「しりぞけ、もの悲しき影」は、昨日きいた「佳き日、めでたき時」と同じ、結婚式のためのカンタータ。BWV210とくらべると、このBWV202は、より「小さな編成とくつろいだ楽想からみて、おそらく、バッハにとって気のおけない知人の婚礼をことほいだもの」(『バッハ事典』)と推測されています。これから、クリスティーネ・シェーファーとムジカ・アンティクヮ・ケルンでききますが、独唱のシェーファーは、昨日のBWV210で歌っていたドロテーア・レシュマンとほぼ同年代で、同じドイツの名歌手。こちらのCDにも、BWV210が収録されています。
CD : 459 621-2(Deutsche Grammophon)