ミサ曲ロ短調)。「アニュス・デイ」は、「Bach works for Trumpet」(EMI 5 58047 2)と題されたアルバムの最後に収録されており、いってみれば、トランペットによるヴォカリーズという趣向。アリソンは、「アリソン・バルサムのトランペット」でも紹介したように、バロック・トランペットも吹きますが、「Bach works for Trumpet」では、ピストン式やロータリー式のトランペットで演奏しています。演奏スタイルはいわゆる古楽のそれに準じており、「アニュス・デイ」ではなんとアリーナ・イブラギモヴァ(アリーナもピリオド楽器を演奏します)がヴァイオリンをひいています。とにかく、じつにしみじみと美しい演奏で、トランペットをフィーチャーしたアルバムだということを忘れさせます。

5 58047 2

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今週は「小川のせせらぎ」週間として、さまざまなアプローチのバッハを楽しんでいます。昨日はいったん支流をはなれ、教会暦にあわせて「昇天節オラトリオ」をききましたが、今日からはまた支流にもどり、チェコの名花ズザナ・ルージチコヴァー(スザナ・ルージチコヴァ)たちによるチェンバロ協奏曲を楽しむことにします(SUPRAPHON SU 3569-2 011)。

ルージチコヴァーは、1927年生まれのチェコのチェンバロ奏者。バッハのチェンバロ作品の全曲録音もおこなっていますが、おそらく歴史的な楽器での録音はないはずで、これからきくイ長調の第5番(1966年録音)も、モダンのチェンバロでの演奏です。あわせるアンサンブルはプラハ・チェンバー・ソロイスツ、指揮はあのヴァーツラフ・ノイマンです。

SU 3569-2 011

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今日はキリストの復活から40日後(復活日を第1日として)にあたる昇天日です。したがって、きくのはもちろん昇天日にちなんだ作品で、1735年3月19日に初演された「昇天節オラトリオ」です。このBWV11は、「クリスマス・オラトリオ」と同じ系統のオラトリオで、合唱曲やアリアは転用をふくんでいます。また、アルトのアリアは、のちに「ロ短調ミサ曲」の「アニュス・デイ」に転用されました。録音はいろいろとありますが、このブログではトン・コープマンたちのものが未聴でしたので、今回はそれを選びました。

CD : CC 72220(Challenge Classics)

CC 72220

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今朝のバッハは、The Planetsの「Classical Graffiti」(EMI 5 57316 2)から「Brandenburg Variation」。The Planets(プラネッツ)は、アコースティックの弦楽器、管楽器に、エレキ・ギターとパーカッションをくわえた8人組のアンサンブル(マイク・バットがプロデュース)で、「Classical Graffiti」がそのデビュー作です。「Brandenburg Variation」は、ブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章の編曲。同曲はエレキのはいった編曲とアコースティック編曲の2曲がおさめられており、ここできくのは前者です。発売当時(2002年)、イギリスではけっこうなセールスを記録したようですが、じっさいの音楽は既視感ならぬ既聴感のあるもので、おもしろくはきけますが、とりたてていうほどの新鮮味はありません。

5 57316 2

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アンドレア・オリヴァとアンジェラ・ヒューイットの「Bach Flute Sonatas」(Hyperion CDA67897)。2011年に録音されたこのアルバムは、真作が疑われているものもふくめ、6曲のフルート・ソナタが収録されており、今日はその中からホ長調のソナタをきくことにします。オリヴァは、1977年生まれのイタリアのフルート奏者。一聴してわかるのは、現代のフルートらしからぬこまやかな陰影をつけた音色で、いわゆる古楽のそれを思いおこさせます。オリヴァの演奏だとチェンバロとあわせてもよさそうですが、じっさいにあわせているのは、1958年生まれのカナダのピアノ奏者、ヒューイット。バッハの演奏に定評があり、オリヴァとの共演も、草食的でしっとりしたものになっています。

CDA67897

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クリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集」、先週、第1巻をききおえたので、今週からは続けて第2巻を楽しもうとも思いました。しかし、今週と来来週には、平日に教会暦の祝日があるため、ショルンスハイムの「平均律」はしばし休んでからということとし、今週はとりあえず「小川のせせらぎ」週間として、気のむくままに多彩なバッハを楽しむことにします。

その第1日にきくのは、アメリカのピアノ奏者マレイ・ペライアのイギリス組曲第1番。ペライアのイギリス組曲は、第1番、第3番、第6番をおさめたアルバム(SONY CLASSICAL SK 60276)と、そのほかをおさめたアルバムとにわかれており、もちろんここでの音源は前者ということにります。録音は1997年で、手の故障からの復帰後の録音です(休養中はバッハの音楽を研究していたようです)。

SK 60276

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曇り空の日曜日にきくのは、鈴木雅明たちによ「まことに、まことに汝らに告ぐ」です。このBWV86は、1724年5月14日に初演された、復活節後第5日曜日のためのカンタータ。多彩な独唱曲をつらね、4声体コラールでとじる構成で、「不明な点がいくつかある」(『バッハ事典』)にせよ、つつましい編成です。

CD : BIS-CD-1261(BIS Records)

BIS-CD-1261

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ドイツのチェンバロ奏者、クリスティーネ・ショルンスハイムの演奏できいてきた「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」。すがすがしい朝にきくのは、ロ短調の第24番、つまり第1巻のしめくくるプレリュードとフーガです。このBWV869、12音技法を思わせる主題によるフーガ(ラルゴ)もすばらしいのですが、とりわけ気品ただようプレリュード(アンダンテ)は絶品中の絶品です。これをショルンスハイムがどう奏しているか、楽しみです。なお、チェンバロは、ウンターリンデン美術館が所蔵するヨハネス・リュッカースのオリジナル(1624年)で、録音は、2010年5月25日から29日にかけて同美術館でおこなわれています。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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今朝はまだすっきりとはいかないものの、日中はすがすがしい気候のようで、どこかでかけるにもよさそうな天気になりそうです。最高気温も24度ですし。さて、レギュラーできいているクリスティーネ・ショルンスハイムの「平均律クラヴィーア曲集」、これからきくのはロ長調の第23番です。このおだやかなBWV868をききおえれば、ショルンスハイムの「平均律」第1巻も、のこすところあと1曲となります。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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4週にわたってきているクリスティーネ・ショルンスハイムの「平均律クラヴィーア曲集」。早朝にきくのは、プレリュードもフーガも哀調をおびた変ロ短調の第22番です。天気のせいか、外はこの時間もまだうす暗いのですが、このBWV867にはふさわしいといえるかもしれません。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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昨夜からの雨がのこり、今朝はうす暗く、かなりひんやりとしています。このところ好天が続いたので、よけいにそう感じるのかもしれません。うす暗い天気とはちがい、これからきくプレリュードとフーガ(BWV866)はめまぐるしく、元気のよい音楽。とくにプレリュードは即興的で変化に富み、おもしろくきくことができます。チェンバロ演奏は、いつものクリスティーネ・ショルンスハイムで、楽器はヨハネス・リュッカースのオリジナル・チェンバロ(1624年製)です。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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これから楽しむのは、レギュラーできいているクリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集」で、その第1巻からイ短調の第20番。このBWV865のフーガは長大で、休符をふくむ主題とその反行形が複雑にからみあってじつにおもしろく、それがまた爽快ですらあります。フーガの長大さにくらべると、おいたてられるようなプレリュードはあっさりとおわってしまいます。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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すがすがしい青天のひろがる朝にきくのは、このところのレギュラーのクリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集」。きくのはイ長調の第19番で、このBWV863、いまの天気にふさわしいおだやかなプレリュードにはじまり、日中の天気を予告するような活気のあるフーガが続きます。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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復活節後第4日曜日にきくのは、鈴木雅明たちによる「わが去るは汝らの益なり」です。このBWV108は、1725年4月29日に初演されたカンタータで、バスのアリアにはじまり、テノールのアリアとレチタティーヴォ、合唱、アルトのアリア、コラール、と続く構成です。歌詞は、第1曲と第4曲(歌詞的に前半後半をわける)は「ヨハネ伝」、第2曲、第3曲、第5曲は女流詩人クリスティアーネ・マリアーネ・フォン・ツィーグラー、第6曲はパウル・ゲールハルトによっています。

CD : BIS-SACD-1611(BIS Records)

BIS-SACD-1611

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先々週からきいているクリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集」。今朝きくのは嬰ト短調の第18番で、これでようやく第1巻の4分の3をききおえることになります。このBWV863、プレリュードもフーガもうら寂しい雰囲気があり、いま時分のすがすがしい朝にはちょっとあわないかもしれません。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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