毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、カール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団による「われは神の御胸の思いに」(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)です。このBWV92は1725年1月28日に初演。パウル・ゲールハルトの同名コラールにもとづく、いわゆるコラール・カンタータです。独唱者は、エディト・マティス(ソプラノ)、ペーター・シュライヤー(テノール)、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(バス)。録音は1973年、1974年です。

439 374-2

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これから楽しむのは、イタリアのピアノ奏者、ルイージ・パロンビによるニ短調の協奏曲(DYNAMIC CDS7891)。この曲が収録されているのは、「Fake Bach」(2019年録音)というCD(副題は「A journey into Bach arrangements」)。CDには副題にあるように、グノー、サン・サーンスらによる、バッハ作品の編曲が収録されています。そして、それだけでなく、バッハによる編曲も収録されており、ここできくのもそのひとつです。原曲は、アレッサンドロ・マルチェッロの有名なオーボエ協奏曲(第2楽章が映画「ベニスの愛」で使用)で、これをバッハがクラヴィーア独奏のために編曲したもの。パロンビの演奏は、両端楽章と中間楽章をくっきり対比させたもので、中間額のアダージョは、ピアノならではのゆっくりしたテンポで、とても耽美的です。

CDS7891

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これから楽しむのは、トリオ・ツィンマーマンによる「ゴルトベルク変奏曲」(BIS Records BIS-2347)です。トリオ・ツィンマーマン(2007年結成)は、フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)、アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)、クリスチャン・ポルテラ(チェロ)による、弦楽三重奏団。これまでもこのブログでは、ミッシャ・マイスキーたち、マグダレーナ・クリング・フェンダーたち、そしてラ・コンパニー・ポシェットによる、弦楽三重奏編曲の「ゴルトベルク変奏曲」をきいており、そのいずれの編曲も、ドミトリー・シトコヴェツキーでした。この録音の編曲はというと、トリオ・ツィンマーマンの3人によっており、独自路線での演奏となっています。なお、3人の楽器はどれもストラディヴァリウスで、これもこの録音(2017年と2018年)の楽しみのひとつでしょう。

BIS-2347

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先週からきいてきた、アントニー・ハルステッドハノーヴァー・バンドによる「ブランデンブルク協奏曲集」。1991年と1992年録音のCDを収録順にきいてきており、最後に楽しむのはブランデンブルク協奏曲第6番(BWV1051)です。これまでの5曲と同じく上質な中庸さはイギリス勢ならでは。近年のイタリアやドイツ勢の演奏とくらべると、個性にはやや乏しくおだやかですが、飽きのこないよさがあります。

CD : 243 5 86043 2 0(EMI Records)

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これからきくのは、アントニー・ハルステッドハノーヴァー・バンドによる、ブランデンブルク協奏曲第2番(BWV1047)です。この第2番の独奏者は、トランペットがマーク・ベネット、リコーダーがキャサリン・レイザム、オーボエがアントニー・ロブソン、ヴァイオリンがベンジャミン・ハドソン。これにハルステッドのチェンバロなど、11名のアンサンブルがくわわっての演奏です。

CD : 243 5 86043 2 0(EMI Records)

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これから楽しむのは、アントニー・ハルステッドハノーヴァー・バンドによる、ブランデンブルク協奏曲第5番(BWV1050)です。独奏者は、フルートがレイチェル・ブラウン、ヴァイオリンがパヴロ・ベズノシウク、チェンバロがハルステッドで、これに4名のアンサンブルがくわわっての演奏。ホルン奏者としてのほうが著名なハルステッドのチェンバロも、なかなかきかせます。

CD : 243 5 86043 2 0(EMI Records)

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先週からきいている、アントニー・ハルステッドハノーヴァー・バンドによる「ブランデンブルク協奏曲集」。1991年と1992年録音のCDから収録順にきいており、これから楽しむのは第4番(BWV1049)です。独奏ヴァイオリンはベンジャミン・ハドソン、リコーダーはキャサリン・レイザムとアントニー・ロブソンで、弦のリピエーノと通奏低音は10名です。ハドソンはなかなかキレのよい独奏をきかせてくれます。ハルステッドはここでもチェンバロです。

CD : 243 5 86043 2 0(EMI Records)

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顕現節後第3日曜日の夜にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「わが父の御心のままに常に成らせたまえ」です。このBWV111は、1725年1月21日に初演された、全6曲からなるカンタータ。ブランデンブルク辺境伯アルブレヒトの同名コラール第1節と第4節が、第1曲と第6曲にもちいられており、いわゆるコラール・カンタータということになります。鈴木たちの録音は2005年。管弦楽は15名、合唱はパート3名(独唱者をふくむ)の計12名という編成です。

CD : BIS-SACD-1501(BIS Records)

BIS-SACD-1501

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昨日からききはじめた、アントニー・ハルステッドハノーヴァー・バンドによる「ブランデンブルク協奏曲集」。今日きくのは収録順どおり、同協奏曲第3番(BWV1048)です。この第3番でのハノーヴァー・バンドの編成はパート1名。ハルステッドは、ここではチェンバロを担当しています。なお、第2楽章のアダージョは、独奏ヴァイオリン(おそらくベンジャミン・ハドソン)の即興的な旋律からの和音です。

CD : 243 5 86043 2 0(EMI Records)

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今日からきいていくのは、アントニー・ハルステッドハノーヴァー・バンドによる「ブランデンブルク協奏曲集」です。1991年9月と1992年1月に録音された同曲集のCDは、第1番、第3番、第4番、第5番、第2番、第6番という順に収録。これからきく第1番(BWV1046)から、その収録順どおりに楽しむことにします。第1番は総勢21名での演奏。第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのパートはそれぞれ3名で、通奏低音はチェンバロとコントラバス、ほかの楽器はそれぞれ1名です。ハルステッドは第1ホルンを吹いています。

CD : 243 5 86043 2 0(EMI Records)

7243 5 86043 2 0

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一昨日からきいてきた、ルーカス・ポーレとドレスデン・パロック管弦楽団による「Concerti per l’Organo」(2019年録音)。今日これからきくのは協奏曲ではなく、「いと高きところには神にのみ栄光あれ」にもとづくトリオ(BWV664)です。オルガン演奏はこれまでと同じくポーレで、使用楽器はゴットフリート・ジルバーマン建造のクロスタウ(ドイツザクセン州)の教区教会のオルガン(1732年)。1981年と1982年、そして2019年の修復にあたったのは、ヘルマン・オイレ・オルガン工房です。

CD : ROP6185(Rondeau Production)

ROP6185

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これから楽しむのは、ルーカス・ポーレとドレスデン・パロック管弦楽団による、ニ短調のオルガン協奏曲です。これはBWV146(カンタータ楽章)、BWV188(カンタータ楽章)、BWV1052(チェンバロ協奏曲第1番)から再構成されたもの。独奏オルガンと、オーボエ1と2、ターユ(テナー・オーボエ)、ヴァイオリン1と2、ヴィオラ、そして通奏低音という編成です。オルガンを弾くのはポーレで、ゴットフリート・ジルバーマン建造のクロスタウ(ドイツザクセン州)の教区教会のオルガン(1732年)です。録音は2019年。

CD : ROP6185(Rondeau Production)

ROP6185

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今日からきいていくのは、ルーカス・ポーレとドレスデン・パロック管弦楽団による「Concerti per l’Organo」。副題に「Organ Concertos of the 18th Century」とありますが、収録されているのはバッハとヘンデルの作品で、うちバッハは3曲収録されています。収録曲は「オルガンのための協奏曲」だけでなく、じっさいには自由曲とコラールも収録されており、今日これから楽しむのはホ短調のプレリュードとフーガ(BWV548)。使用楽器は、ゴットフリート・ジルバーマン建造のクロスタウの教区教会のオルガン(1732年)で、録音は2019年です。

CD : ROP6185(Rondeau Production)

ROP6185

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これからきくのは先週からきいてきた、ユリアンナ・アヴデーエワのバッハ(MIRARE MIR 328)で、「フランス様式による序曲(フランス風序曲)」です。この序曲は「タリア協奏曲」とともに「クラヴィーア練習曲集 第2巻」に所収された組曲。その名とおりフランス風序曲にはじまり、7曲の舞曲が続きます。アヴデーエワの演奏は、ピアノらしいダイナミクスを効かせながら、内声もくっきり弾きわけており、くり返しを完全履行した長大な序曲も、ゆるむことなく弾ききっています。ピアノはスタインウェイD、録音は2017年です。

MIR 382

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顕現節後第2日曜日にきくのは、シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドによる「わがため息、わが涙は」です。このBWV13は1726年1月20日初演された、全6曲からなるカンタータ。歌詞はゲオルク・クリスティアン・レームスで、第3曲はヨーハン・へールマンのコラール、第6曲はパウル・フレミングのコラールによっています。2曲のコラールはレームスの原詩にはなく、バッハの追加のようです。クイケンたちの録音はいつものようにOVPPで、歌手はゲルリンデ・ゼーマン、ペトラ・ノスカイオヴァ、クリストフ・ゲンツ、ヤン・ファン・デル・クラッベンです。

CD : ACC 25308(ACCENT)

ACC 25308

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