毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




ニコラウス・アーノンクールの追悼として、すこしまえにきいていたガンバ・ソナタ。1968年に録音されたアルバムには、ガンバ・ソナタのほかに、2本のフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタも収録されていました。そのときはきかなかったBWV1039ですが、せっかくなので、これから楽しもうかと思います。演奏者は、フルートがフランス・ブリュッヘンとレオポルト・シュタストニー、チェロがアーノンクール、チェンバロがヘルベルト・タヘツィです。存命なのは、タヘツィのみとなっていまいました。

CD : 0630-13583-2(TELDEC)

0630-13583-2

コメント ( 0 )




先週、番号順にきいていたアンドラーシュ・シフのフランス組曲。聖金曜日、復活節などのため、第6番のみとりのこされていましたが、今日はその第6番を楽しむことにします。音源はこれまでどおり、シフが1991年に録音したアルバム(DECCA 433 313-2)で、この第6番はじつにいきいきした弾きぶりです。なお、アルバムには、「イタリア協奏曲」と「フランス様式による序曲」も収録されています。

433 313-2

コメント ( 0 )




復活節第3日にきくのは、昨日に続きカール・リヒターたちによるカンタータで、今日は同日用の「平安 汝にあれ」(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)です。このカンタータは、レチタティーヴォ、コラール付きアリア、レチタティーヴォ、コラールという構成。楽器編成は、オーボエ、ヴァイオリン、通奏低音で、構成、編成ともにつつましいカンタータです。リヒターは、このようなカンタータにおいても、終曲のコラールを大編成の合唱で、とても劇的に歌わせています。録音は1969年です。

439 374-2

コメント ( 0 )




復活節第2日にきくのは、カール・リヒターたちによる「われらと共に留まりたまえ」(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)です。「われらと共に……」は、1725年4月2日に初演されたカンタータ。三位一体後第1日曜日より続けられた、いわゆるコラール・カンタータからの新機軸で、「聖句を冒頭に置く、新たなスタイルの台本が採用された」(『バッハ事典』)カンタータです。リヒターの録音(1974年)では、独唱に、アンナ・レイノルズ、ペーター・シュライヤー、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウと、すぐれた歌手たちを起用。管弦楽と合唱は、もちろんミュンヘン・バッハ管弦楽団と同合唱団です。

439 374-2

コメント ( 0 )




復活節第1日にきくのは、鈴木雅明たちによる「復活節オラトリオ」。バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏は、流麗かつ力強く、合唱はパート4名(独唱者をふくむ)、オーケストラは22名編成です。なお、録音(2004年)にあたっては、1749年4月6日に上演された最終稿がもちいられています。したがって、第2曲(アダージョ)は、オーボエではなくフルート(前田りり子)の独奏となっています。

CD : BIS-SACD-1561(BIS Records)

BIS-SACD-1561

コメント ( 0 )




今日これからきくのは、アンドラーシュ・シフによるフランス組曲の第5番。昨日の聖金曜日は、「ヨハネ受難曲」をきいたので一日休みましたが、今日の第5番とのこる第6番(こちらは来週)を、ひき続き楽しみます。音源は、シフが1991年に録音したアルバム(DECCA 433 313-2)です。

433 313-2

コメント ( 0 )




今年の聖金曜日にきくのは、ダニーデン・コンソート(音楽監督はジョン・バット)による「ヨハネ受難曲」。バットの録音においては、よくきかれる作品に、あまりきかれない異稿をもちいるなど、ひとひねりすることも多々。現在、同じような志向の指揮者といえば、ヨス・ファン・フェルトホーフェンあたりでしょうが、この二人、ライバル的な意識はあるのでしょうか。

それはともかく、バットたちの「ヨハネ受難曲」には、これまでの「ヨハネ」の録音にはなかった特記すべき意義があります。それは、受難曲が上演された礼拝式を再構成した録音であるということです。つまり、「ヨハネ」が礼拝音楽として、式次第の中におかれており、式文や、会衆による教会歌(コラール)、オルガン・コラールといった、礼拝式を構成するすべてがアルバムにおさめられているということです。

おおまかな式次第は、解説書によると、(1)礼拝式のはじまり、(2)「ヨハネ受難曲」第1部、(3)会衆による応唱、(4)説教(40分あまりの説教などはウェブサイトからダウンロード)、(5)「同受難曲」第2部、(6)礼拝式のおわり、の6部分です。なお、教会歌、モテット、応唱は、ゴットフリート・ヴォペリウス編さんの『ライプツィヒ讃美歌集』(1682年)によっているとのことです。

こううした録音のための布陣は、ダニーデン・コンソート(声楽8人/器楽18人)、グラスゴー大学礼拝堂合唱団(27人)、アマチュア歌手(46人)です。「ヨハネ」の独唱曲はコンチェルティスト(ソリスト)の4人(ほかにペテロとピラト役、そして下役役のみを担当する2人)、合唱曲は、コンチェルティスト4人とリピエニスト(テュティスト)4人の計8人。グラスゴー大学礼拝堂合唱団は、和声付の教会歌と、モテットを担当。斉唱の教会歌は、アマチュア歌手による会衆ほか全員参加。

「ヨハネ」の合唱曲には、バットは、パート一人のOVPPではなく、倍の人員をさき、さらに別の合唱団も起用しています。これは、日曜日の聖餐式をふくむ午前礼拝とはちがい、受難曲が上演される午後礼拝では、バッハが1730年の上申書にいうところの、トマス学校寄宿生の「使いものになる者(カンタータ歌手)」、「モテット歌手」のすべてを動員できる、ということを考慮したものと思われます。

CD : CKD 419(Linn Records)

CKD 419

コメント ( 2 )




今週きいているのは、アンドラーシュ・シフによる「フランス組曲」(DECCA 433 313-2)。1991年に録音されたアルバムから、番号順(収録順)にきいています。今日これから楽しむのは、変ホ長調の第4番。この録音でのシフは、アルマンドを速めのテンポで弾いており、この第4番でも、さらさらと流れるようなアルマンドです。ピアノならではの表現、ということなのかもしれません。

433 313-2

コメント ( 0 )




1991年に録音された、アンドラーシュ・シフによる「フランス組曲」(DECCA 433 313-2)。今週は、このアルバムを番号順(収録順)にきいており、これから楽しむのはロ短調の第3番です。この組曲は、ほかと同じくアルマンドにはじまり、クーラント、サラバンド、アングレーズ、メヌエット、ジーグと続きます。

433 313-2

コメント ( 0 )




昨日からききはじめた、アンドラーシュ・シフによる「フランス組曲」。1991年に録音したアルバム(DECCA 433 313-2)を、番号順(収録順)にきくことにしているので、今日きくのはその第2番です。シフは、舞曲それぞれにあざやかな表情をつけ、旋律をしっかりと響かせて弾いています。ただし、対位法的なおもしろ味は、そのぶん、やや後退しているように思えます。

433 313-2

コメント ( 0 )




今週のバッハは、アンドラーシュ・シフによる「フランス組曲」。このブログでは、同組曲をチェンバロでの何種類かの録音のほか、マンドリンとリュート、リコーダーにガンバとリュートという、ほかの楽器での録音もきいています。しかし、ディスコグラフィーで多数をしめるピアノでの録音はまだだったので、今日の第1番から番号順に、ピアノによる同組曲を楽しむことにしました。音源は、アンドラーシュ・シフが、1991年に録音したアルバム(DECCA 433 313-2)。ここでの演奏は、新バッハ全集版にふくまれる、初稿の自筆譜や、装飾音のほどこされたのちの筆写譜をもとにしておこなわれたようです。

433 313-2

コメント ( 0 )




今日の日曜日は、棕櫚の日曜日(枝の主日)にあたります。したがって、これからきくカンタータは、棕櫚の日曜日のための「天の王よ、汝を迎えまつらん」の一択となるところ。しかし、受胎告知の祝日(3月25日)が受難週(聖週間)にあたる年は、同祝日のためのカンタータが、棕櫚の日曜日に上演されたということです。今年はまさにこの暦にあたるため、同祝日のため(こちらも一択)の「輝く曙の明星のいと美わしきかな」(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)をきくことにしました。音源は、カール・リヒターたちによる1968年の録音。エディト・マティス、エルンスト・ヘフリガー、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウと、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団による演奏です。

439 374-2

コメント ( 0 )




ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)とコンチェルト・ケルンによるヴァイオリン協奏曲。一昨日から、2013年録音のアルバムを番号順(収録順)にきいてきており、今日は最後となる二重協奏曲(BWV1043)です。ヴァイオリン独奏はもちろんカルミニョーラですが、もう一人は日本人の奏者平崎真弓です。平崎はコンチェルト・ケルンのコンサート・ミストレス。2006年、第15回J.S.バッハ国際コンクールで第2位(モダン)、2008年のブルージュ国際古楽コンクールでは第3位(ピリオド)を受賞しています。また、平崎加入以前からコンチェルト・ケルンのメンバーであった阿部千春が、ここでは第2ヴァイオリンを奏いています。

CD : 479 2695(ARCHIV PRODUKTION)

479 2695

コメント ( 0 )




ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)とコンチェルト・ケルンによるヴァイオリン協奏曲、今日きくのはその第2番(BWV1042)です。1951年、トレヴィーゾ(イタリア)生まれのカルミニョーラは、精彩のある音楽づくりが魅力。アレグロ(第1楽章)やアレグロ・アッサイ(第3楽章)では、速めのテンポでキレ味よくきかせます。また、アダージョ(第2楽章)では、哀愁をおびた旋律をたっぷり歌っています。

CD : 479 2695(ARCHIV PRODUKTION)

479 2695

コメント ( 0 )




今週後半にきいていくのは、ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)とコンチェルト・ケルンによるヴァイオリン協奏曲です。音源は2013年録音のアルバムで、伝承されている3曲と、復元された2曲のヴァイオリン協奏曲が収録れています。今日からきくのは、伝承されているほうで、番号順(収録順)に、まず第1番(BWV1041)から楽しむことにします。なお、カルミニョーラのヴァイオリンは、1739年、ボローニャのフロレヌス・グイダントゥスの手になる楽器。コンチェルト・ケルンの編成は、第1、第2ヴァイオリンが各3名、ヴィオラとチェロが各2名、コントラバスが1名、チェンバロが1名です。

CD : 479 2695(ARCHIV PRODUKTION)

479 2695

コメント ( 0 )



« 前ページ