毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




宗教改革記念日(10月31日)にきくのは、ジェフリー・トーマスたちによる「われらが神は堅き砦」(全8曲)。このBWV80は、マルティン・ルターの同名コラール(全4節)にもとづくカンタータで、第1節が第1曲(コラール)、第2節が第2曲(アリアとコラール)、第3節が第5曲(コラール合唱)、そして第4節が第8曲(コラール)にもちいられます。トーマス指揮のアメリカン・バロック・ソロイスツのアルバムは、KOCHに録音した一連のカンタータ集のひとつで、1995年の録音。合唱は18名編成(独唱をふくむ)、オーケストラは17名編成です。

CD : 3-7234-2H1(KOCH)

3-7234-2H1

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今日きくのは、ライナー・クスマウル指揮のベルリン・バロック・ゾリステンによる協奏曲。昨日まできいていた、ルートヴィヒ・ギュトラー指揮のヴィルトゥオージ・ザクソニエと同じ趣旨の協奏曲で、音源は「Johann Sebastian Bach Reconstructed Cocertos」(KOCH SCHWANN 3-1491-2)です。これから楽しむのは、そのアルバムに収録されたニ長調のヴィオラ協奏曲。原曲は、第1楽章がBWV169のシンフォニア、第2楽章がBWV1053の第2楽章(シチリアーノ)、第3楽章がBWV49のシンフォニアです。ベルリン・バロック・ゾリステンの演奏は両端楽章でかなりの快速ですね。なお、再構築はヴォルフラム・クリストです。

3-1491-2

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今週前半は、ルートヴィヒ・ギュトラーたちによる、独自編曲(再構築)の協奏曲を楽しんできました(Berlin Classics 0017852BC)。最後にきくのは、2つのオーボエ、ファゴット、ヴァイオリンのための協奏曲。この四重協奏曲の原曲もすべてカンタータ楽章で、再構築はヴァルター・ヒンダーマン。第1楽章はBWV42の第1曲(シンフォニア)、第2楽章はBWV66の第3曲(アルトのアリア)、第3楽章はBWV42の第3曲(アルトのアリア)です。

オーケストラは、これまでと同じくヴィルトゥオージ・ザクソニエで、独奏は、オーボエがアンドレアス・レーレンツとフランク・ゾンアーベント、ファゴットがヨアヒム・フシュケ、ヴァイオリンがローラント・シュトラウマー。なお、アルバム「Johann Sebastian Bach bearbeitet eigene Werke」には、BWV1055から再構築したオーボエ・ダモーレ協奏曲も収録されていますが、これは独自の編曲とはいえないので割愛しました。

0017852BC

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昨日からききはじめた、ルートヴィヒ・ギュトラー指揮ヴィルトゥオージ・ザクソニエによる協奏曲。2005年に録音された「Johann Sebastian Bach bearbeitet eigene Werke」(Berlin Classics 0017852BC)から、独自に編曲された協奏曲を収録順に楽しんでいます。これからきくのは、昨日きいた三重協奏曲と同じ原曲の協奏曲。独奏楽器が、フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリンから、3つのヴァイオリンに編成替えされており、原曲からの再構築はヴァルター・ヒンダーマン。独奏楽器の変更にともなう編曲はギュトラーがおこなっているようで、ヒンダーマンによる原曲の編成に準じた再構築くらべると、原曲からはいくぶん遠ざかった感じがあります。

0017852BC

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今週のバッハは、ルートヴィヒ・ギュトラー指揮ヴィルトゥオージ・ザクソニエによる協奏曲を楽しみます。音源は、2005年に録音された「Johann Sebastian Bach bearbeitet eigene Werke」(Berlin Classics 0017852BC)です。このアルバムの副題に「A different kind of Bach」とあるのは、協奏曲が独自の編曲であるためで、このブログでかつて「バッハではないバッハの……」として紹介していた協奏曲のように、バッハのカンタータ楽章を編曲した協奏曲が収録されています。これからきくのは三重協奏曲(フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリン)で、原曲は、第1楽章がBWV99、第2楽章がBWV125、第3楽章がBWV115で、すべて第1曲(合唱)からの編曲です。なお、指揮者のギュトラーはドイツのトランペット、ホルン奏者(どちらもピリオド楽器ではありません)でもあります。

0017852BC

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三位一体節後第19日曜日にきくのは、トン・コープマンたちによる「われは喜びて十字架を負わん」です。コープマンによるBWV56は、すでに2010年にきいていますが、これからきく(みる)のはCDとは別録音のDVDです。バス独唱は、CDと同じくクラウス・メルテンス。管弦楽と合唱はアムステルダム・バロック・オーケストラと同合唱団(第5曲のコラールのみ)です。

DVD : WPBS-90229(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPBS-90229

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今日きくのは昨日と同じく、クリストファー・ホグウッドたちによる、献呈稿によらないブランデンブルク協奏曲。今日は第5番(BWV1050a)で、第1楽章でのチェンバロのカデンツァが18小節の稿です(ふつうきかれる献呈稿は65小節)。この初期稿は、先日紹介したバッハの娘婿ヨーハン・クリストフ・アルトニコル(記事は「ヨーハン・クリストフ・アルトニコル『ソナタ ハ長調』」)による筆者譜で伝承されており、献呈稿にくらべるとチェンバロの比重がずいぶんちがいます。

CD : 455 700-2(L'OISEAU-LYRE)

455 700-2

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今日と明日は、さきごろ亡くなったクリストファー・ホグウッドによる、ブランデンブルク協奏曲の第1番と第5番を楽しむことにします。「ブランデンブルク協奏曲集」は、その6曲からなる曲集が、ブランデンブルク辺境伯に献呈されたため、「ブランデンブルク」の名を冠されて呼ばれてきました。しかし、6曲の成立事情は意外に複雑で、第1番については、献呈稿までに5段階を経ていたことが知られています。

ホグウッドは、「ブランデンブルク協奏曲集」を1984年に録音するにあたり、らしいというか、第1番を初期稿(BWV1046a)で演奏しています。BWV1046aは第2段階にあたる稿で、献呈稿にある第3楽章はありません。そのほかにもちがいはありますが、くわしくは、新バッハ全集版による音楽之友社の楽譜『J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲(全集版)』を参考にしてください。その最後にBWV1046aが収録されています。

CD : 455 700-2(L'OISEAU-LYRE)

455 700-2

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パブロ・カザルスによるバッハの協奏曲。音源は「Bach:Concertos Stern - Haskil - Szigeti - Istomin - Cazals」(SONY CLASSICAL SMK 58982)で、今週はこれを収録順に楽しんできました。これからきくのは、最後に収録されたブランデンブルク協奏曲の第5番。これまでと同じく1950年のプラド音楽祭における録音で、6月10日と12日の収録です。指揮はカザルス、独奏者は、ヴァイオリンがヨーゼフ・シゲティ、フルートがジョン・ワマー、ピアノがユージン・イストミン、オーケストラはプラド祝祭管弦楽団です。

SMK 58982

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ちょっと空き時間ができたので、これからヨーハン・クリストフ・アルトニコルのソナタで、しばし楽しむことにします。アルトニコルは1719年生まれの音楽家で、バッハの弟子。1744年から師事したようなので、バッハ晩年の弟子ということになります。1748年からはナウムブルクのヴェンツェル教会のオルガン奏者となり、翌年の1749年にはバッハの娘エリーザベト・ユリアーネ・フリーデリカ(1726年生)と結婚し、娘婿となりました。

これからきくハ長調のソナタは、グレゴル・ホルマン(チェンバロ)の「Claviermusik der Bach Schüler」(MDG MD+GL 3318)に収録されたもの。ちなみに、このアルバムには題名どおり「バッハ楽派のクラヴィーア音楽」、つまり、ヨーハン・フリードリヒ・アグリーコラ、ヨーハン・ゴットリープ・ゴルトベルク、ヨーハン・ルートヴィヒ・クレープス、ヨーハン・エルンスト・バッハ、ヨーハン・ゴットフリート・ミューテルの作品が収録されています。

MD+GL 3318

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パブロ・カザルスたちの演奏できいているバッハの協奏曲(SONY CLASSICAL SMK 58982)。1950年のプラド音楽祭における録音で、これから楽しむのはヴァイオリンとオーボエのための協奏曲です。指揮はカザルス、独奏ヴァイオリンはアイザック・スターン、独奏オーボエはマルシェル・タブト、オーケストラはプラド祝祭管弦楽団で、録音は6月5日です。

SMK 58982

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今週は、プラド音楽祭における、パブロ・カザルスたちのバッハを楽しんでいます(SONY CLASSICAL SMK 58982)。これからきくのはヘ短調のピアノ協奏曲(1950年6月6日録音)で、ピアノ独奏は、そのモーツァルト演奏でよく知られたクララ・ハスキル。オーケストラはプラド祝祭管弦楽団で、指揮はパブロ・カザルスです。

SMK 58982

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今週は、ふたたび支流(「小川のせせらぎ」)にもどり、カザルス(プラド)音楽祭でのバッハを楽しむことにします。音源は、1950年に録音された「Bach:Concertos Stern - Haskil - Szigeti - Istomin - Cazals」(SONY CLASSICAL SMK 58982)で、初日の今日きくのは、イ短調のヴァイオリン協奏曲(収録は6月6日)。指揮はもちろんパブロ・カザルスで、ヴァオリン独奏はアイザック・スターン、オーケストラはプラド祝祭管弦楽団です。

SMK 58982

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三位一体節後第18日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「神のみにわが心を捧げん」です。このBWV169は、1726年10月20日に初演された、全7曲からなるカンタータ。第1曲はオルガン独奏が華々しいシンフォニアで、第2曲から第6曲はアルト独唱のレチタティーヴォ、アリオーソ、アリアで構成されており、合唱は終曲のコラール(マルティン・ルターによる)のみです。アルト独唱はナタリー・シュトゥッツマンで、オルガン独奏はハワード・ムーディ。オーケストラと合唱は、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団で、2000年の録音です。

CD : SDG 159(SDG)

SDG 159

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今週は、前半をグレン・グールドとレナード・ローズで、そして後半をリュシル・ブーランジとアルノー・ド・パスクアルで、オブリガート・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタを楽しみました。前半のグールドとローズはチェロ・ソナタだったわけですが、やはりというか、後半のブーランジェとパスクアルとでは、なにもかもがかけはなれた録音でした。これからきくのは、のこるブーランジェたちによるト短調の第3番。二人によるBWV1029は、YouTubeに録音セッションの動画2本がアップロードされており(チャンネルOuthere Music)、現時点ではまだ視聴可能です。

CD : Alpha 168(Alpha)

Alpha 161

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