今日これからきくのは、昨日に続き、2台のチェンバロのための協奏曲(BWV1061)の初期稿(BWV1061a)です。奏者は渡邊順生と崎川晶子で、ともにチェンバロを弾いての録音(昨日はチェンバロとフォルテピアノ)。渡邊による解説は、いわばこの「2台のチェンバロのためのイタリア協奏曲」が契機となり「1台のチェンバロのためのイタリア協奏曲」が生まれたとするなど、いつもながらの興味深いものとなっています。使用楽器は、渡邊がデヴィッド・レイ(フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ)、崎川がアンソニー・サイデイ(アンドレアス・ルッカース/アンリ・エムシュによる)で、楽器についてもくわしく解説されています。なお、1997年録音のアルバム「イタリア協奏曲(Itakianisches Konzert)」には、表題にもなっている「イタリア協奏曲」のほか、「フランス風序曲」なども収録されていますが、それらはまた別の機会にきくことにします。
CD : ALCD-1023(ALM RECORDS)