毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




復活節前第8日曜日にきくのは、カール・リヒターたちによる「今までは汝らなにをもわが名によりて求めしことなし」(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)です。このカンタータは、1725年2月4日に初演された、いわゆるコラール・カンタータで、マルティン・ルターの同名コラールによっています。独唱者は、アンナ・レイノルズ、ペーター・シュライヤー、テオ・アダム。管弦楽と合唱は、ミュンヘン・バッハ管弦楽団と同合唱団です。録音は、1973年および1974年の録音で、もう40年ほどまえのことになります。

439 374-2

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今週のバッハは、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)とコンチェルト・イタリアーノによる「ブランデンブルク協奏曲集」を、収録順(番号順)に楽しんできました。昨日は第5番だったので、今日はのこる第6番ということになりますが、じっさいの第5番のつぎは、同第1楽章の初稿のチェンバロのカデンツァ。資料的にはよい企画なのですが、これはとばして第6番をききます。コンチェルト・イタリアーノの編成は、このBWV1051もこれまでと同じで、パート一人です。

CD : OP 30412(naïve)

OP 30412

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リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)とコンチェルト・イタリアーノが2005年に録音した「ブランデンブルク協奏曲集」。今週はこのアルバムを収録順(番号順)にきいており、これからきくのはその第5番です。このBWV1050は、フルート、ヴァイオリン、チェンバロによる三重協奏曲。音楽的にはとりわけチェンバロ独奏が突出しており、ここではアレッサンドリーニが妙技を披露します。コンチェルト・イタリアーノの編成は、これまでと同じくパート一人です。

CD : OP 30412(naïve)

OP 30412

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今週のバッハは、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)とコンチェルト・イタリアーノによる「ブランデンブルク協奏曲集」。2005年録音のアルバムから、収録順(番号順)に楽しんでおり、今日はその第4番です。このBWV1049は、独奏ヴァイオリンと2本のリコーダーが華麗な技巧を披露する協奏曲。コンチェルト・イタリアーノの編成は、これまでと同じくパート一人で、通奏低音もチェンバロのみです。なお、アルバムには、第3番と第4番のあいだに、第3番第1楽章によるBWV174のシンフォニア(「われいと高き者を心を尽くして愛しまつる」第1曲)が収録されています。

CD : OP 30412(naïve)

OP 30412

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2011年のポプラ社から刊行された、大島真寿美著の『ピエタ』。手もとにあるのはその文庫本(2014年刊)で、ヴィヴァルディが教師を務めていたピエタの娘たちが主役のはなしです。この『ピエタ』、読後感のじつによい小説で、何度読み返してもその清々しさは薄れません。音、音楽の表現については、とくにすぐれているわけではないのですが、ヴィヴァルディの死の前後、よりよく生きた娘たちの人生が、ヴィヴァルディの「調和の霊感」にからめて美しく綴られています。読みながらきこえてこない音楽は、個人で補完。最後のピエタ中庭での合奏のシーンでは、第7番を頭の中で鳴らして読んでいます。なお、NHKがオーディオドラマ化したようですが、そちらは未聴です。

ピエタ

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一昨日から楽しんでいる、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)とコンチェルト・イタリアーノによる「ブランデンブルク協奏曲集」、今日はその第3番です。このBWV1048は、コンチェルティーノ(独奏)のないめずらしい協奏曲で、コンチェルト・イタリアーノは、これまでと同じく、指定された楽器すべてをパート一人で演奏しています。なお、第2楽章(アダージョ)はチェンバロの即興が挿入され、第1楽章の終止音からきれめなく弾かれます。

CD : OP 30412(naïve)

OP 30412

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昨日に続き、今日これからきくのは、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)とコンチェルト・イタリアーノによる「ブランデンブルク協奏曲集」。今日はその第2番で、このBWV1047はトランペットの活躍がめざましい協奏曲です。コンチェルト・イタリアーノの編成は、独奏はもちろん、第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオローネ、チェロ、チェンバロ(チェロとチェンバロはユニゾン)というリピーノも、すべてパート一人。なお、トランペットは、イタリアの名手ガブリエーレ・カッソーネです。

CD : OP 30412(naïve)

OP 30412

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今週きいていくのは、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)とコンチェルト・イタリアーノによる「ブランデンブルク協奏曲集」。アルバムは、2005年、ローマで録音されたもので、番号順に収録されており、今日からはその順に楽しむことに。ヘ長調の第1番は、2本のホルンによる野趣にとんだ響きが楽しい協奏曲。コンチェルト・イタリアーノの編成はパート一人で、「Continuo e Violone grosso(通奏低音とヴィオローネ・グロッソ)」の通奏低音も、アレッサンドリーニのチェンバロのみです。

CD : OP 30412(naïve)

OP 30412

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復活節前第9日曜日にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「われはわが幸に満ち足れり」。このBWV84は1727年の2月9日に初演されたカンタータで、第1曲から第4曲まではソプラノ独唱によるアリアとレチタティーヴォの交替、そして第5曲のコラールからなっています。同じソプラノ独唱カンタータ「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」ほどではありませんが、このカンタータも、多くのバッハ歌手たちの録音があります。ここで歌うのは、先日紹介したドイツの名歌手、ドロテー・ミールズ。管弦楽と合唱は、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントです。

CD : HMC 901969(Harmonia Mundi)

HMC 901969

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今日これからきくのは、昨日と同じピエール・アンタイたちによる管弦楽組曲。アルバムは2006年に録音されたもので、今日の第1番(BWV1066)はその最後に収録されています。アンタイの指揮するル・コンセール・フランセの編成は、ヴァイオリンが7名、ヴィオラが2名、チェロが2名、コントラバスが1名、オーボエが3名、ファゴットが1名、チェンバロが1名と、総勢17名です。なお、アルバムには、ヴァイオリン・ソナタ第4番、カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」のシンフォニアも収録されています。

CD : MIR 0171(MIRARE)

MIR 017

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今日と明日は、ピエール・アンタイ指揮のル・コンセール・フランセによる管弦楽組曲を楽しみます。今日きくのは第4番(BWV1069)で、2006年の録音。ル・コンセール・フランセには、アマンディーヌ・ベイェ(ヴァイオリン)、ブルーノ・コクセ(チェロ)、アルフレード・ベルナルディーニ(オーボエ)といった名手も参加しており、しなやかで力強い、アンタイのチェンバロ演奏のような、まさに強靭なアンサンブルがききどころとなっています。また、色彩感もゆたかです。

CD : MIR 0171(MIRARE)

MIR 017

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これからきくのは、ソプラノ独唱のためのカンタータの「われはおのがうちに満ち足れり」。このBWV204は、昨日、ドロテー・ミールズの歌唱できいた、BWV1127と同じアルバムに収録されており、録音は2014年です。歌詞は、クリスティアン・フリードリヒ・フーノルトの「原詩に若干の手を加えたもの」で、「『当時の一般的な道徳律を取りあげたもの』(樋口隆一)」とのことです(引用はともに『バッハ事典』)。ミールズは、1971年生まれのドイツの歌手で、独唱のみならず合唱も歌える、現代屈指のバッハ歌手。共演のアンサンブルは、ミヒ・ガイグ率いるオルフェオ・バロックオルケスターです。

CD : Carus 83.309(Carus)

Carus 83.309

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これからきくのは、2005年に発見された「すべては神とともにあり 神によらざるものはなし」。BWV1127という番号が付されたバッハの自筆譜は、ヴァイマール公ヴィルヘルム・エルンストの52歳の誕生日(1713年10月30日)祝賀のために作曲された、ソプラノ、2部のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと通奏低音のためのアリアです。作詩はヨーハン・アントン・ミューリウスで、12節からなる詩の各節は、ヴィルヘルム・エルンストのモットーである「Omnia cum Deo et nihil sine eo」のドイツ語訳にはじまり、おわります。

自筆譜には、「Aria Soprano Solo e Ritornello」と表記され、アリアは「Adagio」とされています。音楽は、アリアに弦楽と通奏低音によるリトルネッロが続き、これがくり返されていきます。52歳の誕生日を祝うにあたり、前奏が52個の音符でできていたり、詩にヴィルヘルム・エルンストの名が織り込まれていたり、と凝ったしかけも。ここできくのは、ドイツのソプラノ歌手ドローテー・ミールズ(1971年生)の歌唱で、全節ではなく第1、第4、第8、第12節のみ歌われます(この録音では15分ほど)。アンサンブルは、オルフェオ・バロックオルケスターで、録音は2014年です。

CD : Carus 83.309(Carus)

Carus 83.309

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昨日に続き今日もきくのは、ヨハネス・プラムゾーラーフィリップ・グリスヴァールのアルバム「バッハとアントラージュ」から、イ長調のヴァイオリン・ソナタ(BWV Anh.II 153)です。プラムゾーラーのヴァイオリンは、ブレッシャのピエトロ・ジャコモ・ロジェーリの1713年製。グリスヴァールのチェンバロは、クリストフ・ケルンの2013年製(ミヒャエル・ミートケによる)。なお、この補遺番号をもつソナタは、バッハの真作ではないとされています。

CD : ADX 13703(Audax Records)

ADX 13703

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これからきくのは、パリ在住のヴァイオリン奏者、ヨハネス・プラムゾーラーによる、ハ短調のヴァイオリン・ソナタ。プラムゾーラーは、1980年、南チロルのシュテルツィング(ヴィピテーノ)生まれ。同年、フランスのナンシー生まれのチェンバロ奏者、フィリップ・グリスヴァールとの録音(2014年)です。したがって、通奏低音はチェンバロのみということになります。なお、このBWV1024は、ヨーハン・ゲオルク・ピゼンデルの筆写譜で伝承されており、筆写者であるピゼンデルが真の作曲者とみられています。

CD : ADX 13703(Audax Records)

ADX 13703

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